チケットの検索結果

チケットの検索結果

No image

I たんけん!こども工芸館 II 現代のガラス

たんけん!こども工芸館 会場風景 東京国立近代美術館 工芸館 2007年7月14日(土)~9月24日(月) 月曜日(7月16日、9月17日・24日は除く)、7月17日*9月18日は、振替休館せず開館します。 一般200(100)円、大学生70(40)円、高校生40(20)円 中学生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付添者原則1名は無料。*()内は20名以上の団体料金。*それぞれ入館の際、学生証、障害者手帳などをご提示ください。 *美術館で開催中の展覧会当日券・前売券で、同日に限り、本展もご覧いただけます。それぞれ会期(休館日)が異なりますので、ご確認ください。 開催期間中の第一日曜日(8月5日、9月2日) 概要 I たんけん!こども工芸館 第一部「たんけん!こども工芸館」は、東京国立近代美術館が所蔵する工芸や絵画のなかから、空、海、風、木、草、花といったモチーフが描かれた作品をセレクションし、それらをまるで未知なる空間を巡るような「探検する」感覚で鑑賞してみようとする展覧会です。作家独自の世界観が反映された工芸や絵画は、ときに観る者に、人や物、あるいは社会に対する認識の変革を迫る未知なる存在です。作品のなかの色やかたちは、そうした世界へ通じる「扉」とも言えるでしょう。その時、美術館は作品への内なる冒険へと踏み出すための巨大な装置へと変貌します。お気に入りの作品と出会ったり、工芸や美術の新たな面白さを発見できたら、この夏一番のタカラモノになるでしょう。工芸館でアートの探検に出かけてみませんか? II 現代のガラス 所蔵作品展第二部として、現代のガラスを取り上げます。ガラスは、高温で熱すると液体状となり、吹きガラスや型成形によって自由なフォルムを生み出すことができるだけでなく、冷えて硬化すると表面に精巧な細工を施すことが可能となります。また光を含んで微妙な色彩の変化を見せ、色ガラスを用いれば多彩なイメージを描出できるという多面性をもったユニークな素材です。ガラスという素材のこうした魅力によって、20世紀後半には多くの作家がガラスを造形表現の手段として取り上げるようになりました。所蔵作品約30点で、現代のガラスの諸相を紹介します。 ここが見どころ 3つの部屋をたんけん! 工芸館の白い扉を開けたら、さあ探検のはじまりです。「海と山のひみつ」、「地底のひみつ」、「ホーム・スウィート・ホーム?:旅のおわりに」と題された3つの展示室で、絵画・工芸作品約70点が未知なる旅へといざないます。 展覧会構成 II 現代のガラス 1.作家の登場 作家の表現活動としてのガラスづくりは、日本においては、戦前に岩田藤七(1893‐1980)、各務鑛三(1896‐1985)、佐藤潤四郎(1907‐1988)といった人々によって開始されました。新しい素材であるガラスと日本的感性との融合を試みた三者三様の表現を紹介します。 2.現代ガラスのパイオニアとその展開 戦前に開始されたガラスによる造形表現が、戦後どのように継承されていくのかを、藤田喬平(1921-2004)や益田芳徳(1934-)らの国内作家による作品でたどります。あわせて同時期に欧米ではじまったスタジオ・グラス・ムーブメントを代表する作家による作品を展示します。 3.スタジオ・グラス:多様化する現在 個人の芸術表現、実験的な芸術活動としての要素を持ったスタジオ・グラスは、今もなお、多くの作家たちによって、その領域が拡大されつつあります。それぞれの独自の造形言語で語りかけてくる現代ガラスの多様な作品をご覧ください。 イベント情報 トークイベント I たんけん!こども工芸館 トーク&パフォーマンス金沢健一氏(出品作家)の展示作品《音のかけら》による演奏パフォーマンス 日程: 2007年8月5日(日)時間: 14:00- 日程: 2007年9月9日(日)時間: 14:00- いずれも工芸館会場にて。参加無料・申込不要。(ただし9月9日は入館際して展覧会チケットが必要です) II 現代のガラス スライドレクチャー 日程: 2007年9月2日(日)時間: 14:00-場所: 工芸館会場講師:高橋禎彦氏(出品作家) 参加無料・申込不要。 ギャラリー・トーク II 現代のガラス 日程: 2007年7月15日(日)北村仁美(当館研究員) 日程: 2007年9月16日(日)唐澤昌宏(当館主任研究員) 各日とも14時~/工芸館会場参加無料(入館には展覧会チケットが必要です)・申込不要 タッチ&トーク 日程: 毎週水・土曜日時間: 14:00-場所: 工芸館会場 「さわってみようコーナー」で参考作品や工程見本などを手にとってご覧いただいた後、会場で見どころやエピソードをご紹介します。ご家族でもご参加いただけます。 参加無料(入館には展覧会チケットが必要です) こどもむけイベント&ショップ情報 I たんけん!こども工芸館 夏休みが楽しくなる数々のプログラムを用意しています! II 現代のガラス 期間限定ガラスショップがOPEN! 本展覧会開催期間中、工芸館ミュージアムショップではガラス作品を販売します。

