展覧会

会期終了 所蔵作品展

こども+おとな工芸館 もようわくわく

会期

会場

東京国立近代美術館 工芸館

概要

1本の線、あるいは小さな丸。2つ3つと並べていくと、リズムが生まれ、心おどる模様となります。そして模様となったとたん、単なる図形だったときには予想もしなかったニックネームで呼ばれ出します。2本ずつ、直線がコンビのように並んで走ると「双子縞」。曲線だったら「よろけ縞」。複数の丸は「水玉」で、もっと小さな丸がいっぱい集まれば「鮫」、規則正しく配置された三角形や六角形は「鱗」や「亀甲」と、例をあげればキリないほど。名前の内容は状態の描写から別のものへの見立てまでさまざまですが、そこには人の心理に働きかけるかたちへの関心の強さがうかがわれ、また名前をつけることによって育まれるイメージが模様の楽しみを広げているようです。

さて私たちの周辺を見渡せば、幾何学模様のみならず、花や動物、景色、自然現象、文字に日用品など、その範囲は無限!ありとあらゆるものが模様となって、私たちの生活を彩り、豊かにしています。それに模様は、ただ表面的な飾りのためだけに用いられているわけではありません。モチーフとなったものに備わる力を借りて、無事に、健やかに、リッチに、美しく、幸あれと願う気持ちがこめられているのです。そして最新作からはるか彼方の古典まで、すべてにおいてそれが模様として成立したときのひらめきと喜びが息づいてもいます。

シンプルなのもカッコイイけど、模様を見ればやっぱりワクワク。こどもも大人も、模様の魅力にときめく夏です。

長尾紀寿《祀−牛玉寶印神木争奪》1988年(部分)
加藤土師萌
《辰砂魚藻文壺》 1951年頃
加藤土師萌
《萌葱金襴手丸筥》 1958年

イベント情報

楽しく学べる教育プログラム

工芸館では、夏休みが楽しくなるプログラムをご用意しております。

(1)もよう×スタンプラリー

もようのナゾにぶつかったら、セルフガイド(作品解説リーフレット)が手がかりになるよ。スタンプをすべて集めたもようマスターには、ミニプレゼントをさしあげます。
対象:中学生以下(先着2,000名)

(2)みんなでつくるもよう図鑑

イチオシもようを絵とメッセージでみんなに紹介しよう。会期中、工芸館で大公開!
対象:中学生以下(先着2,000名)

(3)おとなセルフガイド

大人だって知りたい、学びたい!そんな声にお応えして、今年は大人向けのセルフガイドもご用意しました。
対象:一般(先着6,000名)

(4)親子でタッチ&トーク/タッチ&トーク(一般)

会期中の水・土曜日 14:00-15:00
作品にさわったり、驚きのエピソードを聞けば、もようはますます面白い!親子でタッチ&トークは、小さなお子さん連れもお気軽にご参加いただけます。小学生以下の方には、ジロジロめがねをプレゼント。

(5)こどもギャラリートーク 7月20日(日)/おとなギャラリートーク 8月17日(日)

各日ともに 14:00-15:00
7月はこども向けに楽しく、8月はもっとくわしく知しりたい方のために。当館研究員がご案内します。

(6)こどもタッチ&トーク 【申込制・抽選】★*応募受付は終了しました

7月21日(月・祝)、22日(火)、8月24日(日)、25日(月) 各日ともに13:30~15:00
もようのヒミツを探ったあとは、ワクワクもようグッズをつくってみよう。
対象:3歳~小学4年生(各回15名、抽選)

(7)沈金ワークショップ 【申込制・抽選】★*応募受付は終了しました

7月27日(日)、28日(月) 13:30~16:00
「沈金」は漆をぬった面を沈金刀(ノミ)でほり、ほった溝に金粉などをうめて装飾する技法です。
今回は、黒くつややかな漆の奥から金が輝くお盆づくりに挑戦します。

先生:小森邦衞さん(漆芸家・人間国宝)、西勝廣さん(漆芸家)、國田一春さん(漆芸家)
対象:小学5年生~中学3年生(各回15名、抽選) 
※沈金刀を使用します。

※いずれも参加費不要[18歳以上の方(65歳以上・高校生は除く)は要観覧券]
※申込制のイベント以外は予約不要(10名以上のグループでのご参加の際は
cg-kids2014#momat.go.jpまで事前にご相談ください)
 「#」を「@」(小文字)に変更してメールを送信して下さい。
※7/22、28、8/25はイベントのみ実施、工芸館は休館日です。

開催概要

会場

東京国立近代美術館 工芸館

会期

2014年6月28日(土)~8月31日(日)

開館時間

10:00-17:00
(入館は閉館30分前まで)

休館日

月曜日(7月21日(月・祝)は開館)、7月22日(火)

観覧料

一般210円(100円) 大学生70円(40円)
※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。

高校生以下および18歳未満、65歳以上、障がい者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。
※それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢のわかるもの、障がい者手帳をご提示ください。

※お得な観覧券「MOMATパスポート」でご覧いただけます。
キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示により無料でご覧いただけます。

無料観覧日

7月6日(日)、8月3日(日)

主催

東京国立近代美術館

音丸耕堂
《彫漆紫陽花茶器》 1994年
鈴田照次
《紬地木版摺松文着物》 1972年
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