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スクールプログラム 国本小学校

晴れ晴れとしたお出かけ日和。
国本学園国本小学校のみなさんが、MOMATで鑑賞を楽しみました。

ガイドスタッフと3作品をめぐるギャラリートーク。
現代美術の作品も、豊かな感性で観察しました。

三木富雄の《EAR》は、大きな耳と、それに繋がる「ぐちゃぐちゃ」した部分からできた作品です。
ツヤツヤした耳の部分と、「ぐちゃぐちゃ」した部分の差異に注目して鑑賞しました。
「福耳だから、仏教徒の耳!」なんて意見も。

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DSC_0170自分にも友達にもあるのに、普段意識しない「耳」。
作品鑑賞の合間に、友達の耳を見てみたり、自分の耳をさわってみたり。
芸術作品と自分たちの日常生活がつながる瞬間です。

 

堂本右美の《kanashi-11》は、大きな絵画。
遠くから見たり、近くから見たり・・・自然に立ち位置を変える国本小学校のみなさん、鑑賞上手です。

DSC_0175「この絵が動画を停止した画面だとしたら、再生したらどうなる?」と、ガイドスタッフと考えてみました。
みなさんは風景のような色のグラデーションの上で目立っている
「黒い線」「たまごみたいなもの」が動き出すイメージを持ったようです。
「火山が噴火するような感じ」「たまごが下に落ちる」などなど、さまざまに想像を膨らませました。

(研究補佐員H)


おやこでトーク 1月24日・30日(2)

1月24日・30日の「おやこでトーク」のご報告の続きです。

全回の記事では柳原義達の彫刻の鑑賞の様子をお伝えしましたが、
建畠覚造の《貌》も、とても面白い作品です。

DSC_0069ユーモラスな形を全身で表現している子どもたち。
実は、子どもたちが取り組む前に、保護者の方が表現するところを見てもらいました。
保護者の方の発言や表現は、子どもたちもやっぱり気になる様子。
「いっしょにみる」が楽しいのは、大人も子どもも同じようです。

 

DSC_0168子どもたちは、細かなところを見つけるのも得意です。
木村荘八の《新宿駅》は、たくさんの人、遠くに見える看板など
細かなところまでたくさんのものが描かれている作品です。
描かれているものをどんどん発見していて、スタッフに教えてくれました。

同じ部屋に展示されている村井正誠の作品は一見抽象的で、
大人には「どう見たらいいのかわからない」という方もいらっしゃるかもしれません。
でも、単純に色や形に親しむ活動は、子どもも大人も意外と楽しめるもの。

DSC_0207子どもたちが手を動かして楽しめるよう用意したカラーマグネット。
作品に使われている色を選んで並べてみると、共通点や差異が見つかりました。

 

パウル・クレーの《花ひらく木をめぐる抽象》も、色と形に特徴がある作品です。

パウル・クレー《花ひらく木をめぐる抽象》

パウル・クレー《花ひらく木をめぐる抽象》1925年

作品鑑賞の前にモザイクのような四角とカラフルな色合いが共通する絵本を見て、
鑑賞後には四角の色紙を並べる活動をしました。

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はじめての美術館、というお子さんも多い「おやこでトーク」。
今後も親子で参加できる楽しいプログラムとして継続していきたいと思います。

*「おやこでトーク」の実施情報は「HOME>教育>こども・ファミリー」から確認できます。
*「こども情報メールニュース」への登録もおすすめです。

(記事2/2 研究補佐員H)


スクールプログラム 八千代市立八千代台小学校

八千代市からバスで訪れた、八千代台小学校のみなさん。
午前中からの校外学習で、午後はMOMATへやってきました!

