Craft&Design東京国立近代美術館工芸館
Film東京国立近代美術館フィルムセンター
MOMAT TOP
Exhibition 展覧会情報
池田良二《岬の分水嶺》1988年
池田良二《岬の分水嶺》1988年

現代の版画-写真の活用と
イメージの変容

Contemporary Prints: Transformation of Photographic Image
2006.3.11-5.21
会場

東京国立近代美術館 ギャラリー4(2階)

会期

2006年3月11日(土)~5月21日(日)

休館日

月曜日
(ただし、4月3日、5月1日は開館)

観覧料

一般420円(210円)、大学生130円(70円)、高校生70円(40円)
小・中学生、65歳以上無料
( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
※本展の観覧料で、当日に限り、「所蔵作品展 近代日本の美術」もご覧いただくことができます。
◆無料観覧日
 4月2日(日) 第一日曜日
 5月7日(日) 第一日曜日
 5月18日(木) 国際博物館の日

※「生誕120年 藤田嗣治展」は無料にはなりません。

主催

東京国立近代美術館

高度に情報化した社会に生きる私たちにとって、写真映像は特別なものではありません。それどころか、テレビ、ビデオ、インターネットなど、情報の伝達スピードが加速化し、情報量も増えていくなかで、今や写真映像は、わたしたちの生活に欠くことのできない存在となっています。

アートの世界でも、こうした社会を反映して、写真映像を取り入れた作品が増えてきました。今回ギャラリー4で開催する小企画展では、多様に展開するそうした作品の一端を、版画によって紹介いたします。

1960年代末から70年代、アメリカのポップ・アートの影響や、写真製版を容易にするシルクスクリーン(孔版)の品質向上を受けて、日本でも、写真を用いた版画の制作が盛んになりました。それまで「版画」といえば、木版画や銅版画のように版を「刻む」技法が主流で、手作業的な性格を強く帯びていました。しかしシルクスクリーンやリトグラフといった「写す」技法が盛んになると、技法の併用が促進され、また作家が工房やプリンターと協同作業することが活発化しました。そうして版画は大きく変わることになり、「版画とは何か?」という根本的な問いが発せられることになったのです。

写真映像を取り入れた版画は、再現性、即物性、客観性といった特性をそなえたクールな写真映像を持ち込みながらも、写真の選択、レイアウト、版の分解、版の重ね合わせなどの版画をつくるプロセスのなかで、独自の表現へと昇華しています。写真、版画、印刷の間を自由に行き来しながら、その重なりや隙間に生まれた作品。それは、「日常と非日常」「個と普遍」「現実と虚構」が錯綜する社会の中で感覚が鈍化してしまいがちなわたしたち現代人の視覚に、そしてわたしたちの意識に、揺さぶりをかけてくるでしょう。それはまた、「見ること」とは何かを考え直させてもくれるはずです。

多彩な出品作家

15名の作家による26点を、約300平方メートルに展示した展覧会です。静かな雰囲気の中で、多様な作品を見比べて見てください。

出品作家(50音順):秋岡美帆、東谷武美、池田良二、郭徳俊、上矢津、木村光佑、木村秀樹、小枝繁昭、小山愛人、野田哲也、前田藤四郎、松本旻、森岡完介、横尾忠則、吉田穂高

1932年から2002年まで

写真製版を併用した版画としてはきわめて早い作例の一つである、前田藤四郎の《時計》(1932年)から、NECOプリントという技法を用いた秋岡美帆の《光の間02-5-17-5》までを展示いたします。

日程: 2006年3月31日(金)

活躍中の作家をお招きして自作の前で語っていただくアーティスト・トークも、5回目を迎えることになりました。今回は本展の出品作家の池田良二さんをお迎えして、開催します。
詳しくはこちら

2006年度、当館では、2階にあるギャラリー4(284平方メートル)において、写真やデザインの企画展とは別に、コレクションを中心にした企画性の高い特集展示を行います。本展のほかは以下の会期で開催します。どうぞお楽しみに。

「持続/切断 ― 毛利武士郎・村岡三郎・草間彌生・河原温」
  2006年5月30日(火)~7月30日(日)
「ばらばらになった身体(仮称)」
  2006年8月5日(土)~10月15日(日)
「リアルのためのフィクション」
  2007年3月10日(土)~5月27日(日)

Calendar展覧会・イベントカレンダー
イベントカレンダー
The National Museum of Modern Art, Tokyo