No image

I友禅と型染 II元祖インダストリアルデザイナー:クリストファー・ドレッサー : 所蔵作品展

クリストファー・ドレッサー《花模様スープ皿 ペルシア》1884年 概要 約2600点の所蔵作品の中から、2部構成で約100点を紹介します。 I 友禅と型染 友禅と型染は、いずれも日本の染めを代表する技法です。友禅染は大変手間のかかる技法ですが、絵画のように自由な図柄を表現できるのが特色です。江戸時代中期に完成され、東京、京都、金沢で発達しました。近代においては、森口華弘や木村雨山などが優美で洗練された近代の友禅を作り出し、また、東京友禅と称される粋で瀟洒な友禅も盛んになり、中村勝馬、山田貢ら優れた作家が輩出されました。 一方、型染は型紙を使うため、同じ図柄を繰り返すことができます。量産に適しているというだけでなく、型で表された模様ならではの味わいがあります。特に絵模様を表した型絵染の分野では、芹沢銈介、稲垣稔次郎が独自の作品世界を切り開きました。 II 元祖インダストリアルデザイナー:クリストファー・ドレッサー クリストファー・ドレッサー(1834~1904)は、イギリスで最初のインダストリアルデザイナーとして活躍した人物です。 植物学者としての経歴を持つドレッサーは、19世紀後半、工業化社会が進展するイギリスで、ミントン社のテーブル・ウエアやヒューキン・アンド・ヒース社の金属器など、幅広く、生活の身の回りのさまざまなもののデザインを手がけるようになりました。そのデザイン活動は、20世紀のインダストリアルデザイナーの先駆けとして高く評価されています。 展覧会構成 友禅の世界 森口華弘、木村雨山の代表作を中心に、中村勝馬、山田貢による東京友禅も展示し、近代の友禅の魅力に迫ります。 木村雨山《縮緬地友禅あおい文振袖》1971年 型染を味わう 芹沢銈介や稲垣稔次郎による着物、屏風、また、稲垣に私淑した伊砂利彦の現代の型染など、型絵染表現の多様な世界を紹介します。 稲垣稔次郎《紙本型絵染額面 祇園祭》1959年頃 伊砂利彦《紙本型絵染屏風 奥入瀬》1975年 クリストファー・ドレッサーと日本 クリストファー・ドレッサーは、1876年に来日し、日本の工芸に高い関心を抱きました。ジャポニスムの時代、ドレッサーがデザインした作品にも、日本風の植物モチーフが見られます。 クリストファー・ドレッサー《植物・虫模様線刻ティーセット》1879年 陶器 ドレッサーは、数多くの陶磁器会社にデザインを提供しました。オールドホール・アーサンウエア社で製造した《花模様スープ皿 ペルシア》(このページの一番上の写真)には、幻想的な植物の模様が描かれています。植物学で博士号を取得したドレッサーは若い頃、植物学者を志していましたが、断念し、デザイナーへの道をあゆみはじめたのです。 ガラス ドレッサーが、グラスゴーのジェームズ・クーパー&サンズ社のためにデザインしたガラスに、宙吹きによる、しなやかな形の「クルーサ」シリーズがあります。川の流れのように、ゆったりとしたのびやかな形のガラスです。 金属器 ドレッサーは、富裕層のための高価なシルバーウエアではなく、電気メッキによる廉価な金属器を数多く手がけています。 クリストファー・ドレッサー《クラレット・ジャグ》1878年 クリストファー・ドレッサー《把手付き燭台》1876年 クリストファー・ドレッサー《ティー・セット》1878年 家具とテキスタイル ドレッサーは幅広く、家具やガーデンファニチャー、テキスタイル、カーテンなども手がけています。 イベント情報 ギャラリートーク 「クリストファー・ドレッサーについて」 木田拓也(当館主任研究員)  2007年6月10日(日) 14:00~ 工芸館会場 「友禅と型染について」 三上美和(当館客員研究員) 2007年6月24日(日) 14:00~ 工芸館会場 ※参加無料 (ただし、展覧会チケットが必要です) 工芸館ガイドスタッフによる鑑賞プログラム「タッチ&トーク」 会期中の毎週水・土曜日 14:00 – 15:00 ※参加無料 (ただし、展覧会チケットが必要です) 会場でのトークと、参考作品や制作工程などを手にとっていただける『さわってみようコーナー』とでご案内します。 開催概要 東京国立近代美術館 工芸館 2007年6月2日(土)~7月8日(日) 月曜日 一般200(100)円、大学生70(40)円、高校生40(20)円 中学生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付添者原則1名は無料。*( )内は20名以上の団体料金。*それぞれ入館の際、学生証、障害者手帳などをご提示ください。 6月3日(日)、7月1日(日) 東京国立近代美術館

No image

工芸の力 21世紀の展望:開館30周年記念展 II

概要 現代の工芸は、長い歴史と伝統をふまえつつも、時代や社会の変化、さらには既存の造形芸術の影響を受けながら、工芸としての自立と拡張を目指して発展してきました。陶、ガラス、染織、漆、金属などの、いわゆる工芸の素材を出発点とした、その素材でしかつくり出すことができない造形世界を生み出す活動は、工芸の本質をあらためて問うとともに、さまざまな造形分野からも高い関心が寄せられています。 こうした工芸的なアプローチによる造形手法を「工芸的造形」と呼びますが、近年その活動はこれまでの工芸や美術の枠ではくくることのできない、その中間的な領域の作品を生み出し、新たな世界を構築しつつあります。それはまさに「工芸の力」であり、広い意味での現代美術を読み解くひとつのキーワードとして、これからの造形の世界でさらに注目されていくと思われます。 開館30周年を迎えた記念展 II では、こうした新しい造形を生み出す14名の作家の活動を通して21世紀の工芸世界を展望するとともに、その造形世界の魅力を紹介します。 