過去の上映

  • 2017.6.27 - 7.16
  • 上映企画

映画プロデューサー 佐々木史朗

Shiro Sasaki: A Film Producer

会期:2017年6月27日(火)-7月16日(日)

料金:一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100円/障害者(付添者は原則1名まで)、キャンパスメンバーズは無料

会場:大ホール
各回の開映後の入場はできません。
定員=310名(各回入替制)

発券=2階受付
・観覧券は当日・当該回のみ有効です。
・発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切ります。
・学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方は、証明できるものをご提示ください。
・発券は各回1名につき1枚のみです。

★6-7月の休館日:月曜日

概要

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2017年6月号

 フィルムセンターでは、映画プロデューサーに焦点を当てる新たな上映企画として「映画プロデューサー 佐々木史朗」を開催します。佐々木史朗(1939年大連生まれ、本名:佐々木正路まさみち)は、学生時代に端を発する演劇活動や、テレビ制作のアルバイトを経て、1970年、テレビ番組等を制作する会社・東京ビデオセンターを設立します。そして同社の7周年記念として劇映画を製作したことをきっかけに映画界に進出し、1979年にATG(日本アートシアター・ギルド)の二代目社長に就任、橋浦方人や大森一樹、長崎俊一、森田芳光ら自主映画出身の作家たち、また井筒和幸や根岸吉太郎といった新進気鋭の監督たちの作品を次々とプロデュースし、話題をさらっていきます。その後1989年には他の5人の独立系プロデューサーと共にアルゴ・プロジェクトに参加し、日本映画の新たな配給興行システムを確立する試みとして注目を集めます。さらに1993年には映画製作・配給会社であるオフィス・シロウズを立ち上げ、2017年の現在に至るまで、シネマコンプレックスの急速な普及や「製作委員会方式」など、大きく変容する1990年代以降の日本映画のあり方に対応しながらも、プロデューサーとしての原点は変わることなく、中江裕司や李相日、沖田修一など、才能ある若い作り手を世に送り出しています。
 本特集では、1970年代末から現在まで、40年近くにわたる佐々木のプロデュース作品の中から、18人の監督が撮った18作品を上映します。監督の個性が存分に表れた各作品の面白さを楽しんでいただくと共に、彼らを後押しする佐々木のプロデューサーとしての個性もご堪能ください。また、時代によるテーマや製作体制などの変遷を通して、現代日本映画が歩んできた多様で困難な道のりを改めて発見する機会にもなるでしょう。会期中には、佐々木氏のトークイベントも開催します。皆さまのご来場をお待ちしています。

■(監)=監督 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (V撮)=ビデオ撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (出)=出演
■スタッフ、キャストの人名は原則として公開当時の表記を記載しています。
■特集には不完全なプリントが含まれていることがあります。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。

