収集・保存・復元

収集・保存・復元


フィルムセンター相模原分館 映画保存棟Ⅰ(手前左側)/映画保存棟Ⅱ(奥)

 フィルムセンターでは、映画フィルムの網羅的な収集を基本とし、芸術性に優れた作品、映画史上で重要な作品、散逸や劣化、滅失の危険性が高い作品、事業を構成する上で必要な作品等の収集を優先しながら、相模原分館に保存しています。

 また、映画フィルムと合わせて、映画に関連する図書・雑誌、シナリオ(撮影台本)、ポスター、スチル写真、プレス資料、技術資料等の映画関連資料を広く収集、保管しています。貴重な映画フィルム、映画関連資料をお持ちで、ご寄贈いただける方はご一報ください。

 神奈川県相模原市のキャンプ淵野辺跡地に位置するフィルムセンター相模原分館では、映画フィルムを、24時間空調システム管理によって、庫内を室温2~10℃(±2℃)、湿度35~40%(±5%)に設定して安全に保護するとともに、映画フィルムの検査やデータの採取、出入庫作業等を行っています。

 

 昭和61(1986)年に竣工した映画保存棟Ⅰは、最大約22万缶の映画フィルムが収集可能で、フィルム缶を1缶ずつ格納する可動棚で保管しています。また、映画保存棟Ⅰに付設された映写ホールでは、検査用の業務試写に加え、地域との連携事業等を行っています。

映画保存棟Ⅰ

映画保存棟Ⅰの可動棚

映画保存棟Ⅱ

映画保存棟Ⅱの内部

平成23(2011)年には、映画保存棟Ⅱが竣工されたことにより、さらに約26万6千缶の映画フィルムの収蔵が可能になるとともに、映画文献資料室や映画技術資料室は室温21℃(±2℃)、湿度50%(±5%)に設定され、映画関連資料も適切な温湿度環境で保管することができるようになりました。
 すべての映画保存庫に施されているビネガー・シンドローム対策に加え、空気の対流が起こりにくいソックフィルターの導入や施設内での効率的な導線の設計により、グレードアップした映画保存施設を実現いたしました。


 

[土地建物]
敷地面積 14,997㎡
 建築面積 2,594㎡
 ・映画保存棟Ⅰ 1,504㎡
 ・映画保存棟Ⅱ 1,090㎡
 建築延面積 9,437㎡
 ・映画保存棟Ⅰ 4,510㎡
 ・映画保存棟Ⅱ 4,927㎡


 

 また、かつての可燃性(ナイトレート)フィルム、損傷したフィルム、不完全なフィルムなどの修復・復元を通じて、文化財としての映画フィルムを救済する活動も行っています。