スクールプログラム 都立飛鳥高等学校

この日にいらっしゃった都立飛鳥高校のみなさんも、夏休みの美術部の活動での来館です。

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はじめは岡本太郎の作品を全員で鑑賞しました。
見たこと感じたことを言葉にするのは、最初はなかなか難しいもの。
まずは見つけたものを口に出していきます。
舟、目玉、舌、はっきりした色彩などが目にとまったようです。

次に鑑賞した作品は、舟越直木の彫刻です。
一見顔のないのっぺらぼうのような、石膏のかたまり。
ここでは言葉であらわすのではなく、「顔を想像してスケッチに描き足す」という方法でアプローチしました。

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さすがは美術部、真剣に描く活動に取り組む姿が印象的でした!

(研究補佐員H)


スクールプログラム 練馬区立貫井中学校

夏休みは、美術部の活動で来館する生徒さんがたくさんいらっしゃいます。
練馬区立貫井中学校もそんな学校のひとつ。

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竹内栖鳳《飼われたる猿と兎》の鑑賞では、
はじめから描き方に焦点を当てた発言でスタート。
ふわふわとした毛のサルと、竹を描く線の違いに注目しました。
ふだんから描く活動をしている美術部ならではかもしれません。

よく観察して対話した後、ウサギとサル、どちらの仲間に入りたいか、意見を聞いてみました。
仲間と一緒にまったりしているウサギの仲間に入りたい人、
鎖につながれているけれど、そんな環境に怒る気力のあるサルの仲間のほうがいいという人。
生徒さんそれぞれの考え方や価値観が光り、印象深いトークとなりました。

(研究補佐員H)


夏休み!こども美術館(3) 8月20日~22日

引き続き、KIDS★MOMAT2015の小学生向けプログラム「こども美術館」の
「ミッション・イン・ミュージアム」についてご紹介します。

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こちらは「アートライブラリを調査せよ」というミッションのための移動中、外の彫刻作品を鑑賞している様子。ミュージアムショップの傍の、1階から2階へ上がる階段です。

はじめはアートライブラリという言葉に馴染みが薄く戸惑う姿も見られましたが、
地図で場所を突き止め、ライブラリへ入ります。

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ミッションはカウンターで日付のハンコをもらうこと、配られた調査票の挿絵からライブラリの中にあるものに丸をつけること。学校や地域の図書館と違う雰囲気に少し緊張しながらも、みんなでカウンターの人に挨拶し、ライブラリの中を見渡しました。

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調査票のイラストに描かれたものがあるかチェックします。
たくさんの本や、資料を探すパソコンなどがありました。

 

各グループ4つのミッションをクリアした子どもたちはワークショップルームに向かいます。
最後のミッションは、出発地点であったワークショップルームに戻り、今日のすべてのミッションをまとめること。各ミッション終了後にもらったカードなどのおみやげを、アルバムに貼ってコラージュしました。

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感想を書いた紙を貼ったり、カラフルな紙でデコレーションしたり。みんな真剣な表情で制作しました。
今日の思い出が詰まった一枚の完成です。

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美術館の顔とも言える展示作品から、ふだん見ることのできない美術館の裏側まで様々なものを見て、感じて、考えた今回のミッション・イン・ミュージアム。
夏休みの楽しい思い出として、みなさんの心に残る体験になれば幸いです。

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(インターンM、インターンH、研究補佐員H/記事3/3)


夏休み!こども美術館(2) 8月20日~22日

e0今回も引き続き、KIDS★MOMAT2015の小学生向けプログラム「こども美術館」についての記事です。
「ミッション・イン・ミュージアム」で、次々とあらわれるミッションにチャレンジする子どもたちの様子をご紹介します。

 

