展覧会

会期終了 企画展

うつわをみる:暮らしに息づく工芸

会期

会場

東京国立近代美術館工芸館

展覧会概要

現代の工芸は、社会o済の豊かな発展にともない急速に多彩かつ多様となった生活環境や生活意識のなかで、密接な関わりをもって、まさに多様な展開をみせてきました。実際、伝統への認識は様式化しつつあり、また機能的実用性を越えた造形手法とその表現はますます多様な分化がみられるなど、大きな変貌を遂げてきています。そうして個々の造形性や多様化が広範に受け容れられてきた反面で、工芸の本質はとらえ難くなっているのが現状であり、混迷の様相すらうかがわせています。

今回の展覧会は、そうした状況を鑑み、工芸においてもっとも基本的であり身近なうつわを今日の視点で改めて捉えることにより現代の工芸の本質と意義を問おうとするものです。作品の選定は、次のようなことをもとにした。まず実用を本旨とするうつわであること、伝統工芸や民藝、クラフト、あるいは創作を指向するといったいろいろな現代工芸の範疇のなかで各素材や技法、造形表現などで常に新しい試みを提案しようとしている作品であること、そして現代のさまざまな生活空間のなかでその機能的形態が特色をもった作品であることなどです。具体的には、食に供されるさまざまなうつわと、箱などの収納の具や花器、香炉などの生活空間を彩るうつわを含みます。

以上のような観点から、陶芸やガラス、漆芸、金工、木竹工の各分野から優れたうつわを選択し、約160点を出品する予定です。

■ 出品作家:38名

陶芸- 伊藤慶二、内田鋼一、金重晃介、七代清水六兵衛、工藤省治、黒田泰蔵、
高鶴 元、佐藤 敏、鈴木 蔵、高内秀剛、滝口和男、中里 隆、中村卓夫、
藤平 伸、船木研児、宮永東山、宮脇昭彦、山田真萬、山田 光、吉川正道

ガラス- イワタルリ、高橋禎彦、船木倭帆

漆工- 赤木明登、角偉三郎、佐藤阡朗、鈴木睦美、手塚俊明・戸枝恭子、根本曠子、山本英明

金工- 大角幸枝、鈴木盛久、関根正文、畠山耕治、平松保城

木竹工- 有岡良益、宮崎珠太郎、村山 明

■ 出品予定点数:約160点

イベント情報

ギャラリートーク

2000年10月14日(土)・11月11日(土)
午後2時から工芸館会場にて

10月14日の回には、出品作家のなかから3名にご出席いただく予定です。異なった素材や技法を通して、それぞれの「うつわ」に対する考えを伺います。

開催概要

会期

2000年9月30日(土)~ 11月19(日)
月曜日休館 10月9日開館、10月10日休館
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

会場

東京国立近代美術館工芸館
〒102-0091東京都千代田区北の丸公園1-1
東西線「竹橋駅」下車徒歩8分(1b出口),
東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下駅」下車徒歩12分(出口2)

観覧料

一般:830円(680円)
高校生・大学生:450円(330円)
小学生・中学生:330円(180円)

*消費税込み
*( )内は20名以上の団体料金
*無料観覧日 11月3日

お問い合わせ

電話03‐3272‐8600(NTTハローダイヤル)
http://www.momat.go.jp/(東京国立近代美術館ホームページ)

主催

東京国立近代美術館

Page Top