工芸館ガイドスタッフ6期メンバー養成研修レポート

10月7日より工芸館ガイドスタッフ6期メンバーの養成研修が始まりました。
このページでは、12回にわたる研修の様子をインターンがレポート致します。

第1回研修

小名木陽一《赤い手ぶくろ》1976年

「作品をみる」

集合まもなく展示室に移動。メンバー全員、少し緊張した様子です。
研修の最初の課題は、現在展示中の小名木陽一の《赤い手ぶくろ》の鑑賞です。大きな作品を目の前に圧倒されながら、まずは各自で様々な角度、距離から作品をじっくり眺めました。
この作品は前面だけでなく、吊られた作品の下に入り込んで見上げたり、「てのひら」部分を観察することもできます。作品をめぐりながら、思わず「おぉ」と声がでてくる場面も。

各自でしっかり見た後は、気づいたことの情報交換。
話をしていくうちに緊張がほぐれ、笑顔を交えながらさまざまな意見を交わします。

ここで幾つかメンバーから出てきた感想や疑問などをご紹介しましょう。

  • パッと見ると、オバケのまねを子どもがしたときにする手の形っぽく見えて面白い感じがした。
  • こんなに大きいのに下から見ても圧迫感を感じない。むしろ包まれている感じがする。
  • 手なのに赤い。とても印象に残る赤。同じ展示室にある同作家の作品も他の赤いし、色に何か意味があるのではないか?

その他にもたくさんの気づきを皆で共有しました。

興味深かったのは、他の人の発言を聞くことで、作品に対して新たな気づきをもった方がいたこと。「そういう見え方もあるんだ!」という驚きは、新しい発見やさらなる理解をもたらすことができると感じました。

 

野見山桜(工芸課インターン)

 

第2回研修

「作品を知る」

いよいよ本格的に「会場トーク」の研修がスタート。
課題となった「染織」と「漆芸」作品に挑戦します。

作品前に集まったメンバーは、それぞれに工夫を凝らして作成した「作品ノート」を手にしていました。このノートには、宿題として調べてきた素材・技法や歴史的背景、作家のプロフィール、また作品の好きなところや気になった点などがみっちり書き込まれています。

前回、ガイド研修生たちは、初めて目にする作品を、情報をもたないままで印象や感想を述べるという経験をしました。
情報を得ることで鑑賞はどのように深まるのでしょうか?
それが今回の研修のテーマとなります。

ディスカッションを覗いてみましょう。
発言を聞いていると、タイトル、作家の背景、そして作品を見て気づいたことや疑問に思ったことなど、ほんの些細に思えても、調べるとさまざまなことが分かり、作品への新たな関心が生まれている様子が窺われます。

「染織」作品で話題となったのは、着物の文様となった花や作風、技法、影響を受けた絵画の流派と幅広く、さらには使用されている生地の特徴やその加工法にまでいたりました。文献と視覚から得たそれぞれの情報が、かなり密接に往き来しているのが印象的です。

「漆芸」作品については、まず、モチーフとなった花の特徴的な表現方法について白熱したディスカッションが重ねられました。作家がどのような意図でこの作品を制作したのか、技法とその効果を検討し、同じ作家の他の作品とも比較しながら深く考察していきました。

最初は断片的な情報も、ディスカッションが進んでいくうちに一つにまとまり始め、作品を紹介するための立派な資料へと変化していきます。これまで何度も展示やタッチ&トークで同作品を見てきたはずのインターン生の私も知らないことがたくさんあり、大変勉強になりました。

研修の2コマ目は近代工芸歴史についての講義です。明治から昭和初期における「工芸」の位置づけと変遷を、日本ならびに世界の状況と対比させながら学びました。歴史的な背景を知ることで、1コマ目で取り上げた作品の見え方もまた変わってくるかもしれません。

 

野見山桜(工芸課インターン)

 

