過去の展覧会

  • 2016.12.6 - 2017.2.12
  • 企画展

endless 山田正亮の絵画

endless: The Paintings of Yamada Masaaki

 

描き続けたまえ 絵画との契約である

 “描く”ことを自らの人生と一体化させ、美術の潮流から距離をとり、孤独の中で生涯描き続けた画家、山田正亮。ストライプの画面で知られる彼の画業を網羅した、初の本格的回顧展です。5,000点近い作品から選りすぐった主要作200点超を、初公開の制作ノート群とともにご紹介します。

 

本展の見どころ

◆没後6年を経て、満を持して開催される初の本格的回顧展。出品点数は油彩画約200点・紙作品約30点と山田の個展史上最大規模です。さらにスケッチが描きこまれそれ自体の鑑賞性も高い、50冊以上にもなる制作ノートを初公開します。

◆山田が生涯に残した作品は約 5,000点。一点一点が違う表情を見せる膨大な作品群は、5,000回の苦闘から生まれる5,000回の新鮮な発見を物語っています。それはまるで、様々な情報が溢れ、価値観が移りゆく現代において、一途であることの豊かさを見せつけるかのようです。

◆近年、戦後日本美術への新たな視座をもたらす作家として海外からの注目も高まっており、2016年10月にはロンドンのアートフェア「Frieze Masters」でも個展が開催されました。

◆最新型高演色性LED照明を用いて空間を演出。山田がこだわり続けた色彩の美しさをご堪能いただけます。また会場内には、実物を通してアトリエの雰囲気が味わえるスペースも(写真撮影可)。

 

《Work C.73》1960年 東京国立近代美術館蔵

《Work C.77》1960年 東京国立近代美術館蔵

山田正亮作品の3つのシリーズ

 

《Still Life no.64》1953年

1.Still Life  (1948-1955)
 

 終戦後間もない時期から7 年間継続した静物画の連作。「記憶から描いた」と山田は述べています。
 年を経るにしたがって、瓶や果物といった個別の要素は徐々に解体されはじめ、それらの「あいだ」にある空間と溶け合って画面全体の一体性が増していきます。

《Work C.92》1961-62年 横浜美術館蔵

《Work F.116》1992年

2.Work  (1956-1995)
 

 「Work」シリーズは、3 つのシリーズのうち、継続期間、点数ともに群を抜いており、山田正亮の中心的作品群といえます。そのタイトルは1950年代をB、1960年代をC、1970年代をD、1980年代をE、1990年代をFとして、制作の順に対応するとされる番号が付されています。たとえば、≪Work C.77≫は1960 年代に描かれた77番目の作品ということになります。紙作品には≪Work Ep.447≫というように「p」が付された別系統の番号が与えられています。
 「Work」の画面の基本的な外見は、時代を経るごとに徐々に、そして時に突然に変貌していきますが、ほとんどの場合、キャンバスの形態そのものから派生する垂直線と水平線をその基調にしており、ストライプ、クロス(十字形)、グリッド、あるいはそれらの組み合わせから成り立っています。かなりシンプルな枠組みにもかかわらず、色彩、筆触の精妙な使い分けや、絵具の積層の多様なヴァリエーションなどによって、作品ごとに異なる効果と表情が生まれています。
 1995年、山田正亮は「Work の系列はその円環を閉じた」として、40年続いたその制作に自ら終止符を打ちました。

《Color no.98》1999-年

3.Color  (1997-)
 

 「Color」は、「Work」の終了後、左眼の手術を経た山田正亮が「まだやり残したことがある」として始めたシリーズ。画面のほぼ全体が単一な色彩で塗りこめられていますが、画面の周縁部分には下層にある別の色彩がのぞき、微妙なニュアンスを見せています。制作年代は「1997-」などと示されており、完成、未完成の非決定性を暗示しています。

講演会

■石田尚志(映像作家・画家)+OJUN(画家)
2017年1月15日(日)14:00-15:30

■本江邦夫(多摩美術大学教授)
2017年1月29日(日)14:00-15:30

■坂本夏子(画家)
2017年2月11日(土・祝)14:00-15:30

 