DSC_0024ガイドスタッフとのギャラリートークでは、
最初はすこし緊張していましたが、しだいに好奇心旺盛な姿を見せてくれました。

グループ一体となって、ギャラリートーク以外の作品も鑑賞しながら60分を過ごします。
あるグループが「何これ~~!?」と立ち止まったのは、建畠覚造の《貌》。

DSC_0026「タイトルは『かお』なんだって」とスタッフから聞くと、
「ええ~!?顔にみえなーい!」とさらによくよく観察してしまいました。
魚が背を反らせているところに見える人もいたりと、どんどん視点が広がっていきました。

(研究補佐員H)


スクールプログラム 杉並区立杉並第一小学校

小雨の中来館した、杉並区立杉並第一小学校のみなさん。
雨にも負けず、ガイドスタッフと一緒に3作品を鑑賞したあと、個人での鑑賞も行いました。

DSC_0022よく観察し、意見を述べるときには理由も含めてお話できるみなさん。
野田英夫の《帰路》は、色々なもの描かれていて想像の膨らむ作品です。
中央の男性はなにを考えているのでしょうか?
「貧乏そうだから、小さな男の子に何か食べ物をあげられないか考えている」という意見もありました。
左側の男の子や崩れた足元、頬杖をつく少女も気になるところです。

 

DSC_0014朝倉文夫《墓守》の鑑賞では、隣に並んで立つと・・・そっくりなポーズですね!
ちょっとした疑問から、ブロンズ作品の作り方や、型から同じ形の作品ができることも
ガイドスタッフから教わりました。

(研究補佐員H)


おやこでトーク 1月24日・30日(1)

年が明けてはや一ヶ月。
ときには雪もちらつく季節となりましたが、
「おやこでトーク」を開催した1月24日・30日は、晴天・小雨というお天気でした。

未就学児と保護者の方のペアで参加するプログラム「おやこでトーク」では
今回も、さまざまな作品から、各グループ3作品を鑑賞しました。

岸田劉生《麗子肖像(麗子五歳之像)》を子どもと保護者の方でお話ししながら作品を鑑賞したあと、
麗子ちゃんと同じように、額に入って自己紹介。

IMG_5085_S最初はちょっと恥ずかしいけれど、保護者の方と一緒にチャレンジ。
グループのみなさんの名前や好きなものを知りました。

 

子どもたちは、彫刻などの立体作品が大好き。
柳原義達の《道標(風と鴉)》も、保護者の方と手をつないで
いろいろな角度からよく見ています。

IMG_5097_Sこの作品が展示されているエレベーターホールは、
Chim↑Pomの映像作品《BLACK OF DEATH 2013》の音声から鴉の鳴き声が少し聞こえてきます。

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耳からも目からも鴉を観察したあとは、鴉になりきって体を動かしました。
バサバサと翼の動きを再現したり、羽を閉じたように後に手を回すポーズで休んだり。

 

今会期は、鴉の登場する作品が複数展示されています。
こちらは桂ゆきの《ゴンベとカラス》を鑑賞するみなさんの様子。

IMG_5182_S真剣なまなざしで観察したあとは、色々なお話が飛び出てきました。
「カラスがねらわれていそうな感じ」
「カラスとおサルさんがお話しているように見えた」・・・などなど。

IMG_5209_Sカラスの目に注目して、目の置き方を変えてみる活動を取り入れたグループや、
「ゴンベとカラス」のお話をみんなで聞いたグループもあります。
ぜひ親子で鑑賞を楽しんでほしい作品のひとつです。

(記事1/2 研究補佐員H)


先生のためのギャラリートーク(恩地孝四郎展)

1月15日(金)~17日(日)まで、当館では「恩地孝四郎展 先生のための鑑賞日」がありました。
「先生のための鑑賞日」は、小学校から高等学校までの先生向けに行うプログラムで、
1階で行われる企画展ごとに実施しています。

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金曜日の夜(18:30~19:30)には「先生のためのギャラリートーク」も行われ、
松本透(当館副館長)が恩地孝四郎展を回りながら
鑑賞のポイントや、当時の時代背景について語りました。

約400点という多数の作品が並ぶ恩地孝四郎展。
先生方はギャラリートークに参加しながら、
版画作品、ブックカバーデザイン、版木などを興味深そうに鑑賞されていました。