第3回研修

「作品について話す」

今回はトーカーと参加者の役割を分担し、本番さながらのスタイルで課題作品についてトークを行います。工芸館のタッチ&トークの主軸は対話型鑑賞。参加者の様々な視点を受け止めながら、ガイドスタッフが鑑賞を深めていきます。これまでの研修でも対話型鑑賞について検証してきたガイド研修生たちですが、実践は今回が初めて。緊張した様子で集まった皆さん、最終確認に余念がありません。

「染織」作品についての実践では、「花の様なものが描かれている」という参加者(役のガイド研修生)の発言を受け、トーカーは文様のさらなる観察へと誘導しました。蕾のつき方、花弁の様子から、モチーフとなった花や色の挿し方について、なぞ解きをするように情報提供していきます。作品を見すすめるうちに発言も活発になりました。「梅のようだが、色が紅でも白でもない」「着物全体に梅が青く、放射状に描かれていて、川の流れを思わせる」など、さまざまな見方を共有していくことで、鑑賞はさらに深まりました。
「漆芸」作品の実践では、「作品の大部分を覆った黒い花の文様が印象的」という感想が聞かれました。そこで皆で作品に近づき、じっくり鑑賞してみます。「近くで見てみると黒だけでない。とても細かく描かれていてびっくりしました」という声が上がりました。トーカーからミクロの世界に着目した作家の考えと、それを実現するために使われた技法の詳細が紹介されました。

演習後はメンバー皆で意見交換をし、トークの質を更に高めていきます。中でも話題となったのは、限られた時間内で参加者の疑問に答えたり、鑑賞をより充実させるための情報提供を行う難しさでした。ただ調べるだけでなく、情報を整理して、トーク参加者の関心とどのように結び付けるかが重要になってきます。実践を通して、今後の課題が見えた様子でした。

演習の後は、近代工芸史のうち、戦後以降の展開について学びました。工芸館の所蔵作品の大半は戦後のものということもあり、今回の講義の内容には特に皆さん興味をもったようでした。作品が作られた時代背景や当時の工芸について知ることで作品鑑賞は更に深まるはず。技法や素材だけでなく、歴史的な一面を知ることで、所蔵作品に対する新たな発見があったに違いありません。

 

野見山桜(工芸課インターン)

 

第4回研修

「Visual Thinking Strategiesについて」

「Visual Thinking Strategies」(以下VTS)という言葉をお聞きになったことはありますか?
これは、美術の知識の有無に関わらず、鑑賞者同士がコミュニケーションを通じて作品を読み解くことに重点をおいた理論で、今日、さまざまな美術館の教育プログラムで用いられている対話を用いた鑑賞スタイルの一つです。

工芸館の「タッチ&トーク」は対話を大切にした鑑賞プログラムです。ガイド活動に必要な、コミュニケーションスキルを向上させるため、そしてなによりも作品を自分の眼でじっくりとみるために、VTSのトレーニングは有効なようです。そのため工芸館では、養成研修の期間、研修生自身の鑑賞能力を養うために、自由参加でVTSによるセッションを行っています。

さて、今回観賞した作品は3点。スクリーンに映し出された作品を1点ずつ見ながら気づいたことや思ったことを、ファシリテーターの呼びかけに応じて発言していきます。私も参加させていただきましたが、作品を見れば見るほどさまざまなことに気づきます。そして他の人の意見や考えを聞くほどに、さらに新しい見え方が生まれるのは非常に興味深い体験でした。

VTS体験に続いてその理論についてレクチャーを受けました。その後、研修生の皆さんにもファシリテーターの役を挑戦してもらいましたが、立場が変わったことでまた新たな気づきがあったようです。

VTSでは、ファシリテーターは作品についての情報を与えるのではなく、観賞者が作品からみつけたことをグループで共有したり、作品と照らし合わせて焦点化する役目を担います。いわゆるガイドとは少し異なり、そこで中心となるのは観賞者です。そしてこの点は対話型鑑賞においてもとても大切なことだといえます。

VTSで磨いたコミュニケーションスキルを駆使して、観賞者の発言の主旨をすくい上げ、自身で蓄えた知識とリンクさせて鑑賞者の興味をさらに広げていくこと、工芸館のガイドとしてできることの可能性がこんなに広いものかと実感しました。