場所:講堂(地下1階)
*開場は開演30分前、聴講無料(先着140名)、申込不要


ギャラリートーク

■中林和雄(当館副館長/本展企画者)
2016年12月9日(金)18:30-19:30
2016年12月23日(金・祝)14:00-15:00
2017年1月20日(金)18:30-19:30
2017年2月3日(金)18:30-19:30

場所:「endless 山田正亮の絵画」会場内
*申込不要、要観覧券


endless ギャラリートーク

2016年12月18日(日)10:00-16:45
本展カタログへ原稿をご寄稿くださった方々を中心に、開館時間から閉館時間までエンドレスにギャラリートークを行います。参加ご希望の方は、それぞれのトーク開始時刻に1階エントランスへご集合ください。

Talk. A  10:00-11:00  中林和雄(本展企画者)
Talk. B  11:00-12:00  齋藤敦(修復家)
Talk. C  12:00-13:00  沢山遼(美術批評)
Talk. D  13:00-14:00  神山亮子(府中市美術館学芸員)×境澤邦泰(画家)
Talk. E  14:00-15:00  田野倉康一(詩人)
Talk. F  15:00-16:00  松浦寿夫(画家)
Talk. A  16:00-16:45  中林和雄(本展企画者)

 

 場所:「endless 山田正亮の絵画」会場内
*申込不要、要観覧券
*12月18日(日)当日に限り、企画展示室内への複数回にわたる再入場が可能です。再入場の際は半券をご提示ください。


スペシャルギャラリートーク

2016年12月17日(土)17:30-19:30
ミュージシャンの菊地成孔氏をゲストに迎えたスペシャルギャラリートークです。(協力:CINRA.NET)

 

 場所:「endless 山田正亮の絵画」会場内
*定員30名、要整理券、参加無料(当日有効の本展覧会観覧券または半券が必要です)

【整理券配布について】

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*整理券配布は予定枚数終了いたしました

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下記webサービスを利用し、先着順(12月2日(金)13:00より配布開始)にて整理券を配布いたします。
館内での配布は予定しておりませんので、ご登録の上お申し込みください。
 Peatix(ピーティックス)内
 東京国立近代美術館イベント一覧ページ http://momat.peatix.com

 
※詳細は予告なく変更になる場合があります。
※当日撮影しました写真は、後日CINRA.NETほかに掲載いたします。その際ご参加者様が写った画像を使用させていただく場合がございますので、予めご了承ください。


期間限定 ストライプ割引

山田の画業の代名詞ともいえるストライプの画面にちなんで、勝手に1月11日を「ストライプの日」と命名し、期間限定のお得な企画をご用意しました。ぜひこの機会に、ストライプの装いで山田の作品世界へ溶け込んでみてはいかがでしょう。

期間:2017年1月11日(水)~1月15日(日)の5日間限定
内容:通常観覧料から100円割引で「endless 山田正亮の絵画」展チケットをご購入いただけます。
     (一般1,000円→900円・大学生500円→400円)
対象:期間中に1点、一部でもストライプに見えるものを身につけチケット購入時にその旨を自己申告された方

※いかなる場合も、チケット購入後の適用はいたしません。必ず購入時に自己申告をお願いします。
※他の割引との併用不可。


開催概要

会場:
東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
会期:
2016年12月6日(火)~ 2017年2月12日(日)
開館時間:
10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)
*入館は閉館30分前まで
休館日:
月曜日(1月2日、9日は開館)、年末年始(12月28日[水]-2017年1月1日[日・祝])、1月10日[火]
観覧料:
一般  1,000(800)円
大学生 500(400)円
*( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
*高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。
*キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示で団体料金でご観覧いただけます。

*本展の観覧料で入館当日に限り、「MOMATコレクション」(4F-2F)、「瑛九1935-1937 闇の中で「レアル」をさがす」(2Fギャラリー4)もご観覧いただけます。
主催:
東京国立近代美術館、京都国立近代美術館
協力:
一般社団法人 山田正亮の会
東芝ライテック株式会社
東芝エルティーエンジニアリング株式会社
美術館へのアクセス:
東京メトロ東西線竹橋駅 1b出口より徒歩3分
〒102-8322 千代田区北の丸公園3-1
詳しくはアクセスマップをご参照ください。

割引引換券

プレスリリース