髙見澤英子《Flower Shell》2004年 作家紹介 猪倉髙志 IKURA Takashi 岐阜県生まれ 多治見市陶磁器意匠研究所修了 「朝日現代クラフト展」入選 「高岡クラフトコンペ」入選 「「土から陶へ」の造形展-Part1:美濃」(ギャラリー目黒陶芸館、三重) 「やきものの現在」展(ギャラリーヴォイス、岐阜) 《立体の水 07-11》2007年 半磁土 北川宏人 KITAGAWA Hiroto 滋賀県生まれ 金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科彫刻専攻卒業 アカデミア美術学院カラーラ校彫刻科卒業 「NICAF」展(東京) 「もうひとつの楽園」展(金沢21世紀美術館、石川) 《TU07005-スキンヘッド(部分)》2007年 陶土、彩色 北村武資 KITAMURA Takeshi 京都府生まれ 中学校を卒業、京都西陣で製織業に従事 「第12回日本伝統工芸展」初出品 重要無形文化財「羅」の保持者に認定 重要無形文化財「経錦」の保持者に認定  「人間国宝 北村武資-織の美」展(群馬県立近代美術館) 《浅黄地透文羅裂地》1996年 絹、羅 塩谷良太 SHIOYA Ryota 東京都生まれ 多摩美術大学美術学部工芸学科陶専攻卒業 「第7回岡本太郎記念現代芸術大賞展」出品(川崎市岡本太郎美術館、神奈川) 「豚をはさむ機械の嘘」展(exhibit LIVE[laiv]、東京) 筑波大学大学院芸術研究科デザイン専攻総合造形分野修了 個展(貸しはらっぱ音地・gallery韋駄天、東京) 《Ceramic Clip 007》2005年 陶土 須田悦弘 SUDA Yoshihiro 山梨県生まれ 多摩美術大学美術学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業 個展「銀座雑草論」(銀座1‐4丁目パーキングメーター、東京) 個展「間」(ギャラリー小柳、東京) 「アジアの潜在力 海と島が育んだ美術」展(愛知県美術館、愛知)  「三つの個展」(国立国際美術館、大阪);「須田悦弘展」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、香川) 《葉》 2007年 木彫、彩色 高橋禎彦 TAKAHASHI Yoshihiko 東京都生まれ 多摩美術大学美術学部デザイン科立体デザイン専攻卒業後、立体デザイン専攻副手 グラスハウス・アム・ヴァサートゥルム工房(ドイツ)で制作 神奈川県相模原市津久井町に工房開設 「世界現代ガラス展」優秀賞受賞 多摩美術大学非常勤講師(~現在) 「非情のオブジェ:現代工芸の11人」展(東京国立近代美術館) 《WG-0》1986年 ガラス、真鍮、宙吹き、色被せ 髙見澤英子 TAKAMIZAWA Hideko 埼玉県生まれ 多摩美術大学デザイン科立体デザイン専攻卒業 バーナー・ワークの仕事を始める 個展(taギャラリー、東京) 「非情のオブジェ:現代工芸の11人」展(東京国立近代美術館) 《Flower Shell》2004年 ガラス、バーナー・ワーク 田口善明 TAGUCHI Yoshiaki 埼玉県生まれ 「第32回日本伝統工芸展」初入選 「第40回日本伝統工芸展」日本工芸会奨励賞受賞 「第43回日本伝統工芸展」東京都知事賞受賞 「第44回日本伝統工芸展」日本工芸会奨励賞受賞 「現代日本工芸展:素材と造形思考」(マレーシア・インドネシア) 《青貝蒔絵飾箱「緑葉」》1989年 漆、蒔絵、螺鈿 中島晴美 NAKASHIMA Harumi 岐阜県生まれ 大阪芸術大学デザイン科陶芸専攻卒業  「現代陶芸の若き旗手たち」展(愛知県陶磁資料館) 「現代日本工芸展:素材と造形思考」(マレーシア・インドネシア) 個展(ギャラリー目黒陶芸館、三重) 《WORK-0405》2004年 磁土 橋本真之 HASHIMOTO Masayuki 埼玉県生まれ 東京藝術大学工芸科鍛金専攻卒業 「現代日本工芸展:素材と造形思考」(マレーシア・インドネシア) 「アーティスト・プロジェクト・1-成長する造形・橋本真之」展(埼玉県立近代美術館)  「アルス・ノーヴァー現代美術と工芸のはざまに」展(東京都現代美術館) 「<素材×技術>からフォルムへ―布と金属」(茨城県つくば美術館、茨城) 《果樹園-果実の中の木もれ陽、木もれ陽の中の果実》1978-88年 銅版、鍛造、熔接 福本潮子 FUKUMOTO Shihoko 大阪府生まれ 京都市立美術大学西洋画科卒業 「第13回国際タピストリー・ビエンナーレ」(ローザンヌ州立美術館、スイス)['89,'92] 個展(ロッテルダムワールドミュージアム、オランダ) 「日本の工芸」展(ベイソン・ギャラリー、イギリス) 「<素材×技術>からフォルムへ―布と金属」(茨城県つくば美術館、茨城) 《青貝蒔絵飾箱「緑葉」》1989年 漆、蒔絵、螺鈿 前田昭博 MAETA Akihiro 鳥取県生まれ 大阪芸術大学工芸学科卒業 「MOA岡田茂吉賞展」優秀賞受賞 「第50回日本伝統工芸展」第50回展記念賞受賞 「京畿道世界陶磁ビエンナーレ」銅賞受賞(韓国) 日本陶磁協会賞受賞 《白瓷面取壺》1996年 磁土 三輪壽雪 MIWA Jusetsu 山口県生まれ 十一代休雪を襲名 重要無形文化財「萩焼」の保持者に認定 個展「十一代休雪改め 三輪壽雪 白心展」(日本橋三越、東京) 日本陶磁協会賞制定50年記念賞受賞 「萩焼の造形美 人間国宝 三輪壽雪の世界」(東京国立近代美術館ほか) 《鬼萩割高台茶碗》2006年 陶土 留守 玲 RUSU Aki 宮城県生まれ 多摩美術大学美術学部デザイン科立体デザイン専攻クラフトデザイン専修卒業 多摩美術大学大学院美術研究科修了後、同大学工芸学科金属プログラム助手(~'05) 個展(コンテンポラリーアートNIKI、東京) 個人工房設立  「<素材×技術>からフォルムへ―布と金属」(茨城県つくば美術館、茨城) 《潜熱さしひびき》 2003年 鉄、熔接 イベント情報 トーク・イベント (出品作家×研究員) 前田昭博×今井陽子 2007年12月16日(日) 14:00 ‐ 15:00 工芸館会場 北川宏人×金子賢治 2008年1月13日(日) 14:00 ‐ 15:00 工芸館会場 橋本真之×唐澤昌宏 2008年1月20日(日) 14:00 ‐ 15:00 工芸館会場 留守 玲×北村仁美 2008年2月3日(日) 14:00 ‐ 15:00 工芸館会場 出品作家と当館研究員の対談です。いずれも申込不要、聴講無料(ただし入館に際しチケットが必要)。 「タッチ&トーク」 工芸館ガイドスタッフによる鑑賞プログラム 会期中の毎週水・土曜日 14:00 – 15:00 工芸館会場 参加無料(ただし入館に際しチケットが必要)。 ※いづれも参加無料(一般の方・大学生は要観覧券)/申込不要 開催概要 東京国立近代美術館 工芸館 2007年12月14日(金)~2008年2月17日(日) 10:00~17:00(入館は閉館30分前まで) 月曜日(ただし12月24日、1月14日、2月11日は除く)12月25日(火)、1月15日(火)、2月12日(火)年末年始(12月29日~1月1日) 一般300円(150円)、大学生180円(90円)、高校生90円(50円) ○中学生以下、65歳以上、キャンパスメンバーズ、「MOMATパスポート」、障害者手帳等をお持ちの方(付添者は原則1名まで)は無料。○入館の際、学生証、障害者手帳等をご提示ください。○( )は20名以上の団体料金。消費税込。 1月2日(水)、1月6日(日)、2月3日(日)

