コレクション

日高河清姫図

村上華岳

1919

基本情報

作品名
日高河清姫図
作家名
村上華岳 作家詳細
制作年
1919
収蔵方法
購入
支持体
絹本
素材・技法
彩色
形状
作品サイズ(cm)
142.5×55.7

重要文化財

作品番号
JI0005

作品解説

 道成寺縁起の一場面に取材した作品。平安時代の10世紀、醍醐天皇の御代、若僧に恋した宿の女主人清姫は、逃げる僧を追い日高河のほとりにたどりつきます。やがて大蛇となってついには自らの炎で僧を焼き殺す、激情に翻弄された女性です。

 ここで取り上げられているのは、物語のクライマックスとなる、清姫の大蛇への変身の直前の場面。しかしこの作品の清姫は、怨念にかられたイメージからほど 遠く、寂しく立つ一本の松やかたわらに打ち捨てられた杖、眼を閉じた表情などからは、悲しみや切なさが伝わってきます。抑えた色遣いと繊細な描線により、 人間の感情の奥深さを表現しています。

【重文指定年月日:1999(平成11)年6月7日】

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