開催予定の展覧会

  • 2017.09.12-2017.11.05
  • 所蔵作品展

MOMATコレクション

MOMAT Collection

2017年5月27日-11月5日の所蔵作品展のみどころ

東山魁夷《道》 1950年

 MOMATコレクションにようこそ!今期のみどころをご紹介します。まず4階1室「ハイライト」では、鏑木清方《墨田河舟遊》(5月27日~7月17日)、川端龍子《草炎》(7月19日~9月10日)など、季節にふさわしい作品がみなさんをお迎えします。

   4階5室では、当館の所蔵する西洋近代美術の特集です。日本への影響関係を知る上でも、これらの作品はコレクションに欠かせません。西洋と日本との関係といえば、今回はパリで活躍した藤田嗣治を3階6室で、アメリカで活躍した国吉康雄を7室で特集しています。ふたつの文化圏の間でアイデンティティを模索した彼らの足跡にご注目ください。

   そして9月12日~11月5日には、3階の8室と10室で、東山魁夷を特集します。当館では多数の東山作品を所蔵しておりますが、人気作家ゆえ毎年のように他館の展覧会に貸し出していることもあり、当館でまとめて展示する機会がなかなかありません。17点を展示する今回は、東山芸術をじっくり堪能できる絶好の機会といえるでしょう。

さらに2階11室、12室では、近年に収蔵した作品を中心として、1960年代から70年代の美術の動向に光をあてます。

今期も盛りだくさんのMOMATコレクション。どうぞごゆっくりお楽しみください。

出品作品リストは、こちら

東山魁夷特集

■展示作品は、東山自身が風景に開眼した記念作だと語った《残照》(1947年)、前方へまっすぐつづく道だけを描いた《道》(1950年)、北欧旅行の印象をもとに構成したという《冬華》(1964年)など、人気の高い大作ばかりです。北欧主題、京都主題までを網羅し、東山のエッセンスがギュッと詰まっています。

■なぜ東京国立近代美術館にこれほどの代表作が揃っているのか? それは、東山本人が手許に置いていた作品を1969年にまとめてご寄贈くださったから。当館が京橋から竹橋に移転したこの年、東山や梅原龍三郎など多くのアーティストから寄贈の申し出があり、コレクションが充実しました。

■しかし、東山は人気作家ゆえ毎年のように他館の展覧会に貸し出しており、当館でまとめて展示する機会がなかなかありません。今年だからこそできる、本制作17すべての一挙公開。この機会は見逃せません。

■音声ガイド(300円)でお聞きいただける「生の声」は、1968年に東京国立近代美術館(京橋)の5階講堂で行った美術講座「私と風景画」の音声記録を音源とするものです。

いつもの音声ガイドに、東山自身が解説した9点分を特別に加えました。(日本語のみ。)内容もさることながら、声や話しぶりがわかるのも、ファンにとってはたまらないでしょう。こんな音源を所蔵、保管しているのも、MOMATの隠れた底力です。

■1964年の日展会場で、東山《冬華》と隣り合って並び話題をさらった、杉山寧《穹》、髙山辰雄《穹》も併せて公開します。当時の展示風景を展示室の一角で再現します。

今会期に展示される重要文化財指定作品

  今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。

  • 中村彝《エロシェンコ氏の像》(1920年)

  • 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》(1915年)

  • 原田直次郎 《騎龍観音》(1890年) 寄託作品(護國寺蔵)

  • 土田麦僊《湯女(ゆな)》(1918年)*5月27日-7月17日 展示

  • 菱田春草《王昭君》(1902年) 寄託作品(善寳寺蔵) *9月12日-11月5日 展示 

    4点の重要文化財(2点は寄託作品)についての画像と解説は、こちら

     

     

展示替情報

展示替の組み方が新しくなりました。月曜の休館日を利用して、日本画、写真、素描などを中心に、展示室ごとにこまめに展示替していきます。

展示室によってはこれまでよりも展示替が多くなるので、訪れるたびに新たな発見が。「MOMATコレクション」の常連さんにもきっとご満足いただけるはずです。

 

