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「エンゲージメント」を通じて美術館の意義を示す
——「Adobe Convening 2025」への参加と「Family Day こどもまっと」  

2025年7月、ニューヨークでのAdobe Conveningという3日間の会合に筆者と松山沙樹(京都国立近代美術館学芸課研究員)が参加した。これはAdobe財団の支援を受けて「Adobe×Museums」の事業を行っている5ケ国の美術館担当者の会合で、今年で2年目となる。ニューヨーク近代美術館(Museum of Modern Art, New York、以下MoMA)とAdobeニューヨークのタイムズスクエア・オフィスが会場となった[図1、2]。参集したのはMoMAのほか、イギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(Victoria and Albert Museum、以下V&A)、ブラジル・サンパウロにあるイメージ・アンド・サウンド博物館(Museum of Image and Sound)、そして日本の独立行政法人国立美術館(以下独法国立美術館)である。インド・ベンガルールにあるアート・アンド・フォトグラフィ美術館(Museum of Art and Photography)のみがオンライン参加となった。この集まりを主催したAdobe財団をはじめ、各美術館のラーニング・アンド・エンゲージメント部門および企業パートナーシップ部門、プログラム担当者、MoMAとV&Aのクリエイティブ・レジデンシー(いわゆるアーティスト・イン・レジデンス)のアーティスト等、延べ30人以上が集った。Adobe財団において本事業の主担当であるジュリア・ティエンは、3日間を総括する報告の中でAdobe Conveningについて「顔を突き合わせた関係性を作ることで美術館やアーティストとの連携を強化する。そして、芸術機関の未来、アーティストのキャリア、一般の人々の芸術へのアクセスを守る方策を模索するブレーントラスト(専門家グループ)として機能する」1と述べていた。  本稿は、2024年からAdobe財団の支援を受けている東京国立近代美術館の「Family Day こどもまっと」の事業と、Adobe Conveningの中で取り上げられたMoMAのスクールプログラム事業について、「エンゲージメント」(関わり合うこと)というキーワードに着目して報告する。 図1 Adobe Convening(MoMAでの開催風景)|提供:Adobe財団 図2 Adobe Convening(Adobeニューヨークのタイムズスクエア・オフィスでの開催風景) 1 Adobe×Museums  Adobe社の理念である「Creativity for All」(すべての人につくる力を)を推進するために、Adobe財団は「Adobe×Museums」として5ケ国の美術館を支援している。中でもMoMA、V&A、日本の独法国立美術館は規模も大きく、中心的な存在となっている。  Adobe財団は各美術館への支援を通じて、これまで見過ごされてきた、あるいは十分に取り上げられてこなかった人々の声に耳を傾け、利用者との繋がりを深めることを支援する。そこでは、Adobe財団・美術館・地域社会の三者が連携することで、社会に向けて大きなインパクトを与えたいという意図がある。柱となるのは、長期的にアーティストを通じて地域や人々と関わりをもち、成果の展示を行うクリエイティブ・レジデンシー(いわゆるアーティスト・イン・レジデンス事業)だ。この事業ではアーティストと美術館が学び合う双方向性の関係の中、社会との関わりを拡大していくことに重きが置かれている。それ以外の事業においても、社会包摂的な課題へのアプローチとして、障がい者などの社会的な弱者やアクセスがしにくい人々に対する事業がある。いずれも美術館の担当者、対象とする人々や地域がそれぞれ協働し、相互に関わり合いをもつプロジェクトである。これらの事業の実施や組織編成にあたっては、相互に関わり合うことを意味する「エンゲージメント」の考え方が基底にあるという。そこには双方向性をもつ事業の立案や運営、対象者やコミュニティとの協働、事業担当や組織の横断的な協力、社会包摂的な課題への取り組み等が含意される。