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「重要文化財の秘密」展 混雑時入場制限・整理券配布について

東京国立近代美術館では混雑時の整理券による入場制限を行っています。現在開催中の「東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密」展は会期末に向け混雑が予想されますので、整理券配布状況をご確認のうえご来館ください。 混雑時は整理券による展示室への入場制限を行っています。整理券の配布状況は重要文化財の秘密【当日券状況】Twitterアカウントでご確認ください。なお、ハローダイヤル(050-5541-8600)でも整理券の配布状況をご確認いただけます。 整理券が必要な方 美術館の窓口で当日券と整理券をお求めください。ご来館時に当日券の予定枚数が終了している場合がありますので、ご来館前に予約優先チケット(有料)のご購入をお勧めします。 予約優先チケットは以下のページでご購入いただけます 重要文化財の秘密 予約優先チケット(e-tixページ) 予約優先チケットをお持ちでない場合、整理券が必要です。ご来館前に予約優先チケット(無料・割引対象)のご取得をお勧めします。 予約優先チケットは以下のページでご取得いただけます 重要文化財の秘密 予約優先チケット(e-tixページ) 予約優先チケットをお持ちでない場合、整理券が必要です。ご来館前に予約優先チケット(無料・割引対象)のご取得をお勧めします。キャンパスメンバーズ、ぐるっとパス等割引対象となる方は、割引対象物をお持ちのうえ美術館窓口で該当のチケットをご購入ください。 予約優先チケットは以下のページでご取得いただけます 重要文化財の秘密 予約優先チケット(e-tixページ) 整理券が不要な方 混雑緩和のため、予約優先チケットのご購入をお勧めしています。予約優先チケットは以下のページで販売しています。 重要文化財の秘密 予約優先チケット(e-tixページ) 無料観覧券をお持ちの方は、予約画面とあわせて会場でご提示ください。割引対象の方は、割引対象物をお持ちのうえ美術館の窓口で該当のチケットをご購入ください(混雑時にはチケット購入時にお並びいただく場合がございますので、ご了承ください)。 係員にお声がけください。 係員にお声がけください。

東京国立近代美術館60周年記念特別展「美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年」

概要 美術にふるえたことがありますか?美術を体感すること。深く感動すること。知的に考えること。それらすべての出発点である衝撃を「ぶるっ!」という言葉で表しました。あらためて大切にしたいと思う美術鑑賞の原点です。 1952年12月1日、京橋の地に開館した東京国立近代美術館は、今年創立60周年を迎えます。人間でいえば「還暦」にあたるこの重要な年を記念して、本館の1階~4階の全フロアを使い、日本近代美術の100年を回顧する大展覧会を開催します。 展覧会は2部構成となっています。60年間の収集活動の成果を問う第1部が縦糸とすれば、60年前の日本における近代美術館誕生の時代を考察する第2部は横糸であり、両者が緊密に連動して、みなさまにさまざまな感動を投げかけることでしょう。 途中、展示替があります。 前期:10月16日(火)~11月25日(日) 後期:11月27日(火)~2013年1月14日(月・祝) ここが見どころ 所蔵品ギャラリーが10年ぶりにリニューアル 4階から2階の所蔵品ギャラリーが、建築家西澤徹夫氏との協働でリニューアルされます。ゆったりと寛げる休憩スペースを拡充するほか、所蔵作品のハイライトをご覧いただけるゾーンや日本画を堪能できるゾーンなどを設ける予定です。また動線の整理やサイン計画の見直しなど、徹底的にユーザー目線で鑑賞に適した空間づくりを目指します。生まれ変わった展示室で、作品の新たな魅力を発見してみてください。 コレクション人気投票の結果が展示に 10,000点以上のコレクションから、特に人気のある作品による「みんなの東近美 作品人気投票」を4月13日~7月31日に60周年記念サイトで実施しました。投票の結果、洋画・日本画は上位2位、彫刻・写真は上位1位にランクインした作品を、お寄せいただいたコメントとともに「美術にぶるっ!」展で展示します。 展覧会構成 第1部 MOMATコレクション スペシャル 国指定の重要文化財は、現在、美術工芸品では1万件以上ありますが、その多くは古い時代のもので、明治以降の絵画・彫刻に限ると、51件しかありません。そのうちの13点(寄託作品も含む)が、東京国立近代美術館に所蔵されています。 最近では、2011年に上村松園《母子》(1934年)と、安田靫彦《黄瀬川陣》(1940‐41年)が新たに指定されたばかりです。これらの貴重な作品は通常、保存の観点から1年のうちに会期を分けて少しずつ展示されますが、今回は60周年を記念して、まとめて一度に公開します。 第2部 実験場1950s 東京国立近代美術館が開館した1952年は、サンフランシスコ講和条約の発効によって、日本が主権を回復した年にあたります。まさに戦後の復興期であったこの時代には、戦争体験や現実のさまざまな矛盾から眼を背けることなく、来るべき社会の理想を追い求める意欲が息づいていました。 50年代の美術もまた、社会的な出来事に深い関心を寄せながら、現実への積極的な働きかけを図ります。その過程で、文学、写真、映画、建築、デザイン、漫画といった他分野との垣根を越えた交流が盛んに繰り広げられたことは特筆すべきです。このジャンル横断的な想像力が、既存の形式に縛られない新しい表現を生み出す力になったのです。複雑さを増す現実に対応した新しいリアリズムの確立や、制作者と鑑賞者との共同性の場の創出など、いくつかの課題が複数の表現領域で共有されました。 第2部では、こうした50年代美術の精神と活力を、同時期誕生した近代美術館への含意も込めて「実験場」というキーワードで捉えることにしました。絵画、彫刻、版画、素描、写真、映像を含む約300点の作品と資料によって、その実験精神が提起した多様な可能性を歴史的に検証し、そこから現在の美術と社会の関係を、さらには美術館の未来を考えるヒントを引き出すことを試みます。 カタログ情報 「美術にぶるっ!ベストセレクション 日本近代美術の100年」展 図録 約540点にもおよぶ出品作品の中から、主要作品約180点を選りすぐり、フルカラーで紹介 重要文化財全13点は、迫力ある部分図つきで細かな筆遣いまでご覧いただけます。詳しい解説によって、日本近代美術の流れを一望できる充実の内容となっております。2300円(税込)/251ページ 論文集『実験場1950s』 展覧会の第2部に関連して、さまざまな分野の研究者のご協力をいただき論文集をつくりました。 社会と対峙し、新しい表現を試みていった復興期のエネルギーを多角的に解き明かす、今までにない試みです。2200円(税込)/220ページ 鈴木勝雄「総論:集団の夢―50年代を貫く歴史的パトス」鈴木勝雄・桝田倫広・遠藤みゆき「創造のコミューン―異分野をつなぐグループと媒体の変遷」鳥羽耕史「『記録』が準備した公共圏」林道郎「『グラフィック』な50年代―試論」西村智弘「実験映画の形成と前衛芸術―アヴァンギャルドからエクスペリメントへ」友常勉「民衆版画運動の50年代」甲斐義明「土門拳とリアリズム写真―『絶対スナップ』のジレンマ」土屋誠一「1950年代の写真表現における『地方』―木村伊兵衛と濱谷浩を中心に」川村健一郎「僻地への視線/僻地化する視線―『忘れられた土地』についてのノート」大谷省吾「静物としての身体、もしくはアンチ・ヒューマニズムについて」竹内万里子「見える傷、見えない傷―土門拳『ヒロシマ』と他者の痛苦をめぐって」成相肇「俗悪の栄え一漫画と美術の微妙な関係」桝田倫広「政治の絵画から絵画の政治へ―中村宏の場合」 第2部会場内では1950年代を知るための解説シートを無料配布 第2部「実験場1950s」を読み解くための、解説シート4種(B4/両面)を配布しています。 論文集のデザインも手がけた小沼宏之さんのデザインにもご注目。 イベント情報 記念国際シンポジウム 戦後日本美術の新たな語り口を探る─ニューヨークと東京、二つの近代美術館の展覧会を通して見えてくるもの 日程: 2012年12月23日(日)時間: 13:00-17:30場所: 東京国立近代美術館講堂 (地下1階)主催:東京国立近代美術館、国際交流基金特別助成:公益財団法人 石橋財団 参加無料、申込不要(先着140名)同時通訳つき 開催趣旨 東京国立近代美術館は開館60周年記念特別展の第二部において、草創期にあたる1950年代の日本の美術を再考する「実験場1950s」を開催しています。本展は、美術、文学、写真、映画、デザイン、漫画といったジャンルの垣根を越えた交流に注目して、政治的な問題にも目を背けることなく、戦後の社会の変革に積極的に関与しようとした50年代の美術の熱気を捉え直すものです。 また国際交流基金は設立40周年記念事業として、ニューヨーク近代美術館との共催で、1955年から1970年という期間の日本の前衛芸術を、大都市「東京」に注目して考察する展覧会「TOKYO 1955-1970:新しい前衛」を開催しています。経済、政治の中心として戦後目覚ましい復興を遂げた東京が、いかにジャンルを超えた革新的な芸術を生み出す刺激的な場であったかを多角的に考証するものです。 東京とニューヨークの二つの近代美術館が、戦後の日本美術に関する大規模な展覧会を同時に開催するというこの絶好の機会をとらえ、国際シンポジウムを開催いたします。両展覧会の企画意図やその背景について双方のキュレーターが意見を交わし、さらに過去の展覧会との歴史観の違いや、二つの展覧会の共通点と差異などを、日米の研究者を交えて幅広く議論します。日米の近現代美術研究における交流をより一層深め、戦後日本美術の新たな語りの可能性につなげることを目指します。 プログラム 12:30‐ 開場13:00‐ 開会のごあいさつ13:20‐14:00  基調講演1:MOMA展のコンセプト  Doryun Chong(ニューヨーク近代美術館)   基調講演2:東京国立近代美術館展のコンセプト  鈴木勝雄(東京国立近代美術館) 14:20‐15:20 パネリスト全員登壇  パネリスト:Doryun Chong、Gabriel Ritter(ダラス美術館)、   林道郎(上智大学)、   前山裕司(埼玉県立近代美術館)  司会:鈴木勝雄   *Ritter氏、前山氏、林氏の三名から各20分程度のトピック提示 15:20‐ 討議 17:30 閉会18:00 閉館 パネリスト ドリュン・チョン(Doryun Chong、ニューヨーク近代美術館アソシエイト・キュレーター)ガブリエル・リッター(Gabriel Ritter、ダラス美術館アシスタント・キュレーター)林道郎(上智大学国際教養学部教授)前山裕司(埼玉県立近代美術館主席学芸主幹)鈴木勝雄(東京国立近代美術館主任研究員) MOMATガイドスタッフによる所蔵品ガイド 休館日を除く毎日 日程: 2012年10月16日(火)~2013年1月11日(金)(*12月1日(土)を除く。)時間: 14:00-15:00場所: 所蔵品ギャラリー(5分前に集合場所をアナウンスします) *参加無料(要観覧券)、申込不要*12月1日(土)は、開館60周年記念プログラム だれでもMOMAT(PDF) を開催します。ぜひご参加ください。*1月12日(土)、13日(日)、14日(月・祝)は混雑が予想されるため、所蔵品ガイドは中止します。 キュレーター・トーク 東京国立近代美術館の研究員が、それぞれの研究分野に基づいて展示作品の中から数点を取り上げ、テーマをしぼって詳しく解説します。 大谷省吾(企画課主任研究員)「戦時期の美術」 日程: 2012年10月19日(金)時間: 18:00-19:00 中林和雄(企画課長)「海外作品とMOMAT」 日程: 2012年10月26日(金)時間: 18:00-19:00 松本 透(副館長)「1970年代の美術」 日程: 2012年11月2日(金)時間: 18:00-19:00 増田 玲(美術課主任研究員)「MOMATの写真コレクション」 日程: 2012年11月9日(金)時間: 18:00-19:00 鶴見香織(美術課主任研究員)「MOMATの日本画より」 日程: 2012年11月16日(金)時間: 18:00-19:00 桝田倫広(美術課研究員)「静物としての身体、ほか」 日程: 2012年12月7日(金)時間: 18:00-19:00 保坂健二朗(美術課主任研究員)「新しくなった『MOMATコレクション』について、建築の観点から」 日程: 2012年12月14日(金)時間: 18:00-19:00 蔵屋美香(美術課長)「100年のからだ」 日程: 2013年1月4日(金)時間: 18:00-19:00 *いずれも展示室にて。 参加無料、申込不要、ただし観覧券が必要です。 「実験場1950s」クロージングイベント 上映会「記録と実験」 日程: 2013年1月13日(日)~1月14日(月)場所: 東京国立近代美術館(B1F講堂)定員140名(先着順)、入場料無料、入替なし。途中入退場可。 東京国立近代美術館60周年記念特別展「美術にぶるっ! ベストセレクション日本近代美術の100年」も、残すところあとわずかの会期となりました。おかげさまで、コレクションの名品を一堂に紹介する第一部はもとより、第二部「実験場1950s」も、当時の美術の可能性を多面的に紹介するものとして、多くの方々に好評をいただいております。とりわけ、この時代の美術と映画とを横断的に見ることのできる展示は多くの反響をいただく半面、劇場でのフィルム上映を望む声も寄せられています。そこで、展覧会の最後の2日間にクロージングイベントとして、会場の制約から展覧会ではご紹介しきれなかった映画作品を、できるかぎりフィルムで上映することにいたしました。当上映会では本展覧会の展示構成に関連して、50年代に興隆していた記録映画及び企業PR映画、異分野の作家たちの協働によって制作された映画作品、更には実験映画に焦点を当て、2日間4つのプログラムによってご紹介します。直前のお知らせになりますが、ぜひお運びください。 2013年1月13日(日) 【プログラムA】 岩波映画と産業 10:15-12:00伊勢長之助「新しい鉄」(1956年、16mm、31分、カラー)、提供:記録映画保存センター黒木和雄「ルポルタージュ・炎」(1960年、35mm、37分、カラー)土本典昭「〈日本発見シリーズ〉東京都1」(1961年、35mm(DVDに変換)、29分、モノクロ)、提供:記録映画保存センター 【プログラムB】 特集:羽仁進 13:00-15:30「教室の子供たち」(1954年、35mm、29分、白黒)「法隆寺」(1958年、16mm、23分、カラー)「不良少年」(1961年、35mm、89分、白黒) ※上映後、羽仁進氏のトーク 2013年1月14日(月・祝) 【プログラムC】 実験映画の胎動 10:00-11:30ノーマン・マクラレン「色彩幻想─過去のつまらぬ気がかり」(1949年、8分)、提供:株式会社ダゲレオ出版ノーマン・マクラレン「色と線の即興詩」(1955年、16mm(DVDに変換)、6分)、提供:株式会社ダゲレオ出版グラフィック集団(石元泰博、大辻清司、辻彩子)「キネカリグラフィ」(1955/1986年、16mm(DVDに変換)、4分26秒、カラー)、提供:Taka Ishii Gallery松本俊夫「銀輪」(1956年、35mm、12分、カラー)ドナルド・リチー「し」(1958年、8mm(DVDに変換)、14分、白黒)、提供:株式会社ダゲレオ出版ドナルド・リチー「秋絵」(1958年、8mm(DVDに変換)、18分、白黒)、提供:株式会社ダゲレオ出版 【プログラムD】 勅使河原宏と安部公房 13:00-15:30勅使河原宏「砂の女」(1964年、35mm、147分、白黒)  *所蔵表記のない作品は、全て東京国立近代美術館フィルムセンター蔵。 開催概要 東京国立近代美術館 2012年10月16日(火)~2013年1月14日(月) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00) 入館はそれぞれ閉館の30分前まで 毎週月曜日(ただし12月24日と1月14日は開館)と、年末年始(12月28日~1月1日) 一般=1,300円(1,100円/900円)大学生=900円(800円/600円)高校生=400円(300円/200円) ( )内は前売/20名以上の団体料金。いずれも消費税込。中学生以下、障害者手帳をお持ちの方と付添者1名は無料 前売券(10月15日[月]まで)および当日券は展覧会特設サイトのほか、ローソンチケット〔Lコード:34731〕、チケットぴあ〔Pコード:765-203〕、セブンイレブン〔セブンコード:017-469〕(いずれも前売券・当日券共通)ほか各種プレイガイドにてお求めいただけます。 東京国立近代美術館 開館60周年記念企画 誕生日は無料 !!!開館60周年を記念して、ご自身の誕生日当日にご来館いただいた方は、全館(本館・工芸館とも)無料で入館いただけます。券売窓口で、誕生日のわかる証明書(免許証等)をご提示ください。 「美術にぶるっ」展(2012年10月16日~2013年1月14日)は4階から1階まで美術館の展示室すべてを使った企画展(共催展)になります。そのためその会期中は、「所蔵作品展」を開催しておらず、65歳以上の方、高校生、キャンパスメンバーズの方も有料となります。またMOMATパスポート、ぐるっとパスもお使いいただけません。ご了承ください。 12月1日(土)の開館記念日は無料!どなたさまも無料でご入館いただけます。 東京国立近代美術館、NHK、NHK プロモーション 文化庁 公益財団法人 石橋財団 損保ジャパン、日本写真印刷

