年間スケジュール(2019年)

2019年度 工芸館展覧会スケジュール

工芸館では、会期ごとに特別展または所蔵作品展のいずれかを全室にわたって開催しています。

 

工芸館

The 備前―土と炎から生まれる造形美―

2019年2月22日[金]-5月6日[月・休]

*休館日:月曜日(3月25日、4月1日、4月29日、5月6日は開館)

展覧会詳細

備前焼は、釉薬を施さず土と炎の造形から生まれるシンプルで原始的なやきものとして、古くから日本人に愛されてきました。「窯変ようへん」「だすき」「牡丹餅ぼたもち」「胡麻ごま」「桟切さんぎり」など、薪窯による焼成で生まれた景色は他のやきものにはないみどころです。本展では桃山時代に茶人・数寄者によって見立てられた古備前の名品から、その古備前に魅せられ作陶に取り組んできた近代の作家、さらに先達から受け継いだ技術を生かして現代の備前を確立しようとする若手の作品まで、重要無形文化財保持者の作品も交えて、幅広くご紹介。シンプルでありながら、多彩な表現を生む備前の魅力を探ります。

 

 

所蔵作品展 デザインの(居)場所

2019年5月21日[火]-6月30日[日]

展覧会詳細

*休館日:月曜日

近代デザインの様式や思想は、イギリスのアーツ&クラフツ運動を起点に、ヨーロッパから世界へ広がりました。そして、様々な芸術領域と互いに影響し合い、新しい創造への出路を切り開くきっかけになってきました。ロングライフデザインと呼ばれ、発売から長い年数が経過してもなお、多くの人に親しまれている家具や日用品は、私たちの生活と時間の関係性に示唆を与えてくれます。本展では、国境、領域、時間を軸に、デザインの存在について多角的に考えていきます。

所蔵作品展 みた?―こどもからの挑戦状

『ボディ図鑑』2013年より(「小名木陽一《赤い手ぶくろ》(1976年)」鑑賞の成果、9歳)

2019年7月13日[土]-9月1日[日]

*休館日:月曜日(7月15日、8月12日は開館)、7月16日[火]、8月13日[火]

当館で初めて「こども工芸館」と冠した展覧会を開催したのは2005年夏のことでした。夏休みなので、世界に誇るべき、そして私たちの生活感情と深く関係する工芸をこどもたちにも楽しみながら学んでもらえたらと思ったのがきっかけでした。しかしおとなの思惑をはるかに超えて、こどもたちの反応は素晴らしく、工芸というものの本質を鋭く指し示すものばかり。9歳の眼に「大きいものがとてもきれいで美しく見えた」小名木陽一の《赤い手ぶくろ》を、皆さんはどうご覧になるでしょう。15年間、こどもたちと一緒に歩んできた工芸鑑賞の筋道を振り返ります。

竹工芸名品展:ニューヨークのアビー・コレクション―メトロポリタン美術館所蔵

飯塚小玕斎《雲龍 白錆花籠》1990年
Image © The Metropolitan Museum of Art

2019年9月13日[金]-12月8日[日]

*休館日:月曜日(9月16日、9月23日、10月14日、11月4日は開館)、9月17日[火]、9月24日[火]、10月15日[火]、11月5日[火]

日本工芸に対する国際的な再認識とともに、竹工芸特有の美しさと表現形態は世界的に関心を集めています。なかでもニューヨークのアビー夫妻が収集した日本の近現代の竹工芸は「アビー・コレクション」として知られ、コレクションが将来メトロポリタン美術館に寄贈されるのを記念した2017年の展覧会は、40万人以上を動員し大きな話題を呼びました。

本展は、アビー・コレクションを日本で初めて紹介する里帰り展です。工芸館所蔵の近代工芸の名品とあわせて、アビー・コレクションから厳選した約70点の竹工芸を展示し、その自由な造形美の魅力を改めてご紹介します。 

The Abbey Collection, “Promised Gift of Diane and Arthur Abbey to The Metropolitan Museum of Art.”

所蔵作品展 パッション20(仮称)

平田郷陽《桜梅の少将》1936年 東京国立近代美術館蔵

2019年12月20日[金]-2020年3月8日[日]

*休館日:月曜日(1月13日は開館)、年末年始(12月28日[土]-2020年1月1日[水・祝])、1月14日[火]

20のパッション(情熱)にふれながら、工芸100年の流れを探る試みです。たとえば平田郷陽の《桜梅の少将》。端正な風貌は見る人をゾクっとさせる魅力に満ちていて、技巧の高さもさることながら、そこには「作家としての信念」がありました。当時郷陽の作風は賛否両論。「信念」の語は、郷陽が批判に抗して世に放った矢だったのです。歴史の奥底にはこんな想いが潜んでいます。工芸館であなたのドキドキを探してみませんか?東京での工芸館の展示活動はこれが最後。お見逃しなく!

美術館 ギャラリー4 [2F]

イメージコレクター・杉浦非水展

杉浦非水《銀座三越 四月十日開店》1930年 東京国立近代美術館蔵

前期:2019年2月9日[土]-4月7日[日]
後期:2019年4月10日[水]-5月26日[日]

*作品保護のため、会期中に展示替えを行ないます。

*休館日:月曜日(2月11日、3月25日、4月1日、4月29日、5月6日は開館)、2月12日[火]、4月9日[火]、5月7日[火]

展覧会詳細

日本のグラフィックデザインの創成期に、重要な役割を果たした図案家の杉浦非水。当館ではご遺族から一括寄贈された非水のポスター、絵はがき、原画など700点以上を収蔵しています。本展では三越のためのポスターや、数多く手がけた表紙デザインの仕事、原画やスケッチなど、19年ぶりに当館の非水コレクションを一堂に展示します。さらに非水が手元に残した海外の雑誌やスクラップブック、16mmフィルムなど、貴重な旧蔵資料も初公開します。図案の創作にいたるまでの「イメージの収集家」としての側面に焦点をあて、杉浦非水の活動を改めて紹介します。

杉浦非水が集めた雑誌の切り抜きや絵はがき 年代不詳
東京国立近代美術館蔵

杉浦非水

杉浦非水によるスクラップブック 年代不詳
東京国立近代美術館蔵