年間スケジュール(2021年)

2021年度 工芸館展覧会スケジュール

国立工芸館では、会期ごとに特別展または所蔵作品展のいずれかを開催します。

 

国立工芸館 石川移転開館記念展Ⅱ
うちにこんなのあったら展 気になるデザイン×工芸コレクション

2021年1月30日(土)-2021年4月15日(木)

*休館日:月曜日(ただし3月29日、4月5日、4月12日は開館)

展覧会詳細

もしも自分の家にこんなものがあったら――、と想像してみること。それは私たちが日常でふと目にしたものを、使ってみたいと思うきっかけの一つになります。一方でこの想像は、作り手が人々に向けて新しいものを生み出す時の原動力にもなります。

本展では、クリストファー・ドレッサー(1834-1904)、富本憲吉(1886-1963)、ルーシー・リー(1902-1995)を中心に、自分自身の、そして誰かの、より快適で美しい生活を夢みたデザイナーと工芸家たちの器や家具をご紹介します。誰もが家の中での過ごし方や社会との関わり方を見直しつつある今だからこそ、展覧会を通してこれからの暮らしを考えてみませんか?

 

国立工芸館 石川移転開館記念展Ⅲ
近代工芸と茶の湯のうつわ―四季のしつらい―

2021年4月29日(木・祝)-2021年7月4日(日)

*休館日:月曜日(ただし5月3日は開館)、5月6日(木)

展覧会詳細

日本では茶の湯の発展とともに、さまざまな素材を用いた“茶の湯のうつわ”がつくられてきました。それらは、つねに時代を映す鏡のように、新たな考えや造形を見せています。

本展では、個としての想いを造形や意匠に表している工芸家の 「 作品=茶の湯のうつわ =表現のうつわ」 と、使い手からの「見立てのうつわ」を、四季の取り合わせの中で紹介し、時代によって移りゆく、茶の湯に対する作家の思考や茶の湯の造形について探ります。

たんけん!こども工芸館 ジャングル⇔パラダイス

2021年7月17日(土)~ 2021年9月26日(日)

*休館日:月曜日(ただし8月9日、9月20日は開館)、8月10日(火)、9月21日(火)

展覧会詳細

大切なものごとを思い出させてくれたおうち時間。けれど世界は果てしなく、依然私たちの憧れをかきたてるようです。どこかへ行きたい――そんな時はぜひ工芸館へ。

この夏のテーマは「自然」。工芸というフレームで切り取った表情は、身近なようで奥深く、夢と希望と生の喜びに満ちています。これまで20年にわたり子どもたちとともに取り組んできた鑑賞の成果もあわせてご紹介。工芸初心者も詳しい方もいっしょにお楽しみください。

国立工芸館石川移転開館1周年記念展
《十二の鷹》と明治の工芸―万博出品時代から今日まで 変わりゆく姿

2021年10月9日(土)~ 2021年12月12日(日)

*休館日:月曜日(ただし10月25日、11月1日は開館)

展覧会詳細

 明治ほど、その工芸から「熱量」が伝わってくる時代はありません。器の表面から飛び出すほどの彫刻的な細工がほどこされた陶器や金属器、まるで生きているかのようにリアルな表情を見せる動物の置物など、私たちの視線をとらえてはなしません。
 そこには江戸から明治へと社会構造が大きく変化した時代にあって、どうにか活路を見出そうとする工芸家たちの必死さがあらわれているようです。
 ひるがえって現在、急速に進むデジタル化のなかで、私たちの生活も大きな変化の只中にあります。インターネットによる情報化や新たなデジタル機器は、モノづくりの領野にも確実に影響を及ぼしています。
 社会構造の変化に、工芸家たちはどのように立ち向かってきたのでしょうか。本展では、明治から現代までの工芸作品を通して、変化し続ける工芸家たちの姿を見つめます。

めぐるアール・ヌーヴォー展 モードのなかの日本工芸とデザイン

2021年12月25日(土)~ 2022年3月21日(月・祝)

*休館日:月曜日(ただし1月10日、3月21日は開館)、年末年始(12月27日~1月1日)、1月11日(火)

展覧会詳細 

フランス語で「新しい芸術」を意味するアール・ヌーヴォーは、19世紀末から20世紀初頭にかけて広くヨーロッパで流行しました。その誕生に影響を与えたのは、遠く離れた日本の美術でした。日本人にとってのアール・ヌーヴォーは、文字通り、最先端の芸術運動を意味するとともに、西洋のモード――新しい様式とその流行――に還流した、みずからの姿を映しだす鏡でもあったのです。

本展では、アール・ヌーヴォーの時代を代表するアンリ・ヴァン・ド・ヴェルドやアルフォンス・ミュシャの作品、そしてアール・ヌーヴォー風の表現を取り入れた初代宮川香山や杉浦非水など、同時代の日本の工芸やデザインの展開をご紹介します。さらに、アール・ヌーヴォーの源泉としての日本美術にも着目し、そこに通底する自然への眼差しが現代にまで受け継がれる様相を多彩な作品でたどります。

今回の展覧会では、東京国立近代美術館のコレクションに京都国立近代美術館が所蔵する関連作品も加えて、アール・ヌーヴォーをさまざまな視点から考えます。異なる文化が出会い、めぐりめぐって互いに響きあうダイナミズムや、すぐれた工芸品を生み出す日本の繊細な感性に触れる機会となるでしょう。