年間スケジュール(2018年)

2018年度 工芸館展覧会スケジュール

工芸館では、会期ごとに特別展または所蔵作品展のいずれかを全室にわたって開催しています。

 

工芸館

工芸館開館40周年記念所蔵作品展
名工の明治

2018年3月1日[木]-5月27日[日]

*休館日:月曜日(3月26日、4月2日、4月30日は開館)

展覧会詳細

鈴木長吉(1848-1919)《十二の鷹》は、1893年にアメリカで開催されたシカゴ・コロンブス世界博覧会へ出品するため、当時の技術の粋を集めて制作された、明治期を代表する金工品です。このたび3年間にわたる修復を経てお披露目いたします。博覧会後、長らく失われていた鉾垂ほこたれ(鷹の止まり木に使用される装飾布)も復元され、制作当時の鮮やかな色合いが甦りました。本展では、工芸館の名品とともに、約100点を展観します。

所蔵作品展 こどもとおとなのアツアツこうげいかん

二十代堆朱楊成《彫漆硯箱 玄鶴》1944年 東京国立近代美術館蔵

2018年6月19日[火]-8月26日[日]

*休館日:月曜日(7月16日は開館)、7月17日[火]

展覧会詳細

こどもと大人、一緒に鑑賞したらもっと楽しい。もっと刺激的!工芸の魅力をナゾときしながら楽しく学ぶ展覧会です。セルフガイドや各種イベントもご用意しました。  

日本・スウェーデン外交関係樹立150周年
インゲヤード・ローマン展

ストックホルムのスタジオでのインゲヤード・ローマン Photo: Anna Danielsson/Nationalmuseum Stockholm

2018年9月14日[金]-12月9日[日]

*休館日:月曜日(9月17日、24日、10月8日は開館)、9月18日[火]、9月25日[火]、10月9日[火]

展覧会詳細

スウェーデンを代表するデザイナーであり、陶芸家のインゲヤード・ローマン(1943年、ストックホルム生まれ)。機能性を重視した日常づかいのガラス食器や陶器は、色も形もきわめてシンプルですが、一貫して凛とした美しさと一人の使い手としての真摯な視点が感じられます。

日本とスウェーデンの外交関係樹立150周年を記念して開催する本展では、作家自身が選んだ代表的な作品を中心に、その幅広い活動を日本で初めて本格的に紹介します。有田焼再興のための「2016/」プロジェクトへの参加など、彼女が特別な関心を持つ日本での仕事や、イケアのためのデザインからスウェーデンの建築家との協働プロジェクトまで、日常とデザインを切り結ぶ彼女の豊かな思考に触れる機会となるでしょう。

所蔵作品展 近代工芸の名品― [特集展示] 近代の棗(仮称)

松田権六《鴛鴦蒔絵棗》1945年 東京国立近代美術館蔵

2018年12月21日[金]-2019年2月11日[月・祝]

*休館日:月曜日(12月24日、1月14日、2月11日は開館)、12月25日[火]、年末年始(12月28日[金]-2019年1月1日[火・祝])、1月15日[火]

棗(なつめ)は、掌の中におさまる大きさ、軽さや手触りから、身近な茶道具の一つです。これまで多くの茶人の好みを反映して、さまざまな形が生み出されてきました。一方で、優れた形は、整理・洗練され、利休形のように、大きさや形が厳しく定められたものもあります。こうした制約の中でも、用と美の融合という棗制作の難しさが多くの作り手を魅了するのでしょうか、近代の工芸作家も多くが棗制作に取り組んでいます。本展では、近代の漆芸家や木工芸作家が手がけた棗を特集陳列します。あわせて用と美がせめぎあう近代工芸の名品約100点を展示します。

The備前焼 ~土と炎と造形の美~(仮称)

金重陶陽《備前耳付水指》1958年 東京国立近代美術館蔵

2019年2月22日[金]-5月6日[月・祝]

*休館日:月曜日(3月25日、4月1日、4月29日、5月6日は開館)

備前焼は、釉薬を施さず土と炎の造形から生まれるシンプルで原始的なやきものとして、古くから日本人に愛されてきました。「窯変ようへん」「緋襷ひだすき」「牡丹餅ぼたもち」「胡麻ごま」「桟切さんぎり」など、薪窯による焼成で生まれた景色は他のやきものにはないみどころです。本展では桃山時代に茶人・数寄者によって見立てられた古備前の名品から、その古備前に魅せられ作陶に取り組んできた近代の作家、さらに先達から受け継いだ技術を生かして現代の備前を確立しようとする若手の作品まで、重要無形文化財保持者の作品も交えて、幅広くご紹介。シンプルでありながら、多彩な表現を生む備前の魅力を探ります。

 

人間国宝・巨匠コーナー

人間国宝・巨匠コーナー

会場風景(これまでの展示より)

会場の一部では、所蔵作品の中から、重要無形文化財保持者(人間国宝)や日本芸術院会員をはじめ、国内外の工芸・デザインを代表する作家の作品を展示するコーナーを設けています。開催中の展覧会のテーマや季節に合わせて、陶磁や漆、染織など、それぞれの素材の魅力や技法の奥深さを感じられる作品を紹介します。

 

※会期によって、人間国宝・巨匠コーナーを設けていないことがあります。詳細は各展覧会のページをご確認ください。

 

美術館 ギャラリー4 [2F]

杉浦非水と図案の時代(仮称)

杉浦非水《銀座三越 四月十日開店》1930年 東京国立近代美術館蔵

前期:2019年2月9日[土]-4月7日[日]
後期:2019年4月10日[水]-5月26日[日]

*作品保護のため、会期中に展示替えを行ないます。

*休室日:月曜日(2月11日、3月25日、4月1日、4月29日、4月30日、5月6日は開館)、2月12日[火]、4月9日[火]、5月7日[火]

 

日本におけるグラフィック・デザインの創成期に重要な役割を果たした、図案家の杉浦非水(1876-1965)。工芸研究家の渡辺素舟(1890-1986)とともに、『図案の美学』や『実用図案資料大成』を発行し、昭和10(1935)年に創立された多摩帝国美術学校(現・多摩美術大学)の校長として同校で教鞭を執るなど、図案の教育、図案の普及に努めました。
本展では非水の代表作である三越のためのポスターや、数多く手がけた表紙デザインの仕事など、当館の所蔵作品を中心に、非水の旧蔵資料を初めて公開します。手元で大切に保管されたフランスの挿絵入り新聞『L’Illustration(イリュストラシオン)』やアメリカのグラフ雑誌『LIFE(ライフ)』、自作のスクラップブックなどをあわせて展示することで、図案家であり、同時にイメージの収集家でもあった非水の多彩な活動をご紹介します。

杉浦非水が集めた雑誌の切り抜きや絵はがき 年代不詳
東京国立近代美術館蔵

杉浦非水

杉浦非水によるスクラップブック 年代不詳
東京国立近代美術館蔵