| 日時: | 2001年9月22日(土) 午後2時から |
| 会場: | 東京国立近代美術館工芸館「現代の布」展会場 |
「現代の布」展ギャラリートークの第1回目は、ゲストに出品作家の上原美智子さんをお迎え致します。
上原さんが作品に使う絹糸は、もっとも細いもので3.7デニール。蚕がはきだすのが普通3デニール前後、現在多く用いられる生糸が約27デニールだといえば、もしかしたらその細さを想像できるでしょうか。上原さんはその極細の糸を目が詰まりすぎないように、と同時に布としてのかたちを作るぎりぎりの呼吸で打ち込んでいきます。そうして織り上げられた布は、驚くくらいに薄く軽いので、たとえ宙に投げ出しても、なかなか落ちてこないほどです。
上原さんはこの布に、沖縄に伝わる古い歌謡からとった「あけずば織」という名前をつけました。「あけずば」とはトンボの羽を意味するそうです。
今回のギャラリートークでは、会場の作品を前にして、上原さんが日頃どのようなことを感じ、考えながら糸を染め、織物を作っているのかといった実際の制作をめぐるさまざまエピソードや、布にこめられた思いなどについて伺いたいと思います。
(デニールは糸の太さの単位です。450メートルの長さで0.05グラムを1デニールといいます。)