したがって各館のラーニング(教育普及)の事業は、エンゲージメントを志向した取り組みであるといえるだろう。  2 Adobe Convening—5ケ国の美術館による会合  Adobe Convening(2025年7月15–17日)の最初の2日間は討議が中心で、事業の戦略や課題についてのディスカッション、MoMAの企画展「Jack Whitten: The Messenger」の担当学芸員による展示解説、「ラーニング・スペシャリスト」というMoMAのスタッフによるスクールツアーへの参加体験、クリエイティブ・レジデンシーのアーティストによるプレゼンテーションなどがあった。事業戦略をめぐる討議においては、コンセプト評価、来館者の増加や提供する事業の成長戦略など、いくつかのフレームワークが取り上げられた。  会合後に関係者に配布されたジュリア・ティエンの報告において、後述する独法国立美術館の「Connecting Children with Museums」の事業は、「これまでミュージアムを利用しにくかった人々の声を強調し、利用者のエンゲージメントを高めている」2と評された。Adobe Conveningを通じて「エンゲージメント」の考え方とその実際を知るにつれて、「エンゲージメント」は事業そのものだけでなく、それを実施する組織や担当者、対象者や外部組織との連携でもあり、美術館の事業が社会の中で大きなインパクトを生み出すためにも必要な関係性の概念であると理解した。  3 東京国立近代美術館の「Family Day こどもまっと2024」  2024年9月、2年目となる東京国立近代美術館の「Family Day こどもまっと」3が2日間にわたって開催された。この前年にトライアル的に実施したところ、1日で3,000人以上の来館があり、子どもと一緒に美術館を訪れたいと思っている来館者が多数いることが顕在化した。一般的に日本の美術館の展示室は、静寂の中での観覧が求められる傾向にあるため、じっとしていられない子どもとの来館にはそもそも心理的なハードルがある。したがってAdobe財団の支援金が活用できた2年目の「Family Day こどもまっと2024」は、規模を拡大し内容を充実させた。週末(土日)に2日間実施し、日時指定システムを導入し、授乳室、おむつ替えスペース、休憩スペース等も拡充して、子どもとその家族を迎えた。教育プログラムも開館後から夕方まで「MOMATまるごと探検隊」(展示室外)と、「MOMATコレクション発見隊」(展示室内)を多数回実施した[図3]4。「MOMATまるごと探検隊」は建物や什器、椅子などの一部分を写した写真カードを手に、子どもたちがそれを当館ガイドスタッフ(ボランティア)とチームになって「探す」ことで美術館の内外を巡る20分程度のプログラムで、「MOMATコレクション発見隊」はガイドスタッフと一緒に展示作品をみて、感じたことや考えたことを話す10分程度のプログラムである。これ以外にも所蔵作品展の作品・作家と関連した「美術館で絵本をひらこう!」という絵本の読み聞かせプログラム等も実施し、未就学児から小学校低学年までが対象の鑑賞ツール「みつけてビンゴ!」を配布した。  図3 こどもまっと2024の「MOMATコレクション発見隊」の様子|撮影:haruharehinata  2024年から独法国立美術館7館は「Connecting Children with Museums」5という共通テーマの下、子どもとその家族が美術館に行きやすい環境づくりや、子どもたちが参加できる多様なプログラムの開催などを各館が行っている。東京国立近代美術館の「Family Day こどもまっと」もそのひとつであり、これまで美術館にアクセスがしにくかった人々に対し「エンゲージメント」する事業であった。  4 MoMAのスクールツアー拡大計画  MoMAではAdobe財団等の支援により、学校と先生のプログラムに力を注ぎ、スクールツアー数増加の計画を実施中である。2028年までの5年間で受け入れる児童・生徒を50,000人に増やすという。この計画の実施に先立つ2023年8月に「スクールツアーのキャパシティ分析」を行い、コロナ禍以前には11,000人だった児童・生徒数を50,000人に増やすための戦略が立てられた。スクールツアーを担う「ラーニング・スペシャリスト」をフルタイムで10人雇用しているという。