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京都の工芸[1910-1940]
伝統と変革のはざまに

1998年12月11日(金)− 1999年1月31日(日)
東京国立近代美術館

◇東京展◇
会期 1998(平成10)年12月11日(金)− 1999(平成11)年1月31日(日)
月曜日休館 {ただし、年末年始(12月28日〜1月4日)休館}
午前10時−午後5時(入館は午後4時30分まで)
会場 東京国立近代美術館
〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1
(地下鉄東西線竹橋駅下車、1b出口より徒歩3分)
お問い合わせ先:03-3272-8600(NTTハローダイヤル)
東京国立近代美術館ホームページhttp://www.momat.go.jp/
主催 東京国立近代美術館、京都国立近代美術館
協賛 (財)東洋信託文化財団
協力 (財)堂本印象記念近代美術振興財団、京阪電車
観覧料
一般830円(560円)
高校生・大学生450円(250円)
小学生・中学生250円(130円)
*消費税込み( )内は20名以上の団体料金
(講演会が予定されています。 詳細は現時点では未定ですので、当ページをご確認ください。)
日時:会期中の土曜日のいずれか。午後2時〜3時30分
会場:当館講堂(聴講無料)
講師:未定

京都国立近代美術館の特別展が東京に巡回

 京都と東京の両国立近代美術館では、美術のみならず工芸の歴史や新しい動 向にも絶えず注目し、数多くの展覧会を開催してきました。今回の展覧会、「 京都の工芸[1910-1940]−伝統と変革のはざまに」展は、京都国立近代美術館 が企画した特別展が東京に巡回してくるもので、大正から昭和前期の京都の工 芸の動向に焦点を当てています。

近代美術、工芸の重要な変革期にあたる大正から昭和前期

 大正から昭和前期は、近代美術の大きな変革期であり、様々な革新運動や活 動が積極的に展開されました。工芸においても全国的な展開として大正14年 (1925)の「工芸済々会」、15年の「无型」や「日本美術工芸会」の結成、昭和 2年(1927)の「帝展」第四部設置や「実在工芸美術会」、「工人社」の結成な どを見ても、伝統や因習といった社会的背景や技巧至上主義などから脱け出す 変革期として、この時代はたいへん重要な時期でした。

様々な結社、グループの結成、意欲的な活動

 京都では大正7年(1918)に設立された土田麦僊、小野竹喬ら青年日本画家に よる「国画創作協会」に触発されて、大正8年(1919)に楠部彌弌、八木一艸、 道林俊正、河合榮之助、河村喜太郎らによって結成された、若き陶芸家たちの 結社「赤土」、その延長としての「耀々会」の結成がまず挙げられます。また 明治に設立された漆の研究会である「京漆園」、陶芸の「遊陶園」、大正5年 (1916)設立の染織会「道楽園」の発展として大正9年(1920)に設立された「時 習園」、明治40年(1907)設立の「佳美会」の延長として大正13年(1924)に 設立された「京都美術工芸会」、昭和2年(1927)の染織家たちの集まりである 「彩工会」、昭和6年(1931)五代清水六兵衛を中心に結成された「五条会」、 また柳宗悦を中心とした「民藝」など意欲的な活動が次々と起こりました。

伝統と変革のはざまで

しかし一方では、伝統的な技巧を重んじる工芸も厳然と存在したのでした。さ らに京都高等工芸学校、京都市美術工芸学校や京都市立京都市陶磁器試験場や など教育・研究機関の果たした役割もたいへん重要なものでした。このような 伝統と変革のはざまのなかで、各々のジャンルの作家たちは自らの理想を追い 求め創作活動に励みました。陶芸、漆芸、染織のジャンルによってその状況は 異なり、現れ方も少しづつ違いますが、革新を求める基本的な方向は同じであっ たといえるでしょう。

陶芸、漆芸、染織、資料など約300点の展観

本展は、京都の大正から昭和前期までの工芸の状況を、陶芸、漆芸、染織の 作品約300点に資料を交えて展観することにより、京都における工芸の近代 化の歩みと革新的な活動を検証しようとするものであります。