展覧会

会期終了 企画展

グェッリーノ・トラモンティ展:イタリア・ファエンツァが育んだ色の魔術師

会期

会場

東京国立近代美術館工芸館

概要

イタリアのファエンツァ市は、フランス語で“陶器”を意味する“ファイアンス”の語源となったヨーロッパでは有名な陶都として、また、マヨリカ焼の産地として古くから知られ、今もなお、陶芸の発信地としての役割を担っています。

そのファエンツァ市出身の芸術家、グェッリーノ・トラモンティの初期から最晩年までの活動のすべてを、日本国内においてはじめて紹介する展覧会です。
 
2009年11月には、ローマのベネツィア宮殿博物館で開催された展覧会がイタリア国内で大きな反響を呼び、現在はさらに、イタリア国内を巡回する展覧会も開催されるなど、その評価が高まりつつあるトラモンティ。本展でも、その陶芸家としてのフォルムと色彩の多彩な世界、そして、画家としての独自の色彩感覚から生まれた卓越した表現の世界など、一作家の持つ優れた才能とその作品、そして作家の世界観を堪能いただける内容となっています。

グェッリーノ・トラモンティ
《猫と文字》1979年

グェッリーノ・トラモンティ財団蔵

出品作品リスト

  No.作品名年代素材/技法所蔵
第1室Ⅰ章     
  3女の子c.1939-40手で絵付けしたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
  4彫刻c.1943-48釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタ個人蔵
  5イチゴとサクランボ1948油彩・キャンバス個人蔵
  6魚の静物画1948油彩・キャンバス個人蔵
  8机上の静物1948油彩・キャンバス個人蔵
 Ⅱ章     
  9女性c.1949-51釉薬をかけたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
  11馬に乗ったリュート奏者1951釉薬をかけ、光沢のあるテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
  13草花文のトレイc.1950-53絵付けしたテラコッタ(アベンチュリン)グェッリーノ・トラモンティ財団
  14レリーフのある花瓶c.1950-53絵付けし、釉薬をかけたテラコッタ(アベンチュリン)個人蔵
  16c.1950-51釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタ個人蔵
  17幻獣c.1950-51釉薬をかけたテラコッタ個人蔵
  18c.1950-52釉薬をかけ、ガラス釉をかけたテラコッタ個人蔵
  21帽子をかぶった女1952釉薬をかけ、絵付けした耐火陶板グェッリーノ・トラモンティ財団
  22バレリーナc.1952-53釉薬をかけた装飾陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  23レリーフのある花瓶c.1952釉薬をかけ、レリーフを絵付けしたテラコッタ個人蔵
  24レリーフのある花瓶c.1952釉薬をかけ、レリーフを絵付けしたテラコッタ(アベンチュリン)個人蔵
 Ⅲ章     
  28c.1953-54釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
  31魚と網c.1953-55釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
  34静物画c.1956-61釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
  36静物画c.1957-61釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
  37静物画c.1960-62釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
  38静物画1961釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
 Ⅳ章     
  62ボウルc.1962-66結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  63ボウルc.1962-66結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  64ボウルc.1962-66結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  66長方形の花瓶c.1965-68結晶釉をかけた白炻器個人蔵
  71二重構造のフォルム1966結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  72二重構造のフォルムc.1966-67結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  73二重構造のフォルム1967結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  74二重構造のフォルムc.1965-66結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  76二重構造のフォルムc.1965-67結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  77二重構造のフォルムc.1966-68結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  79二重構造のフォルムc.1966-68結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
 Ⅴ章     
  86魚のある静物画c.1968-72絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  90c.1969-71絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  92ティーセットc.1969-71絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  101静物画c.1969-74絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  111手のある静物画c.1980-84絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
 Ⅵ章     
  122c.1969油彩・キャンバスグェッリーノ・トラモンティ財団
  127静物画c.1970-72油彩・板個人蔵
  128幾何学模様c.1970-73油彩・板グェッリーノ・トラモンティ財団
  130静物画c.1979-81油彩・キャンバスグェッリーノ・トラモンティ財団
  132静物画c.1980-83油彩・キャンバスグェッリーノ・トラモンティ財団
  134猫と静物画c.1982油彩・キャンバスグェッリーノ・トラモンティ財団
  140箱のある静物画c.1989-90 油彩・板個人蔵
第2室Ⅰ章     
  1老人c.1930-32上塗りした石膏グェッリーノ・トラモンティ財団
  2キリストc.1939常温で絵付けしたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
  7バラと水差し1948油彩・キャンバス個人蔵
 Ⅱ章     
  10マドンナと天使c.1949-51絵付けし、光沢のあるテラコッタ個人蔵
  12十字架c.1950-53釉薬をかけ、光沢のあるテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
  15擬人化フラスコc.1950釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
  19水の上を歩くイエス1952釉薬をかけ、絵付けした耐火陶板個人蔵
  20魚を持つ女1952釉薬で絵付けした耐火陶板グェッリーノ・トラモンティ財団
  25魚の壺c.1952-54釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタ個人蔵
  26装飾のある器c.1952-54釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタ個人蔵
  27装飾のある花瓶c.1952-54釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタ個人蔵
 Ⅲ章     
  29c.1953-55釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
  30魚のある静物画c.1953-55釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
  32対面c.1953-55釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
  33ティーセットc.1955釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
  35静物画c.1957-61釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
  39静物画1961釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
  40大花瓶1961釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
  41水瓶1961釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
  42水瓶1961釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
 Ⅳ章     
  44線文の花瓶c.1964-65釉薬をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  45ティーセットc.1962釉薬をかけた白炻器個人蔵
 Ⅴ章     
  117スイカのある静物画c.1983絵付けし、厚手のガラス釉を施した装飾円形陶板(シャモット混合)個人蔵
 Ⅵ章     
  119風景c.1968-70油彩・板グェッリーノ・トラモンティ財団
  126静物画c.1970-72油彩・板グェッリーノ・トラモンティ財団
  131静物画c.1979-82油彩・板グェッリーノ・トラモンティ財団
第3室Ⅳ章     
  43線文の花瓶c.1962-63釉薬をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  46花瓶c.1962-64釉薬をかけた白炻器京都国立近代美術館
