The National Museum of Modern Art, Tokyo Home Page
美術館のご紹介工芸館フィルムセンター展覧会案内交通案内
常設展示目録所蔵作品検索インフォメーション新着情報目次

増村益城展−漆の美・塗の造形

展覧会概要

展覧会名: 増村益城展−漆の美・塗の造形
会 期: 1997年9月27日(土)〜11月16日(日)
月曜日休館 ただし11月3日(月)文化の日は開館し翌4日休館
午前10時−午後5時(入館は午後4時30分まで)
会 場: 東京国立近代美術館工芸館
〒102 東京都千代田区北の丸公園1
Tel. 03-3272-8600(NTTハローダイヤル)
ホームページアドレス http://www.momat.go.jp/
主 催: 東京国立近代美術館
観 覧 料:
一 般 830円(680円)
高校生・大学生 450円(330円)
小学生・中学生 330円(180円)
*消費税込み
*()内は20名以上の団体料金
交 通: 営団地下鉄東西線 竹橋駅下車(1b出口) 徒歩 8分
営団地下鉄東西線 九段下駅下車(出口2)徒歩10分
都営地下鉄新宿線 九段下駅下車(出口2)徒歩10分
担当及び資料請求先: 工芸課 諸山正則、木田拓也
〒102 東京都千代田区北の丸公園1
Tel. 03-3211-7781 Fax. 03-3211-7783

講演会とギャラリー・トークのお知らせ

講演会及びギャラリー・トーク:
10月 4日(土),11月1日(土) 午後2時〜
講師 柳橋 真 (金沢美術工芸大学教授)
増村 紀一郎(東京芸術大学教授)

当館研究官によるギャラリー・トーク:
10月11日(土),11月8日(土) 午後2時〜

増村益城展―漆の美・塗の造形

キュウ漆すなわち漆塗りの技法は、 漆器制作の根幹をなすにとどまらず、漆工 芸の最も今日的、造形的表現の可能性が見い出された分野である。漆芸家増村益城 (明治43年〜平成8年)は、専ら、キュウ漆の表現を 深めつつ明解な造形への思 考を制作のうちに自在に繰り広げた。彼は長い伝統をもつ技術を生かし現代生活に 即した工芸の創造をうたった伝統工芸の世界にあって、まさに独創的な乾漆成形の 技法や堅実な漆塗りの技法を駆使してキュウ漆造形の 可能性を大いにおし拡げた。 その新鮮かつ洗練された制作には現代的な感覚が溢れ、芸術性の意味でも高く評 価された。後に重要無形文化財保持者(人間国宝)ともなり、最も高度に到達し得 た技術的表現と塗の造形によって独自の漆の美の世界を獲得した。現代漆芸界を代 表する作家であるとともに、今日に多大な影響を及ぼしている。


<略歴>

明治43年 熊本県上益城郡益城町に生まれる。本名・成雄。
昭和4年 熊本市立商工学校漆工科卒業の後、同校研究所研究生を終了する。
同5年 奈良の漆芸家辻富太郎(永斎)に師事する。
同7年 上京して漆芸家赤地友哉に師事する。
同12年 独立自営し、作家活動に入る。 実在工芸美術展や日本漆芸院展に出品する。
同15年 紀元二千六百年奉祝美術展入選。
同17年 第5回新文展入選、<乾漆八花盆>。
同22年 第3回日展入選。以降32年まで、同展に連年出品する。
同31年 第3回日本伝統工芸展入選、<乾漆菓子器>。以後、同展を主に活動する。
同32年 第4回日本伝統工芸展<乾漆盛器(日の丸)>で日本工芸会総裁賞を受賞する。 以降、第5回展<乾漆根来盤>、 第7回展<キュウ飾線文盛器>と受賞を重ねる。
同53年 重要無形文化財「キュウ漆」保持者認定。
同56年 古希記念増村益城キュウ漆展開催。
同58年 文化庁の工芸技術記録映画「キュウ漆 ―増村益城のわざ」製作。
同62年 熊本県立美術館で増村益城展開催。
平成8年 死去。

特別展「増村益城展」は、意気軒昂に創作欲を発揮し続けたおよそ60年に及ぶ 作家活動をとおして、漆の美と塗の造形に渾身の思いで立ち向かった彼の歩みをそ の主要作品によって回顧するものである。併せて、乾漆技法特有の同一の原型によ る複数の制作で成形や多様なキュウ漆の表現を なした作品を並陳して各々の創意 の推移や展開を明らかにし、キュウ漆表現の 奥深い可能性と作者の芸術性の豊かな 拡がりを示す構成を試みる。 総合して約110点の構成となる。