東山魁夷特集

《残照》1947年

 東山魁夷(1908-1999)は、皇居新宮殿の障壁画や、唐招提寺御影堂の障壁画も手掛けた国民的人気を誇る日本画家です。東京国立近代美術館では東山本人から寄贈を受けた作品を含め、本制作だけでも17点を所蔵しています。

 今回の特集展示では、その17点すべてを一挙公開します。会場は所蔵作品展「MOMATコレクション」(4階~2階)の2部屋。自身が風景に開眼した記念作だと語った《残照》(1947年)、前方へまっすぐつづく道だけを描いた《道》(1950年)、北欧旅行の印象をもとに構成した《冬華》(1964年)など、東山のエッセンスがギュッと詰まった特集展示をお楽しみください。

音声ガイド

《青響》1960年

音声ガイドで「生の声」による解説を!

音声ガイド(300円)では、東山自身が自作を解説した肉声をお聞きになれます。いつもの音声ガイドに、1968年に当館で行った講演会「私と風景画」を音源とした解説を、特別に9点加えました。

「生の声」解説が聞けるのは、《残照》《道》《秋風行画巻》《たにま》《晩照》《青響》《雪降る》《映象》《白夜光》の9点です。

東山魁夷(1908-1999)について

《秋翳(しゅうえい)》 1958年

横浜生まれ。東京美術学校日本画科(現・東京藝術大学)を卒業後、ドイツに留学して美術史を学ぶ。戦後、1947年に日展に発表した《残照》が特選を受賞し、風景画家として再出発を果たした。1950年の《道》をはじめ、構図や色を整理した平明な作風により、国民的な人気を集めた。

取材旅行に出かけては連作を描いたことでも知られる。1962年の北欧旅行では、帰国後1964年まで3年にわたって北欧主題による制作を続けた。同様の連作に京都(1965年~68年)、ドイツ・オーストリア(1969年~72年)などがある。

また、1960年に新築なった東宮御所の壁画、1968年完成の皇居新宮殿の障壁画を担当し、1970年代には約10年をかけて唐招提寺御影堂の障壁画制作に取り組んだ。

1999年に没。墓所は長野市にあり、唐招提寺にも分骨されている。

出品作品について

《たにま》1953年

《残照》 1947年
《道》  1950年
《秋風行画巻》 1952年
《たにま》 1953年
《晩照》 1954年
《山かげ》 1957年
《秋翳(しゅうえい)》 1958年
《木霊》 1958年
《暮潮》 1959年
《青響》 1960年
《雪降る》 1961年
《黄耀》 1961年
《映象》1962年
《冬華》 1964年
《白夜光》 1965年
《月篁》 1967年
《白い朝》 1980年

その他の展示

4F

1室 ハイライト
2-5室 1900s-1940s 明治の終わりから昭和のはじめまで

「眺めのよい部屋」

美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。

「情報コーナー」

MOMATの刊行物や所蔵作品検索システムをご利用いただけます。

 

1室 ハイライト

長谷川利行 《カフェ・パウリスタ》1928年

 3,000㎡に200点以上が並ぶ――この贅沢さがMOMATコレクションの特長です。しかし近年、お客さまから、「たくさんあり過ぎてどれを見ればいいのかわからない!」「短時間で重要な作品だけさっと見たい!」という声をいただくことが増えました。そこで、重要文化財を中心にコレクションの精華をお楽しみいただける「ハイライト」のコーナーを設けることにいたしました。
  今期は、日本画では3期に分けて展示替えをしつつ、計7 点を紹介します。近世の舟遊びの様子を描いた鏑木清方の《墨田河舟遊》(7月17日まで展示)、紺地に金泥で夏草を描いた川端龍子の《草炎》(7月19日から9月10日まで展示)、山形県鶴岡市の善寳寺よりご寄託いただいている菱田春草の重要文化財《王昭君》(9月12日から展示)がみどころです。油彩では、この「ハイライト」で定番となった原田直次郎や岸田劉生の重要文化財に加え、近年新しくコレクションに加わった松本竣介の《黒い花》や山下菊二の《あけぼの村物語》も選びご紹介します。

 

