杉浦邦恵《I’m telling you...》1983年 東京国立近代美術館蔵
会場
東京国立近代美術館 ギャラリー4(2F) 会期
2011年2月22日(火)~5月8日(日) 開館時間
10:00-17:00 (金曜日は10:00-17:00) 休館日
観覧料
観覧料 無料観覧日(所蔵作品展、「空虚の形態学」展のみ)
3月6日(日)、4月3日(日)、5月1日(日) 主催
東京国立近代美術館 「空虚」そのものに形があるわけではありません。それは、有形のものと照らし合わせることで、はじめて感得されるのです。家具ひとつ置かれていない部屋や、建物と建物の間の空き地、あるいは、そこにあった対象が移動してしまって今はないという状況において、人は空虚を感じるのではないでしょうか。空虚は、ものが無いことによって逆に、存在の神秘を問いかけてきますし、また、それは絶対的な無を指すわけではなく、普段気づかずにいる微弱な音や気配に注意を喚起し、次の瞬間に起こる出来事への期待を高めます。そういう意味で、空虚は新たな何かを生み出す可能性に満ちているともいえるのです。
感光紙の上に事物を置き、レンズを介さずに直接その像を定着させるフォトグラムという写真の技法。その特徴は、光を遮ったものの形が白く抜けて、黒地に浮かび上がることにあります。それとは別種の表現ですが、手形の輪郭をかたどった素描や、身体を型どりしてその内側の空洞もろとも提示する彫刻があります。これらに共通するのは、事物と媒体の接触の結果として、形象が獲得されていることです。事物の痕跡としての空虚は、そのものの不在を強く印象づけることでしょう。 この三年間に新しく収蔵した作品で、本展に展示されるのは、次の通りです。 鈴木勝雄(本展企画者・主任研究員)
鈴木勝雄(本展企画者・主任研究員)
*3月18日のキュレータートークは震災の影響により、中止となりました。 |
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