1.星空のマリオネット (99分・1978・東京ビデオセンター・企画:佐々木史朗・監・脚:橋浦方人) 2.ヒポクラテスたち (126分・1980・シネマハウト=ATG・製作:佐々木史朗・監・脚:大森一樹) 3.ガキ帝国 (116分・1981・プレイガイドジャーナル社=ATG・製作:佐々木史朗・監・原:井筒和幸) 4.遠雷 (135分・1981・にっかつ撮影所=ニュー・センチュリー・プロデューサーズ=ATG・製作:佐々木史朗・監:根岸吉太郎) 5.転校生 (113分・1982・日本テレビ放送網=ATG・製作総指揮:佐々木史朗・監:大林宣彦) 6.TATTOO[刺青]あり (107分・1982・国際放映=高橋プロダクション=ATG・製作:佐々木史朗・監:高橋伴明) 7.家族ゲーム (106分・1983・にっかつ撮影所=ニュー・センチュリー・プロデューサーズ=ATG・製作:佐々木史朗・監・脚:森田芳光) 8.人魚伝説 (110分・1984・ディレクターズ・カンパニー=ATG・製作:佐々木史朗・監:池田敏春) 9.空がこんなに青いわけがない (94分・1993・オフィス・シロウズ=サントリー・製作:佐々木史朗・監:柄本明) 10.20世紀ノスタルジア (93分・1997・オフィス・シロウズ・企画:佐々木史朗・監・脚・V撮・音:原将人) 11.ナビィの恋 (91分・1999・イエス・ビジョンズ=オフィス・シロウズ・製作:佐々木史朗・監・原・脚:中江裕司) 12.ごめん (103分・2002・「ごめん」製作事業委員会〔読売テレビ=バンダイビジュアル=舞夢プロ=イエス・ビジョンズ=オフィス・シロウズ〕・製作:佐々木史朗・監:冨樫森) 13.カナリア (132分・2005・「カナリア」パートナーズ〔オフィス・シロウズ=衛星劇場=バンダイビジュアル〕・製作:佐々木史朗・監・脚:塩田明彦) 14.SCRAP HEAVEN スクラップ・ヘブン (117分・2005・『スクラップ・ヘブン』パートナーズ〔オフィス・シロウズ=テレビ東京=バンダイビジュアル=イエス・ビジョンズ=ザズウ〕・企画:佐々木史朗・監・脚:李相日) 15.闇打つ心臓 HEART, BEATING in the DARK (104分・2006・「闇打つ心臓」パートナーズ〔オフィス・シロウズ=バンダイビジュアル〕・製作:佐々木史朗・監・脚:長崎俊一) 16.やじきた道中 てれすこ (108分・2007・「てれすこ」講中〔オフィス・シロウズ=バンダイビジュアル=トータル=テレビ朝日サービス〕・製作:佐々木史朗・監:平山秀幸) 17.キツツキと雨 (129分・2012・「キツツキと雨」製作委員会〔角川映画=オフィス・シロウズ=関西テレビ放送=衛星劇場=トライストーン・エンタテイメント=NTT DOCOMO=Yahoo! JAPAN=読売新聞社=パレード〕・企画:佐々木史朗・監・脚:沖田修一) 佐々木史朗氏 上映前トーク 18.岸辺の旅 (128分・2015・「岸辺の旅」製作委員会〔アミューズ=WOWOW=ショウゲート=ポニーキャニオン=博報堂=オフィス・シロウズ〕・製作:佐々木史朗・監・脚:黒沢清)

上映作品詳細

1星空のマリオネット(99分・35mm・カラー)

  • 2017年6月27日3:00 PM@大ホール
  • 2017年7月7日7:00 PM@大ホール

1978(東京ビデオセンター)(企画)佐々木史朗(監・脚)橋浦方人(原)喜多唯志(脚)大和屋竺(撮)奥村祐治(美)池谷仙克(音)国吉良一(出)三浦洋一、亜湖、武井一仁、牟田悌三、馬渕晴子、山科ゆり、絵沢萠子、江角英明、野呂圭介

佐々木の第1回プロデュース作で、後にATG社長に就任する契機ともなった作品。監督の橋浦は、東京ビデオセンターでPR映画を作りながら自主製作した『青春散歌・置けない日々』(1975)で注目を集め、本作で劇場映画に進出。茨城・古河を舞台に、あてどなくさ迷うかのような日々の中で仲間も居場所も失っていく若者の生を描き、日本映画監督協会新人賞を受賞。榎戸耕史、平山秀幸らがスタッフに参加。



2ヒポクラテスたち(126分・35mm・カラー)

  • 2017年6月27日6:45 PM@大ホール
  • 2017年7月8日12:30 PM@大ホール

1980(シネマハウト=ATG)(製作)佐々木史朗(監・脚)大森一樹(撮)堀田泰寛(美)大谷和正(音)千野秀一(出)古尾谷雅人、伊藤蘭、光田昌弘、狩場勉、柄本明、西塚肇、真喜志きさ子、小倉一郎、阿藤海、内藤剛志、斉藤洋介、鈴木清順、手塚治虫、森本レオ、原田芳雄、渡辺文雄

ATGの二代目社長に就任した佐々木が最初に製作を構想した映画作家は、橋浦(『海潮音』1980)と大森一樹だった。佐々木と大森は3本の企画を相談し、その中で「一番重苦しい話」が映画化され本作となった。大学病院で臨床実習に取り組む7人の学生が、さまざまな形で生と死に向き合い、人生の進路を決めていく。大森自身の医大生体験も踏まえた青春映画。1980年度『キネマ旬報』ベスト・テン第3位。



3ガキ帝国(116分・35mm・カラー)