2室 明治の絵画 リアルな自然を描く

南薫造《六月の日》1912年

 絵画の近代化を模索する明治期の画家にとって、自然をいかにリアルに描くか は至上命題でした。ここでは風景画に限定せず、ひろく風俗画と呼ばれるものま で含めてその方法に注目してみましょう。
 第一にフレーミングの工夫。黒田清輝の《落葉》は、森の風景を俯瞰的に切り取ることで、まるでその中を実際に散策しているかのような印象を与えます。場面全体を説明するのではなく、あえて断片的に感じられるフレーミングを施すことで、生き生きとした体験を再現しようとしています。
 第二に人間の生活と自然とのつながりを提示すること。南薫造《六月の日》には麦刈に勤しむ農民の姿が、和田三造の《南風》には屈強の海の男たちが描か れ、背景の自然とワンセットで扱われています。人間が働きかけ、克服する対象としての自然という発想がベースにあるようです。いずれも中央に上半身裸の男性が描かれており、「肉体」や「労働」を自然とともに美的に享受する感性がすでに存在していたことを伝えます。それは都市に暮らす者の視点といえるかもしれません。

 

3室 恋とクリームパン

荻原守衛《女》1910年

 創業1901(明治34)年、今も新宿に本店を構える菓子舗、新宿中村屋。創業者の相馬愛蔵・黒光夫妻は芸術を愛し、店には多くの若い芸術家が集いました。彫刻家の荻原守衛、中原悌二郎、戸張孤雁、画家の中村彝、柳敬助などです。中村屋は「大正デモクラシー」と呼ばれた自由な時代の雰囲気をよく表す、この時期を代表する芸術サロンでした。
 さて、もともと芸術サロンはヨーロッパで成立したものですが、そこでもっとも重要だったのが、才能ある人々を引き寄せる魅力的な女主人の存在です。中村屋の場合、それは黒光でした。荻原守衛は黒光を愛し、《女》には黒光の面影が あると言われます。中村彝は、最初黒光に、次に相馬夫妻の長女、俊子に恋をしますが、どちらも実りませんでした。このように、大正デモクラシーの芸術サロンでは、恋ごころも芸術を育む重要な養分でした。ではタイトルの「クリームパン」とは?実はクリームパン、1904(明治37)年に中村屋が日本で初めて作ったものなのです。

 

4室 インド・アジア スケッチ紀行

今村紫紅《「印度旅行スケッチ帳」より 印度風景》1914年(7/19-9/10展示)

川端龍子《ヤップ島スケッチ 椰子の島》1934年(5/27-7/17展示)

 今回この部屋では、3期に分けて展示替をしつつ、日本画家の今村紫紅(1880-1916)と川端龍子(1886-1966)が海外へ旅をして描いたスケッチを紹介します。
 紫紅がインド行きの貨物船に乗り込んだのは1914(大正3)年2月のことでした。船は中国、シンガポールなどを経由してインドへ向かい、コルカタで15日間停泊したとされます。紫紅は中国については予め情報を得ていたと思しく、よく知られた名所を描き留めています。一方、インドや東南アジアのスケッチでは、いわば異邦人が他国の人々の普通の暮らしに興味津々といった雰囲気が伝わってきます。
 龍子は、青龍社展に出品する連作の取材のため、南洋や中国へ渡りました。当時、サイパン、パラオといった地域は日本の委任統治領。そして、中国への旅はすでに日中戦争の戦時下にあったため、旧陸軍や海軍に従軍しての取材でした。
 異国へのあこがれと情熱の刻まれたスケッチ。それらは魅力的で、当時の様子を伝える歴史資料ともなり得ます。一方で、取材自体に他者へ抑圧を強いる側面があったことも忘れるべきではありません。

 

5室 「西洋」は絶対か?

ジョージア・オキーフ《タチアオイの白と緑―ペダーナル山の見える》1937年

 1890年代から1960年代までに制作された外国人作家の優品を特集します。当館では開館間もない1953(昭和28)年に「近代洋画の歩み(西洋と日本)」展を開催するなど、長く西洋との距離によって自国の表現(とりわけ洋画)を位置づけようとしてきました。これは20世紀初頭に作家たちが、雑誌の白黒図版を見たり、彼の地に赴いたりすることで西洋の作品に触れ、自らの立ち位置を模索してきたことに似ていなくもありません。それだけ西洋とは絶対的な存在であったわけです。ですから冒頭の「外国人作家」とは、ほぼ西洋圏に限定されています。
  当館が外国人作家による油彩画を初めて購入できたのは、ようやく70年代半ばのことです。以来、「日本の近代美術に与えた影響」という観点から外国人作家の作品を収蔵しています。
 「西洋と日本」という構図は相対化されつつあり、コレクションには非西洋圏の作家もずいぶん加わってきましたが、西洋はなお重要な参照項の一つであり続けています。日本の作家たちがかつてこれらの作品から何を得たのだろうか、そんなことも考えつつご覧ください。

