私たちのミッション

国立工芸館外観写真
写真 太田拓実

国立工芸館は1977年、東京国立近代美術館工芸館として東京・北の丸公園に開館しました。
45年以上にわたり、日本で唯一、工芸とデザイン作品を専門に扱う美術館として、
工芸とデザイン文化の発展や周知に取り組み続けています。

2020年に石川県金沢市に移転してからも、国内外のさまざまな地域やジャンルの異なる作品を
幅広く収集、保存、調査・研究する活動の基本理念は、変わることはありません。
展覧会やラーニング・プログラムなどを通して、これからも形式にこだわらない広い視点で
「工芸」「デザイン」の世界が発信する新しい魅力をご紹介していきます。

国立工芸館は、過去から未来へ、そして工芸・デザインとすべての人をつなぐ場所として、
今ここから時を超えて広がる豊かな世界をみなさまにお届けします。

新しい発見を「体感」する

初めて芸術に触れる子どもたちも、学びを深めたい大人たちも、
誰もが何度でも訪れ、いつでも新しい世界を発見し、学べる場所をめざしています。

ページをめくるたびに新しい世界・価値観と出会う“百科事典”のように、
私たちは工芸とデザインに関する基本的な知識と日々アップグレードする情報を、楽しく、ていねいに発信。
日常を豊かにする好奇心の芽をはぐくみ、
学ぶことの楽しさを立体的に体感できる場所として、その価値を高めていきます。

過去から未来へ、工芸を「つなぐ」

国立工芸館では、1900年代から現在にいたる優れた工芸・デザイン作品を収集・調査し、展示します。
同時に、未来の鑑賞者のために作品の状態を良好に保ち続けることができるように、
より適切な環境のもとで作品を管理していくミッションを遂行中です。

さらに、近代以降の作品を新たな視点で見直し、
工芸作家やデザイナーたちと協働し、調査研究を続けながら、今という時代を映し出す作品とその想いを、未来に伝え続けていきます。

ダイバーシティの観点で、すべての人びとが自分の視点で作品と向き合い、過去と未来のつなぎ手になれるように。
心動かされる体験や対話を通して、工芸とデザインの可能性を広げていきます。

写真 太田拓実

多様な作品鑑賞を「発信」過去と未来をつなぐ工芸の価値を「発信&継承」

今、この瞬間に、この場所での出会いを大切にしながら、
工芸とデザインの楽しみを、地球の反対側にいる遠くの人たちとも共有できるように。

作品鑑賞は、国立工芸館で開催する展覧会だけではありません。
東京国立近代美術館をはじめとする国立美術館各館での作品展示、
国内外の美術館への作品貸出、オンラインによる情報発信やイベントの開催など、
さまざまな取り組みを通じて、作品とつながる機会をさらに広げていきます。

石川県から日本各地、やがて世界へ———
遠く離れた場所からでも、時を選ぶことなく、誰もがいつでも気軽にアクセスできる
工芸とデザインの発信拠点をめざします。

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