コレクション
犬の唄
柳原義達1961
基本情報
- 作品名
- 犬の唄
- 作家名
- 柳原義達 作家詳細
- 制作年
- 1961
- 収蔵方法
- 寄贈
- 素材・技法
- ブロンズ
- 作品サイズ(cm)
- 158.5×54.0×60.0
- 作品番号
- S00320
作品解説
女性の像につけるにしては奇妙なタイトルです。これは、フランスの歌手エンマ・ヴァラドン(1837–1913)が歌っていた歌謡曲、いわゆるシャンソンに基づいています。それは、普仏戦争(1870–71)に敗れたフランス人の心情、つまり抵抗する気持ちを心の奥で持ちながらも、表面上は犬のようにプロイセンに対して従順さを示すことをうたった歌でした。実はこの歌手を、ドガ(1834–1917)も描いています。柳原の作品とは、背をそらし、手を前に出しているポーズが共通しています。しかし違いもあります。ドガの作品では、両手がともに前になっているのに対して、柳原の場合、片方の手は後ろにまわされているのです。