開催中の展覧会

  • 2019.2.22 - 5.6
  • 企画展

The 備前―土と炎から生まれる造形美―

Bizen: From Earth and Fire, Exquisite Forms

展覧会について

伊勢﨑晃一朗《打文花器》2018年 個人蔵

出品作品リスト 参考図書リスト

備前焼は、釉薬を施さず土と炎の造形から生まれるシンプルで原始的なやきものとして、古くから日本人に愛されてきました。「窯変ようへん」「だすき」「牡丹餅ぼたもち」「胡麻ごま」「桟切さんぎり」など、薪窯による焼成で生まれた景色は他のやきものにはないみどころです。本展では桃山時代に茶人・数寄者によって見立てられた古備前の名品から、その古備前に魅せられ作陶に取り組んできた近代の作家、さらに先達から受け継いだ技術を生かして現代の備前を確立しようとする若手の作品まで、重要無形文化財保持者の作品も交えて、幅広くご紹介。シンプルでありながら、多彩な表現を生む備前の魅力を探ります。

 

 

展覧会の構成

Ⅰ章:源流としての備前焼-茶の湯のうつわを中心に-

(古備前:約40点)

備前市伊部地域を中心に作られたやきものが「備前焼」と呼ばれています。中世以降、壺・甕・擂鉢などの生活雑器を生産する体制が確立された備前焼は、桃山時代に入ると、優れた茶の湯のうつわを焼造するようになりました。それらは、釉薬を一切使わない中で、土と炎と造形から生まれる独自の美観を生み出し、茶人たちに愛されてきました。Ⅰ章では、室町時代後期~江戸時代初期に焼造された水指や花入、茶入、手鉢など、茶の湯のうつわの名品をはじめ、壺や陶板などの生活雑器や窯道具などもあわせて紹介し、古備前の魅力をお伝えします。

 

《三角花入》桃山時代 個人蔵

《矢筈口耳付水指》桃山時代 個人蔵

《徳利 銘 トシワスレ》桃山時代 個人蔵

Ⅱ章:近代の陶芸家と備前焼-写しと創作-

(金重陶陽、藤原啓、山本陶秀、金重素山、藤原雄、伊勢﨑満:約40点)

桃山時代に焼造された茶の湯のうつわに魅力を感じ、その美観を自身の作品に取り込もうとした陶芸家、金重陶陽の登場により、備前焼の人気は一気に高まりました。Ⅱ章では、備前焼で初めて重要無形文化財保持者(人間国宝)となった金重陶陽の優品とともに、金重陶陽と同様に古備前に魅せられ、その継承と研究に心血を注いだ藤原啓、山本陶秀、藤原雄ら人間国宝をはじめとする近代作家の作品を紹介します。

 

金重陶陽《耳付水指》1958年 東京国立近代美術館蔵

金重素山《緋襷重餅水指》1993年頃 個人蔵

山本陶秀《窯変耳付花入》1987年 個人蔵

Ⅲ章:現代の備前焼-表現と可能性-

(伊勢﨑淳、森陶岳、島村光、金重晃介、隠﨑隆一、金重有邦、伊勢﨑創、矢部俊一、伊勢﨑晃一朗:約60点)

今日の備前では、近代の陶芸家が確立した備前焼を乗り越え、新たな備前焼を生み出そうと果敢な試みを行っています。「備前焼とは何か」を常に意識しつつ、独自の素材、ユニークな造形により、新しい表現とその可能性を様々な角度から追求し、古典にはなかった個性的な作品を生み出す現代の陶芸家による多彩な作品を紹介します。

 

伊勢﨑淳《風雪》2015年 個人蔵

隠﨑隆一《混淆花器》2016年 個人蔵

島村光《ネズミノカップル》1983年 個人蔵

イベント

●デモンストレーション
2019年4月14日(日)隠﨑隆一氏(出品作家)

●アーティストトーク
2019年3月31日(日)金重晃介氏(出品作家)
2019年4月28日(日)伊勢﨑晃一朗氏(出品作家)

●ギャラリートーク
2019年3月3日(日)・3月17日(日)唐澤昌宏(東京国立近代美術館工芸課長)

 

※ 各日とも14時から、申込不要・参加無料(要観覧券)

 

タッチ&トーク

工芸館ガイドスタッフによる鑑賞プログラム。注目の若手作家から人間国宝が手がけた作品や制作工程資料などに触れながら鑑賞する〈さわってみよう コーナー〉と、時代背景や作家の情報などの豊富なエピソードをまじえて作品のみどころをご紹介する会場トークとの2部構成で、さまざまな角度から展覧会を ご案内します。

日程:  会期中の毎週水・土曜日
時間:  14:00~15:00
場所:  工芸館2階

※申込不要、参加無料(要観覧券)

タッチ&トークの詳細はこちら

MOVIE+TOUCH&TALK 【申込制】

映画上映とタッチ&トークを組み合わせたイベント「MOVIE+TOUCH&TALK」を開催します。

日程:

 2019年3月18日(月)

※イベントのみ実施。工芸館は休館です。

時間:  14:00~16:00
場所:  工芸館2階

お申し込み方法等詳細は、公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団のHPでご覧ください。

MOVIE+TOUCH&TALKのチラシ >>

開催概要

会場:
東京国立近代美術館工芸館
会期:
2019年2月22日(金)-5月6日(月・休)
開館時間:
10:00 - 17:00
※入館時間は閉館30分前まで
休館日:
月曜日(3月25日、4月1日、4月29日、5月6日は開館)
観覧料:
一般900円(600円) 
大学生500円(350円)
高校生300円(200円)
※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。
※それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳をご提示ください。
※本展の観覧料で入館当日に限り、本館所蔵作品展「MOMATコレクション」、「イメージコレクター・杉浦非水展」(本館2F ギャラリー4)もご覧いただけます。
無料観覧日:
2月24日(日)
※天皇陛下御在位30年を記念して入館無料
5月1日(水・祝)
※皇太子殿下が御即位されることを祝して入館無料
主催:
東京国立近代美術館、NHK、NHKプロモーション
制作協力:
NHKプラネット中部

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