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Exhibition 展覧会情報
〈天幕の街〉コラージュ 1982年頃
〈天幕の街〉コラージュ 1982年頃

鈴木清写真展 
百の階梯、千の来歴

Suzuki Kiyoshi: Hundred Steps and Thousand Stories
2010.10.29-12.19
会場

東京国立近代美術館本館 ギャラリー4(2F)

会期

2010年10月29日(金)~12月19日(日)

開館時間

10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)
※入館は閉館30分前まで

休館日

月曜日
月間カレンダーもご参照ください。

観覧料

一般 420円(210円) 大学生130円(70円)
* ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
*高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。

*それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。
*お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。
*キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は、学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。
*本展の観覧料で、当日に限り、所蔵作品展「近代日本の美術」(所蔵品ギャラリー、4-2F)もご観覧いただけます。

無料観覧日(所蔵作品展「近代日本の美術」、「鈴木清写真展 百の階梯、千の来歴」のみ)

11月3日(水・文化の日)、11月7日(日)、12月5日(日)

主催

東京国立近代美術館

特設ウェブサイト

4人の作家(石川直樹、町田康、小野正嗣、小沼純一)による、鈴木清の作品世界にまつわる書き下ろしエッセイが読める特設ウェブサイトを公開中です。リンクはこちら。

〈流れの歌〉より 1971年
〈流れの歌〉より 1971年
〈夢の走り〉より 1983年
〈夢の走り〉より 1983年

写真集というメディアが、今日、改めて注目されています。綴じられたページをめくることで現われるイメージどうしが、連鎖し、響きあい、そこにひとつの小世界が立ちあがる。そんな写真集独特の可能性を、ひときわユニークな手法で探究しつづけた写真家鈴木清(1943-2000)。その仕事は近年、世界的に注目されています。
鈴木清の作品を顧みるうえで「書物」は重要なキーワードです。読書家であり、愛読書から得たインスピレーションをしばしば自らの写真の指針としたということだけでなく、彼自身の写真集が、いずれも「書物」と呼ぶにふさわしいものだったからです。
炭鉱という自らの出自に関わる場や、同時代の社会、旅の時間や文学作品などをモティーフに、眼の前の現実と夢や記憶が自在に交錯する、重層的な作品世界が展開された鈴木の写真集は、まさに繰り返し読み込まれるべき「書物」としての奥行きを獲得していました。
今回の展覧会では、『流れの歌』(1972)や『天幕の街』(1982)、『夢の走り』(1988)など、8冊の写真集それぞれからの作品を紹介するとともに、写真集のダミーや個展会場の手描き図面など、鈴木独特の手作業を通じた創作のプロセスにも注目しつつ、その作品世界の全体像を探ります。

8冊の写真集をめぐって
〈天幕の街〉より 1982年
〈天幕の街〉より 1982年
〈デュラスの領土〉より 1997年
〈デュラスの領土〉より 1997年

鈴木清の写真家活動の重要な柱が、自費による出版を重ねた写真集づくりでした。3冊目の『天幕の街』(1982)では造本を当時新進のデザイナーだった鈴木一誌に依頼。それまでの2冊にくらべはるかに複雑な構成を持つこの写真集以降、鈴木の写真集は独特の密度と奥行きを獲得していきます。
今回の展覧会では、8冊の写真集それぞれからの作品を紹介するとともに、写真集どうしの連関や、シリーズを越えて共通するモティーフなどにも注目し、鈴木清の作品世界の全体像を探ります。

手の思考―写真集のダミーと展示のためのスケッチ
写真集『デュラスの領土』のためのダミー 1998年頃
写真集『デュラスの領土』のためのダミー 1998年頃
個展(「デュラスの領土1」)のためのスケッチ 1996年
個展(「デュラスの領土1」)のためのスケッチ 1996年