2コマ目は陶芸概論。前回までの講義では工芸の歴史な流れを辿りましたが、今回からは工芸の主要分野の素材や技法について学びます。すでに課題作品で陶磁についてリサーチを始めたこともあり、研修生にとってちょうど関心のある分野です。特に技法に関しては、皆さんこれまで持っていた作品に対する疑問が色々と解けた様子で、「なるほど!」と頷いている姿が印象的でした。

 

インターン:野見山桜

 

第5回研修

「ガイドトークについて」

ガイドに参加してみたけれど、何だか聞き取りにくいという経験はありませんか?

作品を鑑賞し、それについて話す場所は展覧会会場。大きな声は出せないし、かといって小さ過ぎても伝わらない…。
ガイドスタッフはいろいろな注意を払いながら、話をする必要があります。今回は、休館日の会場で実演しながら、トークの際に気をつけなければならないことを確認しました。

集合したガイド研修生に配布されたのは、短文が記された紙1枚。漢字の羅列や類似の音が繰り返される文章に、読み上げるのも四苦八苦してしまいます。

そこで、「読む」「話す」「伝える」ことの違いを意識する大切さが話題となりました。そして、より望ましいガイドのあり方について、声の大きさや話す速度、立ち方、指先の動かし方、腰の屈め方など、あらゆる方向性から検討しましていきました。

話し方に加え、ガイド時の目線の配り方も大切です。聴衆の参加意識を高める方法はもちろんのこと、参加者以外の来館者への配慮など、ちょっとした心配りがトークの質を高めます。展示室で想定される状況と対応策について意見交換しながら、工芸館におけるガイドスタッフの役割、ガイドトークの方法について皆で考え、実践しました。

中でも面白かったのが、最初に配布された文章を、あたかも作品について語るように話してみるということ。注意事項を意識しながら話してみると、適度な抑揚とスピード感を保ちながら、聴衆にもスムーズに内容が伝わり、興味を惹くことができたのです。トーカーの意識の持ち方一つでこれだけ変わることに、研修生も私もとても驚きました。

一重にガイドと言っても対象や場所、状況によってベストな方法は変わり、またトーカーの個性によっても可能性は広がります。工芸館におけるガイドの根幹を共有しながら、ガイド研修生の皆さんが今後どんなトークを繰り広げていくのか非常に楽しみです。

 

野見山桜(工芸課インターン)

 

第6回研修

「作品鑑賞と対話」

ガイドの演習も2回目となりました。今回は、「陶磁」作品を担当したグループの様子をご紹介します。

「陶磁」グループの課題作品は、十三代今泉今右衛門の作品です。今回も、参加者が気づいたことを丁寧に受け止めながらのトークです。文様に関する質問をきっかけに、モチーフとなった花の種類、その描かれ方、また、十三代が確立した技法など、参加者の質問や感想に答えながら、ガイドは情報提供や次の視点を示唆していきます。また、器におけるモチーフの配置や、器の形についても触れ、作者が考える伝統と創作との関係にも参加者の関心が寄せられました。

もちろんガイドの参加者がどんな発言をされるか、すべてを想定することはできません。トークの基本となるのは、研修生自身が、その作品のどの点に興味をもったか、ということ。それがなくてはどんなに本を読んでも、せっかくの知識が生きてこないのです。どの研修生も1回目の発表の経験を踏まえ、ずいぶんと綿密なプランを用意してきたようでした。また、工芸史や技法の講義で得た知識も盛り込まれ、そこにも研修の成果が見られます。参加者から感想や意見を引き出す問いかけもスムーズになり、皆さんが着実にステップアップしているのが分かりました。

そして、午後は染織の講義です。染、織の基本的な話から特殊な技法についてまで、非常に濃い内容でした。ノートにぎっしりと書き記されたメモから、研修生が染織に強い興味を抱いたことが窺えました。