菱田春草展

概要 菱田春草(1874-1911)は日本近代で最も魅力的な画家の一人です。春草は草創期の東京美術学校を卒業後、岡倉覚三(天心)の日本美術院創立に参加、いわゆる「朦朧体(もうろうたい)」の試みや、晩年の装飾的な画風によって、それまでの「日本画」を色彩の絵画へと変貌させました。生誕140年を記念して開催する本展では、《落葉(おちば)》連作5点すべてに加え、《黒き猫》をはじめとするさまざまな“猫作品”や、新出作品等を含む100点を超える作品を、最新の研究成果とともにご紹介します。 会期中、展示替があります。前期:9月23日~10月13日/後期:10月15日~11月3日 ここが見どころ (1)重要文化財4点がすべて出品されます 36歳で亡くなった春草の画業はおよそ15年。短い生涯ながら、重要文化財に指定されている作品は、近代芸術家の中で最多の4点を誇ります。本展では、重要文化財《王昭君(おうしょうくん)》、《賢首菩薩(けんしゅぼさつ)》、《落葉》、《黒き猫》4点すべてをご覧いただけます。 (2)《落葉》の連作5点がすべて出品されます 《落葉》連作とは、文展に出品された《落葉》及び「落葉」と題された制作時期の近い作品全5点のこと。いずれも木立を描いた屏風ですが、見比べると構図や描法にそれぞれ少しずつ違いがあります。文展の《落葉》を制作したとき、春草は大事な「距離」の表現と「画の面白味」との間で悩んだと告白しています。この両者のバランスの違いが、《落葉》それぞれの違いとなって表れているのです。 (3)《黒き猫》をはじめ、猫は9匹 《黒き猫》は、近代日本画でもっとも有名な猫だと言えるでしょう。この作品がなければ、竹久夢二や速水御舟が「黒猫」を描くことはなかったかもしれません。それだけ後世の画家たちに与えたインパクトは大きいものでした。本展覧会では《黒き猫》だけではなく、白、ぶち、別の黒猫など、9匹の猫が集まります。猫の絵だけを見て、春草の画風の変遷を理解することもできるかもしれません。また、なぜ春草が重要文化財《黒き猫》をたった5日で描き上げることができたのか、その秘密もきっと明らかになるでしょう。 (4)春草生誕140年を記念した大回顧展です! 108点が出品 岡倉覚三(天心)没後100年(2013)、下村観山生誕140年(2013)、日本美術院再興100年(2014)と、日本美術院に関連するメモリアルが続く今年。いよいよ、春草生誕140年を記念する回顧展を開催します。108点の出品作は、いずれも春草の画業を理解する上で重要な作品ばかり。質量ともに充実のラインナップで、春草の真価に迫ります。 (5)新出作品および数十年ぶりの公開となる作品も多数出品されます 秘蔵作品が多いのも春草の特徴の一つです。なかなか見ることのできない重要作品や、回顧展初出品となる作品も多数ご紹介します。今回は特に、アメリカ・ヨーロッパ遊学から《賢首菩薩》までの時期(1904-07)の作品を充実させています。空間表現や色彩表現について試行錯誤を繰り返した様子を、実作品でご覧いただきます。 (6)絵具の科学調査をすすめています いくつかの代表的作品について、使用絵具の科学調査をすすめています。先行しておこなった《賢首菩薩》の調査では、何種類かの西洋顔料が使用されていたことが判明しました。「色彩研究」を課題とした朦朧体後期以降の試みを、具体的に示す事例といえます。こうした調査結果をふまえ、春草の色彩表現について考察します。 展覧会構成 第1章  日本画家へ : 「考え」を描く 1890-1897年 第2章  「朦朧体」へ : 空気や光線を描く 1898-1902年 第3章  色彩研究へ : 配色をくみたてる 1903-1908年 第4章  「落葉」、「黒き猫」へ : 遠近を描く、描かない 1908-1911年 展示替情報 会期中、作品の入れ替えがあります。 【前期(9月23日~10月13日)のみ展示】《水鏡》1897(明治30)年 東京藝術大学《菊慈童》1900(明治33)年 飯田市美術博物館《白き猫》1901(明治34)年 春草会《落葉》1909(明治42)年 重要文化財 永青文庫(熊本県立美術館寄託) など23点 【9月23日~10月5日、10月15日~11月3日に展示】《落葉(未完)》1909(明治42)年 個人蔵 【10月7日~11月3日に展示】《落葉》1909-1910(明治42-43)年 福井県立美術館 【後期(10月15日~11月3日)のみ展示】《寡婦と孤児》1895(明治28)年 東京藝術大学《釣帰》1901(明治34)年 山種美術館《風神雷神》1910(明治43)年 LING SHENG PTE. LTD (SINGAPORE)《黒き猫》1910(明治43)年 重要文化財 永青文庫(熊本県立美術館寄託) など21点 ※詳細は出品リストをご覧ください。 作家紹介 1874(明治7)年9月21日現在の長野県飯田市に生まれる。 1890(明治23)年9月東京美術学校に入学。 1895(明治28)年7月卒業制作《寡婦と孤児》が最優等で卒業。 1896(明治29)年9月日本絵画協会第1回絵画共進会に《四季山水》を出品し画壇デビュー。 1898(明治31)年東京美術学校事件が起こり、校長岡倉覚三(天心)の辞職に殉じて美校教員を辞する。7月、日本美術院の創立に参加し正員となる。 1900(明治33)年春草らによる線を描かない色彩画(没線描法)の試みが「朦朧体」と揶揄されるようになる。 1903(明治36)年約半年にわたってインドに遊学し、ベンガル地方の芸術家と交友する。 1904(明治37)年約1年半にわたってアメリカ・ヨーロッパに遊学する。没線描法の意義を再確認し、色彩研究を課題に掲げる。 1906(明治39)年日本美術院の縮小移転にともない、家族を連れて茨城県五浦に転居する。 1907(明治40)年10月第1回文部省美術展覧会(文展)に《賢首菩薩》を出品する。その制作中より眼病の兆候が現れる。 1908(明治41)年5月病気治療に専念するため、五浦を離れ代々木に転居する。再び絵筆をとれたのは約半年後のことだった。 1909(明治42)年10月第3回文展に《落葉》を出品し、最高賞を受賞する。 1910(明治43)年10月第4回文展に《黒き猫》を出品する。 1911(明治44)年2月第11回巽画会展に《早春》を出品するが、この頃より再び病状が悪化する。9月16日、満36歳で死去。 カタログ情報 イベント情報 講演会 高階秀爾(大原美術館長、東京大学名誉教授) 日程: 2014年9月27日(土)時間: 14:00-15:30 申込締切:9月1日(月)必着 尾﨑正明(茨城県近代美術館長) 日程: 2014年10月11日(土)時間: 14:00-15:30 申込締切:9月10日(水)必着 ※いずれも東京国立近代美術館講堂(地下1階)にて。参加無料(定員140人)※受付は終了しました要申込(応募者多数の場合は抽選とさせていただきます)《申込方法》郵便往復はがきに次の必要事項を記入のうえ、お申し込みください。【往信用裏面】希望する講演日・郵便番号・住所・名前(ふりがな)・電話番号【返信用表面】郵便番号・住所・名前※応募者多数の場合は抽選のうえ、ご案内いたします。※1枚で2人までの応募可。2人応募の場合は往信用裏面に2人分名前を明記。《申込み先》〒106-0032 東京都港区六本木4-8-7 六本木三河台ビル7F「菱田春草展」広報事務局 講演会係 開催概要 東京国立近代美術館 企画展ギャラリー 2014年9月23日(火)~11月3日(月) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)※入館は閉館30分前まで 月曜日(10月13日、11月3日は開館)、10月14日(火) 一般1400(1200/1000)円大学生900(800/600)円高校生400(300/200)円 ( )内は前売/20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。 本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催のコレクションを中心とした小企画「美術と印刷物―1960-70年代を中心に」(ギャラリー4、2F)、所蔵作品展「MOMATコレクション」(所蔵品ギャラリー、4-2F)もご覧いただけます。 《主なチケット販売場所》チケットぴあ(Pコード:766-100)ローソンチケット(Lコード:32403)セブン-イレブン(セブンコード:029-257)ほか主要プレイガイド東京国立近代美術館(開館日のみ) ※お得な前売券は2014年5月7日(水)から9月22日(月)まで販売。 販売は終了しました 「青磁のいま」(東京国立近代美術館 工芸館、9/13~11/24)、「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」(上野の森美術館、9/13~11/9)との相互割引を実施! 「青磁のいま」、「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」観覧券(半券可/招待券を除く)を本展チケット売り場でご提示いただくと、本展当日券が一般100 円引き、大学生・高校生50円引きになります。また、本展観覧券(半券可/招待券を除く)で「青磁のいま」、「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」一般当日券はどちらも100 円引き、大学生・高校生は「北斎」は100円引き、「青磁のいま」は50円引きに! 割引の併用はできません。一枚につき、一回限りご利用頂けます「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」は、上野の森美術館(上野)での開催となります。ご注意ください。それぞれの展覧会の会期や休館日、開館時間は異なりますので、事前にご確認ください。 割引料金の詳細(PDF)はこちら 当日一般チケット2枚で2800円のところを、2000円でお買い求めいただけるお得なチケットです。大人気の「猫作品」には、期間限定で公開されるものがあります。「猫チケ」で前期・後期にそれぞれ1回ずつお越しいただけば、猫をモチーフとした作品すべてをご覧いただけます! 価格 : 2枚で2000円販売期間:5月7日(水)~9月22日(月) 販売は終了しました猫をモチーフとした作品がデザインされた猫ペアチケットの実券は、東京国立近代美術館、ちけっとぽーと、チケットビューローで販売します。(オンラインチケットで購入された場合、ご希望の方は会場で猫デザインのチケットと引き換えます。) 《猫ペアチケット販売場所》東京国立近代美術館(開館日のみ)ちけっとぽーとチケットビューロー 会期中、展示替があります。 東京国立近代美術館、日本経済新聞社、NHK、NHKプロモーション 損保ジャパン日本興亜、大伸社 旭硝子 公益財団法人ポーラ美術振興財団

