工芸館主催事業 2007(平成19)年度

2007(平成19)年度

「わざの美:伝統工芸の50年」展 Crafting Beauty in Modern Japan : Celebrating fifty years of the Japan
Traditional Art Crafts Exhibition

当館が大英博物館、日本工芸会等と主催した「わざの美:伝統工芸の50年」展が開催されました。

 

概要

日本には約一万年前の縄文時代以来の長い工芸の伝統がある。その歴史の中に現れた幾多の名工、芸術家たちによって日本の伝統工芸の水準は年々高められるとともに、その優れた芸術作品は、ヨーロッパをはじめ世界の国々の芸術に多大な影響を与えてきた。こうした歴史を踏まえて、日本では、1955年、重要無形文化財(工芸技術の他に芸能も含む)制度が作られ、工芸技術の保護育成が図られてきた。そしてまた、こうした伝統に培われた技術を用いて制作された工芸作品を広く一般に公開するとともに、後継者の育成に資するため、日本伝統工芸展が開催され、その展覧会の開催も50回を超えるに至っている。 大英博物館では、こうした長い歴史を持つ日本の優れた工芸を評価し、この度その伝統を現代に生かした作品の展覧会を開催することとなった。 この展覧会では、重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝を中心として、代表的な作家の優れた作品が展示されることとなっているが、これは、イギリスの芸術愛好家のみならず世界から訪れる観覧者に日本の優れたわざの美を紹介する絶好の機会になるものと期待される。

開催期間 2007年7月19日(木)~10月21日(日)
会場 大英博物館 ホートゥング・ギャラリー The British Museum (Hotung Gallery)
関連イベント
1.ワークショップ

今日の伝統工芸を担う作家によるワークショップを開催。
その優れた特有のわざを実演・公開。

漆 芸:大西勲(漆芸作家、重要無形文化財「きゅう漆」保持者)
漆 芸:室瀬和美(漆芸作家、蒔絵)
竹 工:五世早川尚古斎
   (竹芸作家、重要無形文化財「竹工芸」保持者)
截 金:江里佐代子(截金作家、重要無形文化財「截金」保持者)

2.呈茶

裏千家淡交会ロンドン支部会員による呈茶(ジャパン・ギャラリー併設の茶室にて)。

3.シンポジウム

2007年10月19日(金)、20日(土)
「工芸」の意味をめぐって、作家、研究者をまじえたシンポジウムを開催。

主催 大英博物館
東京国立近代美術館
京都国立近代美術館
社団法人日本工芸会
国際交流基金
協力 文化庁
全日本空輸
企画協力 朝日新聞社

 

「東京国立近代美術館所蔵 現代工芸の名品」展

近・現代の優れた工芸作品をより多くの方々にご覧いただくため、当館所蔵作品による巡回展を全国の美術館・博物館等で開催しています。

本年度の開催地は、石川県輪島漆芸美術館と射水市新湊博物館(富山県)です。

開催期間・会場 石川県輪島漆芸美術館

2007年9月1日(土)~10月9日(火)
石川県輪島漆芸美術館のホームページは こちら

射水市新湊博物館
2007年10月18日(木)~12月16日(日)
射水市新湊博物館のホームページはこちら

主な出品作品

陶磁器
富本憲吉《色絵金銀彩四弁花染付風景文字文壺》1957年
北大路魯山人《色絵牡丹文鉢》1935年頃
荒川豊蔵《瀬戸黒茶碗》1964年
石黒宗麿《黒釉褐斑鳥文鉢》1958年
加藤土師萌《緑地釉裏金彩飾壺》1963年
浜田庄司《白釉黒掛方壺》1960年

木・漆工
松田権六《螺鈿桜文椀》1966年
黒田辰秋《欅葡萄杢拭漆器局》1957年

金工
鹿島一谷《布目象嵌秋之譜銀水指》1978年
越智健三《樹想》1970年
北原千鹿《双魚衝立》1932年

染織
稲垣稔次郎《木綿地型絵染壁掛 虎》1960年
芹沢銈介《麻地藍丸紋いろは尽くし六曲屏風》1963年
志村ふくみ《紬織着物 湖北残雪(紺)》1981年

*陶磁器を中心に木・漆、金工、染織作品を含めた約90点を展示します。

関連イベント

当館研究員によるギャラリートーク
○9月1日(土)午後1時30分~ 於:石川県輪島漆芸美術館
詳細は開催館にお問い合わせください。

主催 東京国立近代美術館
石川県輪島漆芸美術館
射水市新湊博物館