 

3F

6-8室 1940年代-1960年代 昭和のはじめから中ごろまで
9室 写真・映像
10室 日本画
建物を思う部屋

 

6室 藤田、Foujita、またの名を Léonard

 1886(明治19)年、陸軍軍医藤田嗣章と政の間に生まれた嗣治(つぐはる)は、東京美術学校(現・東京芸術大学)で油絵を学んだ後、1913(大正2)年に26歳で渡仏します。パリに渡ったFoujita(フジタ)は、パブロ・ピカソやアメデオ・モディリアーニなどと交友を深めながら自らの表現を模索していきます。そして20年代に入ると、「すばらしき乳白色」と形容された裸婦像によってエコール・ド・パリの寵児となります。おかっぱ頭に丸眼鏡のFouFou(フーフー: フランス語で「お調子者」)は、社交界でも話題を振りまいたそうです。
   1931(昭和6)年から33年にかけての中南米旅行を経て日本に帰国した藤田は、30年代末から戦争記録画制作に従事しますが、戦後は、戦争協力への責任問題で批判を受けます。49年にアメリカを経由して再びパリへ戻ったFoujita(フジタ)は、55年にフランスへ帰化します。59年にはカトリックの洗礼を受け、以後Léonard Foujita (レオナール・フジタ)と名のり、69年スイスのチューリヒで亡くなります。インターナショナルであったのか、ナショナルであったのか、多面的な彼の生き様を反映した表現をご覧ください。

 

7室 国吉康雄 誰かがわたしの何かを破った

国吉康雄《秋のたそがれ》1929年

 荒れ地を行く女性たちは、いったいどこへ向かうのか?破られたポスターの前に立ち、こちらを振り返る女性の目は、いったい誰を見ているのか?
 国吉康雄(1889–1953)は、1906(明治39)年、17歳でひとりアメリカに渡り、以後ほとんど日本に帰ることなくアメリカで活動しました。二つの祖国が戦争をするという困難な時代を生き、晩年はアメリカを代表する画家の一人となりました。
 MOMATでは、国吉が亡くなった翌年、1954年の遺作展に続き、2004年に50 年ぶりとなる回顧展を行いました。今回は、この回顧展をきっかけに所蔵家より ご寄託いただいた作品を中心に、第二次世界大戦前後の国吉を特集してご紹介します。
 国吉の画面に登場するのは、女性や子どもなど、決して難しいモチーフではありません。しかし、彼らがどのような状況で何をしているのか、放心したような表情を浮かべる人物が何を考えているのか、読み取ることは困難です。歴史に翻弄された複雑な思いを、簡単に他人に見せてはならないとでも言うように、幾重もの謎のカーテンの背後に隠して描き表しているのです。

 

9室 田村彰英 「午後」

田村彰英《「午後」より》1969年


 「午後」は、1971年から73年にかけて『美術手帖』誌の中扉に、30回にわたって掲載された作品を中心としています。74年に当館で開催された「15人の写真家」展にもこの連作が出品されました。「午後」という題名は、後に90年代初頭撮影の風景写真群とともに再構成された際に与えられたものです。
 「71年にこのシリーズを撮りはじめたころは、とくにモノが写っているというのがイヤだったんです。70年安保のシンドかった時期を通った後で、人間と風景というか、重いものと何もないものが交錯するあたりで写真を撮っていた」(『カメラ毎日』1983年3月号)と作者自身は後に語っています。
 その言葉通り、遠く地平線を望むものや、空を見上げて撮影されたものなど、広々とした空間を感じさせるイメージが連作の基調を成しています。社会的な意味などが重視された当時の写真界にあって、風景に対し、半ば抽象的にその空間の感覚のみを捉えようとするような方法は、「徹底して感性的な作家」(重森弘淹)である田村独特のものでした。

