開催中の展覧会

  • 2021.4.29 - 7.4
    【臨時休館期間:2021.5.12 - 5.31】
  • 特別展

国立工芸館石川移転開館記念展Ⅲ
近代工芸と茶の湯のうつわ―四季のしつらい―

Modern Crafts and Tea Utensils: Furnishings in Each Season—The Third of the National Crafts Museum’s Grand Opening Exhibitions

展覧会について

安藤源一郎《紙胎蒟醬風籟茶器》、内田鋼一《白金彩茶盌》、新里明士《光器水指》 いずれも2020年 
東京国立近代美術館蔵 撮影:大屋孝雄

作品リスト 参考図書リスト

日本では茶の湯の発展とともに、さまざまな素材を用いた“茶の湯のうつわ”がつくられてきました。それらは、つねに時代を映す鏡のように、新たな考えや造形を見せています。本展では、個としての想いを造形や意匠に表している工芸家の「作品=茶の湯のうつわ=表現のうつわ」と、使い手からの「見立てのうつわ」を、四季の取り合わせの中で紹介し、時代によって移りゆく、茶の湯に対する作家の思考や茶の湯の造形について探ります。

本展のポイント

●茶の湯のうつわの造形や意匠の広がりを概観します。

令和2年度に新しく収蔵した荒川豊蔵(1894-1985)と加藤唐九郎(1897-1985)の志野の茶碗を見比べ、志野というやきものに対するそれぞれの考えを探ります。

●茶碗を3D鑑賞しよう!

会場に設置するQRコードからアクセスし、スマホにデータをダウンロードすることで、手元で茶碗をぐるぐる回しながらご覧いただけます。高台も、作品に刻まれたサインも見られます。

●来館者には仮想の茶事体験を!

展示ケースだけではなく茶室を会場内に設置し、さまざまな茶の湯のうつわを取り合わせます。

●中田英寿名誉館長セレクション、茶の湯のうつわ!

内田繁デザインの《茶室 受庵》を使用し、工芸館のコレクションの中から中田英寿名誉館長が選んだ茶の湯のうつわをご覧いただきます。

 

 

展示について

茶の湯のうつわを楽しむ

 茶碗・水指・茶器・花入など、個々のうつわにスポットをあて、その造形や意匠の広がりを概観します。
 例えば、「志野」と呼ばれる茶碗は、桃山時代に岐阜県の東濃地域で焼造されました。近代以降、茶人や数寄者ら使い手だけでなく、つくり手にとっても憧れを持って接する対象となり、素材の解明や技法の再現に取り組む活動が多く見受けられるようになります。そして、荒川豊蔵や加藤唐九郎らの活動によって、作家自身の考えを映し出すさまざまな志野の茶碗がつくり出されました。
 本展では、令和2年度に新しく収蔵した荒川豊蔵(1894-1985)と加藤唐九郎(1897-1985)の志野の茶碗を見比べ、志野というやきものに対するそれぞれの考えを探ります。

 

荒川豊蔵《志野茶垸 不動》1953年頃
東京国立近代美術館蔵 撮影:エス・アンド・ティ フォト

加藤唐九郎《鼠志野茶盌 鬼ガ島》1969年
東京国立近代美術館蔵 撮影:エス・アンド・ティ フォト

取り合わせを楽しむ

 茶事ではさまざまな茶の湯のうつわが同じ空間に存在します。それも陶磁や漆工、竹工など、素材も分野も多彩です。なかでも茶碗と茶器、あるいはそれらに水指が加わったうつわのセットには、その場を設定した者の考えが垣間見えます。言葉を変えれば、取り合わせにはそれぞれにストーリーがあります。
 本来であれば、季節や素材によって取り合わせに制約があるのですが、展覧会の中ではそれを 超えて、色や形、雰囲気など、見た目で楽しむ取り合わせを、少しだけ季節を意識しながら楽しんでいただきます。

 

田口善国《水鏡蒔絵水指》1970年
東京国立近代美術館蔵
撮影:大屋孝雄

黒田辰秋《金鎌倉五稜茶器》1980年頃
東京国立近代美術館蔵
撮影:エス・アンド・ティ フォト

三輪休和《萩編笠水指》1975年
東京国立近代美術館蔵
撮影:エス・アンド・ティ フォト

現代の「茶の湯のうつわ」

<参考>2020/10/25~2021/1/11「12人の工芸・美術作家による新作制作プロジェクト」より
写真 太田拓実

 昨年(2020年)、工芸館の移転・開館を記念して、クラウドファンディングによる「12人の工芸・美術作家による新作制作プロジェクト」を行い、「茶の湯」をテーマに、12人の 作家に茶碗や水指など、茶の湯に関するうつわを制作していただきました。(プロジェクト詳細)
 これらのうつわは移転開館記念展の第1弾で一挙に紹介しましたが、本展では、今度は工芸館のコレクションとともに改めて紹介します。
 様々な作家の取り合わせにご期待ください。

開催概要

会場:
国立工芸館(石川県金沢市出羽町3-2)
会期:
2021年4月29日(木・祝)-2021年7月4日(日)
開館時間:
9:30 - 17:30
※入館時間は閉館30分前まで
休館日:
月曜日(ただし5月3日は開館)、5月6日(木)
チケット:
新型コロナウイルス感染症予防対策のため、事前予約制(日時指定券)を導入します。
こちらから来館日時をご予約いただけます。2021年4月16日予約開始

※お電話でのご予約はお受けしておりません。
※会場では当日券を販売しています。ただし、ご購入の列にお並びいただく場合やご入館時に販売予定枚数が終了している可能性もございますので、オンラインでの事前のご予約・ご購入をお薦めいたします。
※10名以上での来館をご希望の場合は、事前にお問い合わせください。(050-5541-8600/ハローダイヤル)
観覧料:
一般  500円(400円)
大学生 300円(150円)

※高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方と付添者(1名)は無料。
※( )内は割引料金
割引対象:石川県立美術館・金沢21世紀美術館・石川県立歴史博物館・石川県 立伝統産業工芸館(いしかわ生活工芸ミュージアム)・金沢市立中村記念美術 館・金沢ふるさと偉人館の主催展覧会入場券半券、ならびにSAMURAIパスポート (一般のみ)を窓口で提示した方。
※いずれも消費税込。
主催:
東京国立近代美術館

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