「東京国立近代美術館の館長室を見学しよう!」のミッションでは、館長室へ向かうため、普段は入ることのできない鉄扉を職員さんに開けてもらいました。

 

e1大きな窓のある見晴らしのいい館長室で、館長さんにお話を伺いました。
「美術館に来てくれる人たちに楽しんでもらうためにどうすればいいか」、「美術館の職員さんたちがどうすれば気持ちよく働けるか」を話し合うための場所として、館長室が使われていることを聞きました。

 

e2子どもたちからは「あのたくさんある本はなんですか」、「館長さんはふだん何時間くらいお仕事されているのですか」などの質問が飛び交いました。館長さんは、一つ一つていねいに答えてくださいます。

 

e3館長さんからおみやげに名刺を頂いたあと、作品運搬用の大きなエレベーターに乗り、ガイドスタッフルーム(解説ボランティアの控室)へ。そこでもミッション入りの封筒を見つけました!
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ミッション「くらい部屋で、線のなかからシカを見つけよう!」では、加山又造の《悲しき鹿》を鑑賞しました。鑑賞した場所は日本画コーナー。照明が少し落とされた「くらい部屋」です。
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何が見えるだろう?何があるんだろう?とよく見てみます。「海?水みたいなものがある!」「太陽がある!」「月じゃない?」と子どもたち自身で話し合う場面もありました。

g2ミッションのワークシートでは、数頭もつれあうように描かれたシカから、好きなシカを一頭だけ色鉛筆で塗ります。みんなでシカを見つけられたところで、この作品の鑑賞を終えました。

 

 

奈良美智の《Harmless Kitty》も鑑賞しました。ミッションの内容は「好きに変えよう。」
まず、この作品の感想やどんなものが描かれているかを一緒に話し合います。

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ミッションでは、描かれた人物の「色」や「眼の位置」を変えて、はじめとの印象の違いを楽しみました。

 

ミッションを通して美術館のさまざまな場所を歩く子どもたち。はじめて出会った子同士でも、グループでミッションに取り組むうち、すっかり仲良くなりました。
「ミッション・イン・ミュージアム」もそろそろ折り返し地点のようです。
(つづく)

(インターンM、インターンH、研究補佐員H/記事2/3)


夏休み!こども美術館(1) 8月20日~22日

「夏休み!こども美術館」は、東京国立近代美術館の夏の小学生向けプログラム。
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今年のこども美術館は「ミッション・イン・ミュージアム」と題し、子どもたちが美術館の様々な場所を巡り、与えられたミッションに挑戦しました。
すべてのミッションを終えるころには、この美術館について知りつくしているはず。

 

まずはグループごとにテーブルに座り、全員で今日のプログラムの説明を聞きます。
テーブルの上を見ると、そこには早速一つ目のミッションの入った封筒が!

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ミッションの内容をもとに、スタッフの持っている地図で行き先を確認して、ミッション・スタートです。
5つのグループが、それぞれ別の場所へと向かいました!

 

c1こちらはミッションに導かれ、パウル・クレー《山への衝動》を鑑賞する様子。

まず絵を見て何が描かれているかをお話しました。
たとえばカタカナの「サ」などの文字を見つけたり・・・いろいろなものが見えてきます。

c2そしてハンドスコープでのぞきながら絵の気になる部分、好きな部分を探します。
その後作品のモノクロコピーに、それぞれ見つけた好きな部分を色鉛筆で塗りました。
部分を塗ることで、月や旗などのモチーフを絵の中から見つけた子もいました。

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1階で行われている展覧会「No Museum, No Life? ―これからの美術館事典」の作品を見ながら考えるミッションもありました。
お目当ての作品オーギュスト・ロダン《考える人》を探し、展示室内を歩きます。
ミッションの作品にたどり着くまでにも、いろいろな作品が。
人型の立体作品を見て、「この人は何をしているんだろう」と想像します。

そしてついに《考える人》の前へ。
ミッションは「この人にインタビューをしてみよう」というものです。
色々な方向から見たり、《考える人》と同じポーズをとってみたりと、まずはじっくり鑑賞します。

d1自分の好きなアングルから作品を眺めつつ、いざ、インタビュー。
「何を考えているのですか」「どうして裸なんですか」などたずねてみます。
《考える人》はお返事をくれないので、みんなで答えも考えてみました。
「娘の名前を考えている」なんて意見も・・・それは考えこむわけですね~。

 

d3次のミッションは、企画展出口のすぐそばにあるインフォメーションカウンターのお姉さんからもらいました!