岡部嶺男展:青磁を極める

概要 青瓷(青磁)は玉への憧れから中国で生まれたと言われているように、美しい釉色を特徴とするやきものです。産地や時代ごとにその色合いに変化が見られ、一口で語ることのできない広がりと奥の深さを持っています。日本の陶芸の世界では、個人作家としての制作が始まった大正時代末ごろから強い関心が寄せられ、これまでに多くの作家が素材や技法の研究を重ねてきました。岡部嶺男(1919~1990)は、その青瓷の世界に挑戦し、次々に格調高い青瓷作品を生み出して陶芸界に輝かしい足跡を残しました。 岡部は、陶磁器の産地として知られる愛知県瀬戸に、陶芸家・加藤唐九郎の長男として生まれ、子供のころから陶磁器に親しみました。1940年に21歳で入営し、復員後、本格的に作陶活動を再開すると、織部・志野・黄瀬戸・灰釉・鉄釉などの地元の伝統技法をもとに作域を広げていきます。なかでも器体の全面に縄文を施した織部や志野の作品は極めて独自性が強く、高い評価を得ました。その後、意欲的な作陶姿勢は青瓷の研究へと向けられ、厳しく凛とした器形に、しっとりとした艶のある不透明な釉調の〈粉青瓷〉、透明感ある釉調と青緑の釉色が美しい〈翠青瓷〉、そして、誰もが為し得なかった黄褐色の〈窯変米色青瓷〉など、世に「嶺男青瓷」と呼ばれる独特の釉調や釉色の青瓷釉をまとう作品を生み出したのです。 本展覧会は、その独創性に富んだ作陶活動を没後はじめて回顧し、初期から最晩年までの作品約170点を一堂に展観します。古典の単なる模倣に終わることなく、自らの美意識を作品に映し出すことに生涯をかけた、岡部嶺男という偉大な陶芸家の軌跡を辿ります。 《粉青瓷大砧》1969年 ここが見どころ 待望の初回顧展 岡部嶺男の展覧会は、1981年に開催されて以来、25年振りとなります。1981年の展覧会は生前におこなわれたこともあり、岡部の作陶の歴史のすべてを網羅していません。今回は、没後に高い支持を得ていながら実現できなかった初めての回顧展となり、全貌を紹介します。 《織部縄文瓶》1964年 《灰青瓷盌》1968年頃東京国立近代美術館蔵 作域は大きく三つ 岡部嶺男の作域は大きく三つに分けることができます。ひとつは、初期から1970年ごろまでです。出身地である愛知県瀬戸や近隣の美濃、全国の代表的な窯業地である備前や唐津などの陶技にもとづく作品の展開です。織部・志野・黄瀬戸・灰釉・鉄釉・備前・唐津・粉引・井戸手など、実に多彩な作域を見せます。 《紅志野縄文瓶》1956年 《灰釉窯変鉢》1960年ポーラ美術館蔵 《灰釉黒瓶子》1962年 青瓷を極める 1963年ごろからは前半期の作品展開と一転して、中国陶磁を範とする青瓷作品の展開が始まります。はじめは一重貫入の青瓷釉による作品を生み出しますが、しだいにその技に磨きがかけられ、青瓷と一口では語れないほどの多彩な展開を見せるようになります。中でも、二重貫入による粉青瓷、翠青瓷、窯変米色瓷は岡部嶺男を代表する青瓷作品となります。 《粉紅瓷砧》1965年ポーラ美術館蔵 《窯変米色瓷博山炉》1971年 《窯変米色瓷瓶》1973年 《窯変米色瓷双耳砧》1974年 天目作品 岡部嶺男の作品の中で初期から最晩年までつくり続けたものに天目があります。鉄釉を基本として生み出されるもので、最晩年には窯変による美しい天目を生み出し<嶺燦(れいさん)>と名付けました。 《窯変嶺燦盌》1987年 作家紹介 10月3日、愛知県瀬戸市窯神町の加納家に生まれる。 加納から加藤と改姓。 瀬戸窯業学校卒業。 東京物理学校中退、入営。 復員。作陶を再開する。 日展北斗賞受賞。 日本工芸会会員。 青瓷の研究が本格化する。 新宮殿梅の間に「粉青瓷砧」一対を収める 東京・日本橋高島屋にて回顧展。 脳出血のため自宅で倒れ、入院。右半身不随となるも一命をとりとめる。加藤から岡部と改姓。 東京・日本橋高島屋、名古屋・松坂屋にて「岡部嶺男展」を開催。 名古屋・松坂屋にて再起新作展を開催。 9月4日、呼吸不全のため死去。享年70。 イベント情報 ギャラリートーク 唐澤昌宏(当館主任研究員) 石﨑泰之(山口県立萩美術館・浦上記念館 学芸課主査) 森 孝一(日本陶磁協会 主任学芸員) 北村仁美(当館研究員) 各日とも14時~/工芸館会場参加無料(入館には展覧会チケットが必要です)・申込不要 シンポジウム 「岡部嶺男と工芸の近代」 2007年4月22日(日) 13:30- 美術館講堂(B1F) 金子賢治(当館工芸課長) 聴講無料・申込不要・先着150名*展覧会場の工芸館ではなく、本館の美術館で行います。 タッチ&トーク(ボランティアによるガイド) 毎週水・土曜日 14:00 – 工芸館会場 参加無料(入館には展覧会チケットが必要です) 会場でのトークと、参考作品や制作工程などを手にとっていただける「さわってみようコーナー」とでご案内します。 参加無料(入館には展覧会チケットが必要です) 開催概要 東京国立近代美術館 工芸館 2007年3月6日(火)~5月20日(日) 10時~17時(入館は閉館30分前まで) 月曜日 (3月26日・4月2日・4月30日は除く)*5月1日も振替休館せず、開館します。 一般800(700/600)円、大学生500(400/350)円、高校生300(250/200)円中学生以下・障害者と付添者原則1名は無料。*(  )内は前売/20名以上の団体料金。いずれも消費税込。*それぞれ入館の際、学生証、障害者手帳などをご提示ください。 *チケットは、チケットぴあ、ファミリーマート、サークルK、サンクスなど(一部店舗を除く)でも、取扱っています。前売券は3月5日まで/当日券Pコード 687-293 東京国立近代美術館、NHK、NHKプロモーション NHK中部ブレーンズ 松坂屋美術館(名古屋市) 2007年6月27日(水)~7月10日(火)岐阜県現代陶芸美術館(多治見市) 2007年7月14日(土)~9月30日(日)山口県立萩美術館・浦上記念館(萩市) 2007年10月17日(水)~12月6日(木)兵庫陶芸美術館(篠山市) 2007年12月15日(土)~2008年3月2日(日)茨城県陶芸美術館(笠間市) 2008年7月5日(土)~9月7日(日)

No image

柳宗理:生活のなかのデザイン

展覧会について 柳宗理(1915- )は、フリーランスのデザイナーとしていち早く活動を始め、日本のインダストリアル・デザインの確立と発展にもっとも重要な足跡を記したデザイナーです。経済や生活の環境が急速に変化し成長していくなかで、工業製品や身近な生活道具のデザインをとおして自らの芸術性を明らかにし、国際的にも高い評価を得てきました。 1952年第1回新日本工業デザインコンクールで受賞した《レコードプレーヤー》や1957年第11回ミラノ・トリエンナーレ受賞の《白磁土瓶》《バタフライ・スツール》をはじめ、家具、セラミックのテーブル・ウェア、《早く沸くヤカン》などの生活道具、ミシンや自動車、歩道橋のような環境構造物まで、実に広範かつ先駆的なデザイン活動を繰り広げてきました。それらは、機能に応じ無駄な装飾を排するモダン・デザインの合理性を示しながら、使いやすくて美しい、いわゆる“用の美”を表現したものです。日本の伝統や風土性をもうかがわせるそのデザインと姿勢には、社会生活を鋭く洞察した”日常の美”という思想性が一貫してあります。 今回の展覧会では、1950年代から60年代にかけて戦後のインダストリアル・デザインを先駆的に開拓した柳宗理デザインの確立を明らかにし、そして国内外で現代性が再認識されている優れたデザインを紹介します。 ここが見どころ リニューアルオープンした2002年から、ギャラリー4で開催しているデザイン特別展。赤レンガが印象的な別館、工芸館で展示されることの多いデザイン作品を、違った雰囲気でご覧いただきます。 これまでのデザイン特別展 「森正洋-陶磁器デザインの革新-」 「あかり:イサム・ノグチが作った光の彫刻」 「河野鷹思のグラフィックデザイン-都会とユーモア」 「渡辺力:リビング・デザインの革新」 作家紹介 柳宗理 1915年 東京都生まれ。1940年 来日したフランスのデザイナー、シャルロット・ペリアンの助手を務める。1950年 柳インダストリアルデザイン研究所開設(現・柳工業デザイン研究所)。1952年 第1回新日本工業デザインコンクール受賞。日本インダストリアルデザイナー協会設立。1957年 第11回ミラノ・トリエンナーレに招待出品され、金賞受賞。1958年 《バタフライ・スツール》がMOMAパーマネントコレクションに選定される。1960年 国際デザイン会議実行委員をつとめる。1977年 日本民藝館館長就任。2002年 文化功労者となる。 イベント情報 ギャラリー・トーク 2007年1月27日(土)諸山正則(工芸課主任研究員)2007年2月3日(土)深澤直人(プロダクト・デザイナー)2007年2月10日(土)木田拓也(工芸課主任研究員)2007年2月17日(土)堀井和子(料理スタイリスト)  2月3日(土)のプロダクト・デザイナー深澤直人氏によるギャラリートークは、展覧会会場の観覧者数状況と氏のプロジェクター映写によるガイド希望、そして氏自身の話題性から相当数の参加が予想され、急遽、地下1階の講堂へ会場を変更して行いました。開場時間を前に早くからかなりの参加希望者に行列をしていただき、ご協力と多くのご来場に感謝を申し上げます。可能な限りに入場いただき、柳宗理氏のデザインと深澤氏自らのデザインに関する興味深いトークにご参加いただきました。 同様に、2月17日(土)の料理スタイリスト堀井和子氏によるギャラリートークに際しても、ご協力とご来場に感謝を申し上げます。 なお、予想をはるかに上回る多くの方々にご来場いただきましたが、会場内の窮屈な状況および相当数の参加ご希望にそうことができず、ここに改めてお詫びを申し上げますと共に、当館でまとめましたそのギャラリートーク概要を公開いたします。 また、会場席数の説明や入場対応等においてご指摘の課題につきましては、今後当館スタッフにおいて検討し善処してまいります。 カタログ情報 開催概要 東京国立近代美術館 ギャラリー4 (2階) 2007年1月19日(金)~3月4日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)(入館はそれぞれ閉館30分前まで) 月曜日 (2月12日は開館、翌日休館) 一般420(210)円、大学生130(70)円、高校生70(40)円中学生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付添者1名は無料。 *それぞれ入館の際、学生証、障害者手帳などをご提示ください。*(  )内は20名以上の団体料金。消費税込。*「所蔵作品展」の料金も含みます。 ★無料観覧日 2月4日(日)・3月4日(日)*「都路華香展」と工芸館は有料です。 同時開催の企画展「都路華香展」 美術館1階 企画展ギャラリー2007年1月19日(金)~2007年3月4日(日) 「漆芸界の巨匠 人間国宝 松田権六の世界」 工芸館2006年12月19日(土)~2007年2月25日(日) *どちらの展覧会チケットでも、お求めいただいた当日に限り、本展と「所蔵作品展」をご覧いただけます。 東京国立近代美術館