  • 2017年6月28日3:00 PM@大ホール
  • 2017年7月8日4:00 PM@大ホール

1981(プレイガイドジャーナル社=ATG)(製作)佐々木史朗(監・原)井筒和幸(脚)西岡琢也(撮)牧逸郎(音)山本公成(出)島田紳助、松本竜介、趙方豪、上岡龍太郎、升毅、夢路いとし、大杉漣、紗貴めぐみ

万博開催を3年後に控えた1967年の大阪を舞台に、少年院から高校に復学してきたリュウ(島田)とその仲間(松本、趙)がケンカや遊びに明け暮れる日々を描いた、井筒和幸監督の出世作。生活感あふれる関西弁が醸し出すユーモアと共に、若者たちの生きざまがリアルに写し取られる。井筒が長年温めた構想を、ATGと、当時関西のサブカルチャーの発信源となっていたプレイガイドジャーナル社が共同で映画化。



4遠雷(135分・35mm・カラー)

  • 2017年6月28日6:30 PM@大ホール
  • 2017年7月7日3:00 PM@大ホール

1981(にっかつ撮影所=ニュー・センチュリー・プロデューサーズ=ATG)(製作)佐々木史朗(監)根岸吉太郎(原)立松和平(脚)荒井晴彦(撮)安藤庄平(美)徳田博(音)井上堯之(出)永島敏行、ジョニー大倉、石田えり、横山リエ、原泉、七尾怜子、蟹江敬三、根岸明美、ケーシー高峰、藤田弓子、森本レオ

都市化の波が押し寄せる宇都宮を舞台に、農業にこだわる青年の日々を淡々としたリズムで描く根岸吉太郎監督初の一般映画。主人公のみならず、すべての登場人物がリアルな存在として立ち上がってくる魅力は根岸映画ならでは。佐々木は、根岸が日活で助監督をしていた時代から、共に映画を作る構想を練っており、本作でようやく実現した。



5転校生(113分・35mm・カラー)

  • 2017年6月29日3:00 PM@大ホール
  • 2017年7月9日4:00 PM@大ホール

1982(日本テレビ放送網=ATG)(製作総指揮)佐々木史朗(監)大林宣彦(原)山中恒(脚)剣持亘(撮)阪本善尚(美)薩谷和夫(出)尾美としのり、小林聡美、佐藤允、入江若葉、加藤春哉、中川勝彦、井上浩一、樹木希林、山中康仁、宍戸錠、志穂美悦子

大林宣彦が出身地である尾道を舞台にして撮った初恋映画。いわゆる「尾道3部作」の最初の作品。中学生の男女が、ある日お互いの体が入れ替わり戸惑うが、少しずつ互いの気持ちを理解していく。当初の製作母体が撤退した後、話を持ちかけられた佐々木が快諾して実現した。冒頭の8mm撮影は大林の当時17歳の娘・千茱萸ちぐみによるもの。



6TATTOO[刺青]あり(107分・35mm・カラー)

  • 2017年6月29日7:00 PM@大ホール
  • 2017年7月11日3:00 PM@大ホール

1982(国際放映=高橋プロダクション=ATG)(製作)佐々木史朗(監)高橋伴明(脚)西岡琢也(撮)長田勇市(美)細石照美(音・出)宇崎竜童(出)関根恵子、渡辺美佐子、矢吹二朗、太田あや子、忍海よし子、下元史朗、山路和弘、趙方豪、大杉漣、泉谷しげる、荻島真一、西川のりお、上方よしお、ポール牧

1979年に大阪で実際に起きた銀行強盗事件を下敷きに、男を上げようとして破滅へと突き進む若者をハードボイルドに描いた青春映画。既にピンク映画で50本以上の作品を撮っていた俊英・高橋伴明が初めて一般映画に挑み、高い評価を受けた。『ガキ帝国』の撮影時に高橋から協力を得た井筒が、プロデューサーを務めている。



7家族ゲーム(106分・35mm・カラー)

  • 2017年7月1日12:30 PM@大ホール
  • 2017年7月11日7:00 PM@大ホール

1983(にっかつ撮影所=ニュー・センチュリー・プロデューサーズ=ATG)(製作)佐々木史朗(監・脚)森田芳光(原)本間洋平(撮)前田米造(美)中澤克巳(出)松田優作、伊丹十三、由紀さおり、宮川一朗太、辻田順一、松金よね子、岡本かおり、戸川純、白川和子、鶴田忍、清水健太郎、阿木耀子