「先生のための鑑賞日」に参加してくださる先生方は、図工・美術の先生だけでなくさまざま。
アンケートでは、「日頃の授業に活かしたい、授業のアイデアを得たい」という参加理由が多めです。

以下、アンケートでいただいたご意見からの抜粋です。

・企画展での教職員向けプログラムはとても良いと思います。
 なかなか みに行こうと思っていても出かけられませんが、
 プログラムがあることで”よし。行こう”と思います。

・丁寧な解説、そして点数をしぼって各室を回って下さったので本展の全体像がわかりやすかった。
 ありがとうございました。
 また、情報メールをいただけるので、先々の計画を組んで参加することができます。

日頃忙しい日々をお過ごしの先生方が美術館に親しみ、学んでいただけるよう
「先生のための鑑賞日」は今後も定期的に実施予定です。

*「先生のための鑑賞日」の実施情報、申込方法は、HOME>教育>学校・教員 から確認できます。
*参加ご希望の方は、教員向けプログラムの情報をお届けする
教員向けメールニュース」への登録がオススメです。


スクールプログラム 中央区立中央小学校

12月に入り、着込んだ姿のお客様も増えていらっしゃいました。
風は冷たいけれどよく晴れた9日に来館したのは、中央小学校5年生のみなさん。

校内展覧会で自分たちの作品を紹介する「こども学芸員」の参考も兼ねて、MOMATでの鑑賞に取り組みました。

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この日のテーマは、展覧会に向けて「作品を紹介しよう!」
「まずはよく見る!」「どんな人が作ったのかな?」「どんなふうにつくったのかな?」の3つの視点で、藤田嗣治、岡本太郎、アントニー・ゴームリーの作品を鑑賞しました。

 

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岡本太郎の《燃える人》は、作品を見つけた瞬間から、子どもたちのつぶやきが止まりません!

まずは見つけたことを一つ一つ確認していきます。
たくさんの目玉(オレンジ色のイクラみたいなのもある)、宇宙人のような人影、さまざまな色を使って光沢がある蛇のようなうねうね、顔と体がある船のようなもの(その頭には剣が刺さっているみたい)。

発見したものや爆発や炎のイメージから、宇宙人の侵略や、何か不幸なことが出来事が起きたのではないかと想像した子もいました。

第五福竜丸が水爆実験の被害を受けたという事件に影響を受けて描かれたこの作品の本質を鋭く見抜いたみなさん。
一人一人の発見やイメージがつながると、いつのまにか作品の深部へ近づいているのが、ギャラリートークのおもしろいところです。

ちなみに、藤田嗣治とアントニー・ゴームリーの作品は、事前授業で使用した教材「アートカード」で覚えていてくれたようで、美術館では本物との違いに驚きました!

(研究補佐員H)


所蔵品ガイド 11月19日

所蔵品ギャラリーで毎日14時から行われている「MOMATガイドスタッフによる所蔵品ガイド」の様子をご紹介します。

本日ご紹介した作品は、「向き合う」をテーマとした3作品。
藤田嗣治と靉光の自画像、そして2階のアントニー・ゴームリーの彫刻です。

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「特集:藤田嗣治、全所蔵作品展示。」でにぎわう会場から、多くのお客様がご参加されました。
所蔵品ガイドの特徴は、解説を聞くツアーではなく対話によるガイドであること。
お客様のご感想やご意見を共有することで、新しい視点を生み出し、鑑賞を深めます。

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藤田嗣治の自画像は第一印象をうかがってから、何が描かれているかじっくり観察しました。
猫や手に持っている筆、墨と硯、マッチなどが見つかります。
背景に飾られている絵は奥さんのものでしょう、という考察も。

藤田はどのような自分と向き合って、この作品を描いたのでしょうか。
自画像の周りに集められたものは、藤田の「お気に入り」といえそうです。
「自分の大切なものを絵の中に閉じ込めておきたかったのではないか」というご意見もありました。

 

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靉光の自画像は、藤田のものと違って人物だけが描かれています。

視線の感じから「何か考えているよう」、「油絵っぽくない。随分絵の具が薄く、塗り重ねた感じがしない」など、第一印象をうかがってみると、お客様のさまざまな視点が浮かび上がります。

