過去の上映

  • 2016.10.11 - 10.16
  • 上映企画

シネマの冒険 闇と音楽 2016
スウェーデン映画協会コレクション

Silent Film Renaissance 2016: Treasures from the Archive of the Swedish Film Institute

※現在、隣接の建物において地下解体・新築工事が行われています。これに伴い、当館内でも工事の大きな音や振動の影響を受けることがございます。当館として工事会社との調整を継続しており、工事スケジュールや工事内容の詳細が分かり次第、皆様にまたお知らせさせていただく予定です。上映中に工事の音や振動 が発生することをご理解くださいますようお願い申し上げます。

主 催:東京国立近代美術館フィルムセンター、スウェーデン映画協会 
協 力:小松弘

会 期:2016年10月11日(火)-10月16日(日)
10月の休館日:月曜日

会 場:大ホール
    各回の開映後の入場はできません
定 員:299名(各回入替制)

料 金:一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100円/障害者(付添者は原則1名まで)、キャンパスメンバーズは無料
★伴奏付き上映の回
一般1,050円/高校・大学生・シニア840円/小・中学生600円/障害者(付添者は原則1名まで)は無料/キャンパスメンバーズ料金あり(教職員500円、学生400円)

発 券:2階受付
・観覧券は当日・当該回のみ有効です。
・発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切ります。
・学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方は、証明できるものをご提示ください。
・発券は各回1名につき1枚のみです。

概要

PDF版でもご覧いただけます ↓

「NFCカレンダー」
2016年10月号

 無声映画の素晴らしさを音楽や弁士の語りとともに体験することができる特別企画「シネマの冒険 闇と音楽」。今年は、スウェーデン映画協会(Swedish Film Institute)と相互に特集上映を開催する共催企画の一環として、同協会が近年復元した無声映画から7本(6プログラム)を上映します。日本に初めて紹介されたスウェーデン映画から、スウェーデンが世界に誇る無声映画史上の監督たちの作品、ジェンダーの視点を交えた先駆的な作品や北極での活劇映画など、スウェーデン映画の豊饒な世界と映画保存の成果を、ご堪能ください。

 

京都巡回上映情報
会場:京都文化博物館フィルムシアター(予定)

 

ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念特別イベント
「無声映画遺産とアーカイブ」10月22日(土)
会場:フィルムセンター 大ホール
講演:小松弘(早稲田大学文学学術院教授)
   岡島尚志(東京国立近代美術館フィルムセンター主幹)
詳細はこちら

■(監)=監督 (原)=原作 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (出)=出演
上映作品には全てスウェーデン語インタータイトルと日本語字幕が付いています。
■特集には不完全なプリントが含まれていることがあります。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
作品解説=小松弘(早稲田大学文学学術院教授)

上映作品詳細

1人生の春/十誡

  • 2016年10月13日7:00 PM@大ホール
  • 2016年10月14日3:00 PM@大ホール

人生の春(54分・17 fps・35mm・無声・染色)

I LIFVETS VÅR


I lifvets vår

1912(パテ・フレール)(監)ポール・ガルバーニ(原)オーギュスト・ブランシュ(脚)アブドン・ヘドマン(撮)ヴィリ・ノイマイヤー(出)イェオイ・アフ・クレルケル、セルマ・ヴィークルンド・アフ・クレルケル、ヴィクトル・シェーストレーム、アンナ・ノリエ、マウリツ・スティルレル、アストリッド・エンゲルブレヒト、ヴィクトル・アルフヴィッソン

孤児の娘が、青年に助けられ美しく成長し…。

[解説]フランスのパテ・フレールがスウェーデンに設立したスウィーディッシュ・パテが製作した作品で、監督はフランス人のポール・ガルバーニが担当。室内場面撮影はリーディンゲのスヴェンスカ・ビオ社が所有する撮影所内で行われた。スウェーデン無声映画史上の三大監督クレルケル、シェーストレーム、スティルレルが、揃って俳優として出演した記念碑的な作品といえる。また本作は大正2(1913)年、日本で初めて公開されたスウェーデン映画である。

十誡(46分・17fps・35mm・無声・白黒)

GRÄNSFOLKEN


Gransfolken

1913(スヴェンスカ・ビオ)(監)マウリツ・スティルレル(原)エミール・ゾラ(脚)ペーター・リュッケ=セースト(撮)ユリウス・ヤエンソン(出)ヨン・エクマン、エギル・エイデ、リシャルド・ルンド、カール・ボーリン、スティーナ・ベルイ、エディット・エラストフ

