東京国立近代美術館 The National Museum of Modern Art, Tokyo

A Retrospective: Motono Toichi

本野東一の染色 − 自由への旗印

MOTONO TOICHI:A Retrospective

会 期 1999年5月21日(金)〜 7月11日(日)
月曜日休館
午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
会 場 東京国立近代美術館工芸館
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園1−1 東西線「竹橋駅」下車徒歩8分(1b出口), 東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下駅」下車徒歩12分(出口2)
観覧料
区分 個人観覧 団体観覧 備考
一般 420円 210円
学生 130円 70円 高校・大学生
小人 70円 40円 小・中学生
* 消費税込み
* 団体観覧は20名以上
* 無料観覧日:第1日曜日,第1・3水曜日,第2・4土曜日
お問合わせ 03-3272-8600(NTTハローダイヤル)
東京国立近代美術館ホームページ http://www.momat.go.jp/

ギャラリートーク
1999年6月12日(土),7月10日(土)
午後2時から工芸館会場にて

同時開催: 常設展「近代日本の工芸」

本野東一の染色 自由への旗印

MOTONO TOICHI:A Retrospective

染色の歴史が、主に衣料との深い関わりをもって発達してきたということは 曲げようもない事実です。 しかし、工芸の領域で用をもたない造形美の追求が試みられたとき、 染色家たちの眼は、まず壁面へと向かいます。 新しい生活様式の室内に掛けられた作品は、 単なる装飾を超えて、現代の本質をも描出するようになりました。

本野東一(1916−1996)は、40年以上にわたる作家活動において、 抽象的構成と臘染の融合による創作を展開しました。 臘や染料の動きと作家の洒脱な感性の共鳴から生み出された作品の数々は、 染色の素材と技法による表現に大きな可能性を開きました。 重ねあわせても透明感を失わずに深みを増す染めの特質は、 網膜に快い刺激を引き起こし、 一見単純な構図にも妙なる味わいをもたらしています。

今展ではモダンアート展にはじめて出品した《壁面構成》から、 静かな情熱を感じさせる晩年の《対話》シリーズまでの30余点を並べ、 本野東一独自の染めの世界を回顧します。

作品図版


本野東一略年譜

1916 京都に生れる
1938 京都高等工芸学校(現 京都工芸繊維大学)図案科卒業
1938-50 島津製作所マネキン部、昭染化学工業、七彩工芸にてデザイナーとして勤務
1952 独立、染色家としての制作をはじめる
1955 モダンアート展生活美術部に出品
1956 モダンアート協会生活美術部会員、
以後毎年出品
1962 個展(五番館画廊/東京)
二人展[本野東一/染色・藤原健嗣/立体](秋山画廊/東京)
1964 藤川デザイン研究所(現 京都芸術短期大学)勤務
1965 個展(紅画廊/京都)
1966 大阪芸術大学教授
1969 個展(Contemporary Crafts Gallery, Portland, U.S.A.)
1970 大阪芸術大学工芸学科長
個展(平安画廊/京都)
1972 個展(ギャラリー射手座/京都)['73〜'76]
1975 クラフト3人展[本野東一/染・森野泰明/陶・高木敏子/織]
(今橋画廊/大阪)
個展(California College of Arts and Crafts, Oakland, U.S.A.)
1980 Fiber As Art 1(Metropolitan Museum of Manila)
1981 個展(朝日画廊/京都)
1982,83 個展(不二画廊/大阪)
1984 第34回モダンアート展作家大賞
1985 個展(ギャラリー岡崎/京都)
1986 「1960年代の工芸」(東京国立近代美術館工芸館)
1988 「9人の現代作家による競演」(プロムナードギャラリー/大阪)
1990 「1980年代の15点」(大阪芸術大学大学芸術情報センター)
1991 「清流展」(京都市美術館)[〜'94]
1996 死去
本野東一
写真: 藤井金治