東京国立近代美術館

トーマス・シュトゥルート展

Thomas Struth

東京国立近代美術館フィルムセンター展示室
2000年10月3日−12月9日

関連企画:「トーマス・シュトゥルート・自作を語る」

パラダイス 13 屋久島 日本
<パラダイス 13 屋久島 日本> 1999
会期・開館時間: 2000年10月3日−12月9日(日・月休)
10:30-18:00(入場は17:30まで)
主催: 東京国立近代美術館
協力: ルフトハンザドイツ航空
後援: 東京ドイツ文化センター
会場: 東京国立近代美術館フィルムセンター展示室(7階)
104-0031中央区京橋3-7-6
営団銀座線京橋駅[出口1]より徒歩1分 ・都営浅草線宝町駅[出口A4]より徒歩1分
観覧料: 一般210円(170円)/ 大学・高校生120円(90円)/中・小学生90円(50円)
*消費税込み、( )内は20名以上の団体料金
講演会「トーマス・シュトゥルート・自作を語る」

10月7日(土)14:00−15:30(開場13:30)
会場:フィルムセンター小ホール(地下一階)
聴講無料 先着140名

巡回予定: 京都国立近代美術館
2000年12月19日−2001年2月4日(月、12月28日−1月4日休)

現代ドイツを代表する写真家のひとりトーマス・シュトゥルート(1954年生まれ)、本展はその初期から最新作にいたる仕事を紹介するものです。

シュトゥルートはデュッセルドルフ美術アカデミーで画家ゲルハルト・リヒターや 写真家ベルント・ベッヒャーなどに学び、70年代後半から都市の写真に取り組み始めました。溶鉱炉や給水塔など無名の産業建築物を標本のように撮影した作品で知られるベッヒャー夫妻と同様、シュトゥルートは、写真を自己の内面の表現に用いるのではなく、外界を探究する分析的手段として用います。こうした姿勢を共有する、ベッヒャーに学んだ写真家たちは、いわゆる“ベッヒャー派”として、80年代以降の現代写真に新しい流れをつくるとともに、現代美術の文脈でも広く関心を集めてきました。 シュトゥルートは、写真に撮ることによって顕在化する場の記憶や歴史などに注目した〈街路〉のシリーズを出発点に、〈肖像〉のシリーズでは個人と社会をつなぐ最小単位である家族を考察し、続いて現代社会における美術作品の呈示と受容をテーマとする〈美術館〉のシリーズを発表するなど、私たちの住む世界についてユニークな視点からの探究と考察を重ねてきました。同時に、正面から明瞭に被写体を描写する、写真としてきわめてオーソドックスなスタイル、いわばとても写真らしい写真という装いを見せる彼の作品は、写真が「作品」であるということとはどういうことなのか、また、私たちの記憶や世界観にいかに写真的イメージが強固に組み込まれているのか、といったことについても、静かに問いを投げかけてきます。

本展では、彼の代表的な仕事である〈街路〉、〈肖像〉、〈美術館〉のシリーズに加え、90年代に入って発表された〈風景〉と〈花〉、そして従来彼の作品には現れなかった全くの自然をテーマに近年始められた〈パラダイス〉と題されるシリーズなどを含む約50点の作品により、シュトゥルートが重ねてきた、写真による世界の探究をたどります。
デュッセル通り、 デュッセルドルフ <デュッセル通り、 デュッセルドルフ> 1979
山口県立美術館蔵
ルーブル美術館 4 、パリ <ルーブル美術館 4 、パリ> 1989
京都国立近代美術館蔵


同時開催 トーマス・シュトゥルート渋谷交差点プロジェクト(仮称)

2000年10月7日−13日

東京会場の会期にあわせて、渋谷駅前交差点の大型モニターにシュトゥルートのビデオ作品を上映するプロジェクトを予定しています。

シュトゥルートは1997年のハノーファーのシュプレンゲル美術館での個展や、1998年のシドニービエンナーレで、スチル写真によるポートレイトのシリーズをビデオ作品へと発展させたビデオ・ポートレイト作品〈Eine Stunde〉を発表しています。今回の渋谷交差点の商業モニターでのビデオ・ポートレイトの呈示は、〈肖像〉、〈街路〉、また作品が呈示/受容される場への問いかけという意味では〈美術館〉という彼の三つのシリーズの交錯する地点での、新たな試みとなります。

渋谷交差点、東京
<渋谷交差点、東京> 1991

*このプロジェクトについてのお問合せ先:
ギャラリーシマダ 150-0001 渋谷区神宮前4-7-2
tel 03-5411-1796 fax 03-5411-2496