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Exhibition 展覧会情報

揺らぐ近代
日本画と洋画のはざまに

Modern Art in Wanderings: In Between the Japanese- and Western-Style Paintings
2006.11.7-12.24
会場

東京国立近代美術館 企画展ギャラリー

会期

2006年11月7日(火)~12月24日(日)

開館時間

10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)
入館は閉館30分前まで

休館日

月曜日

一般850円(700/600円)、大学生450円(350/250円)、高校生250円(150/100円)
( )内は前売/20名以上の団体料金の順。 いずれも消費税込。
中学生以下、および障害者(付添者は原則1名まで)の方は無料です。
それぞれ入館の際、生徒手帳、健康保険証、運転免許証、障害者手帳等をご提示ください。

前売は全国チケットぴあ他、ファミリーマート、サンクス(一部店舗を除く)にて取り扱っています。

*本展の観覧券で、当日に限り、「写真の現在3」「所蔵作品展 近代日本の美術」もご覧いただけます。

主催

東京国立近代美術館、京都国立近代美術館

協力

JAL

助成

財団法人UFJ信託文化財団

巡回情報

京都国立近代美術館 2007年1月10日(水)~2月25日(日)

電子メール討論会:「揺らぐ近代 揺らいでいるのはなにか?」
御意見の受付は平成19年2月20日17時まで。
詳しくは下記のページをご覧ください。
→http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2006/351interaction.html

近代日本の絵画は、しばしば日本画と洋画という二つのジャンルに区別されて語られます。明治初年に始まったこのジャンル分けはその後美術界にも一般にも深く浸透していますが、実はこれは近代日本美術史にとって重要な問題を多く含んでいるのです。
本展覧会は、この日本画と洋画が並存するという、100年以上にもわたって続いてきた美術状況を見直してみようとするものです。このことはひいては、「近代」「日本」「美術」を問い直すことに通じることでもあります。また、そうした概念上の問題と同時に、この展覧会では、作家個々人にとっての日本画・洋画の存在理由を検証し、実制作上の問題をも取り上げていきます。
いわゆる日本画の名品と洋画の名品を時代順に並べていくこれまで繰り返されてきた方法では、そのはざまに揺れ動く絵画史の姿はなかなか見えてきません。本展覧会では、両者のはざまに位置する作品あるいは作家に注目することによって、日本画と洋画のかかえる多様な問題を浮かび上がらせ、日本の近代絵画自体をも再考する機会にしたいと考えています。

会期中、一部展示替があります。詳細はこちら

■日本画と洋画の<はざま>に注目―かつてない初めての切り口により、もうひとつの近代絵画史を語ります。作品、画家の側に視点をおき、制度と近代の問題をとらえなおす試みです。

■重要文化財5点を含む日本近代絵画史上の名作も、日本画と洋画の概念が確立する途上に描かれた、奇想漂う作品も、同じ俎上にのせてとらえなおします。

■美術ファンや研究者待望の、小林永濯《道真天拝山祈祷の図》、橋本雅邦《弁天(騎龍弁天)》など4点が、ボストン美術館ビゲロー・コレクションから里帰り初公開となります。

■気鋭の研究者を招き公開討論会「日本画と洋画のはざまに、なにがあったか」を開催します。

第一章 狩野芳崖・高橋由一 日本画と洋画の始まり

「日本画」と「洋画」という制度が形をなす時代に、それぞれを背負う立場にあったのは、狩野芳崖と高橋由一でした。芳崖の作品が西洋顔料の強い色彩によって彩られ、高橋由一の作品が江戸絵画に似た構図を示すように、日本画と洋画は、その「はざま」に位置する作品からはじまったといえます。

第二章 明治絵画の深層 日本画と洋画の混成

明治時代、近代の絵画表現をつくりだすために、画家たちは日本画と洋画の「はざま」で、いわば手探りで実験的な制作をおこないました。伝統画題を洋画で描くなど、ときにわれわれの意表を突く作品からは、画家たちの試行錯誤の跡と、創造のエネルギーをよみとることができます。
出品作家
河鍋暁斎、小林永濯、橋本雅邦、彭城貞徳、田村宗立、原田直次郎ほか

原田直次郎
《騎龍観音》
1890年
護國寺蔵
原田直次郎
《騎龍観音》
1890年
護國寺蔵
第三章 日本絵画の探求 日本画と洋画の根底

日本画と洋画、それぞれの概念が整えられてもなお、日本画家は日本画の革新を、洋画家は洋画の日本化を求める傾向がありました。そのゆきつくところは、日本画と洋画の区別を超えた「日本絵画」ともいうべき表現世界であったかもしれません。
出品作家
浅井忠、竹内栖鳳、黒田清輝、横山大観、菱田春草ほか

第四章 日本画の中の西洋

「モノに憑かれて」「風景の発見」というふたつの視点から、大正期の若手日本画家たちによる写実表現のこころみに注目します。彼らは、岸田劉生を中心とする洋画の動向、あるいは西洋の絵画表現を手がかりに、日本画の弱点とされるリアリズムの克服を目指したのです。
出品作家
土田麦僊、村上華岳、速水御舟、榊原始更ほか

速水御舟
《茶碗と果実》
1921年
東京国立近代美術館蔵
(12月5日-24日に展示)
速水御舟
《茶碗と果実》
1921年
東京国立近代美術館蔵
(12月5日-24日に展示)
第五章 洋画の中の日本画

大正期の洋画家は、一方では西欧で展開される芸術思潮を受容し、他方で日本の風土に根ざした絵画表現を模索しました。いわゆる「日本的油絵」を生み出す画家たちは、日本画あるいは伝統絵画にそなわるさまざまな要素を取り入れています。彼らの関心は、線や平面的な画面構成、絵具そのものの質感、屏風などの形式にも及びます。
出品作家
藤田嗣治、小出楢重、藤島武二、梅原龍三郎ほか

第六章 揺らぐ近代画家たち 日本画と洋画のはざまで

第六章で注目する9人は、日本画も洋画ものこした画家たちです。それぞれ数点の作品をとりあげ、個々の画家にとっての日本画、洋画の意味と、絵画表現の問題を考えます。
出品作家
萬鉄五郎、岸田劉生、小杉放菴、川端龍子、熊谷守一ほか

「戸惑う近代絵画 芳崖・由一から放菴まで」

日程: 2006年11月18日(土)
時間: 14:00-15:30
場所: 当館講堂

聴講無料、申込不要、先着150名

古田亮(本展企画者、東京藝術大学大学美術館助教授・当館特別研究員)

「日本画と洋画のはざまに、なにがあったか」

日程: 2006年12月2日(土)
時間: 14:00-16:00
場所: 当館講堂

*聴講無料、申込不要、先着150名

パネリスト:児島薫(実践女子大学助教授)/佐藤道信(東京藝術大学助教授)/田中正史(小杉放菴記念日光美術館学芸主任)/古田亮

後援:明治美術学会

古田亮

日程: 2006年11月24日(金)
時間: 18:00-19:00

*参加無料(要観覧料)、申込不要

都築千重子(当館主任研究員)

日程: 2006年12月8日(金)
時間: 18:00-19:00

*参加無料(要観覧料)、申込不要

「揺らぐ近代:日本画と洋画のはざまに」展 美術館活用研究会

日程: 2006年12月1日(金)
時間: 16:00-17:00

*15:30開場

対象:小・中・高校の教員および職員
定員:150名(事前申込制)
→詳細・申込方法はこちら

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