
川喜田半泥子 《志野茶碗「赤不動」》 1949年
昭和初期はさまざまな分野の人たちが古陶磁に関心を持ち、収集した時代でした。とりわけ日本のやきものとしては、志野、織部、備前、唐津、伊賀などの桃山陶芸が高く評価されるようになりました。こうしたなかで桃山陶芸に注目した陶芸家たちは、はじめはその再現を目指しましたが、やがて、桃山陶芸をよりどころとしながら独自の作風を確立していくようになりました。

荒川豊蔵 《志野茶碗》 1957年
この展覧会では、こうした桃山復興という潮流のなかでさまざまな取り組みを見せた近代の陶芸家たち―北大路魯山人、荒川豊蔵、金重陶陽、川喜田半泥子を中心として―の作品と彼らが愛蔵した桃山古陶を紹介します。また、陶芸家と同じようにやはり桃山時代の茶室研究に基づいて近代日本の和風建築の名作を残した建築家堀口捨己にも焦点をあてて紹介します。



北大路魯山人や荒川豊蔵など陶芸家が収集した桃山時代の陶磁器、出土した陶片で作ったよびつぎ茶碗、墨跡や茶杓などを紹介します。陶芸家が集めたものには、彼らの美意識が反映されています。彼らがそこから何を学び、何をつかみとろうとしたのかを探ります。
桃山復興という潮流があらわれてくるのは、昭和戦前期から戦後にかけてのことです。北大路魯山人、川喜田半泥子、荒川豊蔵、金重陶陽などの代表的な作品により、彼らの桃山復興への取り組みを紹介します。はじめは桃山陶芸の再現を目指していた陶芸家も、やがて桃山陶芸をよりどころとしながら独自の作風を確立していきます。
建築家堀口捨己は、桃山時代の茶室研究に基づき、和風建築の名作を残しました。今回の展示では名古屋の料亭八勝館「御幸の間」とMOA美術館の「黄金の茶室」を紹介します。「黄金の茶室」は、古い文献をもとに復元するにあたり、堀口が監修を行ったものです。また、「御幸の間」の金で文様をあしらった更紗をつかった襖を展示します。
| 会 期 | 2002年(平成14)9月28日(土)〜11月24日(日) 月曜休館 ただし、10月14日(月)は開館し、翌15日(火)は休館 11月4日(月)は開館し、翌5日(火)は休館 *11月3日文化の日は無料観覧日です |
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| 会 場 | 東京国立近代美術館工芸館(東京都千代田区北の丸公園1-1) | ||||||||||||||||
| 主 催 | 東京国立近代美術館 | ||||||||||||||||
| 交 通 | 営団東西線「竹橋駅」下車徒歩8分(1b出口)、または 営団東西線・半蔵門線、都営新宿線「九段下駅」下車徒歩12分 |
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| 観覧料 |
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| 出品作家 | 荒川豊蔵、石黒宗麿、加藤土師萌、金重陶陽、川喜田半泥子、北大路魯山人、 中里無庵、長野垤志、堀口捨己、水野愚陶、三輪休和 | ||||||||||||||||
| 出品点数 | 約100点 | ||||||||||||||||
| お問合わせ | TEL:03-5777-8600(NTTハローダイヤル) |
会期中全7回のギャラリートークを予定致しております。
各回とも午後2時より工芸館会場にて行います。
お気軽にご参加ください。
参加費は無料(但し、入館に際して観覧料は必要です)
| 10月 5日(土) | 「桃山復興と半泥子」木田拓也(当館工芸課研究員) |
| 10月12日(土) | 「桃山陶芸と魯山人」木田拓也(当館工芸課研究員) |
| 10月19日(土) | 「金重陶陽―でこ師からの自己革新―」上西節雄 (岡山県青少年教育センター閑谷学校次長) |
| 10月26日(土) | 「荒川豊蔵の陶芸」加藤孝造(陶芸家) |
| 11月 2日(土) | 「昭和の陶芸」金子賢治(当館工芸課課長) |
| 11月 9日(土) | 「桃山復興の国際性」冨田康子(当館工芸課客員研究員) |
| 11月 16日(土) | 「桃山建築と堀口捨己」早川正夫(建築家) |
◇お茶席のご案内◇
ギャラリートーク開催にあわせて、抹茶とお菓子のご用意致しました。
工芸館建築当時の趣きを残す室内で静かなひとときをお楽しみください。
日時:10/5、10/12、10/19、10/26、11/2、11/9、11/16
午後3時から午後5時00分まで
(ご利用券の販売は午後4時30分まで)
料金:250円(税込)