  47花瓶c.1962-65結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  48しずく形の花瓶c.1961-65釉薬をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  49円筒形の花瓶c.1962-66釉薬をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  50花瓶c.1962-64結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  51円筒形の花瓶c.1962-65結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  52円筒形の花瓶c.1962-65結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  53c.1962-66結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  54ボウルc.1962-66結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  55花瓶c.1962-66結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  56花瓶c.1962-66結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  57しずく形の花瓶c.1962-66結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  58しずく形の花瓶c.1962-66結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  59円筒形の花瓶c.1962-66結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  60円筒形の花瓶c.1962-66結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  61円筒形の花瓶c.1962-66結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  65カップ形の花瓶c.1964-66結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  67楕円形の花瓶c.1965-68結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  68二重構造のフォルムc.1965-66釉薬をかけた白炻器京都国立近代美術館
  69二重構造のフォルムc.1966-68釉薬をかけたテラコッタ(光沢)グェッリーノ・トラモンティ財団
  70二重構造のフォルムc.1965-68結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  75二重構造のフォルムc.1965-68結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  78二重構造のフォルムc.1966-68結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  80二重構造のフォルムc.1966-68結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  81二重構造のフォルムc.1966-68結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
  82二重構造のフォルムc.1966-68結晶釉をかけた白炻器愛知県陶磁資料館
  83二重構造のフォルムc.1966-68結晶釉をかけた白炻器グェッリーノ・トラモンティ財団
 Ⅵ章     
  120c.1967-71油彩・キャンバスグェッリーノ・トラモンティ財団
  129ウェッジ(海藻)と静物画c.1978-80油彩・キャンバスグェッリーノ・トラモンティ財団
  135猫とウェッジ(海藻)c.1983-85油彩・板個人蔵
ホールⅦ章     
  149人魚の器c.1950-51釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタ個人蔵
  150太陽の器c.1950-51釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタ個人蔵
  151コーヒーセットc.1953釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタ個人蔵
  152水差しc.1953釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタ個人蔵
  153コーヒーセットc.1953-54釉薬をかけ、絵付けしたテラコッタグェッリーノ・トラモンティ財団
第4室Ⅴ章     
  84騎士c.1969-71結晶釉をかけたテラコッタ陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  85幾何学文と文字c.1968-71絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  87魚のある静物画c.1968-72絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  88静物画と文字c.1969-71絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  89静物画と文字c.1969-71絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  91c.1969-71絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  93魚と網c.1969-71絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  95女性c.1969-72絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  96洋梨と手c.1970絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  98テーブルの上の魚c.1970-72絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  100対面c.1969-73絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  102ブドウが置かれたテーブルc.1969-74絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  103ピーマンと文字c.1975絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  104真珠と女性c.1969-75絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  105c.1969-75絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  107洋梨を持つ女c.1969-76絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  108猫と文字1979絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  109テーブルの上のバラc.1979-84絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  110c.1980絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  112猫と静物画1985絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾陶板(シャモット混合)個人蔵
  113対面c.1980-84絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  114静物画c.1980-85絵付けし、厚手のガラス釉を施した装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  115ボトルc.1980-85絵付けし、厚手のガラス釉を施した装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  116女とウェッジ(海藻)c.1980-85絵付けし、厚手のガラス釉を施した装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  118静物画c.1983絵付けし、厚手のガラス釉を施した装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
 Ⅵ章     
  123ボトルc.1969-72油彩・板グェッリーノ・トラモンティ財団
  124手のある静物画c.1970油彩・板グェッリーノ・トラモンティ財団
第5室Ⅴ章     
  94スイカと文字c.1969絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  97真珠と手c.1970絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  99洋梨が置かれたテーブルc.1969-73絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
  106テーブルセットc.1969-76絵付けし、厚手のガラス釉を施した大型の装飾円形陶板(シャモット混合)グェッリーノ・トラモンティ財団
 Ⅵ章     
  121静物画c.1969油彩・板グェッリーノ・トラモンティ財団
  125ウェッジ(海藻)c.1970-72油彩・板グェッリーノ・トラモンティ財団
  133c.1981油彩・板グェッリーノ・トラモンティ財団
  136ピーマンと静物画c.1985-88油彩・板グェッリーノ・トラモンティ財団
  137猫と静物画c.1986油彩・板グェッリーノ・トラモンティ財団
  138布のある静物画c.1988-90油彩・板グェッリーノ・トラモンティ財団
  139女性c.1989油彩・板個人蔵
  141腕のある静物画c.1989-91油彩・キャンバスグェッリーノ・トラモンティ財団
  142トルソのある静物画c.1990油彩・キャンバスグェッリーノ・トラモンティ財団
  143裸婦c.1990油彩・キャンバス個人蔵
  144真珠を持つ裸婦c.1990油彩・キャンバス個人蔵
  145男性c.1990油彩・板個人蔵
  146女性のいる風景c.1990-91油彩・キャンバス個人蔵
  147女性と猫c.1990-91油彩・キャンバス個人蔵
  148裸婦c.1991-92油彩・キャンバスグェッリーノ・トラモンティ財団