No image

人間国宝 松田権六の世界

概要 工芸界の巨匠松田権六は、近代漆芸に偉大な芸術世界を築き上げた作家であり、わが国の伝統工芸の発展にきわめて重要な功績を残しました。 金沢に生まれた松田は、加賀蒔絵の伝統を踏まえつつ、正木直彦東京美術学校長や大茶人益田孝(鈍翁)との知遇、室町や桃山時代などの古典研究、朝鮮・楽浪漢墓出土の漆器や中尊寺金色堂をはじめとする数々の保存修復をとおして、漆芸の意匠や様式、広範な技法を鋭い洞察と鑑識とで解明し、自らの創作に応用、発展させました。その創作は、まさに近代漆芸の金字塔といっても過言ではないでしょう。 本展覧会では、1.主要作品約70点、2.その芸術の形成に深く関わった古美術作品や師の作品、3.松田の芸術を現代に継承してきた作家らの代表作、を紹介し、これまでになかった構想で、松田権六芸術の真髄と現代漆芸に示した真価をご覧いただきます。 松田権六《蒔絵螺鈿有職文飾箱》1960 東京国立近代美術館蔵 ここが見どころ 2006年は、松田権六が生まれて110年、亡くなってからは20年にあたる年です。また重要無形文化財保持者の制度ができてからも50周年となります。工芸館で4年ぶりに松田権六を取り上げる今回は、代表作以外にも、重要文化財2点を含む、貴重な作品を多数ご覧いただける機会です。特に次の作品は、2週間ずつのみの展示となります。松田権六《鶴亀蒔絵棗》(出光美術館蔵) 2006年12月19日(火)~2007年1月21日(日)松田権六《牡丹文蒔絵盤》(金沢市立中村記念美術館蔵) 2006年12月19日(火)~2007年1月8日(日)《蒔絵秋草に垣図硯箱》(石川県立美術館蔵) 2006年12月19日(火)~2007年1月8日(日)・2月6日(火)~2月25日(日)《重要文化財 住吉蒔絵唐櫃》(東京国立博物館蔵) 2007年1月10日(水)~1月21日(日)《重要文化財 扇面散蒔絵手箱》(前田育徳会蔵) 2007年1月23日(火)~2月4日(日) 《重要文化財 住吉蒔絵唐櫃》南北朝時代東京国立博物館蔵 展覧会構成 第1章 創作の軌跡 松田権六といえばこれ、という代表作をはじめ、約70点を精選します。 松田権六《蓬萊之棚》1944 松田権六《三保の富士蒔絵棗》1977 松田権六《赤とんぼ蒔絵箱》1969京都国立近代美術館蔵 松田権六《蒔絵竹林文箱》1965東京国立近代美術館蔵 第2章 芸術観の形成 松田権六が研究した古典美術、保存修復を手がけた文化財資料、そして師と仰いだ六角紫水と白山松哉の作品で、「人に学ぶ、自然に学ぶ、物に学ぶ」を生涯のモットーとした、その美意識と芸術観の形成をたどります。 *加賀藩主前田家の招きにより京都から金沢へ下り、加賀蒔絵の基礎を築いた、五十嵐派の作品。松田権六では《蒔絵福寿草文小盆》などに、特にその影響をみることができる。 《蒔絵籬に秋草図箱》(重要文化財 古今和歌集清輔本箱)江戸時代 第3章 美の継承者たち 松田権六と縁の深い、8人の作家を取り上げ、いかに現代まで影響を与え、継承されているかを紹介します。 寺井直次/大場松魚/田口善国/前史雄/増村紀一郎/小森邦衞/中野孝一/室瀬和美 小森邦衞《曲輪造籃胎喰籠》1999東京国立近代美術館蔵 室瀬和美《蒔絵螺鈿八稜箱 彩光》2000文化庁蔵 作家紹介 松田権六 石川県金沢市生まれ。 兄(仏壇職人)について蒔絵漆芸の習得をはじめる。 東京美術学校に進学、教授の六角紫水に師事。 日本芸術院会員となる。 重要無形文化財「蒔絵」保持者認定。 文化勲章を受章。 心不全のため死去。 イベント情報 ギャラリートーク 諸山正則(当館主任研究員) 唐澤昌宏 (当館主任研究員) 柳橋眞 (石川県輪島漆芸美術館長) 田口善明 (漆芸作家) 北村仁美 (当館研究員) 各日とも14時~/工芸館会場参加無料(入館には展覧会チケットが必要です)・申込不要 シンポジウム 2007年1月20日(土) 14:00 – 15:00 美術館講堂(B1F) 聴講無料・申込不要・先着150名 基調講演「松田権六の漆芸」白石和己 (山梨県立美術館長)白石和己 × 小森邦衞 (漆芸作家、人間国宝) × 室瀬和美 (漆芸作家) × 諸山正則 (司会、当館主任研究員)*展覧会会場の工芸館ではなく、本館の美術館で行います。 タッチ&トーク(ボランティアによるガイド) 毎週水・土曜日 14:00 – 工芸館会場 参加無料(入館には展覧会チケットが必要です) 会場でのトークと、参考作品や制作工程などを手にとっていただける「さわってみようコーナー」とでご案内します。毎週水・土はタッチ&トーク 開催概要 東京国立近代美術館 工芸館 2006年12月19日(火)~2007年2月25日(日) 10:00-17:00*入館は閉館30分前まで 月曜日 (1月8日・2月12日は開館、それぞれ翌日休館)年末年始 (12月29日~1月1日) 一般800(700/600)円、大学生500(400/350)円、高校生300(250/200)円(  )内は前売/20名以上の団体料金の順。いずれも消費税込。 中学生以下・障害者(と付添者原則1名まで)は無料。それぞれ入館の際、学生証、障害者手帳などをご提示ください。 前売チケット取扱:チケットぴあ、ファミリーマート、サークルK、サンクスなど(一部店舗を除く) *お求めいただいた当日に限り、美術館の「所蔵作品展」もご覧いただけます。 東京国立近代美術館 文化庁 パイロットコーポレーション、東日印刷、毎日ビルディング MOA美術館 2007年3月10日~4月9日