担当部署の責任者であるデイビット・リオス6は、2023年11月にMoMAに着任し、スクールツアー実施数の増加だけでなく、教員向けパンフレットの配布、学校教員に対するニュースレター等の取り組みも充実させている。  スクールツアーに注力する理由のひとつには、MoMAの近隣地域からのリピーターを増やしたい目的がある。海外あるいは米国各地から多くの来館者があるものの、近隣地域から繰り返し来館する人々の指標となるのが、メンバーシップの会員数である。メンバーシップの会員数は現在、年に1%増という横ばいで推移しているので、これをより増やすために、主に公立学校のスクールツアーを拡大し、小学校、中学校、高校在籍中にスクールツアーを経験してもらい、その後メンバーシップ加入へと繋げるという未来像が語られた。近隣地域の方々に繰り返し来館してもらうことで、持続可能性のある財源の確保に繋がるという理由があげられていた。  Adobe Conveningの2日目、3日目には、MoMAのスクールツアーに関して学校や先生とのエンゲージメントのための戦略や運営が語られ、ビジネスモデルを美術館のプログラムの企画や評価に用いた事例について討議された7。スクールツアーは教育普及事業の一環といえるが、その事業の分析、事業の戦略、枠組みなどがこのような考え方で捉えられ、未来の美術館運営や持続可能な収入にも繋げるべく財政的なことも含めた包括的な検討がなされていた。  私たちも「ラーニング・スペシャリスト」による小学校4年生までを対象としたスクールツアーを実際に体験した[図4]。学校の夏休み期間であったためか、展示室は混雑を極め、来館者の話し声に満ちた騒々しい空間だった印象は否めない。スクールツアーが今後4倍以上に増えることによる、展示室のキャパシティとの兼ね合いも重点課題だとは話していたが、50,000人を達成したとき、一般来館者との共存はどのようになるのだろうか。 図4 MoMAのスクールツアー体験の様子|提供:Adobe財団 おわりに Adobe Conveningの討議を通じて、Adobe×Museumsの事業で対象とする人々や地域、ともに仕事をするアーティスト、事業を行う職員も協働すること、社会包摂や社会課題への取り組みが重視されていること、それらを通じて社会へ向けて美術館の存在意義を示すというエンゲージメントの実践が浸透していることを理解した。  Adobe財団のジュリアが、Adobe Conveningに集った5ケ国の美術館の担当者たちをひとつのコミュニティとして捉え、互いに影響を与え合いながらAdobe Conveningそれ自体を持続させ発展させたいと語っていたことも印象深い。 註 3日間の会合後にAdobe財団のジュリア・ティエンが関係者向けの報告(非公開)を作成した。 ジュリア・ティエン(Julia Tian)「Adobe × Museums convening NYC July 2025」  ジュリア・ティエン(Julia Tian)「Adobe × Museums convening NYC July 2025」 東京国立近代美術館のMOMAT(National Museum of Modern Art, Tokyo)にかけた名称。 東京国立近代美術館「Family Day こどもまっと」 https://www.momat.go.jp/learning/kids-family(2025年8月31日) 「子どもと一緒に美術館体験を! 国立美術館との取り組み「Connecting Children with Museums」をAdobe Foundationが支援」 https://blog.adobe.com/jp/publish/2024/09/04/corp-connecting-children-with-museums赤ちゃんも子どもも一緒にアートを楽しもう! アドビ×国立美術館が提案する美術館体験」 https://blog.adobe.com/jp/publish/2025/05/12/corp-connecting-children-with-museums-introducing-programs(2025年8月31日)  デイビット・リオス(David Rios)はYoung Learners and Engagement部門長である。 ビジネスモデルとして、コンセプトの評価、戦略のカスケード、成長のマトリックスなどがあげられた。