ここが見どころ

“色の魔術師”こと、グェッリーノ・トラモンティは陶器や彫刻のほかに、《猫と静物画》などの絵画も描いています。

これは、画面のざらっとした質感(絵の具にまぜられた砂の効果です)が特徴で、まったく異なる素材と技法を用いながらよく似たガラス釉の作品たちとほぼ同時、1982年頃にイタリアで誕生しました。

最近、お客様の中に「これってギコネコじゃないの?」ということをおっしゃる方が何人かいらっしゃいました。私どもは「ギコネコ」が何かは分からなかったのですが、調べてみると「ギコ猫」というネットで人気の猫のキャラクターであることがわかりました。

それと同時に、ギコ猫が色々と面白いセリフをしゃべっている様子も見ることができ、こうしたキャラクターに似ていると言われ、とても嬉しく思いました。

『ギコ猫の起源がイタリア』ということは絶対にあり得ませんが、現代の日本で生まれたギコ猫に、ちょっぴり似た《猫と静物画》をぜひ見にいらしてくださいね。

《猫と静物画》
1982年頃
グェッリーノ・トラモンティ財団蔵

展覧会構成

グェッリーノ・トラモンティ(1915~1992)は、早くから才能を発揮し、初期にはテラコッタによる彫刻を手掛け、その後、陶芸家として、また画家としても活躍しました。

