ある日の所蔵作品ガイド ガイドスタッフAさん

エントランスホールに、今日のテーマが掲示されます。

展示室でのトーク。お客様からの発言を受け、話題がひろがります。

■テーマ
「写実からはじまる個性の表出」

■ご紹介した作品
・岸田劉生《切通之写生》
・速水御舟《茶碗と果実》
・徳岡神泉《蓮》《狂女》
・安田靫彦《日食》

12時:ガイドスタッフルームに到着。教育普及室に出勤の連絡を入れたら、トーク資料を整えたり、トークプランの確認をしたりして過ごします。アートライブラリにも、見たい資料があってちょっと足を運びました。
 

1時:エントランスホールに、テーマと作品を書いた看板を出します。今日のテーマは「写実からはじまる個性の表出」。館内に2度のアナウンス。5分前にはお客様が集まり始めました。
 

2時:ごあいさつ、トーク開始。テーマとご紹介する作品をお伝えします。20名ほどのお客様を、4階展示室へご案内。
 

岸田劉生《切通之写生》の前へ。「90年前のある坂道を描いた作品です。どこの風景だと思われますか?」の問いに、「たぶん東京の代々木付近でしょう」と、詳しいお客様がご発言。それをきっかけに、複数の方からご意見が。Aさんは一つ一つのご意見に応じ、岸田劉生に関する解説も加えながらトークを進めます。最後には、様変わりした同じ坂道の、現在の写真を見ながら話題が広がりました。
 

速水御舟《茶碗と果実》では、「軸装してありますが、日本画に見えますか?どうでしょうか?」の問いに「影があるから変だねえ…」との声。まさに今日、Aさんが話題にしたかったテーマ「写実」へとトークは進みます。その後も、安田靫彦、徳岡神泉の作品をじっくりご紹介し、個々の作家の個性を堪能しました。ここでトークを一旦終了。希望するお客様を3階の徳岡神泉《仔鹿》(1961年)の前にご案内。Aさんは、時代によって見事に作風を変化させた徳岡神泉のもう一つの展示作品をお見せしたかったのです。お客様からの温かい拍手でトークは終了しました。
 

3時10分:看板を片付け、ガイドスタッフルームに戻り、パソコンで今日の日誌を書いて、Aさんのガイド担当日は終わります。