高松次郎ミステリーズ 

概要 高松次郎(1936-1998)とは何者か!? こんがらがったヒモ、光と影のたわむれ、おかしな遠近法の椅子やテーブル、たわんだ布、写真を撮った写真、そして単純さと複雑さをあわせもつ絵画…。1960年代から90年代まで、現代美術の世界をクールに駆け抜けた男のミステリーを、この冬MOMATが解明します。 高松の作品は、時期によって見かけも素材もばらばらです。そして、そのことが「高松次郎」というアーティストを少しわかりにくくしてきました。しかし、ばらばらな作品をくわしく見ていくと、いくつかの形や考え方が繰り返し現われることに気づきます。背後に一貫したつながりがひそんでいるのです。 この展覧会は、約50点のオブジェや彫刻、絵画、および約150点の関連するドローイングによって、近年、世界的な評価をますます高める高松の制作をご紹介するものです。アーティストの広大な思考世界を追体験しながら、作品に込められた謎を解くわくわく感を、どうぞ会場で味わってみてください。 会場構成:トラフ建築設計事務所グラフィック・デザイン:菊地敦己 展覧会ポスター(デザイン:菊地敦己) ここが見どころ 世界的に注目されるアーティスト、高松次郎(1936-1998)の回顧展です。 初期・中期・後期の3章を、3人のキュレーター(桝田倫広・蔵屋美香・保坂健二朗)がそれぞれ担当します。 初公開のドローイングや高松自身による文章を駆使して、一見謎めいたその作品をわかりやすく ていねいに読み解きます。 会場構成はトラフ建築設計事務所(鈴野浩一・禿(かむろ)真哉)。 高松を代表する〈影〉シリーズのふしぎなしくみを体験できる「影ラボ」(ここだけは写真撮影もできる!)や、高松の脳内世界を一望する「ステージ」など、見どころ満載です。 グラフィック・デザインは菊地敦己(きくち・あつき)。 高松の作品世界をみごとに表したオリジナル・タイトルロゴにもご注目! 展覧会構成 1. 「点」、たとえば、一つの迷宮事件 1960-1963 伝説のアーティスト・グループ、ハイレッド・センター(高松次郎+赤瀬川原平+中西夏之)の活動と並行して制作された初期のシリーズ、60年代初頭の〈点〉と〈紐〉をご紹介します。 2. 標的は決してその姿をあらわさない 1964-1970s 高松を代表するシリーズ〈影〉から、木や鉄による立体のシリーズ〈単体〉〈複合体〉まで、60年代半ばから70年代後半の作品をご紹介。ヴェネチア・ビエンナーレ日本館への出品(1968年)など、高松の制作が大きく加速する時期です。 3.それは「絵画」ではなかった 1970s-1998 70年代後半、高松は「絵画」に回帰します。しかしそれはふつうに言う「絵画」とはかなり異なる考え方に基づくものでした。最晩年の知られざるシリーズ〈異食材〉も一挙公開! 会場のようす 会場デザイン:トラフ建築設計事務所グラフィック・デザイン:菊地敦己 撮影:阿野太一 撮影:阿野太一 撮影:阿野太一 撮影:阿野太一 撮影:阿野太一 【影ラボ】 高松次郎の制作原理を体験できる「影ラボ」コーナー。写真撮影もできます。 作家紹介 1936(昭和11)年 2月20日、東京に生まれる。1958(昭和33)年 東京藝術大学卒業。「第10回読売アンデパンダン」展(東京都美術館)に出品(以後、59, 61, 62, 63年に参加)。1963(昭和38)年 赤瀬川原平、中西夏之とハイレッド・センターを結成。1964(昭和39)年 〈影〉の作品の制作を開始。1967(昭和42)年 新宿のサパークラブ・カッサドール(インテリアデザイン:倉俣史朗)に〈影〉の壁画を制作。1968(昭和43)年 第34回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館出品。1970(昭和45)年 日本万国博覧会日曜広場に《遠近法の日曜広場》を設置。第10回日本国際美術展「人間と物質」(コミッショナー:中原佑介/東京都美術館他)に出品。「1970年8月:現代美術の一断面」展(東京国立近代美術館)に出品。1972(昭和47)年 第8回東京国際版画ビエンナーレ(東京国立近代美術館他)に《THE STORY》を出品し国際大賞を受賞。1977(昭和52)年 第6回ドクメンタ(カッセル、ドイツ)に出品。国立国際美術館(大阪)に〈影〉の壁画を制作。1980(昭和55)年 「現代の作家2 高松次郎・元永定正」展(国立国際美術館)開催。1989(平成1)年 名古屋駅地下に壁画《イメージスペース・名古屋駅の人々》を制作。1996(平成8)年 個展「高松次郎の現在」(新潟市美術館、三鷹市美術ギャラリー)開催。1998(平成10)年 6月25日に死去(享年62)。 カタログ情報 「高松次郎ミステリーズ」展覧会カタログ 3種のジャケットで好評発売中! 展覧会グラフィックデザインの菊地敦己氏が手掛けるカタログは、表紙が3種類(A5判、320ページ、2000円)。高松次郎のドローイング作品から3点を選んで展開しています。高松次郎の謎めいた作品世界を読み解くアイテムとして大人気。ミュージアムショップにて好評発売中です。 お電話でのご注文も承ります。(カタログ郵送案内はこちら) イベント情報 講演会 「高松次郎を知る人々」高島直之(美術評論家、武蔵野美術大学教授)、堀浩哉(美術家、多摩美術大学教授) 日程: 2014年12月6日(土)時間: 14:00-15:30場所: 地下1階 講堂 *聴講無料、申込不要、先着140名*開場は開演30分前 担当キュレーターによるリレートーク 桝田倫広・蔵屋美香・保坂健二朗 日程: 2014年12月7日(日)時間: 14:00-15:30場所: 1階 企画展ギャラリー日程: 2015年1月23日(金)時間: 18:00-19:30場所: 1階 企画展ギャラリー日程: 2015年2月14日(土)時間: 14:00-15:30場所: 1階 企画展ギャラリー *申込不要、要観覧券 スピンオフ企画 座談会 「展覧会をつくる」鈴野浩一・禿真哉(トラフ建築設計事務所)、菊地敦己聞き手:保坂健二朗 日程: 2014年12月20日(土)時間: 14:00-15:30場所: 地下1階 講堂 *聴講無料、申込不要、先着140名*開場は開演30分前 高松次郎バースデー記念ミステリーイベント 公演『台本』 日程: 2015年2月20日(金)時間: 18:00-19:30場所: 1Fエントランスホールにて上演 事前申し込み:不要観覧料:無料*「高松次郎ミステリーズ」展観覧には別途料金が必要です。 原作:高松次郎『台本』(1970-74年、本展出品作はエディション版、1980年)演出:神里雄大(作家、舞台演出家/岡崎藝術座主宰)出演:上蓑佳代、遠藤麻衣(二十二会)、酒井和哉、吉岡亜美 寺山修司率いる天井桟敷が初の海外公演を行なった際、当初、演目予定の候補のひとつに挙げられていた高松次郎の作品『台本』。この『台本』に断章のように書かれた動きの指示を、気鋭の演出家神里雄大が読み解き、高松次郎の誕生日である2月20日に上演致します。 公演案内PDF 『台本』追加公演のお知らせ金曜日はどうしても都合が…という方に朗報です。 追加公演が決定しました! 日程: 2015年2月21日(土)時間: 15:00-16:30場所: 1Fエントランスホールにて上演 事前申し込み:不要観覧料:無料*「高松次郎ミステリーズ」展観覧には別途料金が必要です。 神里雄大作家、舞台演出家/岡崎藝術座主宰。岡崎藝術座は、東京都・神奈川県を拠点に活動する日本の演劇団体。作家でもある神里雄大が、自身の演出作品を上演する目的で2003年に結成。団体名の由来は、結成時に神里が友人の岡崎誠二に借金をしていたため。そのまま岡崎誠二が座長となった。ペルー生まれ川崎育ちの神里の演出による作品は、色彩・言語感覚ともに、南米の<上から押さえつけられるような>太陽のイメージとともに、ニュータウンの無機質さ、神経質さも同時に兼ね揃えている。昨今は、政治や社会情勢への態度を積極的に作品に反映させながら、わかりあえない他者との共時性をテーマとした作品を発表している。2010年から2012年にかけ、3年連続でフェスティバル/トーキョーに参加。2011年より、セゾン文化財団ジュニア・フェロー。2012年には、Taipei Arts Festival2012 に正式招待され、初の海外公演を成功させた。2013年に発表した『(飲めない人のための)ブラックコーヒー』は、岸田國士戯曲賞の最終候補に選ばれた。現在、新作『+51 アビアシオン, サンボルハ』による国内5都市のツアー公演を目前に控えている。⇒ 岡崎藝術座公式サイト バースデーイベント、さらにうれしいお知らせ! 映像作家、出光真子が制作した下記の作品を、2日間のみ上映します。38歳の高松次郎が、インタビューに応え、当時出光の夫だったアメリカの画家、サム・フランシスについて語るという内容です。2012年に取り壊されたアトリエの内部もよく映っています。 出光真子《Sam, Are You Listening?》(部分) 1974年上映日時:2月20日(金)10:00-20:00 / 2月21日(土)10:00-17:00上映時間:32分(ループ上映)上映場所:本館2階休憩コーナー *「高松次郎ミステリーズ」「奈良原一高 王国」「MOMATコレクション」のいずれかのチケットが必要です。 開催概要 東京国立近代美術館 企画展ギャラリー 2014年12月2日(火)~2015年3月1日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00) 入館は閉館30分前まで 月曜日(ただし1月12日は開館)、12月28日(日)―1月1日(木)、1月13日(火) 一般900(600)円 大学生500(250)円 高校生以下および18歳未満、障害者手帳などをご提示の方とその付添者(1名)は無料。 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。本展の観覧料金で入館当日に限り、同時開催の 「奈良原一高 王国」と 「MOMATコレクション」もご覧いただけます。 東京国立近代美術館 公益財団法人花王芸術・科学財団 株式会社 遠藤照明 The Estate of Jiro Takamatsu 「高松次郎 制作の軌跡(仮称)」展 国立国際美術館 2015年4月7日(火)―7月5日(日)