同じ女性を愛した兄弟が、敵同士に分かれ…。

[解説]国境や民族(とりわけユダヤ民族)に関する主題は、マウリツ・スティルレルの初期作品世界の中で重要な場所を占めている。日本公開時には『十誡』という奇妙な邦題がつけられたが、原題は「国境の民」という意味である。中欧の架空の国を舞台にしたこうした作品の中で、フランスやデンマーク映画の影響から脱した、スティルレルの個性がすでに色濃く認められる。


2生戀死戀(110分・18fps・35mm・無声・染調色)

BERG-EJVIND OCH HANS HUSTRU

  • 2016年10月11日7:00 PM@大ホール
  • 2016年10月15日1:00 PM@大ホール

1918(スヴェンスカ・ビオ)(監・脚・出)ヴィクトル・シェーストレーム(原)ヨーハン・シグルヨンソン(脚)サム・アスク(撮)ユリウス・ヤエンソン(美)アクセル・エスベンセン(出)エディット・エラストフ、ニルス・アレーン、ヨン・エクマン

農場の女主人が過去を持つ男と激しい恋に落ち…。

[解説]原作者シグルヨンソンは、アイスランド人だが、デンマークに移住し、この映画の原作となった舞台劇もデンマーク語で執筆した。19世紀中頃のアイスランドを舞台としたこの作品は、野外場面の魅力を存分に出しうる映画には格好の主題を持っていた。荒々しい自然の中に生きる人間たちの過酷な運命のドラマは、スウェーデン映画を国際的に知らしめる役割をも果たした。


Berg-Ejvind och hans hustru


3グンナール・ヘデ物語(74分・17fps・35mm・無声・染色)

GUNNAR HEDES SAGA

  • 2016年10月12日7:00 PM@大ホール
  • 2016年10月16日1:00 PM@大ホール

1923(スヴェンスク・フィルムインドゥストリ)(監・脚)マウリツ・スティルレル(原)セルマ・ラーゲルレーフ(脚)アルマ・セーデルイエルム(撮)ユリウス・ヤエンソン(美)アクセル・エスベンセン(音楽[オリジナル])ヘルメル・アレクサンデルション(出)エイナール・ハンソン、マリー・ヨーンソン、パウリーネ・ブルニウス、フーゴ・ビヨルネ、テクラ・オーランデル、スティーナ・ベルイ、アードルフ・ウルシャンスキー

家業より音楽を愛した青年の苦難と、彼を救う娘の愛。

[解説]1919年にスヴェンスカ・ビオはラーゲルレーフの全小説の映画化権を取得、この年、企業合併でスヴェンスク・フィルムインドゥストリになったこの会社は、一連のラーゲルレーフ原作映画の製作を始めた。1899年に発表された「地主館の物語」を原作としているが、この映画は原作とはかなり内容が違っており、スティルレルによるラーゲルレーフ小説の自由な翻案作品といっていいだろう。


gunnar_hedes_saga


4ノールトゥル地区の仲間たち(86分・21fps・35mm・無声・染色)

NORRTULLSLIGAN

  • 2016年10月13日3:00 PM@大ホール
  • 2016年10月14日7:00 PM@大ホール

1923(ボニエフィルム)(監)ペール・リンドベルイ(原)エリン・ウェグネル(脚)ヤルマール・ベルイマン(撮)ラグナル・ヴェストフェルト(出)ラウリツ・ファルク、トーラ・テイエ、ルネ・ビョルリング、インガ・ティードブラード、リネア・ヒルベリ、ニルス・アスター、エギル・エイデ、スティーナ・ベルイ、トリエ・セルマン

ストックホルムで同居して働く四人の女性の物語。

[解説]スウェーデンの大手出版社アルベール・ボニエは1923年に映画製作部門を設立、この作品はボニエフィルムが製作した三作目の映画である。原作は女流作家エリン・ウェグネルが1908年に刊行した小説で、それを映画脚本にしたのは著名な作家のヤルマール・ベルイマンである。そこに出版社が母体となった映画製作らしさがある。女性の社会進出を主題とした先駆的作品である。


Norrtullsligan


5燕尾服を着た娘(114分・19fps・35mm・無声・染色)

