開催予定の展覧会

  • 2018.10.10 - 12.24
  • 企画展

アジアにめざめたら

アートが変わる、世界が変わる 1960-1990 年代

Awakenings: Art in Society in Asia 1960s -1990s

アジア各地のアヴァンギャルド・アートが東京に集結!

ジム・スパンカット《ケン・デデス》
1975/1996 年 シンガポール国立美術館蔵

本展はかつてないスケールで、アジア各地の現代アートの黎明期である1960 年代から1990 年代に焦点をあてる展覧会です。

10を超える国と地域から、激動の時代に生まれた挑戦的かつ実験的な約140点の作品を一堂に集め、その共通点と違いを発見していきます。

日本、韓国、シンガポールの国立美術館3館と国際交流基金アジアセンターによる5年に及ぶ共同プロジェクトの集大成として日本で開幕、その後韓国とシンガポールに巡回します。

 

 

本展のポイント

■ 東アジア・東南アジア・南アジアという広範囲を対象に、1960 年代から1990 年代に発生した近代美術から現代美術への転換期に焦点をあてる初の展覧会です。

 

■ 本展は、東京国立近代美術館、韓国国立現代美術館、シンガポール国立美術館と国際交流基金アジアセンターによる、アジアの戦後美術を再考する5年に及ぶ国際共同プロジェクトの集大成です。日本で開幕し、その後2019年にかけて、韓国とシンガポールに巡回します。

 

■ 日本、韓国、台湾、中国、香港、インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、マレーシア、インドなど、10を超える国と地域の90組以上の作家による約140点の作品が東京に集結。絵画、彫刻、版画、写真、映像、パフォーマンス、インスタレーションなど、多様なアヴァンギャルド・アートを一挙にご紹介します。

 

■ この時期のアジアは、植民地支配からの独立と急速な近代化、東西冷戦によるイデオロギーの対立やベトナム戦争の勃発、民族間の対立や民主化運動の高揚など、社会を揺るがす大きな出来事が続きました。今回ご紹介するのは、その時代を生きたアーティストたちが、自らの生きるローカルな現実にとって「美術」とは何かを問いかけ、既存のジャンルにとどまらない表現方法を開拓した末に生まれた、挑戦的かつ実験的な作品の数々です。

 

■ 本展では、時代や場所の異なるアートを、国の枠組みを越えて比較することで、思いがけない響き合いを発見することを目的としています。近年、アジアからの観光客が急増し、日本とアジアの文化交流が新たな段階に移行しつつある中、本展で得られる体験は、アートと世界の見方を変え、アジアとの新たな関係を築くヒントに繋がるでしょう。

 

ワサン・シッティケート《私の頭の上のブーツ》1993 年 作家蔵 撮影:マニット・スリワニチプーン

展覧会の構成

張照堂《板橋》1962 年 作家蔵







FX ハルソノ《くつろいだ鎖》1975 /1995 年 シンガポール国立美術館蔵







ナリニ・マラニ《ユートピア》 1969/1976 年 作家蔵





 時系列や国・地域の枠にとらわれず、テーマごとに分類した3章から構成されています。第1章では「美術」の表現方法が多様なメディアに拡張していく局面を、第2章では新しい芸術動向が展開した「都市」という舞台を、第3章では社会の変革につながる「集団」を形成するアートの力を考察します。アジアの多様な歴史とアートの変化をつなぐ、いくつもの視点が盛り込まれています。

 

 

 イントロダクション

展覧会の全体像を理解しやすいよう、今回取り上げるアジアの地域とその複雑な社会背景を、時代を象徴する作品に地図や年譜を加えて紹介します。

 

1. 「美術」を問い直す

…新たな表現方法の開拓

1968 年以降世界中に波及した学生運動を契機に、アジア各地では近代化に対する問題意識が芽生え、「美術」という西洋由来の概念にも疑問が投げかけられました。若い作家たちは、従来の絵画や彫刻という形式にとらわれず、自らの身体や日常的な素材を活用し、それぞれの地域性に即した新たな表現方法を開拓していきます。

