生涯学習団体向けプログラム 10月29日

このところスクールプログラムのご報告が続いておりますが、MOMATでは、学校団体のみでなく生涯学習団体向けのプログラムも行っています。

この日に来館したのは、乳児連れのお母様方で構成された団体です。
団体代表者の方は、赤ちゃん連れのお母さんが安心して来館できる設備があるか事前に来館してチェック。
ベビーカーの貸出や、1階・2階の多目的トイレの場所を確認しました。

そして迎えた当日、この日最初の鑑賞作品は、藤田嗣治《五人の裸婦》です。

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まずは描かれているものを確認していきました。
5人の女性は、眉がなく不思議な雰囲気。それぞれちがうポーズです。
また背景や、犬・猫のリアルな表現も、一度気になると目がいきます。
近づいたり離れたりして、表面のテクスチャや描き方もじっくり味わいました。

 

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靉光の《眼のある風景》は、見れば見るほど不思議な作品です。
動物、枯れた木、魚、干からびたあばら骨・・・など、さまざまなものに見えてきます。
赤ちゃんと過ごす時間がほとんどのお母さん方、考えを広げて、意見を出し合う鑑賞はいかがでしたでしょうか。

 

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最後の作品、アントニー・ゴームリーの《反映/思索》は、作品を取り囲む環境と共に鑑賞できる作品です。
テラスに出て外から鑑賞する際には、外気に触れてリフレッシュ。
赤ちゃんたちも、ちょっとのびのびできたかも?

 

赤ちゃん連れでは、美術館はなかなか入りづらいと思われがちですが
まずは来てみることろから、ということで、今回、ガイドスタッフによるギャラリートークを行いました。

小さな子ども連れの家族に向けた「おやこでトーク」などのプログラムも最近始まりましたが、さまざまな方が来館しやすい環境づくりは、まだまだ進めていきたいところ。
スタッフも、お客様からたくさん学んでいきたいと思います。

(研究補佐員H)


スクールプロラグム 高知県立岡豊高等学校

修学旅行で高知県からいらした、岡豊高校のみなさん。
美術コースを履修しているということで、修学旅行もアートづくしだそうです。
MOMATでは、ガイドスタッフとのギャラリートークで鑑賞しました。

古賀春江の《海》では、描かれた多彩なモチーフを挙げることから始まり、
区切られた画面や、同じ向きで描かれた飛行船や魚など
この絵の「変なところ」について考えました。

モチーフを分類してみると、垂直・水平に描かれている構図の面や
自然のもの・人工のものといったモチーフ同士のつながりが見つかります。

 

DSC_0027 藤田嗣治の《五人の裸婦》を鑑賞した際には、
学校での油彩画制作の経験から、「絵具の厚みがないから油彩っぽくない」「表面がつるっつる」という声が。
藤田の”乳白色の肌”の技法についてガイドスタッフから話を聞きました。
「線がすごく細い!」という点にも気づいて、よくよく観察しています。

 

DSC_0036美術コースで普段から制作をしているみなさんだからか、
制作方法や技法の話に驚いたり、うなずいたりする姿が印象的でした。

修学旅行で来館される学生さんも多いMOMAT。
次に東京に来る機会にも、MOMATのコレクションにも会いに来ていただけたら嬉しいです。

(研究補佐員H)


スクールプログラム 港区立南山小学校

秋晴れの気持ちいいお天気の中来館した、港区立南山小学校5年生のみなさん。
1学年1学級とのことですが、とても仲の良いクラスで、作品を鑑賞しながらの対話もはずみました。

藤田嗣治《猫》の鑑賞では、猫たちの様子を観察したあと、
十匹以上いる猫の中から、自分だったらどの猫かを考えてみます。

飛び上がる猫、威嚇するような猫、端からみんなを眺める猫・・・
発表された意見には、「あ~わかるわかる!!」「むしろこっちの猫じゃない?」と大きな反応が。
話を聞いている側も盛り上がりました。

ほかには、今期3点の東山魁夷の大作が並ぶコーナーも鑑賞しました。
3作品のうちから1点のお気に入りを選び、話し合って発表しあう活動や
「もし学校に飾るとしたら、どこにどれを飾りたい?」というテーマで一人一人発表する活動をしました。

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学校に飾りたい作品を選んだグループでは、自分たちの学校や
クラスの特徴をおさえてぴったりだと思う作品を選びました。
玄関や教室などの場所でこれらの作品が見られたら、毎日が豊かになりそうですね!

(研究補佐員H)


スクールプログラム 国分寺市立第七小学校

芸術の秋、10月を迎えて初日に来館してくださったのは、国分寺市立第七小学校6年生のみなさん。
スタッフと一緒に3つの作品を鑑賞しました。

とあるグループで最初に鑑賞したのは、藤田嗣治の《自画像》です。
現在、所蔵品ギャラリーで開催されている
「特集:藤田嗣治、全所蔵作品展示。」がスタートする第2室にあります。

子どもたちの発言第一声は、「オネエ!」
髭があるから男の人なのに、ピアスをしているから、とのこと。
その後はこんな発言が続きました。
・・・道具・ポーズや背景をみると、画家さんかな。あ、でもペン立てに赤鉛筆があるから学校の先生かも。
・・・日本人のような外見だけれど、どこか外国風の感じがするな。中国人やカツラをかぶったアメリカ人かも!?
・・・この猫を妻のように思ってかわいがっているんじゃないかな。

日本人だけれどパリで生活していた藤田の様子を見ぬいたり、
猫に注目して性格や生活を想像したりと、すばらしい観察眼。
藤田嗣治の人生をまったく知らない子どもたちでしたが、
たった1枚の自画像からたくさんのことを読み解いていました。

 

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こちらの写真は、ジュリアン・オピーの映像作品を鑑賞している様子です。
ガラス窓ごしに鑑賞すると、近くで見るときとは違った印象になりますね。

7つのパネルから好きなものをそれぞれ1つ選び、
短い紹介文を考えて、グループ内で発表しあいました。

「遠くから見るとふつうの風景だと思うけど、近くから見るとただの絵のように見える」
「町のふうけいがすごくきれいだと思いました。海に町の光がうつって月もあるのでいいと思いました。」

それぞれの紹介文で、その作品のどこを良いと思ったのかよくわかります。

国分寺市立第七小学校は、今年児童作品展覧会があるとのこと。
6年生のみなさん、自分や後輩たちが作った作品が並ぶ展覧会も楽しく鑑賞できるといいですね。

(研究補佐員H)