実際の靉光の写真と見比べて、「こんなに胸板が逞しく、自分ににないものを手に入れたい、こうなっていきたいというのを描いたのではないか」とい うご意見もありました。
けっして大きくはないサイズの自画像から、ガイドに参加した皆さんでひとりの作家の人生に思いを馳せました。

 

DSC_0195アントニー・ゴームリーの《反映/思索》は、まさにふたつの像が向かい合っている作品です。
作家が自身を型に鋳造した作品であることをガイドスタッフから聞きつつ、作品から年齢を想像してみると、「40代くらいかな、若いよね」とのご意見に笑いも起きました。
屋内と屋外を見比べてのご感想は、「これは外が自分の先の姿、老いの姿を表しているのではないか」・・・。

参加者のみなさまもそれぞれ作品と向かい合った一時間。
所蔵品ガイドは、基本的には開館日の14時~、毎日開催しています。
ブログをご覧のみなさまも、どうぞご参加ください。

なお、所蔵品ガイドを行うMOMATガイドスタッフの新規メンバーを募集中です。応募についてはこちらをご覧ください。(応募締切:11月23日 ※所蔵品ガイドの感想を書く欄があります)

(研究補佐員H)


スクールプログラム 八千代市立勝田台南小学校

雨上がりの美術館へ足を運んだのは、千葉県八千代市からいらした、勝田台南小学校の5年生。
昨年度も来館してくださったので、一学年上の先輩たちのように美術館を楽しめるかな!?とスタートしました。

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作品をよく見て、思ったことを素直に話せる勝田台南小学校のみなさん。
東松照明の写真作品、《プラスチックス》2枚の鑑賞も、さまざまな発見をしました。
「鳥が死んでいる」「黒い砂場みたいなところ?」「花とか花火みたいに見える」・・・

2枚をそれぞれ見ていくと、「左は写真みたい」という意見が。
ということは、右は絵なのでしょうか?
ガイドスタッフから「実はどちらも写真です」という話を聞いて、「えぇ~!?」と驚きました。
そのことから、「珍しいものを見つけたから撮った」、
「生命の大切さを伝えたくて撮った」など、作家の意図にも話が及びました。

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ギャラリートークで心を耕した後、最後に作品を見る目は真剣!
先生と一緒に、考えた事を呟きながら、近くからじっくり鑑賞しました。

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閑話休題。
イサム・ノグチの屋外彫刻作品《門》を鑑賞したグループは、こんな様子でした。
紅葉した落ち葉を手にとって、作品の朱色と比べる子もいたり。
秋の竹橋を満喫できたでしょうか?

(研究補佐員H)


スクールプログラム 北海道札幌英藍高校

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4階「眺めのよい部屋」から、皇居の緑が色づきつつあるのを見られる今日この頃。
紅葉を眺めているのは、北海道から社会見学でやってきた、札幌英藍高等学校のみなさんです。

 

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エントランスでガイドスタッフと研究補佐員に挨拶し、
まずはギャラリートークで展示室をまわります。
この日は、東山魁夷の日本画、藤田嗣治の《サイパン島臣民忠節を全うす》、
アントニー・ゴームリーの《反映/思索》を鑑賞しました。

 

藤田嗣治の《サイパン島臣民忠節を全うす》は
全体に茶色みがかった色彩が広がり、
一見何が描かれているのか分かりづらいかもしれません。

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札幌英藍高校のみなさんも、しばらく絵の前で立ち止まり
何が描かれているのか、だんだんと細部を確認していきました。
真剣にさまざまな挙動の女性たちを目で追う姿が印象的でした。

 

ギャラリートークの後、職員&ガイドスタッフとのインタビュータイムも取りました。
「展覧会のテーマはどのように決めていますか?」
「お客様(とくに外国の方)へのサービスはどうしていますか?」などの質問を話題に、
美術館での仕事や2012年の本館リニューアル以降の活動についてお話ししました。

(研究補佐員H)