FLICKAN I FRACK

  • 2016年10月11日3:00 PM@大ホール
  • 2016年10月15日4:00 PM@大ホール

1926(フィルムデポット)(監・出)カーリン・スワンストレーム(原)ヤルマール・ベルイマン(脚)イヴァール・ヨーハンソン(撮)ラグナル・ヴェストフェルト(出)マグダ・ホルム、エイナル・アクセルソン、ニルス・アレーン、イェオイ・ブロムステット、エーリック・セッテルストレム、ロッテン・ウールソン、アンナ=リーサ・バウデ=ハンセン

燕尾服を着て舞踏会に出た娘と周囲の騒動を描く。

[解説]1925年に映画から撤退した出版社アルベール・ボニエの撮影所を使って、その後も映画製作が行われた。女性の問題を女流監督が描いた異色作『燕尾服を着た娘』はその中の一本である。女優として活躍したカーリン・スワンストレームは監督としても才能を発揮したほか、1933年から1941年までスヴェンスク・フィルムインドゥストリの芸術監督として、スウェーデン映画界で大きな力を持った。


Flickan i frack


6一番強い者(106分・21fps・35mm・無声・白黒)

DEN STARKASTE

  • 2016年10月12日3:00 PM@大ホール
  • 2016年10月16日4:00 PM@大ホール

1929(スヴェンスク・フィルムインドゥストリ)(監・原・脚・撮)アクセル・リンドブロム(監)アルフ・シェーベルイ(出)グン・ホルムクイスト、ヤルマール・ペーテルシュ、マリーア・レール、アンデルシュ・ヘンリクソン、ベングト・ジュルベリ

北極での狩猟に雇われた水夫が船長の娘と恋に落ちる。

[解説]映画カメラマンのアクセル・リンドブロムは1920年に5か月間映画カメラをもって北極を旅行し、様々な光景を撮影した。この体験をもとに彼は「一番強い者」と題する映画用物語を構想し、それを1923年に完成させている。1929年になって、劇部分の監督をアルフ・シェーベルイが担当して、リンドブロムのこの企画はようやく実現された。実写と劇が巧みに結合されたユニークな映画となっている。


Den starkaste


★印の回は伴奏付で上映します。

2016年10月11日

2016年10月11日3:00 PM@大ホール
2016年10月11日7:00 PM@大ホール
★ 伴奏:新垣隆 2生戀死戀(110分)

2016年10月12日

2016年10月12日3:00 PM@大ホール
2016年10月12日7:00 PM@大ホール

2016年10月13日

2016年10月13日3:00 PM@大ホール
2016年10月13日7:00 PM@大ホール
★ 伴奏:柳下美恵 1人生の春 (54分)十誡 (46分)

2016年10月14日

2016年10月14日3:00 PM@大ホール
2016年10月14日7:00 PM@大ホール

2016年10月15日

2016年10月15日1:00 PM@大ホール
2016年10月15日4:00 PM@大ホール
★ 伴奏:神﨑えり 5燕尾服を着た娘(114分)

2016年10月16日

2016年10月16日1:00 PM@大ホール
2016年10月16日4:00 PM@大ホール
★ 伴奏:柳下美恵 6一番強い者(106分)

ピアノ伴奏者(出演順)

新垣隆(にいがき・たかし)/作曲・ピアノ

1989年桐朋学園大学音楽学部作曲科に入学。卒業後、母校の非常勤講師を約20年間勤めた他、作曲家ピアニストとして活動。現代音楽を主体としつつ映画やCM音楽の作曲も手掛ける。最近ではTVやラジオ出演も多数。作曲を南聡、中川俊郎、三善晃、各氏に師事。

柳下美恵(やなした・みえ)/即興・ピアノ

武蔵野音楽大学ピアノ専攻卒業。映画生誕100年記念上映会でデビュー以来、国内・海外で活躍。欧米スタイルの無声映画伴奏者は日本初。洋画・邦画を問わず全ジャンルの伴奏をこなす。2006年度日本映画ペンクラブ奨励賞受賞。

神﨑えり(こうざき・えり)/ピアノ

国立音楽大学作曲学科、パリ国立高等音楽院ピアノ即興演奏科卒業。作曲家・即興演奏家・ピアニストとして国内外で活躍し、即興演奏による映画伴奏にも力を入れている。ポルデノーネ無声映画祭など欧州の国際映画祭にて招待演奏を行い、高い評価を得ている。

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