高校受験を控えた次男を持つ中流核家族が、家庭教師を雇う。風変わりな指導をする彼と一家の奇妙な関わりを通して、現代の家族像が浮きぼりになっていく。食卓風景に見られる幾何学的な構図や明るい色彩など、独創的な演出も話題となり、『キネマ旬報』ベスト・テン第1位ほか数々の映画賞を獲得した。森田芳光の代表作であると同時に、佐々木路線のATGを象徴する作品。



8人魚伝説(110分・35mm・カラー)

  • 2017年6月30日7:00 PM@大ホール
  • 2017年7月9日1:00 PM@大ホール

1984(ディレクターズ・カンパニー=ATG)(製作)佐々木史朗(監)池田敏春(原)宮谷一彦(脚)西岡琢也(撮)前田米造(美)小川富美夫(音)本多俊之(出)白都真理、江藤潤、清水健太郎、神田隆、関弘子、江見俊太郎、榎木兵衛、青木義朗、宮下順子、宮口精二

佐々木がディレクターズ・カンパニーの製作に参加した最初の作品。アワビ漁で暮らす新婚夫婦が原子力発電所建設に関わる陰謀に巻き込まれ、夫(江藤)は殺され、妻(白都)はその罪を着せられてしまう。復讐のために彼女がモリを武器として関係者を襲撃する壮絶なクライマックスは、池田敏春監督ならではのもの。



9空がこんなに青いわけがない(94分・35mm・カラー)

  • 2017年6月30日3:00 PM@大ホール
  • 2017年7月12日7:00 PM@大ホール

1993(オフィス・シロウズ=サントリー)(製作)佐々木史朗(監)柄本明(脚)田村和義(撮)柳島克己(美)部谷京子(音・出)G-クレフ(出)三浦友和、夏川結衣、岸本加世子、久我美子、山崎雄一郎、久野真平、不破万作、岸部一徳、岩松了、村上冬樹

オフィス・シロウズの名称が使われた最初の作品。また個性派俳優として知られる柄本明の、これまでのところ唯一の監督作でもある。商事会社課長の小林(三浦)は社員(夏川)と不倫関係になるが、幸か不幸か妻(岸本)はマンション建築に夢中で、夫には無頓着。一方、老母(久我)には認知症の兆候が出始めて…。家族の絆の崩壊が淡々と描かれていく。相米慎二が、佐々木と共に製作を務めている。



1020世紀ノスタルジア(93分・35mm・カラー)

  • 2017年7月1日4:00 PM@大ホール
  • 2017年7月13日3:00 PM@大ホール

1997(オフィス・シロウズ)(企画)佐々木史朗(監・脚・V撮・音)原将人(脚)中島吾郎(撮・V撮)馬場順一(V撮・出)広末涼子、圓島努、余貴美子、根岸吉太郎(V撮)粂田剛(美)丸尾知行(出)多田亜沙美、大島蓉子、新田聡子

若き日より自主映画作家として世界的に活躍してきた原将人が、初めて一般商業映画に挑んだ話題作。高校2年の杏(広末)は同じ高校の徹(圓島)と共にビデオで映画を撮り始めるが、徹は突然海外に転校してしまう。残された杏は、何とかして映画を完成させようとする…。撮影開始時に14歳だった広末涼子のみずみずしい存在感が素晴らしい。



11ナビィの恋(91分・35mm・カラー)

  • 2017年7月2日1:00 PM@大ホール
  • 2017年7月13日7:00 PM@大ホール

1999(イエス・ビジョンズ=オフィス・シロウズ)(製作)佐々木史朗(監・原・脚)中江裕司(原・脚)中江素子(撮)髙間賢治(美)真喜屋力(音)磯田健一郎(出)西田尚美、平良とみ、村上淳、平良進、登川誠仁、アシュレイ・マックアイザック、津波信一、兼嶋麗子、嘉手苅林昌、大城美佐子

沖縄に里帰りした孫娘(西田)を迎えるおばあ・ナビィ(平良とみ)。だが、なんと60年前に大恋愛した末に別れた元恋人(平良進)も、孫娘と同じ船で戻っていた…。数々の琉球民謡や沖縄の美しい風景と共に、沖縄芝居のベテラン女優・平良とみの名前を世に知らしめ、沖縄に関する映画映像作品の大ブームを起こしたヒット作。



