東京国立近代美術館
あかり:イサム・ノグチが作った光の彫刻
AKARI: Light Sculpture by Isamu Noguchi
《2mのあかり》
1985年
(撮影:安斎重男)
会期: 2003年(平成15)10月28日(火)〜12月21日(日)
午前10時から午後5時まで、金曜日は午後8時まで(入場はそれぞれ30分前まで)
*月曜休館 ただし11月3日(月)、24日(月)は開館し、4日(火)、25日(火)は休館
会場: 東京国立近代美術館 本館 ギャラリー4(2階)
〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3−1
電話03-5777-8600(ハローダイヤル)
主催: 東京国立近代美術館
協力: イサム・ノグチ財団、イサム・ノグチ日本財団、オゼキ
交通: 営団地下鉄東西線「竹橋駅」下車1b出口から徒歩3分
観覧料: 一般420(210)円、大学生130(70)円、高校生70(40)円、小・中学生、65歳以上無料
* ( )内は20名以上の団体料金、いずれも消費税込み
* 11月3日(月・文化の日)は無料観覧日です
ギャラリートーク:
11月8日(土)「彫刻としてのあかり」
高橋幸次氏(日本大学芸術学部教授)
11月22日(土)木田拓也(工芸課研究員)
11月29日(土)「あかりのできるまで」
広井力氏(東京学芸大学名誉教授、彫刻家)
12月20日(土)北村仁美(工芸課研究員)
*いずれも午後1:30から、美術館ギャラリー4会場にて

あかり:イサム・ノグチが作った光の彫刻
AKARI: Light Sculpture by Isamu Noguchi

イサム・ノグチ(1904−88)がデザインした照明器具「あかり」は、現在でも多くの人たちに親しまれています。ノグチが「あかり」のデザインに取り組むことになったのは、戦後1951年、岐阜市を訪れたことがきっかけでした。岐阜の伝統的な提灯産業と彫刻家イサム・ノグチが出会ったことにより、竹と和紙を使った照明「あかり」が誕生したのです。以来亡くなるまで、約40年にわたって、ノグチは「あかり」のデザインに取り組み、約200種類もの「あかり」をデザインしました。この展覧会では、イサム・ノグチが作った光の彫刻「あかり」を紹介するとともに、写真や関連資料などにより、「あかり」がどのようにして誕生したか、また「あかり」が制作される過程なども紹介します。


《あかりO-UF1》
1983年頃

《あかり33N》
1967年頃

《あかり33S》
1952年頃

本展では、次の4つのセクションにわけて「あかり」が誕生した背景や制作工程などもふくめて、「あかり」を様々な角度から紹介します。美術だけでなくデザインや建築・インテリアなどに興味を持つ幅広い多くの方々に関心を持っていただけるものと確信しております。

(1)「あかり」:

1951年岐阜を訪れて試作品を制作して以来、イサム・ノグチは、約40年にわたって「あかり」のデザインに取り組みました。現在商品カタログに掲載されているものでも約130種類の「あかり」があります。今回の展覧会では、これまでイサム・ノグチが制作した200種類ほどの「あかり」のなかから40〜50種類の「あかり」を選んで展示します。

(2)「あかり」の誕生[1950-1954]:

イサム・ノグチが「あかり」の制作に取り組むことになったのは、長良川の鵜飼を見るために立ち寄った岐阜で提灯を見たことがきっかけでした。それ以前にもノグチは、照明彫刻「ルナー」を制作していましたが、和紙を使った岐阜提灯は、光そのものを彫刻にしたい、というノグチの意図にぴったりだったのです。またこの時期、イサム・ノグチは、慶應義塾大学のノグチ・ルーム(新萬来舎(しんばんらいしゃ)>)の仕事を通じて、建築家谷口吉郎や工芸試験所の剣持勇らと交友し、彫刻以外にも庭園や家具や陶芸など、幅広く旺盛な制作活動を展開しました。

(3)「あかり」の制作工程:

「あかり」がどのようにして作り出されるのか、その過程を紹介します。

(4)「あかり」とイサム・ノグチ:

「あかり」はイサム・ノグチの仕事の中でも重要な位置をしめています。イサム・ノグチ自身が深く関わった「あかり」の展覧会や、日本での生活の拠点とした高松・牟礼(むれ)の住居「イサム()」の様子などを紹介します。「あかり」について、イサム・ノグチは次のように語っています。「あかりはその人の権威(ステータス)の象徴ではなく、貧富にかかわらず感性の証であり、暮しに(クオリティ)を与え、いかなる世界も光で満たすものです」。この言葉どおり、「あかり」は私たちにとってもっとも身近なイサム・ノグチの作品であり、現在でも多くの人たちに親しまれています。