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《誰かが私のポスターを破った》1943年 寄託作品
《誰かが私のポスターを破った》1943年 寄託作品

特集 国吉康雄
   -寄託作品を中心に-

Yasuo Kuniyoshi
2008.1.2-3.20
会場

東京国立近代美術館本館 ギャラリー4(2F)

会期

2008年1月2日(水)~3月20日(木)

開館時間

10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)
午前10時~午後5時(入館は閉館30分前まで)
金曜日は午後8時まで(入館は閉館30分前まで)

休館日

月曜日、ただし1月14日(月)、2月11日(月)は開館、翌日休館

観覧料

一般 420円(210円) 大学生130円(70円) 高校生70円(40円)

中学生以下、65歳以上および障害者とその付添者(1名)の方は無料。
*それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。
* ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。

*お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。
*本展の観覧料で、当日に限り、所蔵作品展「近代日本の美術」展(所蔵品ギャラリー、4-2F)もご覧いただけます。
*1月18日から3月9日までの期間は、本展の観覧料で、当日に限り、「わたしいまめまいしたわ 現代美術にみる自己と他者展(1F、企画展ギャラリー)もご覧いただけます。

◆無料観覧日

1月2日(水)、1月6日(日)、2月3日(日)、3月2日(日)

◆主催

東京国立近代美術館

 国吉康雄(1889‐1953)は、1906(明治39)年、17歳でひとりアメリカに渡り、以後ほとんど日本に帰ることなくアメリカで活動した画家です。当館では、国吉が亡くなった翌54年の遺作展に続き、2004年に50年ぶりとなる回顧展を行い、大きな反響を得ました。今回の小企画は、この回顧展をきっかけに所蔵家よりご寄託いただいた作品を中心に、当館のコレクションも加え、そのエッセンスを約20点の作品により改めてご紹介するものです。

《スタジオを歩きまわるモデル》1924年 寄託作品
《スタジオを歩きまわるモデル》1924年 寄託作品
《サーカスの女玉乗り》1930年
寄託作品
《サーカスの女玉乗り》1930年
寄託作品

 国吉の作品は、大きく三つの時期に分けることができます。初期の作品は、どこかユーモラスな、大きな頭と目を持つ人物が特徴です。1930年代に入ると画風は一変し、大恐慌下のアメリカ社会に生きる物憂げな女性像が登場します。第二次世界大戦をはさむ時期から晩年にかけては、仮面をかぶった道化師や廃墟のイメージが現れ、ふたつの祖国のはざまで揺れ動く国吉の心情をうかがわせます。

 今回のハイライトは、戦時下に描かれた国吉の代表作、《誰かが私のポスターを破った》です。この女性は、破られたポスターを目にした後、まるで犯人を探すかのように、ゆっくりとこちらをふり返ったところのようにも見えます。煙草を持つ女性の右手、ポスターの中の大きな手、そして手のように見える色とかたちをした女性の帽子が、謎めいた表情を浮かべる女性の顔を窮屈に取り囲み、息苦しい時代の雰囲気を感じさせるようです。
小規模ながら、多くの代表作を含む充実した展示です。どうぞご堪能ください。

《カーニヴァル》1949年 寄託作品
《カーニヴァル》1949年 寄託作品
国吉康雄 Yasuo KUNIYOSHI (1889-1953)

 岡山市の生まれ。1906年英語習得の目的で渡米。シアトル、ロサンゼルスで肉体労働に従事したが、1910年画家になることを決意、ニューヨークに出た。1916年アート・ステューデンツ・リーグに入り、K.H.ミラーらに学びながら、1917年1回独立美術協会展に出品。1922年ダニエル画廊で最初の個展。はじめは夢幻的な作品を描いていたが、1925年、1928年の2度の渡欧後は、国吉特有のメランコリックな女性像が制作の中心になった。1929年ニューヨーク近代美術館主催の「19人の現存アメリカ作家展」に選ばれた。1931年一時帰国。1933年には母校アート・ステューデンツ・リーグの教師に迎えられた。1948年ホイットニー美術館で大回顧展。1952年にはヴェネチア・ビエンナーレのアメリカ代表に選ばれた。2004年東京国立近代美術館、富山県立近代美術館、愛知県美術館で個展。

展示風景
1920年代―無垢なもの
1930‐40年代―ふたつの世界のあいだ
1940年代以降―仮面の道化
Photo by Ichiro Otani
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The National Museum of Modern Art, Tokyo