安田靫彦展

展覧会について   《黄瀬川陣(きせがわのじん)》や《飛鳥の春の額田王(ぬかだのおおきみ)》など歴史画の名作で知られる安田靫彦(1884‐1978)。東京・日本橋に生まれ、日本美術院の再興に参画し、中核のひとりとして活躍しました。「美しい線」、「澄んだ色彩」、「無駄のない構図」……。日本画に対して誰もが抱くこのようなイメージは、すべて靫彦が作ったといっても過言ではありません。また、生涯かけて歴史画に取り組み、誰も描かなかった主題にゆるぎないかたちを与え、古典の香り豊かに表現したことも特筆されます。 東京国立近代美術館では1976年に回顧展を開催しており、本展覧会はちょうど40年ぶりの開催となります。教科書や切手で見たあの有名作品から、初公開となる作品まで、100点を超える代表作を一堂に集める本展は、端正で香り高い靫彦芸術の魅力を再確認するまたとない機会となるでしょう。 また、94年の人生を生きた靫彦は、若くして亡くなった菱田春草や今村紫紅とさほど年も違わないながら、昭和戦前期のナショナリズムの高揚や戦後の価値観の激変を、身をもって経験しています。時代の大きな流れのなかで、靫彦は何をどう描いたか、そしてそれはどのように変わっていったのか。本展では、靫彦の生きた時代の問題も視野に入れながら、彼の画業をたどりたいと思います。 見どころ 出品作はすべて本画           100点を超える出品作はすべて本画。代表作を集めた真っ向勝負の回顧展で、靫彦芸術の真髄をご覧いただきます。 歴史好きの人必見             ヤマトタケル、聖徳太子、源頼朝、源義経、織田信長、豊臣秀吉、宮本武蔵……など、時代のヒーローたちを描いた、教科書でもおなじみの作品が並びます。靫彦戦後の3大美女、《王昭君》、《卑弥呼》、《飛鳥の春の額田王》もお忘れなく。 服飾、武具、装飾品などにもご注目    古代、中世、近世の歴史人物たちがまとう、服飾、武具、装飾品などにもご注目を。元ネタとなった古物、古器と照合できるものも多数あります。 展覧会構成 1章 「歴史画に時代性をあたえ、更に近代感覚を盛ることは難事である」1899-1923 東京・上野で開かれていた日本絵画協会展で下村観山や菱田春草の作品に感動した靫彦は、1898(明治31)年、14歳で歴史画の小堀鞆音(ともと)に入門します。これが80年に及ぶ画生活の始まりでした。 絵の参考品を処分して写生に取り組みはじめたのは翌年のこと。小堀鞆音風の武者絵を脱し、写実によってもっと新しい絵画を生みだそうとしたのです。そして、個の表現が重視された大正時代には、色やかたち、構図に大胆な試みを行いました。 この時期の靫彦を一言で表すとすれば、「挑戦」。結核の発症で療養を強いられ、親友の今村紫紅とも死別した失意のなか、生来の知性と探究心が、彼の挑戦を支えました。 2章 「えらい前人の仕事には、芸術の生命を支配する法則が示されている」1924-1939 この時期、靫彦の制作はひとつの方向へと集約されてゆきます。端正な線の魅力を追求すること、それを活かすために余白と図を画然と分けること、そして淡泊でさわやかな色彩をそえること。そうして生み出された作品は、古典芸術に通じる簡潔さと優美さをそなえはじめます。 と同時に、靫彦は古典芸術や有職故実、考古学の新知見にいたるまで深い関心を寄せ、作品に説得力を与えました、誰も見たことのない新しい主題であっても、誰もがゆるぎない正統性を感じる、そんな靫彦芸術がここに誕生するのです。 3章 「昭和聖代を表象するに足るべき芸術を培ふ事を忘れてはならない」1940-1945 靫彦はまさに画業の高揚期を迎えていました。深い古典研究の上に成り立つ靫彦芸術は冴えわたり、畢生の大作《黄瀬川陣》もこの時期に生み出されました。一方、靫彦をとりまく社会は右傾化を強め、1931(昭和6)年の満州事変、1937年の日中戦争開戦、そして1941年の太平洋戦争開戦と、戦争の時代へと突き進んでゆきます。 社会の在りようと、靫彦芸術の成熟は決して別々のものではありません。挙国一致の体制下で期待された報国の役割が、主題の選択にも、情動を抑えた表現にも、画面の緊張感にも密接に関わっています。 4章 「品位は芸術の生命である」1946-1978 61歳で終戦を迎えた靫彦は、以降、時勢の重圧から解放されたかのように、さまざまな歴史人物を優美かつ色彩華やかに描き出すようになります。主題も、富士図や花と骨董をとりあわせた静物など、これまで以上に豊かに広がってゆきました。 この時期に描かれた作品は、たとえば《飛鳥の春の額田王》のように、美術のみならず歴史の教科書にも採用された例が少なくありません。靫彦芸術は歴史人物の肖像画としても機能するほどに、研究、考証、表現が高い次元で融合したものだったのです。 カタログ情報 イベント ギャラリートーク 鶴見香織(東京国立近代美術館主任研究員・本展企画者) 2016 年3 月26 日(土) 11:00-12:002016 年4 月 1  日(金) 18:00-19:00 場所:1階企画展ギャラリー*申込不要、要観覧券 講演会 本展関連イベントとして、下記講演会を開催いたします。 4月9日(土)14:00-15:30 (開場:13:30) 「安田靫彦の生涯と芸術」尾﨑正明(茨城県近代美術館長)申込締切:3月11日(金)必着 4月16日(土)14:00-15:30 (開場:13:30) 「《黄瀬川陣》に描かれた鎧・兜」池田宏(東京国立博物館上席研究員)申込締切:3月18日(金)必着 講堂(地下1階)にて・聴講無料(定員140名) *両日とも 往復はがきに次の必要事項を記入の上、お申し込みください。 往信用裏面:希望する講演日・郵便番号・住所・名前(ふりがな)・電話番号返信用表面:郵便番号・住所・名前 申込先:「安田靫彦展」広報事務局 講演会係〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-28-9 ウインダム内*1枚で2人まで応募可。2人応募の場合は往信用裏面に2名分の名前を明記。*応募者多数の場合は抽選。当選・落選いずれの場合も返信はがきを返送します。 当落についてのお問い合わせはご遠慮ください。 開催概要 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー 2016年3月23日(水)~2016年5月15日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00) 入館は閉館30分前まで 月曜(3/28、4/4、5/2は開館) 一般 1,400(1,200/1,000)円大学生 900(800/600)円高校生 400(300/200)円 ( )内は前売/20名以上の団体料金。いずれも消費税込。前売券は2015年12月1日(火)~2016年3月22日(火)販売。中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。キャンパスメンバーズ加入校の学生は、学生証の提示で割引料金600円でご鑑賞いただけます。 本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の「MOMATコレクション」もご覧いただけます。本展に関連し、靫彦がコメントを寄せた日本画を紹介する「靫彦★リコメンド」や、菱田春草の小特集など、盛りだくさんの「MOMATコレクション:春らんまんの日本画まつり」をお見逃しなく 主なチケット販売場所:東京国立近代美術館(*開館日のみ)、本展特設サイト(オンラインチケット)、セブンチケット(セブンコード:042-726)、チケットぴあ(Pコード:767-220)、ローソンチケット(Lコード: 33152)、イープラス、JTB、CNプレイガイド手数料がかかる場合があります。 頼朝・義経券(観覧券2枚セット) 前売り券:2,000円 当日券:2,500円販売期間:前売券=2015年12月1日(火)~2016年3月22日(火)、当日券=2016年3月23日(水)~4月17日(日) 作品の展示替えがございますので、会期中2回のご来館に便利でお得な観覧券2枚セットをご用意しました。お二人でのご来館(各1回のみ有効)にもお使いいただけます。販売場所:東京国立近代美術館(*開館日のみ)、本展特設サイト(オンラインチケット)、セブンチケット(セブンコード:042-726)、 チケットぴあ(Pコード:767-220)、ローソンチケット(Lコード: 33152)、イープラス リピーター割引 東京国立近代美術館の券売所で本展の半券(使用済み可)をご提示いただくと当日観覧料よりも一般100円、大学・高校生50円割引となります。 半券1枚につき1回のみ有効。他の割引との併用はできません。 東京国立近代美術館、朝日新聞社、BS朝日 野崎印刷紙業 あいおいニッセイ同和損保

