展覧会
会期終了
企画展
手塚治虫展
会期
会場
東京国立近代美術館
日本が世界に誇るマンガ家手塚治虫(1928‒89)を「イメージの思想家」として捉え、「1 冒険とロマン」「2 理想を求めて(アポロン的世界)」「3 現実のなかで(ディオニュソス的世界)」「4 生命の詩(輪廻転生の世界)」「5 歴史の中へ」の5つのカテゴリーにおいて、約1,500ページの原画を中心に構成展示した。美術館がマンガを展示する方法として原画という“オリジナル”にこだわり、選択した結果であり、これには賛否多様な反響があったが、国立美術館がマンガを取り上げたこととそのコンセプトは、大部なカタログとあいまっておおむね好意的であり、その後の手塚研究と美術館におけるマンガ展に大きな足跡を残した。
開催概要
- 会場
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東京国立近代美術館
- 会期
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1990年7月20日‒9月2日(39日間)
- 入場者総数
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128,804人(1日平均3,303人)
- カタログ
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34.3×25.4cm (351) p.
- カタログ掲載論文
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- 美術館活動の中の手塚治虫展 / 岩崎吉一
- 手塚治虫:ひとつの二重性 / 本江邦夫
- 「鉄腕アトム」:作品解釈のための試論 / 近藤幸夫
- 展覧会評
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- [しごとの周辺]ヒューマニズム / 桜井哲夫 朝日新聞(夕) 1990年7月30日
- イメージ思想家・手塚治虫 /吉弘幸介 読売新聞(夕) 1990年7月31日
- [美術]手塚治虫展 並でない画家としての構成力 / 田中幸人毎日新聞(夕) 1990年8月3日
- [プリズム]手塚漫画の新イメージ/漫画虫 毎日新聞(夕) 1990年8月7日
- [美術]手塚治虫展 美術館の歴史を変えた / 奥田裕 産経新聞 1990年8月9日
- [色いろ調]漫画であることの意味 / 安井収蔵 新美術新聞 580 1990年9月1日
- [新美術時評]秘かに速やかに差し替えられた人種差別問題 / 木下直之 新美術新聞 591 1991年1月1・11日
- [Arts] Truth, Justice, and the Comics / Azby Brown, Asahi Evening News, July 27, 1990
- A Japanese Chronicle, in Cartoons / Kay Itoi, International Herald Tribune, August 25, 1990
- 出品点数
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約1,500点
- 共催
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- 日本雑誌協会
- 朝日新聞社