 

ミッションはまだまだ続きます。次はどこに行くのかな?
(つづく)

(インターンM、インターンH、研究補佐員H/記事1/3)


教員向け研修 清瀬市小学校教員

夏休みも後半となりましたが、MOMATでは毎日小中学生 を見かけます。
中には宿題のためか、一生懸命メモをとっている子どもも・・・。

さて、夏休みは子どもだけでなく、学校の先生方もスキルアップの時季。
この夏、東京国立近代美術館ではいくつも教員向け研修の依頼をお受けしました。
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18日にいらした清瀬市の先生方の研修もそのうち のひとつです。

 

今回の研修内容は事前にご担当の先生と相談の上、次のようなものになりました。
・鑑賞教材「アートカード」の実践ワークショップ
・所蔵作品展でのギャラリートーク
・小学生向けプログラム「こども美術館」の内容紹介
・質疑応答

 

DSC_1505鑑賞教材「アートカード」の実践ワークショップでは、
当館で販売・貸出も行っている「国立美術館アートカード」を使ったゲームを先生方が体験します。
大人でもついつい夢中になってしまう、アートカード・ゲーム。
先生がたは「子どもたちも楽しめそう」と、アートカードでの鑑賞の楽しみ方をおさえたようです。

 

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所蔵作品展でのギャラリートークでは、小学生向けによくトークする作品を
じっくりと見てみました。子どものことばや反応も紹介されています。
「絵を見てお話作り」など、いろいろな作品の鑑賞でキーワードとなる活動は、先生方も体験。

 

DSC_1538パウル・クレーの《山への衝動》の鑑賞では、
「手で小さな穴をつくってのぞき、作品の一部分だけを見る」という活動も実際に体験してみました。
のぞき見た中から気になった部分を色鉛筆で塗って、お互いに紹介しあいました。
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アートカードもギャラリートークも、まずは「体験」してみるのが活用の近道のようです。
MOMAT
では、美術館や鑑賞教材を先生方が活用しやすいよう、
今後も研修の依頼があればをお受けしていく予定です!
(研究補佐員H

 

★教員向け研修、学校団体でのご来館については、当館HPの 美術館>教育>学校・教員 でも詳しくご紹介しています。


ハイライトツアー 8月2日

「MOMAT サマーフェス」開催最終日のこの日は、所蔵品ギャラリーの無料観覧日。
朝から前庭はびじゅつ体操でにぎわっていましたが、11:00スタートのハイライトツアーにも、多くのお客様が参加されました。

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「ハイライトツアー」では所蔵品ギャラリーをまわりながら、みどころをやさしく解説します。
名品ぞろいのハイライトコーナーからはじまり、この日紹介した作品は、じつに15点ほど。

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この日最後にご紹介した作品、小林正人の《Unnamed #7》では、キャンバスからくずれおちていくような作品の様子や、一面同じように見えがちな色彩の変化などのみどころを紹介しつつ、作者についても語られました。

一見わかりにくい現代美術の作品も、技法の工夫や作者の生い立ちなどを添えて見てみると、違ってみえてくるかもしれません。

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ツアーを担当するのは、毎日の「所蔵品ガイド」も担当するMOMATガイドスタッフ。
お客様とお話しながらじっくり進める「所蔵品ガイド」とはまた違う「ハイライトツアー」は、毎月第一日曜日に実施していますので、どうぞご参加くださいね。

(研究補佐員H)