特集 東北を思う―記憶・再生・芸術
堂本右美《Kanashi-11》2004年
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2011年3月の震災を受け、当館ではこの1年の間、所蔵作品展において「特集 東北を思う」シリーズを継続して行ってきました。ひとまずの区切りとなる2012年1-5月の今期では、1970年代以降の作品を展示している2階において本特集を行います。
2011年3月11日とそれ以降の体験を、今後、どのように記憶していくのか……すでに年もかわった今、それが問われ始めているような気がします。そこで今回の「東北を思う」では、これからも私たちがより深く東北を思い続け、記憶することできるためにも、記憶や追憶、あるいは思うことをテーマにした次のような作品を、コレクションの中から選んでみました。
2001年9月11日にアメリカで同時多発テロ事件が起こった後のニューヨークを満たす相反する感情を描いた大岩オスカールの《ガーデニング(マンハッタン)》。日本の文化にとっては再生のシンボルでもある桜を描いた児玉靖枝の絵画。嘆き哀しむ人々の表情をスローモーションで捉えたビル・ヴィオラのヴィデオ・インスタレーション。そのヴィオラに出てくる人物たちと同じような哀しむ人物を描いた斎藤真一の作品。「かなしい」という複雑な感情を示す言葉をタイトルに持つ堂本右美の絵画。イスラム文化や禅や日本や中国の山水画への関心を保ちながら見ることの限界を問うような黒の絵画を描いたアド・ラインハートの作品。生のはかなさを描くヴァニタスの伝統を汲んだロラン・フレクスナーのドローイングなどなどです。
久々にビル・ヴィオラの映像インスタレーション《追憶の五重奏(The Quintet of Remembrance)》が展示されます。
ビル・ヴィオラ《追憶の五重奏》2000年
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愛した、けれどいなくなってしまった誰かを思う人々の表情を、超高速で撮影し、スローモーションで映し出すとき、肉眼では「見えなかった」思いがあふれ出して空間を満たします。ヴィオラの代表的な映像インスタレーションである本作を当館で展示するのは2008年以来のこと。どうぞお見逃しなく。
BILL VIOLA
The Quintet of Remembrance, 2000
Color video rear projection on screen mounted on wall in dark room
Projected image size: 1.4 x 2.4 m
Performers: Weba Garretson, John Malpede, Mary Pat Gleason, Valerie Spencer, Dan Gerrity
Photo: Kira Perov
前期・後期で日本画を大きく入れ替えます。
今会期は、前期と後期で日本画を総入れ替えいたします。何度来ても新鮮な魅力満載です!
前期【1月24日(火)~3月11日(日)】のみに展示される作品
4F
今村紫紅《絵巻物模写 伴大納言絵巻(其一)》1899年頃
尾竹国観《油断》1909年
菊池契月《供燈(くとう)》1910年
川端龍子《慈悲光礼讃(朝・夕)》1918年
速水御舟《風景素描(林丘寺塀外の道・雲母坂)》1918年頃 河北倫明氏遺贈
速水御舟《門(名主の家)》1924年
小茂田青樹《寒林》1927年
岸田劉生《寒山拾得》1928年 杉本健吉氏寄贈
岸田劉生《五福祥集》1928年 杉本健吉氏寄贈
3F
川瀬巴水《「旅みやげ 第一集」より 松島 かつら島》1919年
川瀬巴水《「旅みやげ 第一集」より 陸奥 三島川》1919年
川瀬巴水《「旅みやげ 第一集」より 陸奥 蔦温泉》1919年
川瀬巴水《「日本風景集 東日本編」より 仙台 山之寺》1933年
川瀬巴水《「日本風景集 東日本編」より 仙台 青葉城》1933年
川瀬巴水《「日本風景集 東日本編」より 松島 材木島》1933年
川瀬巴水《「日本風景集 東日本編」より 松島 双子島》1933年
川瀬巴水《「日本風景集 東日本編」より 石の巻の暮雪》1935年
川瀬巴水《「日本風景集 東北篇」より 平泉 中尊寺金色堂》1935年
川瀬巴水《「日本風景集 東日本篇」より 弘前 最勝院》1936年
山口華楊《耕牛》1934年
入江波光《霖雨耕牛》1937年
小杉放菴(未醒)《椿》1937年
小杉放菴(未醒)《青鸞》1938年
入江波光《海渡る竜》1940年
棟方志功《二菩薩釈迦十大弟子》1940年 作者寄贈
吉岡堅二《氷原》1940年 作者寄贈
棟方志功《天妃乾坤韻(てんぴけんこんいん)》1952年
三上誠《冥》1959年 GALLERY TERASHITA寄贈
三上誠《カランの火》1962年
星野眞吾《麻紙による心象・合》1962年 高畑郁子氏寄贈
前田青邨《石棺》1962年 作者寄贈
杉山寧《穹(きゅう)》1964年
三上誠《経絡 輪廻》1967年
後期【3月13日(火)~5月6日(日)】のみに展示される作品
4F
菊池契月《名士弔葬》1908年
高取稚成《藤房卿の草子》1912年
菊池芳文《小雨ふる吉野》1914年
今村紫紅《春さき》1916年
徳岡神泉《椿》1922年頃 徳岡政子氏寄贈
速水御舟《ひよこ》1924年
冨田溪仙《紙漉き》1928年
村上華岳《楊柳観音》昭和初期
村上華岳《空山清高之図》1934年頃
3F
小林古径《柳と桜》1924年頃 寄託作品
跡見玉枝《桜花図巻》1934年
冨田溪仙《那智瀧》1935年
吉村忠夫《燈籠大臣》1936年
奥村土牛《鴨》1936年
横山大観《満ち来る朝潮》1943年 東條輝雄氏他8名寄贈
前田青邨《激流》1944年
川端龍子《金閣炎上》1950年 松田伊三雄氏寄贈
徳岡神泉《鯉》1950年
加山又造《移住》1952年 作者寄贈
吉田穂高《呪術者》1956年
杉全直《キッコウに憑かれて (A)》1960年
山口長男《転》1961年
吉田穂高《供物・黒》1962年
*予告なしに展示内容が変更になる場合もありますので、詳細は出品リストでご確認ください。