コレクション

ポートフォリオ『桂』より 二、古書院二の間南面・一の間と囲炉裏の間を望む

石元泰博

1981-82 (printed 1989)

基本情報

作品名
ポートフォリオ『桂』より 二、古書院二の間南面・一の間と囲炉裏の間を望む
作家名
石元泰博 作家詳細
制作年
1981-82 (printed 1989)
収蔵方法
購入
素材・技法
ゼラチン・シルバー・プリント
形状
ブックマット
作品サイズ
50.8×40.6

作品解説

1953(昭和28)年、日本建築展を準備するニューヨーク近代美術館のキュレーターに同行して桂を初めて訪れた石元は、バウハウス及びニュー・バウハウスで教えた建築家ミース・ファン・デル・ローエ(1886–1969)の建築を想起したといいます。石元にとって、ミースの建物は撮影の課題としてとりくんだ対象であっただけでなく、そのモダンな造形原理自体が彼の受けた写真教育の根幹を成すものでした。石元は、それに通じるモダンな形を17世紀の日本建築である桂に見出したのです。
1954(昭和29)年と1981–82(昭和56–57)年の二度、桂を集中的に撮影した石元は、1960(昭和35)年、1971(昭和46)年、1983(昭和58)年の三度にわたって桂の写真集を作っています。それらはいずれもヴァルター・グロピウス(1883 –1969)、ヘルベルト・バイヤー(1900–85)、丹下健三(1913–2005)、亀倉雄策(1915–97)、磯崎新(1931–2022)、田中一光(1930–2002)といった錚々たる建築家、デザイナーとの共同作業でした。

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