トラモンティの陶芸作品は、色彩豊かな絵付けを施した陶板や、量感のあるフォルムに結晶釉を施した器物、厚手のガラス釉を駆使した陶額など、それらすべてに独自の特徴を持っています。
また、絵画作品では黒色で縁取りされた独特の表現方法を取り入れて、身近なモチーフを描きながらも陶芸作品に共通する詩的な雰囲気を漂わせています。

《二重構造のフォルム》1965-67年頃
グェッリーノ・トラモンティ財団蔵
《女性と猫のいる静物画》
1990-91年頃
(個人蔵)

章のテーマ

I 1930-1948 イントロダクション
II 1949-1954 トランジション
III 1953-1961 マヨリカ焼の技法による作品展開
IV 1962-1968 高火度焼成による作品展開
V 1968-1985 ガラス釉による作品展開
VI 1967-1992 絵画
VII コラボレーション

日本国内では、初期から最晩年までの活動のすべてをはじめて紹介します。

《幻獣》1950-51年頃
(個人蔵)

カタログ情報

『イタリア・ファエンツァが育んだ色の魔術師
—グェッリーノ・トラモンティ展』
ショップにてカタログ好評発売中!

2011年刊行/A4変形版221ページ
価格 1,800円(税込)

表紙の作品

《猫》1969-75年頃
グェッリーノ・トラモンティ財団蔵
《魚と網》1953-55年頃
グェッリーノ・トラモンティ財団蔵

イベント情報

ギャラリートーク

日程

2011年9月10日(土)

時間

14:00 ‐ 15:00

場所

展示室(工芸館)

ヨスネ・ルイス・デ・インファンテ氏(美術史家)をお招きします。

日程

2011年10月2日(日)
2011年10月16日(日)
2011年11月6日(日)

時間

14:00 ‐ 15:00

場所

展示室(工芸館)

研究員によるトークです。

※申込み不要、参加無料(要観覧券)。

工芸館ガイドスタッフによる鑑賞プログラム「タッチ&トーク」

日程

会期中の毎週水・土曜日

時間

14:00 – 15:00

※申込不要、参加無料(要観覧券)。

工芸館ガイドスタッフによる鑑賞プログラム。会場で展示作品を紹介する<トークコーナー>と、著名作家の作品や資料、制作工程などを手にとって実際にさわっていただきながら作品を楽しむ<タッチコーナー>の2部構成でご案内します。

講演会

『グェッリーノ・トラモンティの芸術について(仮称)』
ヨスネ・ルイス・デ・インファンテ(美術史家)

日程

2011年9月11日(日)

時間

14:00 ‐ 15:00

場所

東京国立近代美術館(本館) 地下1階 講堂

※申込み不要・聴講無料(先着140名様)

開催概要

会場

東京国立近代美術館 工芸館

会期

2011年9月10日(土)~11月13日(日)

開館時間

10:00-17:00
(入館は閉館30分前まで)

休館日

月曜日(9月19日、10月10日は開館)、9月20日(火)、10月11日(火)

観覧料

一般800円(600円)
大学生500円(350円)
高校生300円(200円)

※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。

中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。
※それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢のわかるもの、障害者手帳をご提示ください。

キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示により無料でご覧いただけます。

無料観覧日

11月3日(木・祝)文化の日

主催

東京国立近代美術館、ファエンツァ市、グェッリーノ・トラモンティ財団、NHK、NHKプロモーション

後援

早稲田大学會津八一記念博物館
「増田三男 清爽の彫金 — そして、富本憲吉」
2011年5月17日(火)~6月18日(土)

同時開催

イタリア文化省、イタリア外務省、イタリア議会下院、ラヴェンナ県、ラヴェンナ商工会議所、イタリア大使館、イタリア文化会館

協力

CEVICO, GNUDI, VILLA

企画協力

NHKプラネット中部

巡回情報

2011年12月10日(土)~2012年2月12日(日)
山口県立萩美術館・浦上記念館
2012年4月7日(土)~5月27日(日) 西宮市大谷記念美術館
2012年6月9日(土)~7月29日(日) 瀬戸市美術館

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