12ごめん(103分・35mm・カラー)

  • 2017年7月2日4:00 PM@大ホール
  • 2017年7月12日3:00 PM@大ホール

2002(「ごめん」製作事業委員会〔読売テレビ=バンダイビジュアル=舞夢プロ=イエス・ビジョンズ=オフィス・シロウズ〕)(製作)佐々木史朗(監)冨樫森(原)ひこ・田中(脚)山田耕大(撮)上野彰吾(美)三浦伸一(音)大友良英(出)久野雅弘、櫻谷由貴花、佐藤翔一、栗原卓也、斎藤歩、小牧芽美、森毅、伊吹友木子、三田篤子、河合美智子、國村隼

『お引越し』(1993、相米慎二)と同じ原作者による、関西を舞台にした子どもの物語を映画化。長篇デビュー作『非・バランス』(1998)で新人女優の魅力を引き出して注目された冨樫森監督の第2作。性に目覚めた小学6年生の男の子が中学2年生の女の子に恋をし、アプローチをかける中で自身も変容していく姿が、活き活きととらえられる。



13カナリア(132分・35mm・カラー)

  • 2017年7月4日3:00 PM@大ホール
  • 2017年7月14日6:30 PM@大ホール

2005(「カナリア」パートナーズ〔オフィス・シロウズ=衛星劇場=バンダイビジュアル〕)(製作)佐々木史朗(監・脚)塩田明彦(撮)山崎裕(美)林千奈(音)大友良英(出)石田法嗣、谷村美月、西島秀俊、りょう、つぐみ、水橋研二、戸田昌宏、渡辺真起子、井上雪子、品川徹、甲田益也子

塩田明彦の長篇第6作で、オウム真理教を題材に採ったことで当時話題となった作品。かつてカルト教団の施設で暮らしていた少年(石田)が、偶然助けた少女(谷村)と共に、妹を取り返すために東京の祖父の家へと旅に出る。寡黙な少年と饒舌な少女との間に奇妙な関係が育まれ、子どもたちは社会と対峙する力を獲得していく。



14SCRAP HEAVEN スクラップ・ヘブン(117分・35mm・カラー)

  • 2017年7月4日7:00 PM@大ホール
  • 2017年7月15日12:30 PM@大ホール

2005(『スクラップ・ヘブン』パートナーズ〔オフィス・シロウズ=テレビ東京=バンダイビジュアル=イエス・ビジョンズ=ザズウ〕)(企画)佐々木史朗(監・脚)李相日(撮)柴崎幸三(美)仲前智治(音)會田茂一、JETBIKINI、Masao Nisugi(出)加瀬亮、オダギリジョー、栗山千明、光石研、田中哲司、森下能幸、水木薫、鈴木砂羽、山田辰夫、団時朗、柄本明

佐々木が李相日と初めて組んだバディ・ムービー。『69 sixty nine』(2004)など、それまで十代の若者を描いてきた李が、自分と同世代の加瀬亮とオダギリジョーを起用し、自分自身や社会の現状を打破しようと暴走する30代前後の男2人を描く。佐々木と李は、本作品の後も「許されざる者」(2013)など3作品で組むことになる。



15闇打つ心臓 HEART, BEATING in the DARK(104分・35mm・カラー)

  • 2017年7月5日3:00 PM@大ホール
  • 2017年7月15日4:00 PM@大ホール

2006(「闇打つ心臓」パートナーズ〔オフィス・シロウズ=バンダイビジュアル〕)(製作)佐々木史朗(監・脚)長崎俊一(撮)猪本雅三(美)種田陽平(音)大友良英(出)内藤剛志、室井滋、本多章一、江口のりこ、諏訪太朗、水島かおり

1982年に製作公開された8mm作品『闇打つ心臓』の続篇であり、入れ子状に自己言及したメタ映画。前作の主演俳優2人が再び登場して前作をリメイクしようとする一方、若い夫婦の物語や前作の8mm映像も同時に進行・提示され、物語は混迷の度合いを深めていく…。『九月の冗談クラブバンド』(1982)『ロマンス』(1996)TV作品「柔らかな頬」(2001)に続き、佐々木が長崎俊一と4たび組んだ作品。



