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Exhibition 展覧会情報
《母子》 1934(昭和9)年 東京国立近代美術館
《母子》 1934(昭和9)年 東京国立近代美術館

上村松園展

Uemura Shoen
2010.9.7-10.17
会場

東京国立近代美術館 企画展ギャラリー

会期

2010年9月7日(火)~10月17日(日)
会期中、一部の作品を展示替します。
前期:9月7日~9月26日
後期:9月28日~10月17日

開館時間

10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)
※入館は閉館30分前まで

休館日

月曜日[2010年9月20日、10月11日は開館]、9月21日(火)、10月12日(火)
月間カレンダー もご参照ください。

一 般 1300円(1100/900円) 
大学生 900円(800/600円) 
高校生 400円(300/200円)

※( )内は前売/20名以上の団体料金。いずれも消費税込。

中学生以下、障がい者手帳等をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。
※それぞれ入館の際、学生証等の年齢の分かるもの、障がい者手帳等をご提示ください。

※本展の観覧料で、当日に限り「手探りのドローイング」(ギャラリー4、2F)と所蔵作品展「近代日本の美術」(所蔵品ギャラリー、4-2F)もご観覧いただけます。

※チケット取り扱い(前売/当日):電子チケットぴあ(Pコード:764-229)、ローソンチケット(Lコード:38108)、CNプレイガイド、イープラス、JTB、セブン-イレブンほか主要プレイガイド、東京国立近代美術館(開館日のみ)

お得な前売券は7月12日(月)から9月6日(月)まで販売。 販売は終了しました

もっとお得な早割りペアチケット(2名分)は1800円。電子チケットぴあ(Pコード:764-248)、ローソンチケット(Lコード:38108)、イープラスなどで7月12日から8月15日までの期間限定発売。 販売は終了しました

主催

東京国立近代美術館、日本経済新聞社

協賛

旭硝子、NEC、トヨタ自動車、日興コーディアル証券、日本興亜損害保険

巡回

京都国立近代美術館 2010年11月2日(火)~12月12日(日)

京都に生まれ育った上村松園は、若くしてその頭角を現し、文部省美術展覧会(通称文展)など各種展覧会を舞台に気品あふれる人物画を次々と生み出しました。
その作品には単なる女性美ばかりでなく、画中の人物のさまざまな感情のひだが、市井の人々の営み、歴史や物語、謡曲などの題材にのせて表わされています。松園は近世初期風俗画や浮世絵など人物表現の伝統の厚みを受け止める一方で、対象の内面や精神性の表現が追求された近代という時代と向き合い、自分ならではの人物画を模索したのです。
本展覧会では、松園の画業を大きく3期に分け、代表作約100点によって創作の軌跡をたどるとともに、その本質を改めて探ります。

松園の傑作、堂々集結。

松園と聞けば思い浮かぶ、あの作品もこの作品も、数々の傑作が本展覧会に出品されます(会期中展示替えを行います)。名品揃いの過去最大級の回顧展です。

美しいだけではない。松園芸術の多面性に迫ります。

凛とした気品あふれるたたずまい。今に生きる私たちも憧れるような「理想の女性像」です。しかし、作品一つ一つを眺めてみると、愛情をもって子供をあやす男性、壮絶な嫉妬の炎を内に秘めた女性など、松園が驚くほどさまざまな人の姿を描いていたことに気づきます。本展覧会では、充実した作品のラインナップにより、松園芸術のもつこうした多面性をじっくりと味わっていただけます。

見せます、明治・大正期の名品たち。

松園芸術の礎は明治、大正時代に築かれました。浮世絵だけでなく当世風俗や歴史から題材を採った明治期、人物の情熱がほとばしるさまを描いた大正期。松園芸術の本質に深く迫るために、本展覧会ではこの時期の作品を多数展示します。その数、出品総数の約4割。久しぶりにお目見えの作品もあり、見ごたえたっぷりです。

明治33(1900)年、《花ざかり》を第9回日本絵画協会・第4回日本美術院連合絵画共進会に出品し、銀牌を受けると、若くして松園の名は画壇で広く認められることとなりました。この時期の松園は、鈴木松年、幸野楳嶺、竹内栖鳳とその師を変えていくなかでさまざまな表現を学び、画風を模索しました。作品の題材は江戸風俗をはじめ、歴史上の人物、物語、市井の風俗など幅広いものでした。浮世絵など伝統的な人物表現の名残が見られますが、写生にもとづいた現実味が感じられます。人物のそっとほほえむようなさりげない表情からは、対象をあたたかい眼差しで見つめる松園の態度がうかがえます。

《舞仕度》 1914(大正3)年 
京都国立近代美術館
《舞仕度》 1914(大正3)年
京都国立近代美術館

明治の末頃より、松園の作品は色彩が明るく華やかになり、登場人物の顔立ちも、柔和で時に妖艶でさえあるものへと変化していきました。また、謡曲など物語性の強い題材を通して、対象となる人物の感情表現が研究されました。またこの頃、松園は今後の制作のあり方を模索していました。感情など対象の内面の表現は、手法は違えども当時の美術において広く追求されたものであったからです。その中に埋もれることなく、いかに独自の路線を打ち出すか。《焰》制作ののち3年ほど大展覧会への出品を見送り、新たな方向性を見定めていきました。