ジュエリーの今:変貌のオブジェ

概要 指輪や首飾りを身につける習慣が長い間途絶えていた日本で、ジュエリーが用いられるようになったのは、明治時代以降、服装の西欧化が進んだ時代のなかでのことでした。作家がジュエリーを制作の対象として意識し始めるのは、それよりさらに遅れ、ようやく昭和に入った頃からです。以後、今日まで芸術の一分野としての地位を求めて、活発な制作活動が繰り広げられてきました。そのなかで、同時代の思想や芸術の動向を吸収しつつ「ジュエリー」は多くの概念の変遷を遂げました。展覧会では、この流れを、①美を念として:戦前期、②ジュエリーの地位:1950年代~1970年代、③素材の解放:1970年代~1980年代、④変わる身体:1990年代以降という4つの大きなテーマのもとでご覧いただきます。 身体をいわばキャンバスとするジュエリーは、それを身につける人物のイメージを内外から大きく変える働きを持っています。自他との親密なコミュニケーションの装置としてのジュエリー、その独自のあり方に魅了され、制作する作家36人の作品との対話をお楽しみください。 平松保城《ブローチ》1978年 ここが見どころ ◇ 36作家によるおよそ200点の作品で、戦後日本のジュエリーの流れを概観する初めての展覧会です ◇ ジュエリーとは何かをめぐって展開される近年の動向にもご注目ください 展覧会構成 第一章 美を念として:戦前期 海外から輸入されたジュエリーなどほとんど見ることのできなかった戦前期、「すぐれたグウとよきエスプリ」が与えられた納得のいく指輪が世の中にないという不満から、洋画家・奥村博史(1891-1964)は、ジュエリーを制作するようになります。本来ジュエリーデザインを職業としていなかった奥村が、石を集め、それを切り磨き、土台となる金属の加工までを一貫して手がけるという方法で、指輪を制作するようになったのです。その原動力となったのは、美しいもの、美しい生活を創りあげようとするひたむきな情熱だったと言えるでしょう。美しい生活を希求する奥村の姿勢は、陶芸家、富本憲吉の共感を呼び、富本が焼いた陶器をブローチにした作品も生まれました。 *主な出品作家:奥村博史、内藤四郎、増田三男 奥村博史《指環》制作年不明個人蔵撮影:関フォトス 第二章 ジュエリーの地位:1950年代~70年代 急速な生活スタイルの変化にともない、戦後、新しいジュエリーの創出への気運も高まってきました。1956年には本格的なジュエリー団体、UR(ウル)アクセサリー協会(現・URジュウリー協会)が、また1964年には日本ジュウリーデザイナー協会が結成され、ジュエリーの地位を高めようとする運動が起こります。この時代には、東京藝術大学工芸科で彫金を学んだ作家たちを中心に、伝統的な技術が自己の表現の手段として読みかえられ、ジュエリーの芸術表現が積極的に模索されるようになりました。 *菱田安彦、平松保城、岩倉康二、宮田宏平(三代藍堂)、山田禮子、松江美枝子 松江美枝子《銀ブローチ(金棒付)》1976年東京国立近代美術館蔵 第三章 素材の解放:1970年代~90年代 ジュエリーの素材として伝統的に使用されてきた金や銀といった貴金属を中心に、実験的な制作が展開されてきましたが、オリジナリティを求める上で、この貴金属という素材の限定に疑問が投げかけられるようになります。伝統的にジュエリーでは使われてこなかった銅やアルミニウム、あるいは紙や繊維であっても、ジュエリーとなりうる、という考えが広がってきたのです。一方で、素材にこだわらないという考えは、ジュエリーをジュエリーとして成立させているものは何かという、根源的な問いを提起しました。これ以後、コンテンポラリー・ジュエリーには、ジュエリーをいかに捉えるかという概念の問題がつねにつきまとうことになります。 *中山あや、ビジャノフスキー・佐藤・裕子、光島和子、舟串盛雄、小倉理都子 小倉理都子《チョーカー》1999年個人蔵撮影:HITOSHI NISHIYAMA 第四章 変わる身体:1990年代以降 戦後、大きく発展してきたコンテンポラリー・ジュエリーは、今や自分自身に根源的な問いを投げかけ、深い自省に沈潜しているかのように見えます。ジュエリーとは何か―これまでさまざまな定義が試みられてきました(コンテンポラリー・ジュエリーの歴史自体がこの問いに対する回答のいくつかを提出しています)。このセクションでは、近年の動向を「身体」と「祈り・祝祭」というキーワードで紹介します。造形性とともに、ジュエリーに対する作家の姿勢を鮮明にした作品は、それと対峙する私たちの問題意識や考え方も鋭く問うてきます。 *中村ミナト、伊藤一廣、河辺由利、周防絵美子、栗本夏樹、佐藤ミチヒロ 河辺由利《ネックピース Spikey Feather》1994年東京国立近代美術館蔵 イベント情報 ギャラリートーク 出品作家によるギャラリートーク 佐藤ミチヒロ 薗部悦子 藤田恵美 担当学芸員によるギャラリートーク 北村仁美(当館研究員) 木田拓也(当館研究員) タッチ&トーク(ボランティアによるガイド) 会期中の毎週水・土曜日は当館ボランティアスタッフが、会場でさまざまなエピソードを織り交ぜながら、今展覧会の見どころをご紹介します。また実際の作品をお手にとってご覧いただけるコーナーもご用意しています。 各トークはいずれも工芸館会場にて午後2時より参加無料(要観覧料)申込不要 パフォーマンス「金色の光彩」 ~山口小夜子 日本のアートジュエリーと遊ぶ~ 2006年10月14日(土) 15:00-16:00 東京国立近代美術館 谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」をモチーフに、山口小夜子氏が日本のジュエリーアーティストの精神をまとい、音と映像を組み合わせた独自の美学にいざないます。 ★観覧応募受付は終了しました★  構成・演出・衣装・選曲・出演 山口小夜子(ウエアリスト) 映像 生西康典(アートディレクター) 映像 掛川康典(ディレクター) 照明 関根 聡(照明プランナー) 音響 稲荷森 健(サウンドエンジニア) 制作 ヴィヴィアン佐藤(建築家、アーティスト) 製作協力 ㈱オフィスマイティー 協力 ㈱タグチ 申込方法(先着順130名)住所、氏名、電話番号をご記入の上、往復葉書(1枚につき1名)で下記宛先までお申し込みください。*お申し込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該の目的にのみ使用させていただきます。 申込先〒102‐0091東京都千代田区北の丸公園1-1東京国立近代美術館工芸館 「ジュエリーの今」展イベント係 開催概要 東京国立近代美術館 工芸館 2006年10月7日(土)~12月10日(日) 10:00-17:00入館は16:30まで 月曜日(ただし10月9日は開館、翌10日休館) 一般500(400/350)円、大学生300(200/150)円、高校生150(100/50)円 小・中学生は無料( )内は前売/20名以上の団体料金の順 いずれも消費税込中学生以下、障害者(付添者は原則1名まで)の方は無料です(それぞれ入館の際、学生証、障害者手帳等をご提示ください) チケットぴあ、ファミリーマート、サンクス(一部店舗を除く) 11月3日(文化の日) 東京国立近代美術館 財団法人 花王芸術・科学財団

