夏休み!こども美術館 8月10日・11日

今年の「夏休み!こども美術館」は、8月10日・11日午前と午後の全4回実施。所蔵作品展「MOMATコレクション」を会場に、小学1~6年生が参加しました。テーマは「ミュージアムカルタであそぼう!」。
子どもたちはそれぞれ作品を説明する短い文(読み札)を作り、どの作品のことか当てて遊びました。

当日の流れをご紹介します。

0_artcard2 0 0_artcard

最初はアートカードを使ったゲームで緊張をほぐします。

1_gallerytalkギャラリートークではガイドスタッフと一緒に作品をよく見て、お話しました。
描かれた人物のセリフや気持ちを考えたり、音や動きで表現してみたりと、作品の特徴に合わせてさまざまなアプローチで鑑賞しました。

3_demo1 0 3_demo2

いよいよ、カルタの読み札づくり。
くじ引きで決まった作品をよく見て、その作品に合った「読み札」を考えます。

4_yomihuda 0 4_yomihuda2

アートカードゲームでは元気に遊んでいた子どもたちも、読み札づくりではしんと静かな時間を過ごしました。一人一人、作品に向き合って言葉を探します。
1年生から6年生まで、それぞれ視点も違えば、言葉遣いも違うもの。
ガイドスタッフとときどき相談しながら、世界にひとつの読み札を考えました。

5_seisho考えた読み札は、ハガキ大のカードに清書しました。
清書しながらも、最後の最後まで言葉を選び続ける子も。こだわりが感じられます。

6_hako3 0 6_hako2

ちょっとしたお楽しみで、作ったカルタを収納する箱も作りました。
比較的短い時間でしたが、飾り付けには個性が光ります。

7_yomu最後には、清書した読み札を使って、1年生から6年生まで大集合のカルタ大会。
スタッフが読み上げる言葉をよく聞いて、展示室の1コーナーにある十数点の作品から、読み札に合った作品を探します。

子どもたちが作った読み札のいくつかを紹介します。

9_kano1「さむらいと 馬がどうじに おどろいた。」 9_kano2狩野芳崖《桜下勇駒図》1884年

 

9_noda2「小さな町のいろいろないえが見えてていいな」 9_noda野田英夫《都会》1934年

 

9_yuna1「しゃみせんの きれいな音色 ひとめぼれ」

5.0.2 JP土田麦僊《湯女》1918年

5.0.2 JP P1

 

8_atekko2「向きによって 色が変化する 階段の形」 8_atekko吉川静子《色影》(1979年、写真手前の壁掛けの作品)

 
読み札に合う作品を当てるゲームのような活動ですが、子どもたちは作品をよく見ていました。
上の写真は吉川静子《色影》(1979年、写真手前の壁掛けの作品)をもとにした読み札「向きによって 色が変化する 階段の形」から作品を探し当てたところ。向きによって変化して見える色を、下や横から確認しているところです。

作品を自分の言葉で表現して、遊びの中でそれが他の参加者に伝わっていった今年の「こども美術館」。
大人も唸ってしまうような言葉遣いの読み札もありました。
また、一見抽象的な内容の読み札でも、子どもたち同士ではどの作品のことかがすぐ伝わる場面もありました。大人は驚いてしまいます。
楽しい夏のひとときをご一緒でき、スタッフにもよい思い出になりました。

スタッフH


おやこでトーク 6月29日・30日

久しぶりのブログ更新になります。
近年、当館の定番プログラムとなってきた「おやこでトーク」のご報告です。
年中~年長の幼児とその保護者が2人1組で参加します。

今回もはじめての美術館、というお子さんがたくさんいらっしゃいました。
本プログラムでは、ガイドスタッフとともに約1時間で3つの作品を鑑賞します。

子どもたちが展示を楽しむきっかけの一つは、「色・かたち」。
ハンス・リヒター《色のオーケストレーション》は、縦に長い黒地に塗られたキャンバスに、赤、青、黄色、緑、白のいくつかの四角形が配置された作品です。
絵を見て気づいたことをお話した後、四角形の色紙を配置して、自分たちの作品を作ってみます。

DSC_0047

DSC_0051

全体にカラフルに配置したり、一か所に集めたりと子どもたちの発想はさまざまで、同じものが一つもありません。中には、四角形を重ねてみるなど工夫をする子も。
DSC_0055
こちらは、アンソニー・カロの彫刻《ラップ》を鑑賞している様子です。
DSC_0157
まず作品を360度さまざまな方向から鑑賞して、気づいたことをお話ししました。
白い台の上に乗っかっているこの作品を鑑賞するポイントは「身体性」。
保護者の方に「台」になってもらい、子どもたちは「彫刻」になって台に乗っかります。上手にバランスを取るためには二人で協力しなければなりません!
DSC_0163この通り、一瞬かぎりの動きのある彫刻にあふれた展示室となりました。

日本画コーナーを鑑賞した子どもたちは、「ことば・物語」をきっかけに親子で鑑賞しました。
三谷十糸子《夕》をみんなで鑑賞しお話した後、子どもと保護者の方が二人で相談し、コーナーの中から気に入った作品ひとつを探します。親子の間で、たくさんの対話が交わされる時間でした。
DSC_0253

DSC_0263
今度は、選んだ作品にぴったりな「ことば」を、カードから選びます。カードには「ぽかぽか」「さらさら」「ざーざー」「きらきら」などの擬音語・擬態語が書かれています。保護者の方に読んでもらい、ある子どもは悩みながら、ある子どもは一瞬で、作品を表すことばを選びました。
DSC_0269
みなさんの前での発表は少し緊張しますが、保護者の方の助けも借りながら、がんばって選んだことばを紹介してくれました!

「おやこでトーク」は、年に数回開催しています。
年中・年長のお子さんのご参加を、今年もまたお待ちしています。

*「おやこでトーク」の実施情報は「HOME>教育>こども・ファミリー」から確認できます。
*「こども情報メールニュース」への登録もおすすめです。

スタッフH