昭和に入り、松園芸術はついに円熟の時を迎えます。背景のモティーフなど余分なものをそぎ落とし、構図を整理して人物を大きく配した画面からは、人物の圧倒的な存在感が伝わってきます。色彩が清澄さをいっそう増すのもこの時期の特徴です。主題、内容ともにこれまでのものが並行して現れますが、それらはさらに深く探究されました。そこには、叙情性あふれる大正期の表現とは異なり、対象の内面が静謐な画面に描き出されています。

3章-1 
古典に学び、古典を超える

浮世絵などの古画、謡曲をはじめとする古典芸能、古典文学は、修業期から松園のイメージソースとして役割を果たしてきました。古画は単に図像を引用するのではなく、人物の内面表現を追求するうちに、卑俗になりすぎないための手段として用いるようになりました。昭和期には、余分なものがそぎ落とされた中に感情が凝縮される謡曲のありかたが、制作のヒントとなりました。古典の本質をつかんだうえでそれを借り、対象人物の内に秘められた感情をにじませる。これこそが、古典という伝統を乗り越えた先に松園が目指したものなのです。

《母子》 1934(昭和9)年
東京国立近代美術館
《母子》 1934(昭和9)年
東京国立近代美術館
3章-2 
日々のくらし、母と子の情愛

明治期とならび昭和期にも、《人々の日常のひとこまを描き出した作品が描かれます。しかし明治期とは異なり、松園が幼い頃を過ごしたかつての面影残る京の町と、そこに生きる人々をなつかしむ気持ちが込められています。とりわけ、松園を女手一つで育てあげ、彼女の画業をいつも支えていた母仲子が昭和9年に亡くなってからは、そのような作品が増えていきました。そこには、子供に対する母親の細やかな愛情が、松園の亡き母への思慕の情に重ね合わせて表現されています。

3章-3
静止した時間(とき)、内面への眼差し

季節のうつろいを楽しむ女性像は浮世絵などにも多く見られる画題です。しかし松園の作品の中の女性たちは一様に、目の前の景物を通り越して何かを見つめているように見えます。目の前にあるものではない何かをじっと見つめるとき、関心の先はおのずと自身の内面に向かいます。仕舞など芸事に取り組む時もまた、人は自身の内面と向き合うことになります。芸事の瞬間を切りとった作品には、最高の演技を成し遂げるために必要な、内面の強い意志、研ぎ澄まされた精神が表れています。

上村松園 略歴

明治8(1875)年 4月23日、葉茶屋を営む上村太兵衛、仲子の次女として京都市四条御幸町に生まれる。本名津禰(つね。常、常子とも書く)。
明治20(1887)年 京都府画学校に入学。並行して鈴木松年塾にも通う。
明治23(1890)年 第3回内国勧業博覧会に《四季美人図》出品、イギリスのコンノート公買上となる。
明治26(1893)年 松年の許可を得て幸野楳嶺に師事。2年後、楳嶺没するにともない竹内栖鳳に入門。
明治33(1900)年 第9回日本絵画協会・第4回日本美術院連合絵画共進会に《花ざかり》を出品、銀牌を受ける。
大正5(1916)年 文部省美術展覧会(通称文展)無鑑査となる。
昭和16(1941)年 帝国芸術院会員となる。日本画家三谷十糸子とともに中国へ慰問旅行。
昭和19(1944)年 帝室技芸員となる。
昭和23(1948)年 女性として初めて文化勲章受章。
昭和24(1949)年 8月27日、肺癌のため奈良平城の唳禽荘にて没。

上村淳之(日本芸術院会員・日本画家)「上村松園のもとめた世界」

日程: 2010年9月11日(土)
時間: 14:00-

要申込(応募者多数の場合は抽選) 受付を終了しました

加藤類子(美術史家)「上村松園と京都」

日程: 2010年9月18日(土)
時間: 14:00-

要申込(応募者多数の場合は抽選) 受付を終了しました

いずれも、東京国立近代美術館 講堂にて。聴講無料(140名)。

申し込み方法
郵便往復はがきの「往信用裏面」に郵便番号・住所・氏名(ふりがな)・電話番号・希望講演名を、「返信用表面」に郵便番号・住所・氏名を明記のうえ、下記までお申し込みください。
締切:8月25日(水)《当日消印有効》 受付を終了しました

申込・問い合わせ先
〒106-8611 東京都港区西麻布2-25-18 
ユース・プランニング センター内 
「上村松園展」広報事務局 「講演会」係 
TEL: 03-3409-4266

*1枚の往復はがきでいずれか1回の講演会に、2名までの応募可。
2名応募の場合はそれぞれの氏名を明記してください。

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