16やじきた道中 てれすこ(108分・35mm・カラー)

  • 2017年7月6日7:00 PM@大ホール
  • 2017年7月14日3:00 PM@大ホール

2007(「てれすこ」講中〔オフィス・シロウズ=バンダイビジュアル=トータル=テレビ朝日サービス〕)(製作)佐々木史朗(監)平山秀幸(脚)安倍照雄(撮)柴崎幸三(美)中澤克巳、中山慎(音)安川午朗(出)中村勘三郎、柄本明、小泉今日子、ラサール石井、麿赤兒、波乃久里子、松重豊、山本浩司、吉川晃司、鈴木蘭々、淡路恵子、笑福亭松之助、南方英二、間寛平、藤山直美、國村隼、笹野高史

『星空のマリオネット』以来の古い付き合いの平山監督との、『笑う蛙』(2002年)に続く2回目の作品。勘三郎・柄本・平山が呑み屋で話したことから生まれた快作で、幼馴染の弥次(勘三郎)と喜多(柄本)が品川で花魁(小泉)の足抜けを手伝い、駿河へ向かう珍道中。平山の前作『しゃべれどもしゃべれども』(2007)に続き、「てれすこ」「浮世床」「淀五郎」「狸賽」など多数の落語が盛り込まれている。



17キツツキと雨(129分・35mm・カラー)

  • 2017年7月5日6:45 PM@大ホール
  • 2017年7月16日1:00 PM@大ホール

2012(「キツツキと雨」製作委員会〔角川映画=オフィス・シロウズ=関西テレビ放送=衛星劇場=トライストーン・エンタテイメント=NTT DOCOMO=Yahoo! JAPAN=読売新聞社=パレード〕)(企画)佐々木史朗(監・脚)沖田修一(脚)守屋文雄(撮)月永雄太(美)安宅紀史(音)omu-tone(出)役所広司、小栗旬、高良健吾、臼田あさ美、古舘寛治、森下能幸、りりィ、嶋田久作、平田満、伊武雅刀、山﨑努

妻に先立たれて2年近くになる木こり(役所)が、地元にゾンビ映画の撮影に来た気弱な25歳の新人監督(小栗)にはからずも協力するうちに、無職の息子との関係も修復させていく。『南極料理人』(2009)に続き沖田修一監督が撮った喜劇で、役所広司が抜群の存在感を見せる。第24回東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞。



佐々木史朗氏 上映前トーク

  • 2017年7月16日12:45 PM@大ホール

佐々木史朗氏 上映前トークイベント 追加のお知らせ

7月16日(日)12:45pm~1:00pm(『キツツキと雨』上映前)

*1:00pm『キツツキと雨』をご鑑賞される方のみご参加いただけます。
*上映前トーク開催に伴い、7月16日1:00pm『キツツキと雨』の発券・開場は12:25pmから行います。


18岸辺の旅(128分・DCP・カラー)

  • 2017年7月6日3:00 PM@大ホール
  • 2017年7月16日4:00 PM@大ホール

2015(「岸辺の旅」製作委員会〔アミューズ=WOWOW=ショウゲート=ポニーキャニオン=博報堂=オフィス・シロウズ〕)(製作)佐々木史朗(監・脚)黒沢清(原)湯本香樹実(脚)宇治田隆史(撮)芦澤明子(美)安宅紀史(音)大友良英、江藤直子(出)深津絵里、浅野忠信、小松政夫、村岡希美、奥貫薫、赤堀雅秋、千葉哲也、蒼井優、首藤康之、柄本明

瑞希(深津)は、突然帰ってきて自分は死者だと言う夫・優介(浅野)とともに、失踪中の彼の足取りをたどる旅に出る。監督として指名された黒沢清は、常に死と生の境界域にとどまり、時に夫婦の姿を見つめてきた作家であるから、まさにこの作品にふさわしい。カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞受賞。