endless 山田正亮の絵画

見どころ 描き続けたまえ 絵画との契約である  “描く”ことを自らの人生と一体化させ、美術の潮流から距離をとり、孤独の中で生涯描き続けた画家、山田正亮。ストライプの画面で知られる彼の画業を網羅した、初の本格的回顧展です。5,000点近い作品から選りすぐった主要作200点超を、初公開の制作ノート群とともにご紹介します。 本展の見どころ 没後6年を経て、満を持して開催される初の本格的回顧展。出品点数は油彩画約200点・紙作品約30点と山田の個展史上最大規模です。さらにスケッチが描きこまれそれ自体の鑑賞性も高い、50冊以上にもなる制作ノートを初公開します。 山田が生涯に残した作品は約 5,000点。一点一点が違う表情を見せる膨大な作品群は、5,000回の苦闘から生まれる5,000回の新鮮な発見を物語っています。それはまるで、様々な情報が溢れ、価値観が移りゆく現代において、一途であることの豊かさを見せつけるかのようです。 近年、戦後日本美術への新たな視座をもたらす作家として海外からの注目も高まっており、2016年10月にはロンドンのアートフェア「Frieze Masters」でも個展が開催されました。 最新型高演色性LED照明を用いて空間を演出。山田がこだわり続けた色彩の美しさをご堪能いただけます。また会場内には、実物を通してアトリエの雰囲気が味わえるスペースも(写真撮影可)。 展覧会について 山田正亮作品の3つのシリーズ 1.Still Life(1948-1955)   終戦後間もない時期から7 年間継続した静物画の連作。「記憶から描いた」と山田は述べています。 年を経るにしたがって、瓶や果物といった個別の要素は徐々に解体されはじめ、それらの「あいだ」にある空間と溶け合って画面全体の一体性が増していきます。 2.Work(1956-1995)   「Work」シリーズは、3 つのシリーズのうち、継続期間、点数ともに群を抜いており、山田正亮の中心的作品群といえます。そのタイトルは1950年代をB、1960年代をC、1970年代をD、1980年代をE、1990年代をFとして、制作の順に対応するとされる番号が付されています。たとえば、≪Work C.77≫は1960 年代に描かれた77番目の作品ということになります。紙作品には≪Work Ep.447≫というように「p」が付された別系統の番号が与えられています。 「Work」の画面の基本的な外見は、時代を経るごとに徐々に、そして時に突然に変貌していきますが、ほとんどの場合、キャンバスの形態そのものから派生する垂直線と水平線をその基調にしており、ストライプ、クロス(十字形)、グリッド、あるいはそれらの組み合わせから成り立っています。かなりシンプルな枠組みにもかかわらず、色彩、筆触の精妙な使い分けや、絵具の積層の多様なヴァリエーションなどによって、作品ごとに異なる効果と表情が生まれています。 1995年、山田正亮は「Work の系列はその円環を閉じた」として、40年続いたその制作に自ら終止符を打ちました。 3.Color(1997-)   「Color」は、「Work」の終了後、左眼の手術を経た山田正亮が「まだやり残したことがある」として始めたシリーズ。画面のほぼ全体が単一な色彩で塗りこめられていますが、画面の周縁部分には下層にある別の色彩がのぞき、微妙なニュアンスを見せています。制作年代は「1997-」などと示されており、完成、未完成の非決定性を暗示しています。 イベント 講演会 ■石田尚志(映像作家・画家)+OJUN(画家)2017年1月15日(日)14:00-15:30 ■本江邦夫(多摩美術大学教授)2017年1月29日(日)14:00-15:30 ■坂本夏子(画家)2017年2月11日(土・祝)14:00-15:30 場所:講堂(地下1階)*開場は開演30分前、聴講無料(先着140名)、申込不要 ギャラリートーク ■中林和雄(当館副館長/本展企画者)2016年12月9日(金)18:30-19:302016年12月23日(金・祝)14:00-15:002017年1月20日(金)18:30-19:302017年2月3日(金)18:30-19:30 場所:「endless 山田正亮の絵画」会場内*申込不要、要観覧券 endless ギャラリートーク 2016年12月18日(日)10:00-16:45本展カタログへ原稿をご寄稿くださった方々を中心に、開館時間から閉館時間までエンドレスにギャラリートークを行います。参加ご希望の方は、それぞれのトーク開始時刻に1階エントランスへご集合ください。 Talk. A  10:00-11:00  中林和雄(本展企画者)Talk. B  11:00-12:00  齋藤敦(修復家)Talk. C  12:00-13:00  沢山遼(美術批評)Talk. D  13:00-14:00  神山亮子(府中市美術館学芸員)×境澤邦泰(画家)Talk. E  14:00-15:00  田野倉康一(詩人)Talk. F  15:00-16:00  松浦寿夫(画家)Talk. A  16:00-16:45  中林和雄(本展企画者)  場所:「endless 山田正亮の絵画」会場内*申込不要、要観覧券*12月18日(日)当日に限り、企画展示室内への複数回にわたる再入場が可能です。再入場の際は半券をご提示ください。 スペシャルギャラリートーク 2016年12月17日(土)17:30-19:30ミュージシャンの菊地成孔氏をゲストに迎えたスペシャルギャラリートークです。(協力:CINRA.NET)  場所:「endless 山田正亮の絵画」会場内*定員30名、要整理券、参加無料(当日有効の本展覧会観覧券または半券が必要です) 【整理券配布について】 *整理券配布は予定枚数終了いたしました 下記webサービスを利用し、先着順(12月2日(金)13:00より配布開始)にて整理券を配布いたします。館内での配布は予定しておりませんので、ご登録の上お申し込みください。 Peatix(ピーティックス)内 東京国立近代美術館イベント一覧ページ http://momat.peatix.com ※詳細は予告なく変更になる場合があります。※当日撮影しました写真は、後日CINRA.NETほかに掲載いたします。その際ご参加者様が写った画像を使用させていただく場合がございますので、予めご了承ください。 期間限定 ストライプ割引 山田の画業の代名詞ともいえるストライプの画面にちなんで、勝手に1月11日を「ストライプの日」と命名し、期間限定のお得な企画をご用意しました。ぜひこの機会に、ストライプの装いで山田の作品世界へ溶け込んでみてはいかがでしょう。 期間:2017年1月11日(水)~1月15日(日)の5日間限定内容:通常観覧料から100円割引で「endless 山田正亮の絵画」展チケットをご購入いただけます。     (一般1,000円→900円・大学生500円→400円)対象:期間中に1点、一部でもストライプに見えるものを身につけチケット購入時にその旨を自己申告された方 ※いかなる場合も、チケット購入後の適用はいたしません。必ず購入時に自己申告をお願いします。※他の割引との併用不可。 カタログ https://youtu.be/ybvBwtK1b6s 開催概要 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー 2016年12月6日(火)~ 2017年2月12日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)*入館は閉館30分前まで 月曜日(1月2日、9日は開館)、年末年始(12月28日[水]-2017年1月1日[日・祝])、1月10日[火] 一般  1,000(800)円大学生 500(400)円 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示で団体料金でご観覧いただけます。本展の観覧料で入館当日に限り、「MOMATコレクション」(4F-2F)、「瑛九1935-1937 闇の中で「レアル」をさがす」(2Fギャラリー4)もご観覧いただけます。 東京国立近代美術館、京都国立近代美術館 一般社団法人 山田正亮の会東芝ライテック株式会社東芝エルティーエンジニアリング株式会社 京都国立近代美術館 2017年3月1日(水)~4月9日(日)

茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術

茶碗の中の宇宙とは、全ての装飾や美しい形を捨て、手捏ねによる成形でさらに土を削ぎ落としながら造形を完成させていった茶碗を用い、その茶碗によって引き起こされる無限の世界、正しく宇宙のように果てしなく広い有機的空間のことと捉えています。 つまり、一服の茶を点てます。相手は、その茶を飲みます。その行為により二人の関係の全てが茶碗の中を巡ります。その茶碗の中を見つめながらの人間の思いは、他に想像もできないほどの大きく深い意味を有し、まさに宇宙と呼ぶべき無限の世界が広がるのです。 今から450年前、長次郎という人物によって創造された樂茶碗は、一子相伝という形態で現在まで続いています。一子相伝とは、技芸や学問などの秘伝や奥義を、自分の子の一人だけに伝えて、他には秘密にして漏らさないことであり、一子は、文字通り実子でなくても代を継ぐ一人の子であり、相伝とは代々伝えることです。 この様な考え方で、長年制作が続けられている樂焼は、長い伝統を有していますが、しかし、それらは伝統という言葉では片付けられない不連続の連続であるといえます。長次郎からはじまり15代を数える各々の代では、当代が「現代」という中で試行錯誤し創作が続いています。 本展では、現代からの視点で初代長次郎はじめ歴代の「今―現代」を見ることにより一子相伝の中の現代性を考察するものです。正しく伝統や伝承ではない不連続の連続によって生み出された樂焼の芸術をご覧いただけます。 見どころ ロサンゼルス・カウンティ美術館、サンクトペテルブルク・エルミタージュ美術館、モスクワ・プーシキン美術館で開催され約19万人を動員。好評を博した展覧会が、さらに充実度を増し凱旋します。千利休が愛した初代長次郎の黒樂茶碗「大黒」をはじめ、歴代の重要文化財のほとんどを一挙公開。本阿弥光悦の重要文化財をはじめ、よりすぐりの作品も出品されます。 初代長次郎、光悦の重要文化財が、かつてない規模で揃います 利休が愛した名碗が揃います 樂家450年の伝統と技をご覧いただけます 現代の視点でとらえた初代長次郎はじめ、歴代の「今」をご覧いただけます 樂焼とは 樂焼は、織田信長、豊臣秀吉によって天下統一が図られた安土桃山時代(16世紀)に花開いた桃山文化の中で樂家初代長次郎によってはじめられました。 樂焼の技術のルーツは中国明時代の三彩陶といわれています。この時代には京都を中心に色鮮やかな三彩釉を用いる焼きものが焼かれはじめていましたが、長次郎もその技術をもった焼きもの師の一人であったと考えられています。 長次郎の残した最も古い作品は、本展に出品される二彩獅子、天正2年(1574)春につくられました。おそらく樂茶碗がつくられるのはそれより数年後、天正7年(1579)頃ではないかと考えられています。 カタログ イベント 詳細は、特設サイトをご覧ください。 *すべて終了いたしました。 開催概要 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー 2017年3月14日(火)~2017年5月21日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00) 入館は閉館30分前まで 月曜(3/20、3/27、4/3、5/1は開館)、3/21(火) 一般 1,400(1,200)円大学生 1,000(800)円高校生 500(300)円 ( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。いずれも消費税込。前売券は2016年12月5日(月)~2017年3月13日(月)販売。中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。 本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展「MOMATコレクション」「マルセル・ブロイヤーの家具:improvement for good」、工芸館所蔵作品展「動物集合」もご覧いただけます。 主なチケット販売場所:東京国立近代美術館(*開館日のみ)、本展特設サイト(オンラインチケット)、セブンチケット、ローソンチケット、チケットぴあ、CNプレイガイドほかチケット購入時に手数料がかかる場合があります。 東京国立博物館×東京国立近代美術館 コラボ企画 無料シャトルバス運行!4/11(火)~5/21(日)の開館中、東京国立近代美術館と特別展「茶の湯」が開催される東京国立博物館の間を無料シャトルバスが運行します。(乗客定員約50名)*乗車にはどちらかの観覧券または招待券(使用済可)をご提示ください。 運行区間 : 東京国立博物館(東博)正門⇔東京国立近代美術館(東近美)正門(所要時間約30分)運行時間(東近美発): 11:00 / 12:00 / 14:00 / 15:00*運行状況により時間がずれる可能性があります。 『茶の湯』・『樂』共通チケット特別展「茶の湯」との共通チケットを販売します。開催期間中は、当日券2展で3,000円のところ2,600円とお得です。*特別展「茶の湯」4/11(火)~6/4(日)東京国立博物館 出光美術館×東京国立近代美術館 相互割引 東京国立近代美術館「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」(3/14~5/21)と、出光美術館「茶の湯のうつわ」(4/15~6/4)との相互割引を実施! 各展覧会の会期中、それぞれの観覧券(使用済可)提示で、当日料金から100円割引致します。*1名につき1回まで。他割引との併用不可。 東京国立近代美術館、京都国立近代美術館NHK、NHKプロモーション、日本経済新聞社 日本写真印刷 樂美術館、国際交流基金 あいおいニッセイ同和損保 京都国立近代美術館 2016年12月17日~2017年2月12日

眠り展:アートと生きること ゴヤ、ルーベンスから塩田千春まで

はじめに 国立美術館コレクションでみる「眠り」のかたち 「眠り」は、人々にとって生きていく上で欠かせないだけでなく、芸術家たちの創造を駆り立ててもきました。本展では、国立美術館所蔵の絵画、版画、素描、写真、立体、映像など、幅広いジャンルの作品約120点によって、「眠り」がいかに表現されてきたか、それが私たちに投げかけるものは何かを探ります。 「眠り」をテーマに生み出されたアートは、起きている時とは異なる視点で、私たちの日常の迷いや悩みに対するヒントを与えてくれるでしょう。 本展のポイント 「陰影礼讃」(2010 年)、「No Museum, No Life? ーこれからの美術館事典」(2015 年)に続く、国立美術館合同展の第3弾。ルーベンス、ゴヤ、ルドン、藤田嗣治、内藤礼、塩田千春など、国立美術館の豊富な所蔵作品の中から厳選した古今東西のアーティスト33人の作品約120 点が一堂に会します。 国立美術館とは  東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館、国立新美術館、国立映画アーカイブの6館から成る日本のナショナルミュージアム。国立美術館が所蔵するコレクションは、一人でも多くの方に見ていただきたい国の芸術財産であり、紀元前から現代、絵画、写真、映像、デザインなど多岐にわたり、美術作品の所蔵数は約4万4千点にのぼります。 眠り展メインビジュアルデザイン:平野篤史(AFFORDANCE) 見どころ 本展は、18-19 世紀に活躍した巨匠・ゴヤを案内役に、美術における眠りが持つ可能性を、序章、終章を含む7章構成でたどります。ルーベンス、ルドンから、河原温、内藤礼、塩田千春まで、美術史上の名作から現代アートに至るまでを意外な取り合わせでご紹介します。 展覧会の構成 序章 目を閉じて 眠りは、目を閉じることから始まります。眠ること、目を閉じることは、いかにも無防備で頼りない行為に思えるかもしれません。一方で目を閉じることは、自己の内面と静かに向き合うことを導きます。出品作家:ペーテル・パウル・ルーベンス、ギュスターヴ・クールベ、オディロン・ルドン、河口龍夫ほか 第1章 夢かうつつか 人は、夢と現実を行き来しながら生きています。そして時には、夢と現実のはざまの「夢かうつつか」はっきりしない状態になることがあります。 眠りは、夢と現実、あるいは非現実と現実をつなぐものであり、それらの連続性の中に存在するのです。出品作家:マックス・エルンスト、瑛九、楢橋朝子、饒加恩(ジャオ・チアエン)ほか 第2章 生のかなしみ 永眠という言葉があるように、眠りは死に喩えられます。眠りは生きる上で必要なものでありながら、その裏側には死が存在するのです。本章の表題にある「かなしみ」には、「悲しみ」だけでなく「愛(かな)しみ」という、死と隣り合わせにありながらも懸命に生きようと生をいとしむ前向きな意味合いが含まれます。そんな生のかなしみを思う表現をご紹介します。出品作家:小林孝亘、内藤礼、塩田千春、荒川修作ほか 第3章 私はただ眠っているわけではない 単に眠っているだけに見える人物像でも、描かれた当時の時代背景などの文脈を加えたり、現代の状況に重ね合わせることで、異なる意味が引き出されることがあります。出品作家:阿部合成、香月泰男、北川民次、森村泰昌ほか 第4章 目覚めを待つ 眠りの後には目覚めが訪れます。現在眠っているものでも、将来的な目覚めを期待させるのです。芸術家たちの作品の中に見て取ることができる、目覚めにまつわる表現をご紹介します。出品作家:河口龍夫、ダヤニータ・シン、大辻清司 第5章 河原温 存在の証しとしての眠り 戦後美術を代表する芸術家の一人である河原温(1932-2014年)の作品を通じて、眠りと目覚め、生と死との関係性について探ります。出品作家:河原温 終章 もう一度、目を閉じて アートにおける「眠り」、目を閉じる表現は、実に大きな意味の広がりを持っています。単に眠っている(目を閉じている)ように見える人物像であっても、そこには違う意味合いが感じられるようになるでしょう。目を閉じることは、他者の視線に身を任せることを意味する反面、自らの来し方・行く末を思い、静かに瞑想する機会を与えてくれます。目を閉じる人が描かれた作品を前にした私たちにも、これまでの日常を振り返り、これからをいかに過ごすかを考えるためのヒントがもたらされるはずです。出品作家:ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ、金明淑(キム・ミョンスク) 展示デザインについて 本展では、展示室の設計デザインをトラフ建築設計事務所が、グラフィックデザインを平野篤史氏(AFFORDANCE)が手がけました。「眠り」というテーマから、展示空間にはカーテンを思わせる布、布のようなグラフィックなどが現れます。また、「夢かうつつか」はっきりしない状態をイメージさせる不安定な感じの文字デザインなど、起きていながらにして「眠り」の世界へいざなう様々な仕掛けが見どころです。また、もう一つ本展の重要なテーマに「持続可能性」(sustainability)があります。「眠り」は生命を維持するために欠かせないものであり、繰り返されるもの。それとリンクする形で、少しでも環境の保全を目指すべく前会期の企画展「ピーター・ドイグ展」の壁面の多くを再利用しています。 アートマップ『ART WALK MAP with「眠り展」』のご紹介 WEB版『美術手帖』ご協力のもと、「眠り展」鑑賞とともに訪れたい美術館周辺スポットを掲載したアートマップを作成していただきました。お出かけできる方は是非参考に、なかなかお越しいただけない方でも「眠り展」の魅力ともに、お出かけ気分を味わえます。※2021年2月現在の情報です。 カタログ 開催概要 東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー 2020年11月25日(水)~ 2021年2月23日(火・祝) 10:00-17:00 *入館は閉館30分前まで※当面の間、金曜・土曜の夜間開館は行いません。 月曜[2021年1月11日(月)は開館]、12月28日(月)~ 2021年1月1日(金・祝)、2021年1月12日(火) 会場では当日券を販売しています。会場の混雑状況によって、当日券ご購入の列にお並びいただいたり、入場をお待ちいただく場合がありますので、オンラインでの事前のご予約・ご購入をお薦めいたします。新型コロナウイルス感染症予防対策のため、 ご来館日時を予約する日時指定制を導入いたしました。⇒こちらから来館日時をご予約いただけます。 上記よりチケットも同時にご購入いただけます。観覧無料対象の方(高校生以下の方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名、キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員の方、招待券をお持ちの方等)についても、上記より来館日時をご予約いただけます。お電話でのご予約はお受けしておりません。 一般 1,200(1,000)円大学生 600 (500) 円 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は、学生証・職員証の提示により無料でご鑑賞いただけます。本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)、「コレクションによる小企画 男性彫刻」(2F ギャラリー4)もご覧いただけます。 独立行政法人国立美術館