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入札公告

電子入札システムの導入について 独立行政法人国立美術館では令和5年1月から電子入札システムを導入しました。詳細につきましては、下記リンクの国立美術館ウェブサイト入札公告ページからご覧ください。 一般競争入札 東京国立近代美術館加湿器更新等工事 東京国立近代美術館電動式稼働棚改修業務 一式 東京国立近代美術館展示ケースガラス飛散防止・低反射フィルム貼付業務委託 東京国立近代美術館アートライブラリ内の棚板・天板のシート貼替作業 一式 企画競争入札 令和7年度東京国立近代美術館及び「美術館の春まつり」を核とする外国人旅行者を対象とするプロモーション業務委託 「美術館の春まつり」広報物デザイン及び印刷業務 「美術館の春まつり」国内広告業務 東京国立近代美術館飲料用自動販売機の設置運営業務 入札結果 オープンカウンター方式による見積合わせの結果公表について 公募 現在、『公募』はございません。 オープンカウンター方式による見積り合わせに関する公示 現在、『オープンカウンター方式による見積り合わせに関する公示』はございません。

パピエ・ジロの露地を歩く

木村荘八は「挿絵」を、今で言う「イラストレーション」とは異なる限定的な職能として定義していた。「コマ絵の思い出」という文章の中で、木村は図版一般を指す単語として挿絵が当時理解されていることを認めつつも、「挿絵画家」について、「或る一定のテキストに従って絵を描く特殊区域の絵師を指すものであっても新聞の広告図用にビール壜の図を描いたり或いは足袋の形を描いたりする、あれは挿絵画家の仕事とは云われない」と述べている。つまりここで木村は、広告と挿絵をはっきりと区別しているのだ。義太夫における三味線を挿絵に喩える木村にとって、それは常にテキストの補助としての役割を果たすべきものなのである。こうした考えは昭和40年代にイラストルポのブームを巻き起こした小林泰彦にも影響を与えており、イラストレーターの職能的な倫理としてしばしば取り上げられてきた。 そしてその具体的な作例として紹介されるのが、木村による永井荷風『濹東綺譚』挿絵である。昭和12  (1937)年の4月から6月にかけて新聞で連載された同作は、関東大震災後に私娼街として栄えた玉の井(現在の東京都墨田区)を舞台に小説家の主人公、大江匡と、娼婦のお雪を中心に繰り広げられる物語だ。木村は挿絵を描くにあたって同様の建築構造を持つ亀井戸の娼家に取材し、妻であるきぬが積極的に協力し綿密な取材が実施されたことが知られている。木村は自身が生まれ育った東京という都市の風俗に多大な関心を寄せており、明治から大正を経て、昭和へと時代が移り変わっていく様を数多く著述してきたことからも、この『濹東綺譚』の仕事は、そうしたパーソナリティと色街を抒情的に証言した作品内容がマッチした仕事として位置付けられている。 図1 会場風景|所蔵作品展 MOMATコレクション「『濹東綺譚』」|撮影:柳場大 しかしそうした前提の上で改めて問い直してみたいのは、『濹東綺譚』の情景の豊かさは考証によってのみ得られたものなのかということである。永井の描いたお雪の家の間取りとの比較を行った唐仁原教久によると、木村の描いた挿絵は、それと「かなり違う」ようである。伊野孝行は木村がしばしば雑誌『風俗画報』の図版を参考にしていたことに触れながら、『濹東綺譚』挿絵については「『絵を作ろう』という意図はなくてもそうなっている部分はあると思う」と述べ、考証よりもその絵作りを評価している。確かに《挿絵18》[図2]などを見ると、劇的な明暗と蚊帳の黒い枠の構築性が際立つ一枚となっており、木村の確かな手腕を感じさせる。その一方で少ない手数で仕上げられた挿絵もあり、墨やインク、コンテなどを駆使した多様なテクスチャーも『濹東綺譚』挿絵の魅力となっている。 図2 木村荘八《永井荷風著『濹東綺譚』挿絵18》1937年、東京国立近代美術館蔵 そして『濹東綺譚』の挿絵群において触れておかなければならないのは、フランス製の紙であるパピエ・ジロの使用だろう。山下新太郎から提供を受けたこの紙について、木村は「パピエ・ジロ報告」というエッセイに詳しく書いており、『濹東綺譚』の挿絵のうち8枚がこれを支持体として使用していることを明かしている。この紙の不透明な白は、和紙と違い製版してもグレーにならず、画材も選ばない紙質であると木村は述べている。そしてさらに、彼が「絶好無二の此の紙の特質」としてあげているのが、紙をひっかく「線彫り」による白い線の表現である。パピエ・ジロの厚さは、そうした特殊な技法にも耐えることを木村は強調している。先にもあげた《挿絵18》の蚊帳は線彫りによって表現されており、今回展示された《挿絵7》や《挿絵33》といった他の作例でもそれは確認することができる。「パピエ・ジロ報告」の中ではこうした白線の使用を西洋の地色のある紙の上での素描と関連付けており、西洋に学びつつも近代化する東京を描いた木村の作家性が、この線彫りに文字通り刻み込まれていると見てもいいだろう。そしてこれは、挿絵という複製表現においても「ハイライト」として印象的に機能するのだ。 そもそも『濹東綺譚』は、幻想をめぐる物語でもある。主人公の大江匡は迷宮のような色街やお雪に、江戸や明治の面影を見出す。だからこそノスタルジーを含むフィクション性を担保するために、作者の永井は実在した「玉の井」ではなく、「濹東」というタイトルを冠したのだ。そして木村は、その語りに寄り添うための考証を行いながら、自らの画趣と技法的実験を組み合わせることでそれに応えたのである。 参考文献  伊野孝行、南伸坊『いい絵だな』(集英社インターナショナル、2022年)  木村荘八『木村荘八全集 第二巻挿絵(一)』(講談社、1982年)────『新編 東京繁昌記』(岩波書店、1993年) 唐仁原教久『「濹東綺譚」を歩く』(白水社、2017年) 永井荷風『濹東綺譚』(岩波書店、1948年) 美術手帖編『日本イラストレーション史』(美術出版社、2010年)

