リニューアル・オープン記念展

未完の世紀―20世紀美術がのこすもの

The Unfinished Century:Legacies of 20th Century Art

2002年1月16日(水)― 3月10日(日)

20世紀のはじめ、古き佳き19世紀の名残に満ちた“ベル・エポック(麗しい時代)”が終わり、新しい世紀がすでに明けていることに人々が気づいたのは、ようやく欧州大戦の勃発によってであるとも言われています。ではいったい、20世紀はいつ終わり、21世紀はいつ始まるのでしょうか。また、20世紀とはどんな時代だったのでしょうか。――渦中にあるわたしたちには容易に答えられそうにありませんが、ただ一つ、それが劇的なまでの変化と矛盾に満ちた世紀だったことだけは確かでしょう。

 とりわけ19世紀半ばに開国したばかりのわが国にとって、20世紀は、東洋と西洋、伝統と近代の価値観のあいだでもまれ続けた、じつにあわただしい世紀でした。しかしながら、自らの伝統や文化と、よりグローバルな文明の原理のあいだを大なり小なり揺れ動いたのは、わたしたち日本人だけではないのではないでしょうか。しかも、自国と外国、東洋と西洋といった違いがあるだけではありません。近代のわたしたちは、思考と感情、理性的なものと本能的なもの、あるいは男性的なものと女性的なものといったさまざまな振幅をかかえて、それらを今世紀に引き継いでいます。そうした中で、美術もまたいまだかつてない急激で多様な変貌を遂げました。

 1階から4階まで全館をもちいて開かれる本展覧会は、この百年の美術を、重要文化財11点を含む日本画・洋画・彫刻・版画・写真・工芸など380余点によって振り返るものです。全体は社会の動きや時代背景を幅広く視野におさめながら、世紀初頭から現代まで、8つの章(テーマ)によって構成しました。一つ一つがゆるやかなグループとしてのまとまりをなすこれらの8章によって、20世紀という時代とその美術の持つ、多面性ということばでは言い尽くせないほどの多面性を浮き上がらせようと試みます。

「未完の世紀」とはすなわち、“20世紀は終わっていない”というメッセージでもあります。わたしたちは、20世紀美術からどんな生きた遺産を受け継ぎ、どんな創造的エネルギーを引き出せるのでしょうか。


「未完の世紀─20世紀美術がのこすもの」展作品リスト(228KB)


リニューアル・オープン記念展
未完の世紀―20世紀美術がのこすもの
The Unfinished Century:Legacies of 20th Century Art

■ 会期2002年1月16日(水)―3月10日(日)
■ 開館時間午前10時―午後5時
(木・金曜日は午後8時まで、入館は閉館30分前まで)
■ 休館日月曜日(ただし2月11日(祝)は開館、翌12日(火)は休館)
■ 主催東京国立近代美術館/読売新聞社
■ 協賛日立ハイテクノロジーズ
■ 助成アサヒビール芸術文化財団/東洋信託文化財団
■ 会場東京国立近代美術館 本館
地下鉄東西線「竹橋駅」1b出口より徒歩3分
102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1
■ 観覧料
一般830(680)円
高校・大学生450(330)円
小・中学生330(180)円

* ( )内は20名以上の団体料金、消費税込み

■ 前売り一般700円/高校・大学生350円/小・中学生250円
*1月15日まで上記料金、1月16日以降は通常料金。
チケットぴあ、ファミリーマート、セブンイレブン(都内のみ)にて取り扱い
前売り問合せ03-5237-9999  専用アクセスコード(Pコード)683-539
■ 展覧会についてのお問合せ
03-3272-8600(ハローダイヤル)
ホームページ:http://www.momat.go.jp
■ 講演会・トーク・パフォーマンス  →こちらをご覧下さい。
■ 関連企画 「フィルムで見る20世紀の日本」

3月5日(火)―3月24日(日) 月曜休映
東京国立近代美術館フィルムセンター〔京橋〕
営団銀座線京橋駅〔出口1〕・都営浅草線宝町駅〔出口A4〕より 徒歩1分
104-0031東京都中央区京橋3-7-6

* くわしい上映スケジュールは2002年2月以降

お問合せ:03-3272-8600(ハローダイヤル)
ホームページ:http://www.momat.go.jp/fc.html
でご確認ください。