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生誕100年 東山魁夷展

展覧会について 東山魁夷の生誕100年を記念する展覧会を開催します。東山魁夷は、明治41(1908)年に生まれ、東京美術学校の研究科を修了したのち、ドイツ留学をはさんで帝展、文展に作品を発表しました。戦後になって、代表作《道》に見られるような平面的で単純化をきわめた作風へ展開し、風景画家としての独自の表現を確立しました。そして、自然や街を主題に「生」の営みをいとおしむかのように描いた作品、祈りの風景ともいえるほどに沈潜した精神的な深みをうかがわせる唐招提寺御影堂の障壁画などによって、戦後の日本画界に大きな足跡を残しました。 東山魁夷の作品は平明でわかりやすい描写のうちに、清新な抒情性と深い精神性を湛えています。それは徹底した自然観照から生まれた心象風景であり、自身の心の奥底に潜む想いの表白にほかなりません。また同時に、その作品は日本の伝統につらなりつつ、時代に生きる感覚を確かに宿しています。東山芸術が今なお多くの人々の共感を得るのはまさにそれゆえであるといえるでしょう。 本展は、東山魁夷の代表的な本制作101点、スケッチや習作53点(いずれも東京会場の出品数)を出品するものです。唐招提寺御影堂の障壁画からは《濤声》(部分)、《揚州薫風》を展示します。本展では、これらの作品を7つの章に分け、さらに5つの特集をもうけて紹介することで、ともすれば見落とされがちであった東山魁夷の画風の展開や、制作のプロセス、表現の特質などにも迫りたいと考えます。 会期中、展示替があります前期:3月29日(土)~4月20日(日)後期:4月22日(火)~5月18日(日) 混雑状況17(土)、18(日)は終日、混雑が予想されます。平日の午後3時以降は比較的ゆとりがあります。15(木)・16(金)・17(土)の夜間開館をどうぞご利用ください。 *著作権保護のため、画像の転載を禁止します ここが見どころ 代表作が目白押しの大回顧展 東山魁夷の画業を語る上で欠かすことのできない代表作、ほとんどすべてが会場に集結します。また、今まで紹介されることの少なかった作品もあわせて会場に並びます。本制作101点、スケッチ・習作53点(いずれも東京会場の出品数)を数える大展覧会は、これまでの東山の回顧展で最大規模です。東山自身が画業の転機とみとめる《残照》、東山を一躍人気作家へと押し上げた《道》、東山作品のなかで最も人気の高い《花明り》などの重要な作品が、展示替えをおこなうことなく全会期を通して展示されることも、本展の大きな特徴です。 7章構成で東山芸術に迫る 東山魁夷の作風展開ならびに作画傾向に注目し、7章に分けて作品を紹介します。東山芸術の確立期は、これまで自身の言述に従い《残照》を出発点とすることがほとんどでした。しかし、東山の画業初期に見られる写生を基礎におく作風は、《道》以降、簡潔な画面構成による作風へと変化します。このことに注目し、本展では第2章の始まりに《道》を据え、東山の作風展開を作品に即してたどります。全体の章分けは編年的な区分けにとどまりません。第5章では、ともすれば自然の風景ばかりを描いたと思われがちな東山が、若い頃から折りに触れ描いていた町並みや建物を主題とする作品に注目し、その表現の特徴を探ります。 5つの特集展示 特集展示を5つ設け、多角的に東山の芸術に迫ります。5つの特集は次のとおり。特集1「ドイツ留学」、特集2「《自然と形象》と《たにま》」、特集3「白馬のいる風景」、特集4「窓」、特集5「唐招提寺の障壁画」。 白馬は全部で11頭 1972年に描かれた白馬のシリーズ。この展覧会では本制作5点、習作6点を紹介します。そのうち習作は展示替を予定していますが、一度の来館で少なくとも8頭の白馬に出会えます。 唐招提寺からはこの2点 奈良・唐招提寺の御影堂障壁画の制作は、11年あまりにも及ぶ、東山の画業における一大プロジェクトでした。制作は二期に分けられ、入念な準備のもと1975年に《山雲》(上段の間)、《濤声》(宸殿の間)が、80年に《黄山暁雲》(桜の間)、《揚州薫風》(松の間)、《桂林月宵》(梅の間)が、81年に《瑞光》(鑑真和上坐像厨子扉絵)が完成しました。この展覧会では、《濤声》の一部と《揚州薫風》を、ギャラリー4を御影堂内部に見立てて展示します。 音声ガイドは東山本人が語ります 本展でご利用いただける音声ガイド(有料、500円)は、東山魁夷の作品世界によりよく親しんでいただくために、画家が当館で1968年冬におこなった講演会「私と風景画」の音声記録と、彼が綴った文章を基に構成しました。25作品の解説のうち12作品は、東山の肉声による解説となっています。 展覧会構成 第1章 模索の時代 昭和戦前期から戦後へかけては、東山にとって模索の時代といえます。美術学校を出てドイツに留学、やがて戦争で死を覚悟したなかで見た熊本の風景の美しさや、戦後千葉の鹿野山の夕暮れのなかで自然と深く一つになることのできた体験を通し、東山は風景画家として開眼してゆきます。ここでは1948(昭和23年)の日展出品作《郷愁》までの作品で、自らの世界を探し求めてゆく過程を検証します。 第2章 東山芸術の確立 戦後の混乱で、日本画の世界は厳しい状況に置かれました。しかし、既に風景画家としての立ち位置を明確にしていた東山に、迷いはなかったといえます。もちろん、当時奔流のように流れ込んだ新しい美術思潮に、影響を受けなかったわけではありません。しかしその中で、戦前までに形をなしてきた日本画の表現に確信をもちつつ、自らの資質を生かしたところに東山芸術は確立しました。形態を単純化し、不必要な要素を切り捨てた簡潔な構成に特徴がありますが、そこに至る過程を1950(昭和25)年の日展出品作《道》から1961(昭和36)年の《萬緑新》に辿ります。 第3章 ヨーロッパの風景 1962(昭和37)年、東山はデンマーク、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーを旅行しました。この章の作品のほとんどが、その折りに取材した風景を題材にしたものです。どの作品も北欧の雄大で静寂に満ちた、神秘的ともいえる風景をみごとにとらえており、厳しい自然と、力強い生の営みへの強い共感を窺うことができます。ここではとりわけ、水平性や垂直性を強調した構成、背景が湖面に倒影した上下相称の構図が特徴的といえます。 第4章 日本の風景 北欧から帰国後、京都を題材に描いた作品がこの章の中心となります。「京都」は自然と人間の共生がつくりあげた文化そのものであり、その意味では風景といっても、これまで東山が多く描いてきた自然の風景とは大きな違いがあります。円みや柔らかさのある構図や暖かみを帯びた色彩だけでなく、画面を覆う湿り気を帯びた空気に、透明感のある北欧風景とはまったく異なった、いかにも京都らしい雰囲気が色濃く漂っています。 第5章 町・建物 自然の風景を描く画家と思われている東山も、町や建物を主題とする作品を少なからず描いています。この章の中心となるのは、1969(昭和44)年にドイツ、オーストリアを旅行して取材したヨーロッパの古都を描く作品です。この連作で、画面が再び縦方向への動きを強調するものへと変化しているのは、ヨーロッパの石の文化のもつ強固な造形性を意識したゆえでしょう。画面には街に生きる人々の息づかいが感じられ、それは京都の連作とも共通する特徴といえます。この章では「町」をみる東山独自の視線を探ります。 第6章 モノクロームと墨 東山が「墨」の世界の扉を開くきっかけとなったのは唐招提寺御影堂の障壁画制作でした。それまでの表現と異なり、色を抑制してゆく表現は、唐招提寺を取り巻く宗教的雰囲気のなかで、ますます精神性を深めてゆく過程にも重なります。この章では1973(昭和48)年の日展出品作《夕静寂》から唐招提寺障壁画までの作品によって「墨」の世界に至る過程を追います。 第7章 おわりなき旅 唐招提寺障壁画を制作以降も、東山はそれまで描いてきた主題や手法を大きく変えることはありませんでした。晩年になり旅に出ることもほとんどなくなる頃からは、過去の想い出が寄せ来る波のようの繰り返し画面にあらわれ、それまでの抒情性に加えて、どこか夢幻的ともいえる独特の雰囲気が浮かんでくるようになります。それは遠い過去の中を果てることのない遍歴の旅を続ける東山が、さまざまな想いをこめて奏でる追憶の旋律のようでもあります。 イベント情報 講演会 「若き日の東山魁夷」 川崎鈴彦(日本画家) 2008年4月5日(土) 14:00-15:00 当館講堂 当日先着順 150名。聴講無料。 「東山魁夷 画業の軌跡」 尾崎正明(本展企画者・当館特任研究員) 2008年4月19日(土) 14:00-15:30 当館講堂 当日先着順 150名。聴講無料。 関連企画 「東山魁夷展」こどもセルフガイド自然を描く 東山さんは自然をこよなく愛し、たくさんの風景を描き続けました。東山さんのあしあとをたどってみよう! 「東山魁夷展」会期中に来場した小中学生には、東山の作品を見るためのヒントやクイズ、画家に関するエピソードなどを紹介したセルフガイド(解説リーフレット)をプレゼントします。 教職員鑑賞プログラム「生誕100年 東山魁夷展」美術館活用研究会 *学校教職員が対象のプログラムです 2008年4月4日(金) 14:00-15:00(講演)/10:00-20:00(展覧会観覧) 先着150名(要事前申込)申込方法などの詳細はこちらをご覧ください。 カタログ情報 開催概要 企画展ギャラリー・ギャラリー4 2008年3月29日(土)~5月18日(日)会期中、展示替があります前期:3月29日(土)~4月20日(日)後期:4月22日(火)~5月18日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)東山魁夷展会期中の木・金・土曜日は、20:00まで開館します*入館は閉館30分前まで 4月7日(月)、14日(月)、21日(月)、5月12日(月) 一般1300(1100/900)円、大学生900(800/600)円、高校生400(300/200)円●いずれも消費税込、( )内は前売/20名以上の団体料金*前売券の販売は3月28日まで●中学生以下、障害者の方及び付添者1名は無料*それぞれ入館の際、生徒手帳、障害者手帳等をご提示ください●本展観覧券で、当日に限り、所蔵作品展「近代日本の美術」もご覧になれます●とてもお得なチケット情報2月29日までの販売*ペアチケット 1800円2人分の入場券がセットに。切り離して1枚ずつご利用になることも可能です*モディリアーニ展とのセット券 2000円国立新美術館「モディリアーニ展」(3/26~6/9)とのセット券です●チケット取扱チケットぴあ(Pコード:前売687-704, 当日687-705, ペアチケット687-706, モディリアーニとのセット券687-707)、ローソンチケット(Lコード:33454, モディリアーニとのセット券39957)ほか都内主要プレイガイドペアチケット、モディリアーニ展とのセット券はオンラインのみでの販売となります。オンラインチケット(電子チケット)は、引換券です。そのままでは入場できないので、展覧会場入り口にて実券とお引換ください。 東京国立近代美術館、日本経済新聞社 大和ハウス工業 日本興亜損害保険、三菱商事 唐招提寺 長野県信濃美術館 東山魁夷館 2008年7月12日(土)~8月31日(日)