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「アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦」展、 「ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー」展相互割引実施のお知らせ

東京国立近代美術館で開催する「アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦」(会期:2025年12 月 16 日~2026年2 月 8 日)は、東京都現代美術館で開催する「ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー」展(会期:2025年12 月 25 日~2026年4 月 2 日)と相互割引を実施します。ぜひどちらの展覧会もあわせてご覧ください。 東京国立近代美術館 チケット売り場で「ソル・ルウィット」展のチケット/半券をご提示いただくと、「アンチ・アクション」展の当日料金が 100 円引きになります。 一般 2,000 円→1,900 円 大学生 1,200 円→1,100 円 東京都現代美術館 チケットカウンターで「アンチ・アクション」展のチケット/半券をご提示いただくと、「ソル・ルウィット」展の観覧料が当日料金から 100 円引きになります。 一般 1,600 円→1,500 円 大学生・専門学校生・65 歳以上 1,100 円→1,000 円 ※中高生料金は割引対象外です。 ※3展セット券は適用外です。(「ミッション∞インフィニティ」展会期中のみ販売) 留意事項 ・いずれも 1 枚につき 1 名 1 回限り有効。 ・他の割引との併用はできません。 ・オンラインチケット購入時に割引はできません。各館での当日券購入時のみ有効です。 ・使用前の観覧券、使用後の半券、オンラインチケット QR コード、購入履歴のメール、いずれもご利用可能です。 「アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦」展のチケットで、「所蔵作品展 MOMATコレクション」もご観覧いただけます。当館の所蔵作品の中で人気の高いソル・ルウィット作品も、ぜひ併せてご鑑賞ください。 ソル・ルウィット| ウォール・ドローイング#769 2020年12月22日~公開(所蔵品ギャラリー3F|建物を思う部屋) - 東京国立近代美術館

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MOMATサポーターズ(友の会)

2025年11月30日をもって新規入会の申込受付を終了しました。11月30日よりも前にご加入された友の会の皆さまは、お手持ちの会員証に記載された有効期限まで、特典をご利用いただけます。 MOMATファンの皆様に、もっとお得に国立美術館を楽しんでいただくための会員制度です。より身近になった国立美術館を、存分にお楽しみください! 年会費 5,000円(税込) ※発行日より1年間有効(入会月の翌年同月末まで) 特典 以下の国立美術館の所蔵作品展(コレクションギャラリー)を何度でもご観覧いただけます。 東京国立近代美術館 国立工芸館 国立西洋美術館 国立映画アーカイブ 京都国立近代美術館 国立国際美術館 東京国立近代美術館・国立工芸館で開催される、企画展を各展一回ずつご観覧いただけます。 東京国立近代美術館・国立工芸館の所蔵作品展観覧券を5枚進呈いたします。ご家族ご友人と一緒にお楽しみいただけます。 東京国立近代美術館・国立工芸館のミュージアムショップの商品を5%割引きでお買い求めいただけます。(一部対象外商品がございます) ※国立工芸館については、企画展開催中は所蔵作品展の実施はありません。 お問い合わせ 〒102-8322東京都千代田区北の丸公園3-1東京国立近代美術館 運営管理部 友の会担当TEL:03-3214-2584〈直通〉(土日祝祭日を除く平日9:30~17:00)

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寄附・支援

MOMAT[東京国立近代美術館]をご支援くださる皆さまに、以下のメンバーシップ・プログラムをご用意しています。 ※2025年11月30日をもって賛助会と友の会の新規申込受付は終了しました。 MOMAT支援サークル 企業による美術館支援の新しい形 MOMAT DONORS’ CLUB(MDC) MOMATの活動を支援する個人寄附会員制度 寄附・遺贈について ご支援のお願い お得な観覧制度 MOMAT PASS MOMATをもっとお得に楽しめる年間パスポート キャンパスメンバーズ 大学・短期大学・高等専門学校等の皆さまへ 新規申込受付を終了した会員制度 賛助会(個人の方) MOMATの活動を支援してくださる方へ(寄附会員制度) 友の会 MOMATをもっとお得に楽しみたい方へ

