開催中の展覧会

  • 2016.12.17 - 2017.2.19
  • 所蔵作品展

近代工芸と茶の湯Ⅱ

Kōgei (Modern Crafts) and the Tea Ceremony Ⅱ from the Museum Collection

展覧会について

(左から)川喜田半泥子《志野茶碗 赤不動》1949年 東京国立近代美術館蔵 / 三輪栄造《金彩クルス水指》 1993年 東京国立近代美術館蔵 / 黒田辰秋《赤漆五稜茶器》1980年頃 個人蔵

出品作品リスト 参考図書リスト

本展覧会は、東京国立近代美術館が所蔵する近・現代工芸のコレクションの中から、“茶の湯のうつわ”をテーマに作品を選び出し、近代から現代にかけての茶の湯の造形について概観するものです。

 日本の工芸が大きく発展した背景に、茶の湯との関わりがあります。近代以降、さまざまな素材を駆使した優れた作品=“茶の湯のうつわ”が生み出されてきました。それらはつくり手の想いを伝える「表現の“うつわ”」として、また、使い手からの「見立ての“うつわ”」として、造形や意匠に独自性を打ち出したものも少なくありません。

 大正から昭和、そして平成へと移りゆく“茶の湯のうつわ”の形や様式の美を、重要無形文化財保持者(人間国宝)をはじめとする近・現代の作家の作品を通して紹介します。さらには、「茶室」(仮設)とのコラボレーションによる、しつらえとうつわの取り合わせも楽しんでいただきたいと思います。

見立ての楽しみ

ルーシー・リー《ピンク線文碗》1975-79年頃 東京国立近代美術館蔵

「見立て」とは鑑賞者の美意識によって、本来は茶の湯の道具でない器や造形物などを茶の湯の世界に持ち込むこと。水指や花器などは、古くから「見立て」による他の器からの転用によって多彩な広がりを見せてきました。現代においても、海外の作家の作品を茶碗として用いたり、小さな蓋物を香合として楽しんだりして、その場に新鮮な感動とお洒落な雰囲気を演出することも少なくありません。使い手からの趣のあるもてなしとして「見立て」を取り入れることが茶の湯を楽しむ一つの方法でもあります。

3つの茶室

内田繁《受庵 想庵 行庵》1993年 内田デザイン研究所蔵 撮影:Nacása & Partners Inc

持ち運ぶことを前提として作られた“可動性”をもつ茶室が工芸館にやってきます。

インテリアデザイナー・内田繁(1943-2016)氏が制作し、ミラノ、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、オーストリアなど海外にも巡回した組み立て式の茶室です。壁ではなく、竹材など光を通す素材に囲まれ、茶の湯の空間に対する作者の意識が感じられます。

 

 

 

人間国宝の名品から、現代作家の最新作まで

加藤孝造の“瀬戸黒”、松田権六の“蒔絵”、三輪休和の“萩焼”など、「茶の湯のうつわ」の中に、重要無形文化財保持者(人間国宝)のわざが見られる作品をご紹介します。また近年、制約にとらわれない自由な発想から茶の湯のうつわを生み出そうとする動きが活発に展開されています。本展でも所蔵作品に加えて、現代作家の最新作、まさに「旬」の茶の湯のうつわをご紹介します。

高橋奈己《白磁茶碗》2016年 個人蔵

津金日人夢《青瓷花生》2016年 個人蔵

松田権六《渚蒔絵桧棗》 1960年 東京国立近代美術館蔵

人間国宝・巨匠コーナー

黒田辰秋《赤漆流稜文飾箱》1957年頃 東京国立近代美術館蔵

出品作品リスト

会場の一部では、重要無形文化財保持者(人間国宝)や日本芸術院会員をはじめ、国内外の工芸やデザインの分野を代表する作家の作品を紹介しています。

今回は、都内の美術館や教育機関など、工芸に関わる約100の機関が連携して開催する「21世紀鷹峯フォーラム in 東京 “工芸を体感する100日間”(2016年10月22日~2017年1月29日)の共通テーマ「朱」にちなみ、各分野から作品を集めました。