今回で早くもガイド研修は折り返し地点。
次回からはタッチ&トークのもう一つの要である「さわってみようコーナー」の研修が始まります。
実際に作品に「触る」ことでどんな新しい発見があるのでしょうか。

 

野見山桜(工芸課インターン)

 

第7回研修

「作品を触る:漆工・木工・竹工」

今回は、漆工・木工・竹工についての講義を受けた後、「さわってみようコーナー」で実際に用いる作品の鑑賞を行いました。

 講義室に集まったガイド研修生の皆さんの前には、机一杯に置かれた工芸品の数々…木製のお椀や竹の籠、鳥の絵を金粉で象った漆の板など、普段の生活で使えそうなものから展示室に陳列してありそうなものまで様々です。

 目の前の作品に興味津々とするうちに、講義が始まりました。一口に工芸品と言っても、素材ごとに特徴も異なり、またそれゆえに独自の発展の歴史を持つとのこと。木竹工品は、素材のもろさから伝世しにくく、しかしながら材料が身近にあることから生活に深く根差してきました。漆工品は古代からの作例が残り、その高い技術を継承して明治期に作られた品は、ヨーロッパ向け輸出品の花形となり、日本の代名詞ともなりました。

 ところで、江戸時代までの工芸品と、目の前に並んでいるような近代以降の品との違いは何でしょうか。その一つは、作り手の名前が伝わっているかどうかだと言えます。近世以前、一般的に職人が製品に名前を刻む習慣はなかったそうですが、明治期になり政財界の重鎮や文人などが工芸品の受容者になると、茶の湯や煎茶の流行を背景に、職人への注文生産が行われるようになりました。他人の持たないモノを持ちたい彼らは、職人に独創性あふれる作品を依頼し、そこに作り手の名が刻まれるようになったのです。これが作家名の始まりであり、職人は後世に名が残るとの意識から、意匠を凝らした作品を作りました。解説では、聞き慣れない作家名が次々と登場…ノートを取るのも一苦労です。しかし、作家ごとに事項を整理することで歴史が見えてくるとのアドバイスに、調べる意欲が高まります。

 さて、いよいよお待ちかねの「さわってみようコーナー」です。講義で湧いた疑問を尋ねる方、作品をじっと観察して気付いたことを発表する方。中でも曲ワッパの工程サンプルが注目を集めました。底部分が四角形や半楕円形の材の組み合わせでできていますが、なぜこのような複雑な作りなのでしょうか。模様が面白いから?答えは、経年による材のやせを吸収するためとのこと。さらに材の接着には漆が用いられています。漆は塗料としてだけでなく接着剤にもなるのですね!「漆ってすごい!」と驚嘆の声も。

 新しい知識を得た後に、実際の作品を見るとさらに理解が深まります。私も今日の発見を誰かに伝えたくなりました。

 

玉井あや(工芸課インターン)

 

第8回研修

「対話型トークの実践」

今回の演習で、ガイドの参加者役になるのは違う課題に取り組む他グループのガイド研修生。これまで以上に本番に近い環境でトークが繰り広げられます。

トーカーは作品について話をするだけでなく展示会場でどのように振る舞うのか、トークに参加しているグループコントロールなど、トーク全体をいかに運営するのかなどにも気を配る必要があります。漆芸作品を紹介するグループの様子を覗いてみましょう。

「皆さん、こちらに集まってこの作品をご覧ください。」トーカーが参加者に声がけをします。何を見たらよいか少し戸惑う参加者の様子に気づいたトーカーは、「作品に近づいて色々な方向からご覧になってください」と呼びかけながら、自身も腰を屈めて視線を巧みに誘導していきます。

「黒い大きな花がきれい。」参加者からの感想をきっかけに、漆の技法についてトークが始まります。一見彫っているかのように見える部分も、実は漆が塗り重ねられて凹凸が出来たのだそうです。

別の参加者が、「漆の黒塗りの色が他の部分と違って見えるところがある」ということに気づきました。トーカーが時間が経つと変色する漆の性質を紹介したことで、参加者の鑑賞への意欲もいよいよ高まります。