解放され行く人間性

「解放され行く人間性」という言葉は、今日では少し観念的に思えるかもしれません。しかしこの絵が発表された1947(昭和22)年当時は、切実な響きをもっていたことでしょう。敗戦後、日本では連合国軍によって民主化や女性の解放が進められたため、堂々と佇む女性の姿に新しい時代への希望を重ね合わせることもできます。しかし、赤松は「明るい健康な日本人の顔」を描こうとしたもののうまくいかず、本作の翌年に「原爆の絵を描かねば、と思いたった」(『女絵かきの誕生』2000年)と振り返っています。

作品

1940(昭和15)年、当時の日本では初代天皇とされる神武天皇の即位から2600年にあたるとして各地で記念イベントが行われました。この作品は、そのひとつの美術展に「賀象」という題名で出品されています。イメージや形を寿ぐという意味でしょう。確かに画面上部にはめでたいとされるおしどりが描かれた袱紗のようなものが見えます。でもそれはあくまでも木片やつぎはぎのある写真などの断片の山の一部。作者は当時の時勢をどのように捉えていたのでしょうか。

三星(さんせい)

「三星」とは冬の星座、オリオン座の中央に並ぶ三つの星のこと。描かれた三人は、中央が画家自身、左が姉、右は関根が思いを寄せていた女性だと考えられています。また頭部に巻かれた白い布についても、直前の手術跡を示す、耳を切ったファン・ゴッホへのあこがれを表すなど、諸説あります。ほぼ独学だった関根の絵は不器用で、決して巧みではありません。しかし大正期には、うまいことより切実な心情が表されていることを重視する風潮が生じていました。懸命にヨーロッパの絵画を学んだ明治とはだいぶ異なる美術の考え方が、社会に広まっていたのです。