絵画を燃やすダダ的な行為や、ギャラリーの中に酒場を仮設する体験型のイベントなど、「美術」という制度を批評する仕事とともに、石、クッション、ガラス、わら、ドライアイスなど物質との新たな対話をうながす作品を紹介します。

 

2. 芸術家と「都市」

…新しいアートが展開した場

1960 年代以降、アジアの主要都市では、急速に進行した近代化によって人々の生活が激変しました。同時に消費社会による共同体の崩壊や貧困問題、民族紛争など都市の日常に潜んでいる矛盾が強く意識されるようになりました。

光と影の両面をもつ都市のイメージを新鮮な感覚で表現した映像作品や、広告イメージを活用して消費社会を皮肉るような絵画が登場します。さらに美術館やギャラリーを飛び出して路上という公共空間でパフォーマンスが行われました。このように「都市」は実験的な表現をはぐくむ場となったのです。

パブロ・バエンス・サントス《マニフェスト》1985-87 年 シンガポール国立美術館蔵

 

3. 新しい「連帯」を求めて

…アーティスト・グループの誕生

自由を求める若い表現者たちは、抑圧的な体制や社会的なタブーにも臆することなく、新しい表現を可能にするスペースをこじ開けようとしました。

民衆との「連帯」を主張するマニフェストを掲げるグループや、ジャンル横断的な活動を展開したグループなど、多くの芸術家集団が誕生したのもこの時期の特徴です。とりわけ民主化運動の過程では、壁画やバナー、看板、ヴィデオなどを使ってリアルな現実を多くの人々と共有する試みが登場しました。アジアの現実にめざめた作家たちは、アートがもつコミュニケーションの力に活路を見いだしたのです。

 

 

出品作家・グループ( 一部)

● 日本:ゼロ次元、中村宏 

● 韓国:キム・グリム、ホン・ソンダム

● 台湾:張照堂、陳界仁 

● 中国:王晋、宋冬 

● 香港:エレン・パウ、フロッグ・キング

● インドネシア:F X ハルソノ、ジム・スパンカット

● シンガポール:タン・ダウ、ラジェンドラ・グール

● タイ:モンティエン・ブンマー、アーティスト・フロント、ワサン・シッティケート

● フィリピン:ホセ・テンス・ルイス、パブロ・バエンス・サントス

● マレーシア:レッザ・ピヤダサ、ウォン・ホイ・チョン

● インド:ナリニ・マラニ、グラムモハメド・シェイク

 

 

イベント

  
※詳細は決まり次第、お知らせいたします。

 

 

開催概要

 

会場:
東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー
会期:
2018年10月10日(水)~ 2018年12月24日(月・休)
開館時間:
10:00-17:00(金・土曜は10:00-20:00)
*入館は閉館30分前まで
休館日:
月曜(12/24は開館)
観覧料:
一般1,200(900)円
大学生800(500)円
*( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
*高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。
キャンパスメンバーズ加入校の学生は、学生証の提示で割引料金500円でご鑑賞いただけます。

*本展の観覧料で入館当日に限り、「MOMATコレクション」(4-2F)、「遠くへ行きたい コレクションを中心とした小企画」(2F ギャラリー4)、「日本・スウェーデン外交関係樹立150周年 インゲヤード・ローマン展」 (工芸館)もご覧いただけます。

リピーター割引:
本展使用済み入場券をお持ちいただくと、2 回目以降は特別料金 (一般 500 円、大学生 250 円)でご覧いただけます。

主催:
東京国立近代美術館、国際交流基金アジアセンター、韓国国立現代美術館、シンガポール国立美術館

美術館へのアクセス:
東京メトロ東西線竹橋駅 1b出口より徒歩3分
〒102-8322 千代田区北の丸公園3-1
詳しくはアクセスマップをご参照ください。


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