資料の探し方
調べたいことや知りたいことによって参考となる資料は異なります。
ここでは、国立工芸館アートライブラリで所蔵している資料の種類や求める情報に合わせた探し方の例をご紹介します。
参考となる資料
※一部 蔵書検索(OPAC)へのリンクを表示しています
展覧会カタログ
美術館等で開催される展覧会に際して発行され、その展覧会の出品作品や開催に関する情報がまとめられた資料です。多くの展覧会カタログでは、その展覧会に関連する作品・作家についての詳細な情報のほか、開催当時における最新の研究成果や参考文献を確認できます。展覧会には個展、グループ展、団体展があります。
蔵書検索(OPAC) ジャンル別カタログ
工芸館開催展覧会カタログ
これまで国立工芸館(東京国立近代美術館工芸館)にて開催された展覧会カタログの一覧です。
工芸館開催展覧会参考図書
これまで国立工芸館(東京国立近代美術館工芸館)にて開催された展覧会の参考図書一覧です。
各工芸分野に関する著作・作品集
興味を持った作品がどうやって作られているか、他にどんな作品があるのかなどを知りたいときに参考になります。
作家著作・評伝・作品集
作家について知りたい場合に参考となる資料です。作家自身の言葉による作品論、経歴などを知ることができます。 また、研究者等による評伝や研究論文によって、作家や作品についての理解を深めることができます。
所蔵品目録
美術館などが所蔵する作品や、特定のコレクションに収められている作品がまとめられた資料です。
雑誌特集記事
作家や展覧会などについての雑誌記事では、インタビューや展評などが参考になります。 また、美術館・大学などが発行する紀要等では各分野の研究成果を知ることもできます。
具体例(作品情報)
作品の制作方法が知りたいときは、どのような資料があるのでしょうか。 漆の代表的な技法のひとつである「蒔絵(まきえ)」を例に、参考資料を探してみましょう。
①キーワードに「蒔絵」と入力します。
②「検索」をクリックすると、全部で190件ほどヒットします。多いので、絞込項目で「図書」を選択してみると55件になりました。 蒔絵に関する書籍や、蒔絵を得意とする工芸作家の作品集などが見つけられます。
いくつか手に取ってみると、「蒔絵」は漆芸の技法のひとつであることがわかります。
絞込項目を「展覧会カタログ」にしてみると、蒔絵の作品や蒔絵の技法を得意とする作家をメインとして開催された展覧会のカタログに絞られます。展覧会カタログには、作品解説や用語解説など展覧会に関連する解説が記載されているので基本的な情報を得ることができます。また、最近の展覧会のカタログを探したいときは、絞込項目の「出版年」を「2020-2022」で絞り込んでみましょう。 さらにキーワードを「漆 技法」「漆工」「漆工芸」などに変えて検索してみると、他のさまざまな漆芸の技法や歴史などについて紹介しているものがヒットします。いろいろなキーワードで試してみましょう。
具体例(作家情報)
作家の略歴や制作した作品が見たい場合は、展覧会カタログや作品集が参考になります。 当館所蔵作家の「杉浦非水(すぎうら ひすい)」を例に、参考資料を探してみましょう。
①キーワードに「杉浦非水」と入力します。
②「検索」をクリックすると、全部で85件ほどヒットします。 絞込項目の「資料区分」で「展覧会カタログ」を選択すると、過去に行われた展覧会カタログのみに絞り込むことができます。
③さらに、絞込項目の「出版者」で「東京国立近代美術館」を選択すると、国立工芸館で行われた展覧会のカタログに絞り込むことができます。
ほとんどの展覧会カタログの巻末には、参考文献がまとめられています。基本となる文献から最新研究の論文まで、データベースを検索するだけでは見つけられない資料が一覧で紹介されています。こういった情報も参考にしてみましょう。 さまざまな方法を試しながら、たくさんの資料を見つけてください。