ハニワと土偶の近代

古(いにしえ)の地層から出土するハニワや土偶のイメージは日本中に浸透し、いまや押しも押されもせぬキャラクターと化しているといっていいでしょう。出土遺物は、美術に限らず、工芸、建築、写真、映画、演劇、文学、伝統芸能、思想、さらにはテレビ番組にいたるまで、幅広い領域で文化現象を巻き起こしてきました。戦後、岡本太郎やイサム・ノグチによって、それまで考古学の資料として扱われていた出土遺物の美的な価値が「発見」されたというエピソードはもはや伝説化しています。なぜ、出土遺物は一時期に集中して注目を浴びたのか、その評価はいかに広まったのか、作家たちが「遺物」の掘りおこしに熱中したのはなぜか――本展は美術を中心に、文化史の舞台に躍り出た「出土モチーフ」の系譜を、明治時代から現代にかけて追いかけつつ、ハニワや土器、土偶に向けられた視線の変遷を探ります。 展覧会のポイント 1 ハニワ・土偶ブームの裏側、掘りおこします きっと誰もが子どもの頃に出会い、身近な存在として親しんできたハニワや土偶。それらが歴史教科書の冒頭に登場するようになったのは、実は遠い昔のことではなく、「芸術」として語られるようになったのも近代以降のこと。 美術品を鑑賞しながらハニワ・土偶ブームの裏側が見えてくる、一粒で二度おいしい展覧会です。 2 考古図譜からマンガまで 本展の大きな特徴はとりあげる時代とジャンルの幅広さ。出土品を克明に描いた明治時代のスケッチから、果てはマンガまで。 ハニワと土偶があらゆる文化に連なっていることを知ると、美術館を出た時、景色が少しだけ変わってみえるかもしれません。にぎやかな展示にご期待ください。 3 ハニワと土偶のメガネで未来が見える 遺物をめぐるブームにはいつも容易ならぬ背景があり、今後もきっと繰り返されるでしょう。 本展は過去の回想に留まらず、これから起こり得ることの示唆にもなるはずです。古(いにしえ)から未来が掘り出される! 展覧会構成 序章 好古と考古 ―愛好か、学問か?  「古(いにしえ)を好む」―古物を蒐集し、記録し、その魅力を伝える「古物愛好」は近代以前も存在し、江戸時代後期には「好古家」と呼ばれる人たちが活躍しています。一方、明治の初めに西洋のお雇い外国人たちによって「考古学」がもたらされました。序章では「好古」と「考古」と「美術」が重なりあう場で描かれた出土遺物を紹介します。描き手の「遺物へのまなざし」を追体験しつつ、「遺物の外側に何が描き込まれているか」にもご注目ください。「異」なるものが交じり合う、近代の入り口付近の地層が浮かび上がってくるでしょう。まずは古と近代が出会う違和感をお愉しみください。  1章 「日本」を堀りおこす ―神話と戦争と  近代国家形成において、ハニワは「万世一系」の歴史の象徴となり、特別な意味を持つようになりました。各地で出土した遺物が皇室財産として上野の帝室博物館に選抜収集されるようになると、ハニワは上代の服飾や生活を伝える視覚資料として、歴史画家の日本神話イメージ創出を助ける考証の具となります。考古資料としてではなく、ハニワそのものの「美」が称揚されるようになるのは、1940年を目前にした皇紀2600年の奉祝ムードが高まる頃——日中戦争が開戦し、仏教伝来以前の「日本人の心」に源流を求める動きが高まった時期でした。単純素朴なハニワの顔が「日本人の理想」として、戦意高揚や軍国教育にも使役されていきました。  2章 「伝統」を掘りおこす ―「縄文」か「弥生」か  1950年代は日本中の「土」が掘りおこされた時代です。敗戦で焼け野原になり、その復興と開発のためにあらゆる場所が発掘現場となりました。考古学は、実証的で科学的な学問として一躍脚光を浴びるようになります。出土遺物は人々が戦争体験を乗り越えていく過程において、歴史の読み替えに強く作用した装置といえるでしょう。対外的な視線のなかで「日本的なるもの」や「伝統」への探求が盛んに行われたのは、自国のアイデンティティ再生という内発的な動機のみでは語ることのできない、複合的な理由を含むものでした。コンクリートやアスファルトに置き換えられていく風景の中で、「土」の芸術はどのような意味をもったのでしょうか。  3章 ほりだしにもどる ―となりの遺物  考古学の外側でさまざまに愛でられたハニワや土偶のイメージは、しだいに広く大衆へと浸透していきます。特に1970年代から80年代にかけてはいわゆるSF・オカルトブームと合流し、特撮やマンガなどのジャンルで先史時代の遺物に着想を得たキャラクターが量産されました。それはまた、縄文時代や古墳時代の文化は「日本人」のオリジンに位置づけられるという自覚を、私たちがほとんど無意識のうちに刻み込まれているということでもあります。本展は、そのような自覚をあらためて“掘り出す”ような現代の作品によって締めくくられます。「ハニワと土偶」という問題群は、地中のみならず、私たちのすぐ身の回りに埋蔵され、確実に今日へと連なっているのです。  カタログ 「ハニワと土偶の近代」公式図録 刊行日:2024年9月30日価格:3,000円(税込)仕様:B5変形頁数:308ページ 目次 ハニワと土偶の近代―発見と忘却、再生装置としての出土遺物|花井久穂   序章 好古と考古―愛好か、学問か?  1章 「日本」を掘りおこす―戦争と神話と2章 「伝統」を掘りおこす―「縄文」か「弥生」か3章 ほりだしにもどる―となりの遺物 美術と「縄文」の150年|成相肇  年表 参考文献 作品・資料リスト  展示風景 展示風景 撮影:木奥惠三 開催概要 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー 2024年10月1日(火)~12月22日(日) 月曜日(ただし10月14日、11月4日は開館)、10月15日、11月5日 10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00) 12月16日(月)は臨時開館(10:00-17:00) 入館は閉館の30分前まで 一般  1,800円(1,600円)大学生 1,200円(1,000円)高校生 700円(500円) ( )内は20名以上の団体料金、ならびに前売券料金(販売期間:8月1日~9月30日)。いずれも消費税込。 中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。 キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は、学生証・職員証の提示により団体料金でご鑑賞いただけます。 本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)もご覧いただけます。 -東京国立近代美術館の窓口において、9月3日以降の開館日に限り前売券の販売をおこないます。(お得なチケット各種は販売しません。) -当日券の窓口購入は混雑が予想されるため、事前のチケット購入がおすすめです。 -前売券やオンラインチケット・各種プレイガイドでのご購入方法は本展公式サイトをご確認ください。  東京国立近代美術館、NHK、NHKプロモーション、毎日新聞社 JR東日本、光村印刷

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