コレクション

木の間の秋

下村観山

1907

基本情報

作品名
木の間の秋
作家名
下村観山 作家詳細
制作年
1907
収蔵方法
管理換
支持体
紙本
素材・技法
彩色
形状
屏風2曲1双
作品サイズ
各169.5×169.6

作品解説

金地に木立という構図は近世の琳派に例があります。また、花をつけた葛、下生えのススキ、ススキに隠れた百合の花といったモチーフは、酒井抱一の有名な《夏秋草図屏風》(東京国立博物館蔵)のモチーフとも一致します。つまり琳派を強く意識した作品だといえますが、ここでの金は、琳派的な無限定の空間ではなく、木々の向こうにさしこむ光として扱われ、量感表現にも結びついています。この時期に再発見された琳派を、西洋的な写実表現と融合させ、新日本画として再生した意欲作です。

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