 

10室 秋の夜の月

中村大三郎《三井寺》 1939年

 今回、手前のコーナーは第8室の東山魁夷特集の続きにあてています。いずれ劣らぬ代表作で、第8室とあわせて出品総数は17点。大きな回顧展への貸し出しの合間を縫って久しぶりに実現した「MOMATコレクション」展での公開をお楽しみください。
 奥のガラスケースのコーナーでは、月をめぐる日本画家の作品を紹介しています。 
 大気の澄む秋になると、月はひときわ冴え冴えとしてきます。そんな月を見て、平安時代末期に生きた歌人、西行は、「ながむればいやな心の苦しきにいたくな澄みそ秋の夜の月」という有名な和歌を残しました。
 月を見ているとなんだか心が苦しくなってくる――この感情には、古今の多くの人々が共感してきたことでしょう。それはなぜなのか。近現代の芸術家は、月を主題にその魔力の謎を解き明かそうとしてきました。たとえば、髙山辰雄は月を描いて生命の孤独や小ささを表そうとし、加山又造や杉山寧は、月と地上の生命には別々の時間が流れていることを暗示しようとしているようです。

 

2F

11–12室 1970s-2010s 昭和の終わりから今日まで

 *ギャラリー4(13室)

コレクションを中心とした小企画  彫刻を作る/語る/見る/聞く

 

11室、12室 「1960-70年代の美術|近年の新収蔵作品から」

赤瀬川原平《押収品・模型千円札Ⅲ 梱包作品(はさみ)》 1963年

 1970年前後、アーティストたちは「芸術とは何か」ということを実践的に問い直します。制作や発表の在り方を再考したり、美術館という権威的制度を批判したりしながら、「芸術の否定」や「芸術の拡張」を試みます。なかでも、アイデアやコンセプトを主要な構成要素とする作品の登場は、この時代の大きな特徴です。時間の記録(河口龍夫、河原温、中平卓馬)、美術館の外部(赤瀬川原平、ロバート・スミッソン)、新しいメディアの利用(出光真子)といったこの傾向は、しばしばありふれた素材を使用していたり、非物質的であったりするため、「美しさ」を求めて美術館を訪れる人たちを戸惑わせます。
 芸術の再考や美術館批判をもくろんだ作品がコレクションされることは、作品本来の力を奪い、過去の遺物として手なずけてしまうことでしょうか? それともこれらの作品が他の作品と一緒に展示されることは、コレクション全体の在り方を問い直し、活性化させる契機になるのでしょうか? このように1960-70年代の作品(の収蔵)は、2010年代の私たちに「芸術の再々考」をうながしてきます。

 

イベント


MOMATガイドスタッフによる所蔵品ガイド

休館日を除く毎日

日程: 2017年5月27日(土)~11月5日(日)
時間: 14:00-15:00(※イベント開催日には時間を変更する場合があります)
場所: 所蔵品ギャラリー(1Fエントランス集合)

所蔵品ギャラリーでは毎日、作品解説が行われています。
当館のボランティア「MOMATガイドスタッフ」が、参加者のみなさまと会場をまわり、数点の作品を一緒に鑑賞しながら、作品についての理解を深められるようにお手伝いします。
作品とテーマは、ガイド前に1階エントランスに掲示されます。
約40名のガイドスタッフそれぞれ、作品とテーマが異なりますので、何度参加されてもお楽しみいただけます。

*「MOMATガイドスタッフ」のページもあわせてご覧ください。
*「教育普及室ブログ」でも様子を写真付きで詳しく紹介しています。


MOMATガイドスタッフによるハイライト・ツアー

日程:    2017年10月1日(日)
                   2017年11月5日(日)

時間:    11:00-12:00
場所:    所蔵品ギャラリー(4Fエレベーター前集合)

近代日本の美術の流れをたどりつつ、所蔵作品展「MOMATコレクション」の見どころを押さえたい方に。MOMATガイドスタッフが、参加者の皆様とともに4階から2階までをまわり、代表的な所蔵作品を、やさしく解説します。