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平山郁夫:祈りの旅路

展覧会について 展覧会の構成と見どころ 今年、平山郁夫画伯は、77歳の喜寿を迎えられました。また絵を学びはじめてから60年にあたります。本展は、これを記念し、その画業を回顧するものです。 平山画伯は、はじめ、仏教に関する伝説や逸話にもとづく抒情性豊かな作品で大きな注目を浴びました。その後、玄奘三蔵のインドへの求法の道やシルクロードを旅し、そこで繰り広げられた雄大な歴史の流れに感銘を受け、風景としての歴史画ともいうべき独特の画風をつくりあげました。それは奈良・薬師寺の玄奘三蔵院の大壁画となって大きな実を結ぶことになります。近年は日本の文化にも大きな関心を寄せ、日本各地に取材した作品に新しい境地を切り開いています。 こうした平山画伯の旺盛な制作活動の根底にあるもの、それは、広島での被爆を経たうえでの、生きること、生かされていることへの問いかけと、その経験から導かれた平和への切実な祈りです。その想いが率直にあらわされた《広島生変図》、《平和の祈り―サラエボ戦跡》などの作品を見るとき、平山画伯が60年にわたる制作活動において表現しようとしてきたものに、私たちは改めて気づかされるのです。 この展覧会では代表的な作品のなかから約80点が出品されます。「仏陀への憧憬」、「玄奘三蔵の道と仏教東漸」、「シルクロード」、「平和への祈り」の4章構成で、平山画伯の芸術の軌跡をたどります。 会期中展示替えがあります。詳細は下記出品作品リスト をご覧ください。 都合により、次のとおり展示期間が変更になりました。《流水無間断(奥入瀬渓流)》(no.74):10月14日まで。《黎明讃岐路 四国霊場八十八番 大窪寺》(no.75):10月16日から ここが見どころ 画業60年、代表作を一堂に 画業の転機となった《仏教伝来》(1959年)をはじめ、燃えさかる炎に包まれた広島の鎮魂を願う《広島生変図》(1979年)、近作《平成洛中洛外図》(2004年)など、平山郁夫の画業を振り返る上で欠くことのできない代表作が、全国から集まります。 《大唐西域画》7場面13画面を、一挙公開 奈良・薬師寺の玄奘三蔵院伽藍におさめられる《大唐西域壁画》は、平山郁夫が構想から完成まで約30年の月日を費やした畢生の大作です。玄奘三蔵の辿った苦難の道のりを、壮大な大陸西域の風景として描くこの作品を、平山郁夫は壁画完成から7年を経た今年、新たに小品として再制作しました。今春、所蔵館で初公開されたのにつづく、全7場面13画面の一挙公開となります。 シルクロードの過去と現在を巡る旅 平山郁夫は学術調査団へ参加するなどしてシルクロード上の各地へおもむき、長い年月をかけてこの道を、作品によって点から線へと繋いでゆきました。なかには、捨て置かれた廃墟に触発され、文明の栄えたありし日の都市の姿を描いた作品もあります。シルクロードの東と西、過去と現在を巡る旅を、本展でお楽しみください。 大画面の迫力と、繊細な描写 平山郁夫ほど、大画面、ことに屏風形式の作品を精力的に描いている日本画家はいないといっていいかもしれません。そしてその大画面には、実に繊細な描写がなされています。とりわけ1960~70年代の作品に顕著に見られるこの表現は、小さな図版では見て取ることができません。ぜひ、会場でじかに接してご覧ください。 展覧会構成 第1章 仏陀への憧憬 1959年の《仏教伝来》の制作を機に、平山郁夫は1960年代後半にかけて、釈迦の生涯を題材に多くの作品を制作する。しかしそれは信仰の対象としての仏画ではない。描かれているのは釈迦という一人の人間のドラマである。平山は、苦行する釈迦の姿に、被爆の後遺症を背負った自身の人生を重ねあわせることで、劇的であると同時に実感としての生の重みをあわせもった重厚で深みのある画面をつくり出した。これらの作品は次のステップ、玄奘三蔵の歩いた道をたどり、シルクロードを踏破する足がかりともなってゆく。 第2章 玄奘三蔵の道と仏教東漸 平山郁夫は《仏教伝来》の制作以降、玄奘三蔵の足跡を自らたどり、絵画化したいという願いを抱くようになる。それは玄奘の苦難に満ちた旅路と、挫けることのなかった不屈の意志を自らの人生に重ねようとしたのであろう。またそれは、画家としての果てしない道を歩んでいくために意識的に自分自身に課した闘いであったかもしれない。この巡礼にも似た旅から生み出された数々の作品には、成功した玄奘の苦闘や歓喜への共感ばかりではなく、志を半ばに中途で倒れていった多くの僧たちの願いもこめられている。 第3章 シルクロード シルクロードは、古くから東西を結ぶ交通路であり、文化が行きかう交流の道でもあった。平山郁夫にしてみれば玄奘三蔵の道がシルクロードと重なる以上、この道を歩むことになるのは当然のなりゆきだったろう。平山は、文明や歴史は名もなき一人一人の想いの積み重ねからなると考え、画面にそれをうつしとろうとする。平山の描く風景画や人物画が分厚い歴史の確かな堆積をも感じさせるとすれば、その作品はかつて描かれた伝統的な歴史画とは異なる、平山が新しく切り開いた現代の歴史画ということもできよう。 第4章 平和への祈り 《仏教伝来》と《平和の祈り―サラエボ戦跡》には、平和への願いが率直にあらわされている。平山郁夫が抱く平和への想いは、真理を伝えようと求法の道に殉じた人々やシルクロードの繁栄を支えた名もなき人々の想いを、荒涼とした大地に聞こうとすることとも共通している。また、仏教説話にもとづく連作を描きはじめた頃、原爆で死んでいった人々のために、後世に残るたった一枚の絵を描こうと苦しんだことにもつながっている。平山の制作の根底にあるもの、それは平和への祈りである。 作家紹介 平山郁夫 略歴 1930(昭和5)年  6月15日、広島県豊田郡瀬戸田町(現尾道市瀬戸田町)に生まれる1945(昭和20)年 学徒勤労動員の作業中、広島陸軍兵器支廠で被爆1947(昭和22)年 東京美術学校(現東京藝術大学)に入学1952(昭和27)年 同校を卒業、前田青邨に師事1953(昭和28)年 第38回院展に《家路》が初入選、以後入選を重ねる1959(昭和34)年 第44回院展に《仏教伝来》を出品し、高く評価される1964(昭和39)年 日本美術院同人に推挙される1973(昭和48)年 東京藝術大学教授に就任する1984(昭和59)年 奈良・薬師寺の玄奘三蔵院壁画制作に着手1989(平成元)年 東京藝術大学学長に就任する1993(平成5)年  文化功労者として顕彰される1996(平成8)年  日本美術院理事長に就任する1997(平成9)年  故郷の瀬戸田町に平山郁夫美術館が開館1998(平成10)年 文化勲章を受章する2000(平成12)年 12月31日、玄奘三蔵院《大唐西域壁画》完成2007(平成19)年 東京国立近代美術館と広島県立美術館で回顧展を開催 イベント情報 講演会 「平和への祈り」 平山郁夫 2007年9月20日(木)終了しました。 14:00-15:00 学術総合センター・一橋記念講堂 (東京都千代田区一ツ橋2-1-2) 定員500名。聴講無料。要申し込み。 「平山郁夫の人と芸術」 尾崎正明(当館副館長・本展企画者) 2007年9月29日(土)終了しました。 14:00-15:30 当館講堂 聴講無料。定員150名。 カタログ情報 開催概要 東京国立近代美術館 企画展ギャラリー 2007年9月4日(火)~10月21日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)入館は閉館30分前まで 9月10日(月)、9月25日(火)、10月1日(月)、10月15日(月)*9月17日(月・祝)、18日(火)、24日(月・振休)、10月8日(月・祝)、9日(火)は開館いたします 一般1,300円(900円)、大学生900円(600円)、高校生500円(350円)中学生以下、および障害者(付添者は原則1名まで)の方は無料。それぞれ入館の際、生徒手帳、障害者手帳等をご提示ください。*( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。*本展の観覧券で、入館当日に限り、同時開催の「崩壊感覚」(2F ギャラリー4)、所蔵作品展「近代日本の美術」(4-2F)もご覧いただけます。*観覧券は東京国立近代美術館の他、チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス、CNプレイガイドなどでもお求めいただけます。 東京国立近代美術館、読売新聞東京本社 財団法人 文化財保護・芸術研究助成財団 日本サムスン、光村印刷 広島県立美術館 2007年11月2日(金)~12月24日(月・振休)

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