鈴木清の写真集をめぐって注目されるのは、手作りされたダミーの存在です。一冊の写真集の構成を練るために、コピーや校正刷りを素材に、カッターや糊をつかって作られたダミーは、鈴木にとってのデザインや編集のプロセスが、文字通り手作業によって進められていたことを示しています。個展の会場構成のスケッチにも共通する、綿密な手作業。今回の展覧会では、鈴木清の写真家活動の重要な部分を占める、「手の思考」のプロセスを生き生きと伝える、写真集のダミーや展示構成のためのスケッチにも注目します。

1943年 福島県いわき市生まれ
1965年 漫画家を志し上京。
1969年 東京綜合写真専門学校卒業。同年から翌年にかけ、『カメラ毎日』に「シリーズ・炭鉱の町」を発表、写真家として出発。以降、看板描きを生業とし、写真家活動を展開。
1972年 写真集『流れの歌』刊行。
1976年 写真集『ブラーマンの光』刊行。
1982年 写真集『天幕の街』刊行、翌年同書および同題の個展により第33回日本写真協会賞新人賞受賞。
1985年 東京綜合写真専門学校の講師に就任。
1988年 写真集『夢の走り』刊行、翌年第1回写真の会賞受賞。
1991年 写真集『愚者の船』刊行(IPC刊、唯一自費出版ではない写真集)
1992年 個展「母の溟」により第17回伊奈信男賞受賞。
1994年 写真集『修羅の圏』刊行、翌年同書および同題の個展により第14回土門拳賞受賞。
1998年 写真集『デュラスの領土』刊行。
2000年 3月死去、10月に遺された展覧会プランにより個展「千の来歴」開催。
2008年 オランダ、フローニンゲンのノールトリヒトギャラリーで個展「Soul and Soul」が開催される。

〈私の12冊〉より 1983年
〈私の12冊〉より 1983年
カタログ 大好評発売中!
異例の文庫本サイズ、ハードカバー、計378ページ、厚み3.5cm。まさに「書物」と呼べるカタログです。1500円

開催中の「鈴木清写真展 百の階梯、千の来歴」カタログが大好評発売中です。ブックデザインは、鈴木清本人とも親交が深く、過去に鈴木の写真集のデザインも手がけた鈴木一誌氏によるもの。カタログとしては異例の文庫本サイズながら、計378 ページ、厚み3.5cm 、ハードカバーという、まさに「書物」と呼べる、重厚かつ魅力的な本となりました。会場でぜひお手にとってみてください。

*郵送でもご購入いただけます。購入方法についてはこちら
*青山ブックセンター本店でも購入可能です。

鈴木一誌氏による重厚なデザイン。 開くと写真が全面に載っています。
鈴木一誌氏による重厚なデザイン。 開くと写真が全面に載っています。

倉石信乃(批評家・明治大学准教授)×金村修(写真家)

日程: 2010年11月19日(金)
時間: 18:00-19:30
場所: 講堂(地下1F)

聴講無料 申込不要(先着150名)

増田玲(本展企画者/当館主任研究員)

日程: 2010年10月31日(日)
時間: 15:00-16:00
場所: ギャラリー4(2F)

増田玲(本展企画者/当館主任研究員)

日程: 2010年12月11日(土)
時間: 15:00-16:00
場所: ギャラリー4(2F)

いずれも参加無料(要観覧券)、申込不要

[復刻版]鈴木清写真集『流れの歌』(白水社より10月27日発売予定)刊行に合わせ、青山ブックセンター本店にて記念トークイベントがおこなわれます。

飯沢耕太郎(写真評論家)×鈴木一誌(グラフィックデザイナー)
「いまなぜ、鈴木清か?」

日程: 2010年10月31日(日)
時間: 18:00-20:00
場所: 青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山

要申込 定員:120名 入場料:税込500円

お問い合わせ先
青山ブックセンター本店
TEL: 03-5485-5511
オンライン予約もしくは青山ブックセンター本店店頭にて参加引換券をご購入下さい。
※電話予約は行っておりません。


*10月30日~11月29日まで同店に設けられる鈴木清コーナーに、鈴木の作品を数点展示します。ぜひ足を運んでみてください。

『流れの歌』(1982年)表紙
『流れの歌』(1982年)表紙
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The National Museum of Modern Art, Tokyo