朱色をはじめ、赤系の色合いが感じられる選りすぐりの名品をご紹介します。

トークイベント

ギャラリートーク

当館研究員が鑑賞のポイントを分かりやすく解説します。

日程:

 2016年12月18日(日)、12月25日(日)、2017年2月12日(日)

時間: 14:00~15:00
場所: 工芸館会場

※申込不要・参加無料(要当日観覧券)


タッチ&トーク

工芸館ガイドスタッフによる鑑賞プログラム。注目の若手作家から人間国宝が手がけた作品や制作工程資料などに触れながら鑑賞する〈さわってみよう コーナー〉と、時代背景や作家の情報などの豊富なエピソードをまじえて作品のみどころをご紹介する会場トークとの2部構成で、さまざまな角度から展覧会を ご案内します。

日程: 会期中の毎週水・土曜日
時間: 14:00~15:00
場所: 工芸館会場

※申込不要、参加無料(要当日観覧券)

タッチ&トークの詳細はこちら


工芸制作ワークショップ

申込受付を終了しました。

「21世紀鷹峯フォーラム in 東京 工芸を体感する100日間」(2016年10月22日~2017年1月29日)に関連して、「近代工芸と茶の湯Ⅱ」展では、小中学生を対象に工芸制作ワークショップを行います。

会場:  東京国立近代美術館工芸館・1階会議室
定員:

 各回15名(応募多数の場合は抽選)

※参加は対象年齢のお子さんのみとなります。

費用: 無料

協力:日本工芸会、100年後の工芸のために普及啓発実行委員会

申込方法についてはこちら>>(各回申込制・抽選)

 

①陶芸(絵付)ワークショップ / 1月15日(日)14:00~16:00

ハサミで切って使える”上絵転写シート”を使って、磁器のお皿に絵付をします。

講師:前田正博さん(陶芸家・日本工芸会正会員)

対象:小学生全学年

 

※写真は前田さんが国際交流基金事業としてラトビアで行ったワークショップの様子です。

 
②漆芸(蒔絵)ワークショップ / 2月5日(日)14:00~16:00

金粉と漆を使った蒔絵で模様を施したスプーンを制作します。

講師:松崎森平さん(漆芸家・日本工芸会正会員)、浅井康宏さん(漆芸家・日本工芸会正会員)

対象:小学4年生~中学3年生

 お申込みと参加の流れ

メールまたは、往復はがきでご応募ください。

応募〆切:2016年12月18日(日)必着

【メールの場合】

宛て先:cg-kids2016(at)momat.go.jp 

※(at)を@に変えて送信してください。

①希望の講座②住所③参加者の氏名(ふりがな)④参加者の学年⑤当日連絡可能な電話番号を明記してお送りください。

 

【往復はがきの場合】

往復はがきでのお申込み詳細はこちら>>

※ご応募は各回、お一人につき一通のみです。
※一枚で、二名まで応募できます。
※両方に参加ご希望の場合は二通ご用意ください。
※ご記入には油性ボールペンなど、消えない筆記具をご使用下さい。
※申込内容に記入漏れ等ある場合は当選を見送ることがございます。
※申込に際しご提供いただいた個人情報は、本プログラムに関する連絡以外には使用いたしません。

開催概要

会場:
東京国立近代美術館工芸館
会期:
2016年12月17日(土)-2017年2月19日(日)
開館時間:
10:00 - 17:00
※入館時間は閉館30分前まで
休館日:
月曜日(1月2日、9日は開館)、年末年始(12月28日(水)~2017年1月1日(日・祝))、1月10日(火)
観覧料:
一般210円(100円) 
大学生70円(40円)
※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。

高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、友の会賛助会員MOMAT支援サークルパートナー企業(同伴者1名まで、シルバー会員は本人のみ)、キャンパスメンバーズ、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。
※それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、会員証、社員証、障害者手帳をご提示ください。
無料観覧日:
1月2日(月)
2月5日(日)
主催:
東京国立近代美術館

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