No image

人間国宝 三輪壽雪の世界:萩焼の造形美

《鬼萩花冠高台茶碗 銘 命の開花》2003年 概要 萩焼の重要無形文化財保持者(人間国宝)で、96歳の今なお現役の陶芸家として活躍している三輪壽雪氏(十一代休雪)。萩の伝統的な素材や技法を忠実に守り、兄・十代休雪(後の休和)が探求し、萩焼に新境地をもたらした「休雪白」(*1)・純白の藁灰釉(*2)を引き継ぎ、自身の作陶に展開させて確立しました。 その80年に及ぶ作陶生活の集大成として、茶碗や花入、置物、水指など約180点を一堂に会し、4つの時代に分けて紹介します。大きな転機となった4つの時代ごとに作風や陶技を見比べることができ、萩焼の造形美に触れる絶好の機会となっています。 *1 きゅうせつしろ:藁灰釉を用いた純白の色調*2 わらばいゆう:釉薬の一種 《鬼萩花冠高台茶碗 銘 命の開花》2003年 [作品説明]「花冠高台」とは割高台部を花弁形に削って仕上げた壽雪氏独自の姿。「休雪」を改め「壽雪」の号とともに発表された。 ここが見どころ 壽雪氏の作風を顕著に表現しているのが代表作《鬼萩割高台茶碗》です。個性的な造形感覚に裏打ちされた作品の最新作は、山口県萩市の工房において、先日の2006年4月27日に窯詰め、29日に火入れ、5月6日に窯出しされ、今回の展覧会にも出品されます。成形や高台づくり、釉薬のいずれにおいても、今までの萩焼にはない壽雪氏独自の世界を表現した作品となっています。 《鬼萩割高台茶碗》2006年 [作品説明]壽雪氏96歳の最新作。素材、技法、造形が一体となった独自の造形を見せる<鬼萩割高台茶碗>の典型。 展覧会構成 (1)修業と「休」の時代兄・十代休雪(後の休和)に作陶の手ほどきを受けながら伝統の技を学んだ修業時代から、兄の後を継いで「休雪」を襲名するまでの間に制作された作品を紹介。中でも《白萩手桶花入》は初期の代表作として、その後の壽雪氏の活動を見る上で重要な作品です。 《白萩手桶花入》1965年 山口県立萩美術館・浦上記念館蔵 [作品説明]初期花入の代表作。大きく面をとった豪快な造形からは作者の意志が強く感じられる。 (2)十一代「休雪」襲名「休雪」襲名後から、萩焼の重要無形文化財保持者(人間国宝)になるまでの間に制作された作品を紹介。独自の造形を追及する姿勢は「休」の時代よりもさらに強く、水指の四角や菱形など、兄の造形とは一線を画します。 紅萩菱形水指 銘 花篝》1969年 [作品説明]白い化粧土を片方だけに掛けた伝統的な片身替わりの技法が用いられた水指。 (3)大器「鬼萩」の創生重要無形文化財保持者(人間国宝)認定後から、「壽雪」と号するまでの間に制作された作品を紹介。「鬼萩」とは、粗砂を混ぜた土で作られた作品のことで古くから技法として伝わっていましたが、壽雪氏は造形にも独自性を追求し、<鬼萩割高台茶碗>というスタイルを確立しました。 [作品説明]焼成時に炎や灰が直接かかる所に置かれた灰被りの花入。きれいなピンク色は窯変と呼ばれているが、すべてが偶然ではなく必然を求めた造形。 (4)「壽雪」造形の清雅「壽雪」と号してから制作された作品を紹介。この展覧会のために作られた新作11点も出品されます。 作家紹介 1910年 山口県萩市生まれ。中学卒業後、兄・十代休雪(後の休和)に師事し、萩焼を代表する窯のひとつ「三輪窯」の家業に励む。1955年 「休」と号して出品活動を開始。1967年 十一代休雪を襲名。1983年 兄・十代休雪に引き続き、萩焼の重要無形文化財保持者(人間国宝)となる。2003年 「休雪」号を長男に譲り、「壽雪」に改名。2006年 96歳となった今も現役の陶芸家として活躍している。 イベント情報 ギャラリートーク(当館研究員によるガイド) 日程: 2006年7月23日(日)時間: 14:00-場所: 工芸館会場*参加無料(入館に際しては観覧料が必要です)、申込不要 日程: 2006年8月13日(日)時間: 14:00-場所: 工芸館会場*参加無料(入館に際しては観覧料が必要です)、申込不要 日程: 2006年9月10日(日)時間: 14:00-場所: 工芸館会場*参加無料(入館に際しては観覧料が必要です)、申込不要 ギャラリートーク(当館研究員によるガイド) 日程: 2006年7月15日(土)~9月24日(日) 講演会「歴史の中の三輪壽雪」(仮称) 日程: 2006年9月3日(日)時間: 13:30-14:30場所: 東京国立近代美術館 地下1階 講堂金子賢治(当館工芸課長)*聴講無料、申込不要、先着150名 トーク&イベント トーク&デモンストレーション 日程: 2006年8月20日(日)時間: 13:30-15:00場所: 工芸館会議室*聴講無料、申込不要、先着35名(正午~ 整理券を配付します) 萩で活躍する陶芸家・兼田昌尚さんをお招きしてその造形思考を伺うとともに、制作のデモンストレーションをしていただきます。 三輪壽雪氏の作品(茶碗)による呈茶 会期中の土・日曜日および祝日 午後2時~4時30分/工芸館会場400円(茶菓代)*先着各50名(呈茶券は午前10時~当日分のみ販売します) タッチ&トーク(ボランティアによるガイド) 「さわってみようコーナー」で参考作品や工程見本などを手にとってご覧いただいた後、会場で見どころやエピソードをご紹介。こどもも一緒に楽しめるグループもあります。会期中の毎週水・土曜日 午後2時~/工芸館会場*参加無料(入館に際しては観覧料が必要です)、申込不要 ワークショップ「ワクワク!こども工芸館」 A.萩焼に挑戦! 萩の土で「夢のかたち」を作りましょう。8月3日(木) 8月4日(金) 岡田裕(陶芸家、山口県指定無形文化財保持者) 8月6日(日) 玉村登陽(陶芸家) B.こどもタッチ&トーク(ボランティアによるガイド) タッチ&トークの後、粘土を使って工作にも挑戦します。7月28日(金)・7月30日(日)*A、Bともに1時30分~4時参加無料(付添の方の入館に際しては観覧料が必要です)、事前申込制、抽選各12名応募方法希望イベント名・開催日・氏名(フリガナ)・学年・電話番号・住所を明記の上、「ワークショップ係」までお申込みください。〆切は7月14日(金)です。3歳~小学3年生対象:B 7月28日(金)・B 7月30日(日)小学4~6年生対象:A 8月3日(木)・A 8月6日(日)中学1~3年生対象:A 8月4日(金)E-mail→cg-edu@momat.go.jp または、Fax→03-3211-7783 (返信用Fax番号をお忘れなく)→詳細はこちら セルフガイド「たんけん!こども工芸館~鬼萩のひみつ」 会期中、来館していただいた小学生と中学生には、萩焼の魅力を楽しく学べるセルフガイドをプレゼントします。*申込不要 開催概要 東京国立近代美術館 工芸館 2006年7月15日(土)~9月24日(日) 午前10時~午後5時(入館は閉館30分前まで) 月曜日 (ただし、7月17日・9月18日は開館、それぞれ翌日休館) 一般800(600)円、大学生500(350)円高校生300(200)円 中学生以下無料( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。中学生以下,障害者(付添者は原則1名まで)の方は無料です(それぞれ入館の際,生徒手帳,健康保険証,運転免許証,障害者手帳等をご提示ください)。 前売チケット取扱:チケットぴあ、ファミリーマート、サークルK、サンクス(一部店舗を除く) 東京国立近代美術館、朝日新聞社 日本アイ・ビー・エム株式会社 茶道部、雪和会 山口県立萩美術館・浦上記念館:2006年10月7日(土)~11月26日(日)福岡三越:2007年1月2日(火)~1月14日(日)名古屋・松坂屋美術館:2007年2月7日(水)~2月18日(日)茨城県陶芸美術館:2007年4月21日(土)~6月24日(日)

