美術館からみなさんへのメッセージ

東京国立近代美術館には、およそこの100年のあいだにつくられた、 近代、現代(きんだい、げんだい)の作品が展示(てんじ)されています。 作者が何を見、何を考え、それをどう表そうとしたのかということが、 とてもはっきり現(あらわ)れているのがこの時代の美術の大きな特徴(とくちょう)です。 ですから、作品を見ていると、 作者はどうして、こういうえがき方をしたのだろうかとたずねてみたく思うこともあるでしょう。

作品を鑑賞(かんしょう)するときに、これだけが正しい見方(みかた)、 正しい感じ方というものはありません。

みなさんが感じたり、思ったりしたこと一つひとつがとても大事なことなのです。

そしていつか、今日見た作品を思い出すことがあったら、 また美術館に遊びに来てください。 そのとき、その作品はあなたに何かあたらしいことを伝えようとしているのです。 同じ作品を見ても、いつも同じ印象(いんしょう)を受けるとはかぎりません。 また、何回も来ているうちに印象に残る作品も増えて、別の発見があるかもしれません。

あたらしい自分の発見、あたらしい世界のひろがり −それを何度(なんど)でも味(あじ)わえる場所、それが美術館なのです。

作品や美術館がいつも心の友として、 身近(みじか)なものになってほしいという願いをこめて、 この鑑賞カードをつくりました。 どうぞ会場に置いてあるカード差しから、好きな鑑賞カードを選び、 今日という日の思いでにこのケースに入れて持ってかえってください。