展覧会

会期終了 所蔵作品展

きものの輝き/漆・木・竹工芸の美 : 所蔵作品展

会期

会場

東京国立近代美術館工芸館

概要

会場風景

約2700点のコレクションから、2つの大きなテーマにわけて合計130点余りを紹介します。

きものの輝き

伝統的なフォルムには、長い時間によって磨きだされた洗練の美があります。と同時に、過去から伝わったという固定観念は、対象を古めかしく、現代に生きる私たちとは、何か別種のものであるように見せることもあります。なかでも「きもの」は、戦後、日本人の生活スタイルが大きく様変わりしたその陰に沈みこみそうにさえなりました。

しかし、個人作家による、現代的で瑞々しい感性に満ちた制作も多数行われているのです。今回は、きものや着尺、帯など、伝統的な形式に託された艶やかな染織作品の輝きを紹介します。

木村雨山《一越縮緬地花鳥文訪問着》

漆・木・竹工芸の美

多くの材を自然から得ている漆や木竹の作品は、その美しさも単純に自然に依拠するものとみられることがあります。が、私たちが目の当たりにするのは制作者の意志の下で切り取られた「自然」、周到に整えられた人工のかたちなのです。成形や加飾という過程を経て、自然本来の姿とは異質に転化された美の態様をご堪能いただきたいと思います

黒田辰秋《赤漆流稜文飾箱》

竹内碧外《秋草重文庫 むさしの》
飯塚琅玕斎《花籃 宝殿》

展覧会構成

染織作品を、大きく展示替えしました!

後期から(1月27日~2月22日)新しくご覧いただける作品

伊砂利彦《きもの ドビュッシー前奏曲集交代する三度のイメージより》
稲垣稔次郎《信州紬地型絵染着物 風》
釜我敏子《型絵染着物 春の野》
鎌倉芳太郎《紅型竹文麻地夏長着》
木村雨山《縮緬地友禅梅文訪問着》
甲田栄佑《精好仙台平 風雅》、《精好仙台平 利久》
小宮康孝《縮緬地江戸小紋着物 扇面繋ぎ》
佐々木苑子《絵絣紬着物 風の香》
志村ふくみ《紬織着物 梅の段》
鈴田照次《紬地木版摺松文着物》(上写真)
芹沢銈介《縮緬地型絵染着物 紙漉村》
平良敏子《芭蕉布着物 クヮイヤークヮサー番匠》
田島比呂子《縮緬地友禅竹林鷺図訪問着 青東風》
羽田登喜男《双美縮緬地友禅雉子文訪問着》
宗廣力三《縞に丸文どぼんこ染淡鼠地絣着物》
森口華弘《訪問着 薫秋》
山田貢《麻地友禅着物 朝凪》

当初のお知らせより、展示期間が変更になった作品があります。

カタログ情報

『工芸館名品集―染織』

陶芸に続く、『工芸館名品集』シリーズの第二弾。工芸館の染織コレクションから選りすぐりの50点を集めて1冊に納めました。

後期展示(掲載作品のうち、34点を実際にご覧いただけます!)の始まる1月27日から、美術館・工芸館ミュージアムショップに並びます。
プレゼントにもぴったりな黄色い表紙が目印です。

定価1000円(税込)
B5版164頁、東京国立近代美術館2009年刊行

~目次より~
染織の歴史―模様染と織の系譜
染織の美
図版/作品解説
作家略歴
用語解説
作品目録
年表 

イベント情報

ギャラリートーク

当館研究員によるガイド

日程

2008年12月21日(日)
2009年1月18日(日)
2009年2月8日(日)

時間

14:00 ‐ 15:00

工芸館ガイドスタッフによる鑑賞プログラム
「タッチ&トーク」

日程

会期中の毎週水・土曜日

時間

14:00 – 15:00

スペシャルイベント

Touch&Talk
Tour with our English speaking staff

日程

2009年1月25日(日)
2009年2月12日(木)

時間

14:00 – 15:00

今年も英語によるタッチ&トークを開催します。

※いずれも参加無料(要観覧券)/申込不要

開催概要

会場

東京国立近代美術館 工芸館

会期

2008年12月20日(土)~2009年2月22日(日)
※会期中、一部展示替を行います。
   前期12月20日~1月25日
    後期1月27日~2月22日

開館時間

10:00-17:00
(入館は閉館30分前まで)

休館日

月曜日(ただし1月12日は除く)、1月13日(火)
年末年始(12月29日~1月1日)

観覧料

一般200円(100円) 大学生70円(40円)
高校生以下および18歳未満、65歳以上、キャンパスメンバーズ「MOMATパスポート」

、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(原則1名)は無料

○入館の際、学生証、障害者手帳等をご提示ください。
○( )は20名以上の団体料金。消費税込。

無料観覧日

2009年1月2日(金)・4日(日)、2月1日(日)

主催

東京国立近代美術館

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