東京国立近代美術館フィルムセンターは2018年4月1日に東京国立近代美術館より独立し、新しい組織「国立映画アーカイブ」となりました。
こちらは、アーカイブされたフィルムセンターの過去のページです。最新情報は、「国立映画アーカイブ」のホームページをご覧ください。
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過去のイベント

  • 2016.10.22 13:00-
  • ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念特別イベント

無声映画遺産とアーカイブ

Silent Film Heritage and Archive

※現在、隣接の建物において地下解体・新築工事が行われています。これに伴い、当館内でも工事の大きな音や振動の影響を受けることがございます。当館として工事会社との調整を継続しており、工事スケジュールや工事内容の詳細が分かり次第、皆様にまたお知らせさせていただく予定です。上映中に工事の音や振動 が発生することをご理解くださいますようお願い申し上げます。


無声映画の美しさ La Bellezza del Cinema Muto

13:00-13:45  イベント開始(13:00)後の入場はできません
講演:「無声映画の美しさ La Bellezza del Cinema Muto」
小松弘(早稲田大学文学学術院教授)

無声映画がもし現代において、もはや不在の映画の美を回復する契機を与えてくれるのだとしたら、それは単に無声映画が無言であるからだけではなく、現代の映画においてはもはや復元が不可能な―いや復元される必要もないのだが―、別種の次元の映像が展開するからに違いない。そこには如何なる秘儀が存在するのか?

ダイヤの王国 フィルムコマ2『ダイヤの王國』のフィルムコマ

 

13:45-14:45  *イベント開始(13:00)後の入場はできません
『祖國』[予告篇](8分・18fps・35mm・無声・白黒)
1925(松竹蒲田)[小松弘氏提供]
本篇は、北村小松原作、島津保次郎監督で、南方支那を舞台にした大スペクタクル。隣国との戦乱の時代、宰相の娘をめぐって同士討ちがおこるが、宰相は娘を斬って自軍をまとめ、隣国との戦いにむかう。予告は戦争シーンが中心。祖国trim

 

『ダイヤの王國』[不完全版] 
(52分・16fps・35mm・無声・染色/調色/染調色・フランス語/スペイン語インタータイトル)
L’Empire du Diamant (The Empire of Diamonds)
1920(レオンス・ペレ・プロダクション)(監) (脚)レオンス・ペレ(原)ヴァレンティヌ・マンデルスタム(撮) ルネ・ギッサール(ルネ・ガイサート)(出)ロバート・エリオット、ルーシー・フォックス、ヘンリー・セル、レオン・マト
レオンス・ペレのアメリカ時代最後の作品と言われる探偵活劇。自然光や逆光をいかした美しい構図や、サスペンスの巧みな演出が遺憾なく発揮されている。小松弘氏旧蔵の美しい染色プリントからの復元版で、1・2巻、ラストが欠落。

アメリカのダイヤモンド会社の経営者・ヴェルシニーは、市場を荒らす人工ダイヤの出所を探るため、娘のミシェルとパリへ行き、秘密探偵ベルナックと、人工ダイヤの組成に成功した科学者アンダーセンの協力を得る。捜査上に、以前アンダーセンを雇っていたグレーヴスと、その仲間のトラーズィが浮上。グレーヴスは、ヴェルシニーに恨みを持つランブリ男爵を仲間にいれ、トラーズィもヴェルシニー宅にメイドとして仲間のホプキンスを送り込む。<以上欠落部分>ヴェルシニーとアンダーセンに、グレーヴスの魔手がのび、ベルナックらは、行方不明のヴェルシニーと人工ダイヤの謎を追う。
*不燃化・染色・調色:(株)IMAGICAウェスト

ダイヤの王国スチルtrim3

 

小松弘
早稲田大学文学学術院教授。無声映画の代表的な研究者として世界的に知られ、主な著作に『起源の映画』(青土社、1991)、『ベルイマン』(清水書院、2000)、共訳書にサドゥール『世界映画全史』(国書刊行会、全12巻)などがある。2002年にジャン・ミトリ賞受賞。

ジャン・ミトリ賞
映画遺産の保護や復元を支援・促進してきたポルデノーネ無声映画祭が、1986年に制定した国際的な賞。無声映画の発掘や評価に際立った貢献を果たした個人・団体に贈られる。ジャン・ミトリはフランスを代表する映画批評家・理論家で、ポルデノーネ無声映画祭の初代名誉会長を務めた。


旧 東京国立近代美術館
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