研修生の対話型トークのスキルもずいぶん身に着いてきた様子です。前回の演習より、皆さんが余裕をもって参加者の言葉に耳を傾けているように思いました。

午後からは「さわってみようコーナー」で紹介する陶芸作品について学びました。普段の生活で触れ、教室に通われる方も少なくない陶芸は、「さわってみようコーナーでも大人気。このコーナーには、使う土の産地や成分によって大きく肌触りが異なり、装飾方法や釉薬の違いなど、目でも楽しめる作品がたくさん用意されています。今回は備前焼きや色鍋島について重点的に調べていきました。素材、装飾方法(絵付け)、釉薬など、対照的な特徴を持った作品群を前に、それぞれの味わいが何か、意見交換しながら触れていきます。

「普段使いなら備前の方がいいかしら」とガイド研修生の一人から感想が出ました。
触ることで色々と想像を膨らまして盛り上がるのはさわってみようコーナーの醍醐味の一つです。実際にその感動を体験することで参加者がどんなことを思うか、またトーカーはどんなことを伝えるのが良いかのなど考えることができます。

色鍋島の工程見本では、「釉薬」「上絵」「下絵」など、講義で出てきた用語を目で見て、触覚で確認し、理解が深まった様子。 課題作品の一つが陶芸作品ということもあり、ガイドプランに活かせる情報や気づきが盛りだくさんでした。

 

野見山桜(工芸課インターン)

 

第9回研修

「作品を触る:染織」

机の上に並べられた沢山の繊維見本と織生地の数々。着物も広げられています。
「この生地の中で一つ違う素材の物があります。どれでしょうか?」研究員の質問から、染織のさわってみようコーナーの研修が始まります。研修生の皆さんは、じっくり生地を見たり触ったりして答えを見つけようとしています。「これかしら」とある方が一つの生地の前で足を止めました。表面がゴワゴワしているその生地が気になったようです。違う方は「これだけつやつやしているので、絹のような気がします」と別の生地の前に止まります。絹ではないかと言われたのは小倉縞の生地、実はこれが唯一の異素材・綿で織られたものとのこと。反対に、その他の素材はすべて絹。予想外の情報提供に、研修生が一斉に驚きの声を上げます。

そこで以前、染織の講義で出てきた蚕の話になりました。
絹糸は蚕からとれますが、精錬という工程を経ること、またその加減によっても質感が変化します。講義で聞いた内容を、今度は実際に触りながら振り返っていきます。同じ絹糸でもつむぎ糸はどうでしょうか。一度、真綿にしたものを手で撚りをかけるため、太さが均一でなく小さな節が独特の質感をもっています。

今度は模様に着目しながら織を見ていきます。
まずは織の基本である平織りのおさらいです。柔らかな色彩の薄い生地は、紗とよばれる布です。全体がからみ組織になっているもの。紋紗は平織の組織を組み合わせたことで、文様を織り出したものです。羅とよばれる生地も見てみましょう。 これも紗と同じくからみ組織ですが、より複雑な糸の動きを研修生が真剣に観察していました。一つ一つ手に取り、その違いをしっかりと確認していきます。

次は染めの観察です。机の上には藍染、型染、木版染などが用意されました。
江戸小紋の模様には、極鮫、雨縞、サルカニ合戦、といった面白い名前もついています。小さな点や細い線の集まりが見せる豊かなイメージの世界は、子どもから大人までが楽しめそうです。
木版染では、つげの木でつくられた版と実際にその版をすってある生地とを見比べながらどのように染められたのか考えていきます。着物一反分で約3000回ほど版が押されたと聞いて、「凄い」と歓声があがりました。

見るだけでは想像のできない制作工程を知ることができるのも「さわってみようコーナー」の面白さの1つ。作品を間近でみながら、技法や作品にまつわる背景を知ることで距離がぐんと縮み、会場に展示されている作品にも、より関心が高まっていきそうです。

 

野見山桜(工芸課インターン)