No image

「チームラボ 金沢城 光の祭」との相互割引のお知らせ

2023年11月3日(金・祝)より、「チームラボ 金沢城 光の祭」との相互割引を実施します(相互割引実施期間:2023年11月3日(金・祝)~11月26日(日))。窓口での観覧券購入時に、チケットまたはチケット半券をご提示ください。 ※割引は当日現地支払い分に限ります。※すでにご購入済みのチケットに対する差額の返金はできません。 「皇居三の丸尚蔵館収蔵品展 皇室と石川 ー麗しき美の煌めきー」は団体料金・割引料金を適用 一般大学個人料金1,500円1,000円団体料金・割引料金1,200円800円※高校生以下は無料でご観覧いただけます。※大学生は「チームラボ 金沢城 光の祭」一般チケットと学生証を合わせてご提示ください。※11月3日(金・祝)文化の日は、割引料金でご鑑賞いただけます。 「チームラボ 金沢城 光の祭」は一般料金を200円引き 一般チケット(月~木)一般チケット(金・土・日・祝)通常料金1,600円1,800円相互割引料金1,400円1,600円※中高生料金・小学生料金の割引はありません。

No image

よくあるご質問

開館時間と交通案内 「アクセス」をご覧ください。 「アクセス」をご覧ください。 「アクセス」をご覧ください。 近隣文化施設との共用駐車場(約230台・無料)があります。 予約はできません。詳細は「アクセス」をご覧ください。 近隣文化施設との共用駐車場をご利用いただけますが、予約が必要です。 詳細は「アクセス」をご覧ください。 近隣文化施設との共用駐車場をご利用いただけます。 予約はできません。詳細は「アクセス」をご覧ください。 国立工芸館と石川県立歴史博物館の間の通路を直進、突き当り右手にあります。 建物入口に車/バスの横付けはできません。 最も入口から近い乗降場所は、国立工芸館と石川県立歴史博物館の間の通路です。 「アクセス」をご覧ください。 ありません。 タクシー利用ご希望の方は受付にご相談ください。 観覧料とチケット購入 展覧会により異なります。 詳細は「チケット」および「展覧会とイベント」の各展覧会ページをご覧ください。 所蔵作品展を開催中の場合は、国際博物館の日(5月18日)、文化の日(11月3日)が無料となります(休館日にあたる場合を除く)。 企画展を開催中の場合は、展覧会により異なります。詳細は「展覧会とイベント」の各展覧会ページをご覧ください。 「展覧会とイベント」の各展覧会ページおよび「会員制度・寄附」をご覧ください。 会場受付で当日券を販売しています。 お電話でのご予約は承っておりません。 20名以上のグループで来館される場合、事前のご連絡をお願いしています。 まずハローダイヤル(050-5541-8600)までお問合せください。 また、学校・教育団体の場合はまず「学校・教育関係」をご覧ください。 各種サービス 可能です。ご年齢による入館制限はありません。 ただし、ほかのお客様にご迷惑がかかると判断された場合には、一時展示室からご退出願う場合があります。(係員にお申し出くだされば、再入場は可能です) また、館内が混雑している場合、安全のためにベビーカーのご利用をご遠慮願う場合があります。 ベビーベッド、授乳室があります。託児サービスはありません。 詳細は「アクセシビリティ」をご覧ください。 あります。 詳細は「アクセシビリティ」をご覧ください。 あります。 詳細は「アクセシビリティ」をご覧ください。 障害者手帳をお持ちの方と付添いの方(原則1名)は無料でご観覧いただけます。 ご来館の際に証明となる手帳を窓口にてご提示ください。 国立工芸館と石川県立歴史博物館の間の通路を直進、国立工芸館建物横にあります。(乗用車3台・無料) 予約はできません。 身体障害者補助犬(盲導犬、聴導犬、介助犬)は、ご入館いただけます。 なお、ペットを連れてのご入館はご遠慮いただいております。 ありません。 前庭でのご集合をお願いします。 館内で無料無線LAN(Wi-Fi)をご利用いただけます。 あります。 詳細は「アクセシビリティ」をご覧ください。 館内ガイドは行っておりません。 展覧会 お客様により異なりますが、団体の場合は40分~1時間程度を一つの目安としてご想定ください。 展示室は3部屋です。 「展覧会とイベント」をご覧ください。 展示室入口にご用意しています。 また、開幕後は「展覧会とイベント」の各展覧会ページからもご覧いただけます。 常設展はありません。 国立工芸館では時期により、所蔵作品展または企画展のどちらかを開催しており、展示作品は展覧会ごとに変わります。なお、屋外に常設作品として、金子潤《untitled(13-09-04)》2013年・橋本真之《果樹園―果実の中の木もれ陽、木もれ陽の中の果実》1978-88年、があります。 所蔵作品と建物 「建物について」をご覧ください。 常設展示ではありません。 東京国立近代美術館が管理しています。 一般公開はしていません。 国立工芸館で保管しています。 常設はしていません。 撮影 展覧会により異なります。詳細は、館内掲示の写真撮影等の注意事項でご確認ください。 なお、撮影が可能な展覧会においては、下記の事項をお守りください。 作品および展示台にはお手を触れないでください。 フラッシュ、三脚、自撮棒は使用できません。 撮影禁止マークのある作品の撮影はご遠慮ください。 ほかのお客様の鑑賞を妨げないようご注意ください。 安全確保の為、撮影をお断りする場合があります。館内スタッフの指示にしたがってください。 動画の撮影は禁止としています。 私的使用目的に限り利用可能ですが、ご利用にあたっては利用者の責任においてお願いいたします。写真のご利用に関し、国立工芸館は一切の責任を負いません。 なお、撮影された写真の利用に際しては、下記の事項をご確認ください。 私的な利用に限ります。営利目的ではご利用になれません。 撮影された写真に他のお客様が写っている場合、その写真の公表にあたって写っている方の肖像権に触れる場合があります。ご注意ください。 ブログやSNS、写真共有サービス等での利用は、利用者の責任においてお願いします。 作品の画像はホームページ上でご覧いただく以外には、著作権法で定められた私的利用の範囲を超えて利用することはできません。 その他 可能です。 ただし、会場が混雑している場合などはお断りする場合がございます。また、他のお客様のご迷惑(鑑賞のさまたげになる位置に長時間とどまるなど)とならないよう、ご配慮ください。 なお、使用できる筆記用具は鉛筆のみです。 館内での飲食はご遠慮いただいております。 なお、国立工芸館にレストランやカフェはありません。 観覧料はかかりません。 展覧会をご覧にならなくてもご利用いただけます。 「ミュージアムショップ」をご覧ください。 まずハローダイヤル(050-5541-8600)までお問合せください。 看視業務を担当しているスタッフで、学芸員ではありません。 簡単な質問にはお答えできますが、作品の保全が主な業務であるため、混雑時など、状況によってはお答えできかねることがございます。 展示室内は展示する作品に応じた照度・温度・湿度を保ち、作品保護を第一としているため、展示室の環境が必ずしもお客様にとって快適でないことがあります。

Page Top