キュレーター・トーク

日 程  : 5月27日(土)
担当研究員: 鶴見香織
テーマ  : 国画創作協会100年(まであと1年)
時 間  : 14:00-15:00
場 所  : 所蔵品ギャラリー3階エレベーターホール

日 程  : 6月30日(金)
担当研究員: 桝田倫広
テーマ  : 斜めを見る、斜めから見る
時 間  : 19:00-20:00
場 所  : 2階エレベーターホール

日 程  : 7月22日(土)
担当研究員: 三輪健仁
時 間  : 14:00-15:00

日 程  : 8月25日(金)
担当研究員: 中林和雄
時 間  : 18:30-19:30

日 程  : 9月29日(金)
担当研究員: 蔵屋美香
時 間  : 19:00-20:00

日 程  : 10月27日(金)
担当研究員: 一條彰子
時 間  : 19:00-20:00

過去のテーマはこちら


  

会場:
東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F)
会期:
9月12日(火)~11月5日(日)
開館時間:
10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00)
企画展「日本の家 1945年以降の建築と暮らし」会期中(7月19日~10月29日)の金曜・土曜は21:00まで
※入館は閉館30分前まで
休室日:
:月曜日[ただし、9月18日、10月9日は開館]、9月19日(火)、10月10日(火) →月間カレンダーもご参照ください。 
観覧料:
一般 500円 (400円)
大学生 250円 (200円)
5時から割引:
一般 300円
大学生 150円
※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料。
※それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。
※お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。
キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。
「友の会MOMATサポーターズ」「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。

「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ)

※本展の観覧料で、入館当日に限り、コレクションを中心とした小企画「彫刻を作る/語る/見る/聞く」(ギャラリー4、2F)もご観覧いただけます。
無料観覧日:
毎月第一日曜日(10月1日[日]、11月5日[日])および 11月3日[金・文化の日]
主催:
東京国立近代美術館
協力:
ライトアンドリヒト株式会社

プレスリリース

出品リスト

所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)のご案内

9室「写真・映像」

9室「写真・映像」*

10室 「日本画」*

「眺めのよい部屋」*

「眺めのよい部屋」*

 「MOMATコレクション」展は、日本画、洋画、版画、水彩・素描、写真など美術の各分野にわたる13,000点(うち重要文化財14点、寄託作品2点を含む)を超える充実した所蔵作品から、会期ごとに約200点をセレクトし、20世紀初頭から今日に至る約100年間の日本の近代美術のながれを海外作品も交えてご紹介する、国内最大規模のコレクション展示です。

 ギャラリー内は、2012年のリニューアルによって、12の部屋からなるスペースに生まれ変わりました。その1室から12室までを番号順にすすむと、1900年頃から現在に至る美術のながれをたどることができます。そして、そのうちのいくつかは「ハイライト」、「日本画」という特別な部屋、あるいは特集展示のための部屋となって、視点を変えた展示を行っています。

 「好きな部屋から見る」、「気になる特集だけ見る」あるいは「じっくり時間の流れを追って見る」など、それぞれの鑑賞プランに合わせてお楽しみください。

 

 


展示替えについて

年間数回大きく作品を入れ替えています(会期によっては、さらに日本画を中心とした一部展示替があります)。

展覧会構成はこちらをご覧ください。 


このページ内の会場風景はすべて撮影時のものであり、現在の展示と同じとは限りません。
*印:いずれもphoto: 木奥恵三

 

所蔵品ギャラリーについて

 「MOMATコレクション」では12(不定期で13)の展示室と2つの休憩スペースが3つのフロアに展開し、2Fテラス付近や前庭にも屋外彫刻展示を行っています。マップの水色のゾーンが「MOMATコレクション」です。4Fには休憩スペース「眺めのよい部屋」を併設しています。

所蔵作品展「MOMATコレクション」の会場入口は4Fです。1Fエントランスホールからエレベーターもしくは階段をご利用のうえ、4Fまでお上がりください。

音声ガイドのご案内-コレクションをもっと身近に、もっと楽しく!

 所蔵作品展「MOMATコレクション」では、解説を聴きながら、所蔵品ギャラリーを巡ることができます。

 作品のいろいろな面が見えてくる、そんな発見がいっぱいの音声ガイドです。ぜひご利用ください。

  • 1F受付にて貸出・返却
  • ご利用料金:300円