■作品によって開映時間が異なりますのでご注意ください。

2017年6月27日

2017年6月27日3:00 PM@大ホール
2017年6月27日6:45 PM@大ホール

2017年6月28日

2017年6月28日3:00 PM@大ホール
*追加トーク 3ガキ帝国(116分)
2017年6月28日6:30 PM@大ホール

2017年6月29日

2017年6月29日3:00 PM@大ホール
*追加トーク 5転校生(113分)
2017年6月29日7:00 PM@大ホール

2017年6月30日

2017年6月30日3:00 PM@大ホール
2017年6月30日7:00 PM@大ホール

2017年7月1日

2017年7月1日12:30 PM@大ホール
★トークイベント 7家族ゲーム(106分)
2017年7月1日4:00 PM@大ホール

2017年7月2日

2017年7月2日1:00 PM@大ホール
*追加トーク 11ナビィの恋(91分)
2017年7月2日4:00 PM@大ホール

2017年7月4日

2017年7月4日3:00 PM@大ホール
*追加トーク 13カナリア(132分)
2017年7月4日7:00 PM@大ホール

2017年7月5日

2017年7月5日3:00 PM@大ホール
2017年7月5日6:45 PM@大ホール

2017年7月6日

2017年7月6日3:00 PM@大ホール
*追加トーク 18岸辺の旅(128分)
2017年7月6日7:00 PM@大ホール

2017年7月7日

2017年7月7日3:00 PM@大ホール
*追加トーク 4遠雷(135分)
2017年7月7日7:00 PM@大ホール

2017年7月8日

2017年7月8日12:30 PM@大ホール
★トークイベント 2ヒポクラテスたち(126分)
2017年7月8日4:00 PM@大ホール

2017年7月9日

2017年7月9日1:00 PM@大ホール
*追加トーク 8人魚伝説(110分)
2017年7月9日4:00 PM@大ホール

2017年7月11日

2017年7月11日3:00 PM@大ホール
2017年7月11日7:00 PM@大ホール

2017年7月12日

2017年7月12日3:00 PM@大ホール
*追加トーク 12ごめん(103分)
2017年7月12日7:00 PM@大ホール

2017年7月13日

2017年7月13日3:00 PM@大ホール
2017年7月13日7:00 PM@大ホール

2017年7月14日

2017年7月14日3:00 PM@大ホール
2017年7月14日6:30 PM@大ホール

2017年7月15日

2017年7月15日12:30 PM@大ホール
2017年7月15日4:00 PM@大ホール

2017年7月16日

2017年7月16日12:45 PM@大ホール
2017年7月16日1:00 PM@大ホール
2017年7月16日4:00 PM@大ホール

■佐々木史朗氏トークイベントのお知らせ
*入場無料
*当日1回目の上映をご覧になった方は、そのままトークイベントに参加することができます。トークイベントのみの参加もできます。
*追加情報は随時、ホームページ・館内掲示などで告知致します。

7月1日(土)12:30pmの回 『家族ゲーム』上映後

7月8日(土)12:30pmの回 『ヒポクラテスたち』上映後

 

■追加トークのお知らせ(2017.07.1更新)
*座席に余裕がある場合、トークからのご参加も可能です(無料)。

6月27日(火)3:00pmの回 『星空のマリオネット』上映後

6月28日(水)3:00pmの回 『ガキ帝国』上映後

6月29日(木)3:00pmの回 『転校生』上映後

6月30日(金)3:00pmの回 『空がこんなに青いわけがない』上映後

7月1日(土)4:00pmの回『20世紀ノスタルジア』上映後
※この回は原将人監督によるトークとなります。

7月2日(日)1:00pmの回 『ナビィの恋』上映後

7月4日(火)3:00pmの回『カナリア』上映後

7月5日(水)3:00pmの回『闇打つ心臓 HEART, BEATING in the DARK』上映後

7月6日(木)3:00pmの回『岸辺の旅』上映後

7月7日(金)3:00pmの回『遠雷』上映後

7月9日(日)1:00pmの回『人魚伝説』上映後

7月11日(火)3:00pmの回『TATTOO[刺青]あり』上映後

7月12日(水)3:00pmの回『ごめん』上映後

7月13日(木)3:00pmの回『20世紀ノスタルジア』上映後

7月14日(金)3:00pmの回『やじきた道中 てれすこ』上映後

7月15日(土)12:30pmの回『SCRAP HEAVEN スクラップ・ヘブン』上映後

 

■上映前トークのお知らせ(2017.07.5更新)

7月16日(日)12:45pm~1:00pm(『キツツキと雨』上映前)
*1:00pm『キツツキと雨』をご鑑賞される方のみご参加いただけます。

 

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